2016年9月30日金曜日

まさか原油価格上昇がきっかけで上がり出すとは…。

これぞ想定外。
そもそもアルジェリア会合なんて、誰も期待していなかった…。
一部観測報道で、増産凍結に向けて前向きな発言などがでて
神経質に動く局面はありましたが、
まさか2016年年明け1/4に国交断絶したイランとサウジが
歩み寄りを見せる形で減産合意とは…。

OPEC加盟14カ国は原油生産量を日量3250万~3300万バレルに
制限することで合意。8月時点で日量3324万バレルを生産しており、
今回の合意は事実上の「減産」となるわけですが、
まだ安心できないのは正式合意は11月のOPEC定例総会。

今回の非公式会合での話合いは正式合意ではないことや、
そんな僅かな量の減産で何が変わるの?
てな話ではあるんだけど、
まずは「減産」の文字がヘッドラインに踊ったことが大きい。
だって増産凍結ですら合意はないとされていたんだもの。

サウジが「イランに限って増産を認めた」という譲歩による合意です。

他国がそれを(イランだけ特別扱い)受け入れるのかどうかも疑問ですし、
今回は各国の生産枠だって全然話し合われていない状態です。

原油市場に詳しい人間ほど、この合意に価格押し上げの持続性はないと
思うはずですが、しかし、現実に原油価格は大きく跳ねて、
今夜も崩れずに日足チャートのレジスタンスを超えています。

やはり8年ぶりに減産に踏み切るスタンスに変わった事実が大きいのでしょうね。
サウジは前回の4月のドーハ非公式会合時には、まったく歩み寄る姿勢をみせずに
ちゃぶ台返しをして、話合いをめちゃめちゃにしたんだけど、
今回は、サウジが譲歩したっていうんだから、その意外性は大きい。
このサウジの方向転換は価格の持続性につながるのかもしれません…。

ということで、マーケットのセンチメントは一気に明るくなっています。

ドル円相場は101円台へと上昇。
株も堅調推移となりました。

ドル円100.80円台ロングは利益になったわ♪

と思っていたら!!

あら~今夜はダウが急落してて、
ドル円が再び100円台へと下落中…ちょ、ちょ、ちょ何が起こったの。

調べてみたら
またしてもドイツ銀行の株が下がっているようです( ;∀;)

CNBCによると、ミレニアム、ロコスキャピタルなど
ヘッジファンド10社が、ドイツ銀行に委託している担保を減らしている
と報じられて、ドイツ銀行株が売られている模様。。。

結局レンジなの~?!

まあ、個人的に原油の持続的上昇には懐疑的ではありますので
なんとなく、そうだよなぁ、、、という気持ちで見ていますが💦
今夜も原油は確りなので、それほど大事には至らないでしょう、たぶん。

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2016年9月28日水曜日

レンジが続きます・・・

週明け、ドイツ銀行株が最安値を更新、ここ2年で株価は3分の1にまで下落しています。
ドイツ銀行リスクは2年間もくすぶり続けているということに
なりますが、ニュースとなる度に株価が下落し、
金融市場全般にリスクオフ拡大の緊張が走るものの
そのショックはすぐに終息してしまうのね。

75億ドル(8000兆円?!)ものデリバティブ総額が喧伝されているものの
破たんするでもなく、実際にクレジットリスクが生じているわけでもなく
この問題は一体どのようにカタをつけるのか、まったく見えません。

先般アメリカ司法省から140億ドルもの和解金を求められたことで
リスク再燃が懸念されているのですが、
今週月曜、メルケル首相が雑誌インタビューでドイツ銀行の救済を
否定したことで欧州株、米株が大きく下落、マーケット全般に
リスクオフの様相が強まったことでドル円相場も円高圧力が
強まりましたが、100円大台は割り込んでいませんね。

ドイツ銀行のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は、
資本調達は「現時点で問題ではない」と述べ、
政府の支援を受け入れることは「われわれにとって論外だ」と発言。
メルケル独首相に支援を求めたことはないと言明しています。

ドイツ銀行くらいになると大きすぎてつぶせないだろうと
皆が思っているわけで、(リーマンブラザーズの比ではない)
最後は公的資金を入れて救済するしかないんじゃないの?
と思うんだけど、メルケルさんはそれを否定したってことね。

この問題が今後も長くテールリスクであり続けると思われますが
今回も、リスクオフの反応は一時期に終わりました。
昨日のダウは上昇していましたし、
ドル円は100円大台すら割り込んでいません。

それから、ここからメインテーマとなると思われる大統領選挙。

昨日26日はアメリカ大統領選挙の第1回TV討論が注目されましたが
TV討論が始まる前の東京市場でドル円相場が仕掛けてきな円高に
押されて100.07銭と、100円割れを試す値動きも見られましたが、
TV討論でクリントン候補が形成優位な展開となるにつれ買い戻され、
100.97円まで上昇するなど、神経質な値動きとなりました。

やはり、大統領選を材料に投機的に仕掛ける向きがありますね。
このところのマーケットはボラティティが低下し、どこもかしこも
レンジ相場となっているので、動きを演出したいのでしょう。

TV討論を受け、メキシコペソも、大きく買い戻されて上昇しました。

ペソは前日、トランプ氏が勝利すればメキシコの対米輸出が
脅かされるとの懸念で、過去最低の1ドル=19.92ペソを
付けていたのですが、クリントン優勢で、投機家らのペソの空売りが
買い戻されたとみられます。

大統領選TV討論は あと2回あります。
10/9 10/19

第1回はクリントン優位との見方が大勢ですが
まだ油断はできません。トランプ優位となれば、売り崩そうと
狙っている向きが存在することが、今回の値動きで
はっきりとわかりました。その意味では、10/9 10/19も
仕掛けてきな動きが出るでしょうから、そのころにまだ
100円近辺をウロウロしているようだと嫌ね・・・。

100.80円台でドル円ロングしているのですが
この近辺が現在のレンジ上限になりつつあって、嫌ね。。。

市場ではポンド円の水準に注目が集まっているようです。
ポンド円は76/の128.77円近辺が今年の最安値ですが
ここを割り込むとポンド安が一層加速すると思われ、
その時にドル円も円高に走るリスクがある、として
当局も警戒しているというのです。その場合、介入が入る
可能性も、ということで注目だそうです。

ポンド円は高値から67円も下落しました。
これがドル円の下落に影響したという指摘もあり、
英国が今年の相場を崩した主犯なのかもしれません。

67円もポンド円が下がる相場でドル円が無傷でいられるわけがない。
この圧力に押されてドル円も下げた側面も大きいでしょうね。

ということで、介入警戒も高まっているようです。
だからなかなか下を売り込む向きもいないと見えて
膠着相場が続いている、、ということかもしれません。

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2016年9月26日月曜日

日銀が9/21導入した新枠組「イールドカーブ・コントロール」

市場関係者の間では緩和縮小、テーパリングへの布石だ、
という見方が強いようですね。

日銀の新機軸はポスト黒田も視野-緩和長期化、国債購入縮小にも布石
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-25/ODY0X26KLVRC01

どうも日銀政策には批判的なブルームバーグの日高さんが記事にすると
ネガティブなコメントばかりを集めてきますね。💦

よって、為替市場は円高である。

という展望が大勢となるなか、
ドル円相場は100円を割ることなく底堅く推移しています。

本当にテーパリングであるなら、為替はすでに二桁に落ちているはず。

さらに言うと、米国大統領選挙が佳境に入ってくる中で、トランプ、ヒラリー、
どちらに転んでも円高だという見通しが大勢でもあります。

迫る米大統領選「直接対決」 円高の引き金?
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO07621620W6A920C1000000/

それでもドル円は何とか100円大台を割っていません。・・・・こ、これから?!

結局、6/24のブレグジットの時の値動きが大きすぎちゃったのね。
だからその後のレンジが長期化してしまっているともいえます。

あの日ドル円相場は98.90まで瞬間円高ドル安が進行し、
その後 7/8 8/16 8/18 8/19 の4日のみ100円割れ示現となる相場。
ただし、全て99円台。98円台まで突っ込んだのはブレグジット国民投票当日のみ。

8/16~8/19は日本のお盆の時期でした。
お盆の商いの薄いところに仕掛けてきな円買いが入ったことが主因で、
日経が下げているのになぜか日銀がETFを買わなかったりして、
かなり悲観的なムードが漂った時期でした。
投機筋はその時も100円割れを定着させることに失敗しています。

今度も、、、どうでしょうねぇ。レンジ下抜け予想が増えているのですが
本当にテーパリングなら、もうアベノミクスも黒田バズーカも終わりですから
円高でいいでしょう。しかし、黒田さんははっきりと否定していますね。

日銀総裁会見「テーパリングではない」:識者はこうみる
http://jp.reuters.com/article/kuroda-boj-instant-views-idJPKCN11R0U1


とにかく、解りにくいというのは難点ではあります。
ゼロ金利政策の中で、量的緩和にアクセルふかしまくった時はすごく解りやすかった。
だから素直に円安、株高で良かったんです。

しかし、1月に導入したマイナス金利。
これまでの量的緩和を否定するかのような別のベクトルの政策を取り入れた。
さらに、今度は金利までコントロールするというのです。

市場関係者らは長期金利をコントロールなんてできない、
と思っている節があるようですが、、、


確かにわかりにくいんです。日銀は何がしたいのか。
いや、やりたいことは明確でも、カードが少なくなってきたから追い込まれていると
受け止める向きもあるのは否定できませんが、、

しかし、本当に日銀が追い込まれて失敗だというなら、もっとドル円下がってると思うのね。
米国利上げのペースも緩やかで、米国サイドからの支援材料もあまり期待できないですし。

何故か下がらない。

こんな見方もあるんです。

日銀政策「ヘリマネに似ている」 前FRB議長が指摘
http://www.asahi.com/articles/ASJ9V26F3J9VUHBI001.html

日銀がこれから先、長期金利10年債金利を0%をターゲットにコントロールします。
つまり、政府は10年金利ゼロ%でリファイナンス出来る事になるわけです。
これは言わゆる「財政ファイナンスの要素がある」ということで、
ヘリマネに似ているというわけね。

捉え方によっては、ものすごいことですよ。このイールドカーブコントロールって。

また、オーバーシュート型コミットメントに関しても、
金融緩和強化であるとの指摘もあります。

「日銀の金融緩和は限界」は全くの誤解である
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160926-00137537-toyo-bus_all

従来は2%インフレ目標達成の判断が曖昧だったが、
2%インフレを一定期間上振れさせることを明示することで、
緩和解除のハードルを高めたということである。
村上氏の講演は仕事で何度か聞かせていただいていますが、
素晴らしいです、常に冷静に市場を分析されていらっしゃって、展望は的確。
尊敬してます。

私もそう思うの。だから、ドル円さっき買いました。
100.87円L

足元では大統領選挙がテーマとなってきそうなので、どうにも大きくリスクを取る
機運が高まらないというムードですが、しかし、日銀の緩和縮小で円高という
シナリオは誤解であると考えるならば、ここからの円高は買いでいいんじゃないの。。。

大統領選、結局どちらになっても円高とか言われていますが、
その先には12月利上げがあるわけで、これが織り込まれていく過程では
ドルが戻り約なるんじゃないでしょうか。

今日はこの後黒田総裁の講演があるようです。
29日(木)15:35も。 全国証券大会で挨拶されるようです。

また、今日は安倍首相の所信表明演説。
「アベノミクスを一層加速し、デフレからの脱出速度を最大限まで引き上げていく。臨時国会は、『アベノミクス加速国会』だ。これからも経済最優先で、全力で取り組みたい」と安倍首相。

内容によっては、評価されて日本株上昇、円安進行もあるかもしれません。

時期が時期だけにそんなに簡単に上がるとも思っていませんが💦

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2016年9月25日日曜日

ボラティリティのない相場でトレード収益を上げるのが非常に難しいですね。
9/21の日銀とFOMCを受けてもそれほど動かなかったことを考えると、
この煮え切らないレンジ相場は長期化する恐れが・・・( ;∀;)

9月米利上げがなかったことは、予想ができたことですし、
それなら年内1回、12月には利上げがあるだろうってことで
市場に米国利上げは織り込まれているものと思われ、
そのこと自体には何の驚きはありません。
このことがいまさら金利急騰を招くとか米株を崩すリスクになるとは思えません。

日銀会合での新たな枠組みは、直後こそわかりにくさもあって
酷評が目立った印象もありますが、ドル円が100円を割ることはなく、
日経平均も16000円台でもみ合っていることを考えると、何とか乗りきったとも
言えるかもしれません。まだわかりませんけれど…。

日銀がETF購入で下値を支えるために、暴落のリスクはないため
日本株の売り方は結局すぐに買い戻すというトレードを繰り返すしかないでしょう。
しかし、かといって積極的に日本株が上がるイメージもなく
買い方もなかなか利を伸ばせないでいる相場。

ドル円相場に関しては上値は重いものの、100円は固い印象ですね。
円高予想が増えているものの、売っても買い戻して利益を確定させないと
儲からない相場です。買っていても同じなんだけど・・・。

ということで、ボラが低下していてやりにくいことこの上なし。
金も原油もレンジ入りしちゃっててトレンドレス。

9/21は動くかも、と期待していた向きには拍子抜けの展開。

これ、何が起きれば動くんでしょうね。
ドイツ銀行リスクも出ては消え、出ては消えですけれど
さすがに大きすぎて破たんさせることはないでしょうから、
(最終的には国有化されちゃうんじゃないの・・?)
これがクレジットリスクにつながるようなものではないように思います。

中国リスクも随分長いこと指摘されている割には
瞬間ボラティリティを上昇させることはあっても世界を不況のどん底に
突き落とすようなハードランディング的展開にはなりませんね。
チャイナショックは2015年8月と2016年1月の人民元の切り下げから引き起こされましたが
短期終息しています。ジワリ世界を不景気にする一因ではあると思いますが
株価を暴落させる材料ではないような気がしますね。

だとすると、、、、残すはトランプ大統領誕生リスク?!

明日26日月曜は、いよいよトランプVSヒラリー大統領両候補 一対一の公開討論会です。
2回目は、10月9日 3回目は10月19日。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakaokanozomu/20160924-00062508/

大統領選挙は11月8日。

トランプ大統領誕生となれば、金融市場の混乱は避けられないという
指摘がありますが、特に債券市場がトリガーとなりそう。

広瀬隆雄さんのブログ参照。
http://markethack.net/archives/52021839.html

トランプ氏の提唱する減税案、
財政収支悪化リスクですので債券売り材料となります。

これが議会を通るとは思えないので心配ないと言う向きもありますが💦
それにしても、トランプ大統領誕生となれば、嫌気する動きは出るでしょう。

明日からスタートするTV討論会で、トランプ優位ということになれば
米債売りが出るかも?!⇒金利急上昇⇒米株下落⇒リスクオフ・・・なんてね。

なんといってもまだ米株の年間パフォーマンスが良くない9~10月の時期ですので
完全にあく抜けできるのは11/8の大統領選の後なのかもしれません。

それまでに、何か(わからないけど)が起こって株価急落、ドル円下落、
なんてことが起きれば、そこが絶好の買い場となるだろうと思ってはいるんだけど。

今、キャッシュポジションを高めにして様子見に徹している方が多いですね。
私も同じです。。。とにかく足元はレンジで、トレード妙味が薄すぎます。

あ、9/20までのIMM通貨先物ポジション、

NZドルが5129枚の買い越しから一転、7916枚の売り越しに転じましたね。
リスクオンの時に買われるオセアニア(高金利通貨とも)が売られているってことは
矢張り市場は何かを警戒してるってことなんでしょうか。  

豪ドルも29619枚の買い越しが 6848枚の買い越しにまで急減しています。

円は1939枚の買い越し増でトータル58785枚の買い越し。
20日時点の数字ですから、日銀前に円買いが増えたってことね。
投機筋も日銀にハナから期待していなかったってことか。
(為替市場全体の取引量からすれば投機筋のポジションなんて小さい話ですけれどね)

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2016年9月23日金曜日

9/22祝日10:00前、 ドル円100.09円まで円高が進行しました。

21日の日銀の金融政策決定会合を受けて102.70円台まで上昇したのですが、
15:30からの黒田日銀総裁の記者会見から、一転下落に転じたような印象。

欧州時間、NY時間と下落が続き1週回って翌東京時間には100.09円まで。。。

日銀の政策に対して海外勢が全く評価をしていないという辛口コメントも。

①長短金利 操作付き量的・質的金融緩和は、長短金利の操作を行う
「イールドカーブ・コントロール」

②物価上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで資金供給拡大を継続する
「オーバーシュート型コミットメント」

新たな枠組みの政策について詳しくは21日夕方に書いたブログで。
http://hiroko.yutaka-shoji.co.jp/2016/09/9.html

この2本が柱となる今回9月の総括検証ですが、
銀行に配慮しただけで、インフレ達成2%へ向けて具体策が出たわけではなく、
極めて内向きで評価できないということのようです。

量的には追加緩和はなく、金利をコントロールしただけですし、
無期限で2%達成まで緩和をするというのは、逆にとらえると
目標時限がなくなったことで量的緩和のアクセルを踏む可能性は低下した、
(2年で2%ならかなりアクセル踏んでやるだろうという衝撃があったが
 2年で2%の目標を降ろしたことを白旗ととらえる意見も)
という見方もできます。

さらに金利コントロールによって長期債の金利を上昇させるわけですから
日米金利差縮小ということになり、これをテーパリングの序章である、
とみる向きも。要するに長期国債の買い入れ額を減らすということですので
はっきりと今回の発表を緩和縮小だと指摘する向きもあります。

80兆円の国債購入総額は変わらないので縮小ではないのですが、
長期国債利回り上昇という事象だけをとらえると、、、、。

というわけで、21日日経平均が300円超上昇したのは
イールドカーブコントロールによって銀行関連株が上昇したことが大きく
(日経平均型のETFだけでなく2.7兆円分はTOPIX型ETF購入と
発表されましたが日経平均よりTOPIXに銀行株が多いですね)
為替が上昇する要因では全くなかったことを考えると
102.70円までドル円が上昇したのはやりすぎだったということかもしれません。

101.80円ドル円Lポジションは102円まで下落したところで、あきらめてカット。
102.70まで行ったところで利食う気にはなれなかった、、、不覚。
損ではないものの悔しさMAX。

皆が100円割れ覚悟の相場になってきましたね。
一度下がるのだろうか。。。9月の株式のパフォーマンスは年間で最低である
ことを考えると、ちょっとまだ油断できないですけれど。
その後ポジションは作っていません。

******************************************************

注目された米FOMCですが、それほどマーケットに動きはありませんでした。

◆9月FOMC 利上げなし 今後は…

FF金利の誘導目標を0.25%から0.50%の範囲に据え置き決定

※声明
「景気見通しの短期的なリスクはおおよそ均衡している」
「利上げの論拠が強まっているが、さらなる証拠を当分の間待つことを決めた」
「7人が賛成、反対は3人」


※イエレン議長発言
「11月会合で利上げが正当かどうかを判断へ。」
「労働市場が改善しリスク増えなければ年内1度利上げに。」
「改善に自信がないことが利上げ見送りの理由ではない。」
「緩やかなペースでの利上げが適当。」

※ドットチャートFOMCボードメンバー金利見通し
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20160921.pdf

2016年、17年、18年末のFF金利見通しが引き下げられています。

2016年
0.375% 3人(0)
0.625% 10人(6)
0.875% 3人(9)
1.125% 1人(0)
http://fingfx.thomsonreuters.com/gfx/rngs/1/29/56/index.html

2016年年内は1回。2017年が2回。
ただし4人は年内2回もしくは、大幅利上げを見込んでいる。

※経済見通し
2016年実質GDP 6月時点では2.0%増だったのが1.8%に引き下げられる

まーーー慎重に慎重を期しているというのが解ります。
だったら、なぜフィッシャー副FRB議長は9月利上げもあるような
タカ派発言をして市場をかき回したんでしょうねぇ。ガス抜きしたいのかしら。

年内12月はあるだろうというのがこれからコンセンサスとなってくると
思われ、それほど劇的にドル安が進むとは思いませんが、
FOMC後はやはりドル安が進みました。
決してタカ派な内容ではなかったということですね。
年内1度というのは、最低限確保されていなければ超ハト派になってしまいます。

ただし、11月のトランプ大統領誕生というリスクも考えられ、
本当の米国リスクというのはここから高まる可能性も・・・。

*******************************

今朝はNZのRBNZの金融政策の発表も。

RBNZ、金利据え置き発表も追加緩和を示唆。

声明
・追加緩和が要求される。
・NZドル安が必要。
・総合のCPIは第3四半に低下する。
・第2四半期のGDPは予想に沿った水準。
・CPIは第4四半期に上昇を見込む。
・住宅価格の上昇波行き過ぎ。

CPIの上昇、住宅価格上昇などは、緩和の障害となる材料ですね。
しかし経済を考えれば、通貨安にしておかないと、、、ということです。
ただでさえ、米国がなかなか利上げしないのでドル安傾向となっていますので。。

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2016年9月21日水曜日

さて、今日は注目された日銀の金融政策決定会合でドル円相場は
乱高下の末円安に動いています。

金融政策の新しい枠組みの導入が決められました。

①長短金利 操作付き量的・質的金融緩和は、長短金利の操作を行う
「イールドカーブ・コントロール」

②て物価上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで資金供給拡大を継続する
「オーバーシュート型コミットメント」

 の2つが柱となります。


①について
マイナス金利のマイナス0.1%は維持されましたが
長期金利がおおむねゼロ%程度で推移するようオペレーションを行うものとなります。


これは観測記事などから市場の予想の柱となっていましたが、
イールドカーブをスティー化、短期国債より長期国債のほうが
利回りが高い状態になるようコントロールすることで、
マイナス金利導入後の銀行の収益悪化の副作用に対処するものとみられます。

⇒ポジティブな見方

銀行に配慮したことで、金融セクター株下落が止まり、アベノミクス失速に歯止め。
再び株式市場にも安心感で、株高。




⇒ネガティブな見方



1・日本国債 長期金利上昇で日米金利差縮小で円高になる。
2・わかりにくい、、マイナス金利よりややこしくて内向き。海外勢に理解されるかどうか


しかし、現在までのところ、ドル円は上昇しています。
日米金利差よりもまずは株の安定かしら。



②について
国債購入は年間80兆円のペースをめどとし
買い入れペースはおおむね現状を維持しつつ、
「国債買い入れ、平均残存期間ルールを撤廃したほか、
マネタリーペース目標を撤回するなどフォーワードガイダンスを強化。

オーバーシュート型とは、コアCPIの実績値で2%を安定的に上回るまで、
安定的にというのはつまりは2%に達しても、マネタリーベースの拡大方針を保つことです。

⇒ポジティブな見方

2%安定的達成まで期限を決めずということは
緩和政策の長期化ということで、安心感。


⇒ネガティブな見方

長期国債の残存期間ルールの撤廃が緩和縮小的に受け止める向きも。
テーパリングと受け止められかねないと。
ただし80兆円のペースでの拡大は変わりません。



※ETFの年6兆円・REIT年900億円増の買い入れペースも維持。
ただしETF年間買い入れ額のうち3兆円は従来どおり3指数に連動するETFを
時価総額比例で買い入れますが、2.7兆円分はTOPIX連動を対象とします。

日経平均寄与度の大きいファーストリテイリングなどが大きく下落する動きとなりましたが
下げ過ぎの反動で反発して終えています。
日経だけに偏らない購入になるという点では前向きな決定でしょう。
マザーズ買ってくれてもいいんじゃないの、って思ったりしますが。

これまでの「量」「質」「金利」に加えて「時間」という4つめの要素が加わりました。

これを受けて、ドル円相場は102.77円まで円安進行が進んでいます。
日経平均は+315.47円 16807.62円 大幅高となりました。

ただし、今夜はFOMC、このトレンドが継続するかどうかはまだワカリマセン。
101.80円ロングは生きています。101円割れでやめるつもりでしたが、
発表前からボラが急上昇していたため、100.80円までロスカットラインを引き下げ、
1円のロスを覚悟。結果、瞬間101.98円くらいまで円高がありましたが、
その後円安に向かってくれています。

FOMCどうなるかなぁ・・・。

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2016年9月20日火曜日

レンジよねぇ。

明日21日の日銀、FOMC待ちなので仕方がないですが、
日銀前ということで、いろいろと観測記事が出てきて、若干相場を動かしています。

日銀ETF購入、「日経平均」型の新規買い入れ中止を予想-CLSA

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-16/ODL48Z6K50XT01

日銀ETF購入ですが、日経平均型中心からTOPIX型やJPX日経400型に変更するべき
との見方ですね。

これを受けて今日はファストリなんかが大幅安でしたね。
ファストリって日経平均寄与度も高いので(だからこそ売られるワケですが)
今日の日経平均は27円安ですが、ファストリが一人で日経平均を71円押し下げています。

これ、明日の日銀会合で、そのような変更がなかった場合はファストリが
上がるんじゃないかと思うんだけど、、、今日は1850円も下げたわ。
(実は持っていた・・・。朝窓開け下落で逃げたけど。値がさの持越しは怖いわね~)

日銀に向けては、ZaiFXの西原さんとの対談形式コラムで。

今週は日銀会合とFOMCの結果がすべて。リークが多い日銀会合は3点セットに注目
http://zai.diamond.jp/articles/-/201971

イベント前なので、リスクポジションを減らしています。
為替は101.80円台のドル円ロングくらい。
しかし、今日もじりじり円高進行しちゃってて、アゲインスト。
ファストリと言いドル円と言い、辛い相場ね…((´;ω;`)
これも101円割れで一度撤退して、再度仕切り直しね。

大倉キャプテンは、ヘッジファンドらの解約の動きといい
キャッシュ比率は高まっている相場だと考えられ、決して楽観の中での
日米金融政策のイベントではないため、それほど大崩れとはならないだろう、
として、そのキャッシュが次にどこへ向かいか見極めたいとしています。

それが、日本株、ドル円ということではないのかもしれませんが、
過剰流動性相場ですので、イベントリスクが去れば、またどこかに
資金が流れ込むでしょう。それがどこかってのが、次のトレードのポイントね。

今日はこんな記事が気になりました。

日本勢の外債売りのなぜ
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20160919&ng=DGKKZO07403840Y6A910C1KB3000

9月に入り、国内の投資家が外債の売り越しに転じた。今年度は大量に買い越していたのに、ここにきてなぜ? 疑心暗鬼を呼んでいる。

~(中略)8月28日~9月3日は1兆3000億円、9月4~10日は6000億円の売り越しで、2週間の売越額は合計で2兆円近い。


~(中略)9月中間決算期末を控えて銀行経営者の多くが益出しをするため、直々に外債売却を指示したのだ。日銀のマイナス金利政策で貸し出しによる収益はつるべ落とし。大幅な減益が避けられないなかで、まとまった含み益があるのは外債くらいのもの。そこで米国債などを売却し、中間期の利益かさ上げを狙ったのだ。

 もちろん売却で利益かさ上げをできるのは1回限り。外債を売却して得た資金を国内に持って帰っても、うまい運用先はとても見当たらない。苦肉の策で新たな運用先として考えているのは、欧州の債券だ。

 といってもドイツなど欧州主要国の国債利回りは軒並みマイナス。だから日本勢の資金が向かう先は、デンマークなどの不動産担保付きの債券になる。米国の債券の益出しによる売りが一巡すれば、今度は欧州債投資を買い越す動きが前面に出てこよう。


なるほど、足元の金利上昇は日本勢の外債売りも影響しているか。
で、次は欧州債?!
さて、どうなるでしょう。

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2016年9月18日日曜日

シルバーウィーク中ですが、今週は21日水曜日に日銀会合とFOMC.

この2つのイベントを控えていることから、すっかりマーケットは膠着状態。
米株や債券市場には警戒からキャッシュ化の動きが見え始め、少々の米株下落と
金利の上昇がみられますが、これはリスクオフ相場の始まりというよりは
それを警戒した向きによる手仕舞いによるものという印象です。

だって、ダウ平均は高値からは水準を切り下げてクジラ幕の様相も、
(アップルが堅調のようです。サムスンリコール問題も影響?)
ナスダック総合指数は再び急落前の高値を取り戻す水準に戻っています。

しかしながら、米株がバリュエーション的に割高であるというだけでなく、
投資家らがボラティリティを欲しがっている、つまり大きな値動きを待っている
という構図も、株価の大幅調整の懸念要因でしょう。

「ボラティリティ・リターンズ」と呼んでテーマにし始めたようです。

相場変動「売りのマグマ」解き放つか
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO07376200X10C16A9I00000/


「低ボラティリティ+株高=レバレッジ上昇」これまでの低ボラティリティと株高が
引き起こしたのがレバレッジ上昇。レバレッジ上昇とはすなわち
少ない資金を元に投資資金を調達して梃子のようにポジションを膨らませてきた、
ということです。

ボラティリティが高まれば、このレバレッジが低下(すなわちポジション縮小)
ようするに、買いが積みあがっているならば、売りが膨らむというわけね。

~投資家が株を買うために金融機関から借りた資金の残高「証拠金債務」は7月に前月比で6%増の4745億ドル(約48兆5000億円)となった。増加率は残高が過去最高を記録した2015年4月(5071億ドル)以来の大きさだった。~

ということで、そういう意味では若干の過熱感もあるのかもしれません。
皆が楽観しているという相場ではないにしても、
(ヘッジファンド調査ではファンド勢はすでにキャッシュ比率を高めている)
このレバレッジポジションの積み上がりが整理される過程での株価の大幅調整は
否定できないと思われます・・・。


今週のFOMC,11月の大統領選挙、そして12月のFOMC,これらのイベントが
米株を大きく崩すリスクがある、というのは、誰もが警戒しているわけですが、、、

※その前に、週末16日金曜には なんとドイツ銀行リスクが勃発。

米司法省の140億ドル和解提案、ドイツ銀行が争う姿勢

http://jp.reuters.com/article/deutsche-bank-in-trouble-idJPKCN11M2GY

ドイツ銀行の株価は8.47%安まで下落、これを受けて金融関連株が下げました。
ってことで、週末、ユーロが大きく下落しました。
ユーロドルは1.1200を割り込み、久しぶりに大きな陰線を付けましたが、
それでも俯瞰してみればレンジの中。これが週明けからも継続するトレンドなのか「
どうか見極める必要がありそうです。

そもそも、ドイツ銀行のニュースとは関係なしに
8月の米CPI・消費者物価指数が予想を上回ったことをきっかけに
ドル買いが強まったという側面もあるからです。

それが証拠に、ドイツ銀行リスク再燃でリスクオフ相場となったというなら
ドル円相場に影響していても不思議はないのですが、
ドル円相場は4112.46円まで高値がありました。
崩れるどころか、しっかりしてましたね。

つまり、米CPIが強く、9月はないにしても12月利上げの可能性を十分に示せる
ものだったということで、米利上げに反応した相場だったというほうが
正しいのかもしれません。ドイツ銀行のニュースも重なったために
ユーロ売りには拍車がかかった側面もあるかもしれませんが。

ドイツ銀行は提案された額付近で和解するつもりはないとしていますので、
この支払いが絶対免れないということでもなさそうです。
びっくりさせられるニュースではありましたけれどね(;'∀')

※8月米CPI 前月比 0.2%(予想 0.1%) 前回 0.0%
 エネルギー・食品を除いたコア指数の前年比2.3%(予想2.2%)


********************************

それから週末はポンドも大きく下落しています。

英財務相:EU離脱選択で欧州単一市場のアクセス諦める用意-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-16/ODLZ396VDKHT01

このニュースがきっかけのようです。

これは英国の銀行にとっては必要不可欠である欧州大陸の顧客への
アクセスも失うことになる・・・

どういうことでしょう。

EUは英国に対して、EU単一市場へのアクセスを継続したければ、
移民を受け入れることが条件としていたのですが、これを拒否するということか。

英国民がブレグジットを決めたのも移民問題が大きかったと思われ、
移民規制はがあの国民投票の最大のテーマであったことを考えれば
移民受け入れをするならばブレグジット選択した意味がないというわけね。

EU単一市場のアクセスというのは、人、モノ、資本、サービスが
自由に移動ができるというもので、EU側からすれば
「人=労働者」の移動を制限するなどという勝手は許さないということでしょうか。

英国側は人の移動はいやだけど、サービス、資本などのアクセス権は
継続したいということなんでしょうけれど、
特に特に金融機関などはアクセスができなくれれば、
英国からEUに金融商品を自由に販売できなくなるなどの経済的ダメージが。

そうなると英国拠点の金融機関は英シティからEUに拠点を動かさざるを
得ないということになりますね。

英財務省からEU単一市場アクセスをあきらめるという発言が出たことは
かなりその可能性がたかいということで、ポンドは売られるのは止む無し。

しかし、これもEU側との交渉の中での駆け引きの言葉かもしれませんし
決定事項ではないので、事態の経過を慎重に見ていく必要がありますが、
ユーロにしろ、ポンドにしろ、決定事項ではないが、リスク要因が表面化
したことで、大きく動いたことは事実で、これまでのレンジの下限を
ブレイクするようだと、事実はさておき、テクニカル的に走る可能性は
十分にあると思いますので、こういう時ほどテクニカル的にどこをポイントとして
見ておくかを押させておくことが肝要ね。

ポンドドルの場合、ブレグジット後の安値7/6 1.2795ドルがレンジ下限。
週末安値は 1.2990 今のところ、結局まだまだレンジの中です(笑)

ユーロドルのレンジって、長すぎてポイントがよく見えないのですが(-_-;)
まずは1.0915ドル辺り、最安値は1.0461ドルってのがあるので
まだまだレンジ下限は随分下に位置しています。結局レンジが長引く予感も。

もし、米株が崩れるというリスクオフが高まれば、レパトリでドル高と
なる可能性も否定できませんので、その場合はユーロやポンドは上がっちゃうだろうし、
レンジを下方にブレイクするってことは、相当の材料がないと難しい気もしますね・・・。

ユーロにしろ、ポンドにしろ週末大きく下落しましたが、
これがドル円相場にはほとんど影響していないことを考えると
日米の金融政策イベントが今週の最大のテーマということですね、やっぱり。

************************************

日銀とFOMCに関しては、私があれこれ予想しても仕方ないのでやめとく。
今ポジションは101.80円台のドル円ロングだけになっています。
これも、イベント次第でどうなるか・・・。

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2016年9月16日金曜日

14日水曜の東京時間には日銀の追加緩和策の観測報道で103.30円台まで
円安ドル高が進行していたのですが、、、

NY時間から、上昇分が帳消しとなっちゃっています。
これといって、円高となるようなニュースがあったわけではないのですが、
マクロ系ファンドや投機筋の円買いなどがあったとみられるほか、
103円台では輸出企業の売りオーダーも観測されていたとの指摘があります。

そう簡単に105円、106円と円安になるかっていうと、タイミング的には
方向感出にくいですよね。21日日銀、FOMC前ですので、ポジション傾けにくい。

要するにすっかりレンジってことです。

13日からはブラックアウト期間に入っているため、FOMCボードメンバーらの
金融政策に関する言及はないので、要人発言での変動はないと考えていい。
ということで、米経済指標が値動きの材料となるのですが、
今夜15日木曜に発表された8月米小売売上高が予想を下回ったことで101.938円まで下落、
同時に発表された9月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、
米新規失業保険申請件数が予想より強く、10年債利回りが一転上昇につき
102.75円まで上昇と1円近いボラはありますが、レンジ内での神経質な値動き。
右往左往するだけ疲れます。その割には取れないでしょうしね。

しかし、フィリーー指数めっちゃいいんですけど。
2015年2月以来の高水準
(全米の製造業の景況感を示すISM製造業景気指数の先行指標とされてます)

◆フィラデルフィア連銀景況指数
結果 12.8
予想 1.0 前回 2.0

◆NY連銀製造業景気指数
結果 -1.99
予想 -1.00 前回 -4.21

◆小売売上高(8月)21:30
結果 -0.3%
予想 -0.1% 前回 0.1%(0.0%から修正)


◆新規失業保険申請件数
結果 260千件
予想 265千件 前回 259千件

◆鉱工業生産(8月)
結果 -0.4%
予想 -0.2% 前回 0.6%(0.7%から修正)

◆設備稼働率
結果 75.5%
予想 75.7% 前回 75.9%

これだけ指標がでて、内容は強弱まちまちで結局レンジ。

しかし、今夜米株は大きく戻りを入れています。
いよいよ米株天井で崩落か?!とみる向きも増えていますが
一筋縄では落ちないのが米株。クジラ幕の様相となってきました。
こういう動きをするから、ダウをショートする気にはなかなかなれないのよね。

*******************************

それから、15日のマーケットを騒がせたのがこのニュース

独バイエル、米モンサントを買収 6.8兆円で
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM14H7U_U6A910C1000000/

あの世界の食を牛耳る巨大企業多国籍バイオ化学メーカー、
遺伝子組み換え種子メーカーであるモンサントが
ドイツ企業に買われるの??って、かなりびっくりなんだけど、

その政治的背景については、ゆっくりリサーチするとして、
そのM&A金額がすさまじい。6.8兆円。

モンサントは米国企業。買うのはドイツ。

さあ、為替市場に動きがあるでしょうか。
全て現金での買収になることから、ドル買い・ユーロ売りの需要が起こるのでは?
と為替関係者らが色めき立つ材料ではありますが、
ユーロドル相場、ピクリとも動いていません。

その買収がどのようになされるかがポイントですが、
西原宏一氏のメルマガの執筆陣、竹内典弘氏がこれについて書いています。

以下引用~

570億ドル分は銀行5行のブリッジローン(注1)により融資されると報道されております。よって為替でのイクスチェンジは『ほぼ無い』と考えて下さい。

こうした情報は貴重ですね。
つまり、為替市場における変動要因にはならないということです。

しかし、ユーロドル市場ってほんとボラがないよね、全然動かない。
安定していると言えば、悪いことじゃないですけれど
ドラギ総裁としてはもっとユーロ安にしたいんだろうなぁ・・・。

このようなレンジが長期化すればレンジブレイク後は相当なトレンドとなります。
どちらにレンジブレイクするかは、現状のテクニカル分析では全くワカリマセン。
バイアスが出てない。せいぜい投機筋ポジションではユーロショートが多いね。
ということで、ショートカバーがあれば上がるかしら、ってとこですが、
取引妙味がないですねぇ。。。

21日以降はトレンドが出るでしょうか。

今はやることがないですね~今週末からシルバーウィーク。
こういう時は谷間に動くことがありますので、
来週がヤマでしょうね。
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2016年9月14日水曜日

ドル円相場は103円台まで円安ドル高ですよ~
昨晩の「財務省が40年債の増発を正式決定」報道(日経新聞)に加え、
AM2:00にはまたも日経新聞が

日銀、緩和拡大はマイナス金利軸に 総括検証:日本経済新聞 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF13H0M_T10C16A9MM8000/

という記事を配信。これが材料視されて、円安がさらに進行しました。

日銀はメディアリークさせることで、市場との対話路線に変更してるってことかしら?!
緩和策内容は概ね市場関係者間で予想されているとおり。
(私が妄想していた外債購入はないみたい(;´・ω・)

佐々木融氏がこんなコラムを書かれてましたね。

コラム:黒田日銀サプライズ戦略「転換」の布石か=佐々木融氏
http://jp.reuters.com/article/column-forexforum-tohru-sasaki-idJPKCN11I0WM

サプライズ緩和もQQE2までは効果がありましたが、
2015年12月の補完措置、2016年マイナス金利導入のサプライズは不評。
日銀の信認低下につながり、マーケットの逆襲にあいました。

といことで、路線変更。
メディアにリークさせることで市場に織り込ませようということでしょうか。
これで、事前にブルームバーグの日高記者あたりが書いた観測記事に踊らされ
失望に終わるというパターンから脱却できるとみていいのかな??

この日経の記事は信用してもいいんでしょうか。
内容が具体的なので、対話のためのリークと受け止めてもいいと思うんだけど…。

昨晩の日経新聞配信記事2連発でドル円相場は大きく円安ドル高進行となっていますが
、、、株式市場は慎重です。

14日水曜 日経平均  16614.24(-114.80)▼0.69%

昨日13日火曜のダウ平均も 258ドルもの大幅安でした。
9日金曜から米株は崩れ出しており、天井感も出てきた印象。
(12日月曜こそブレイナード理事のハト派発言で反発しましたが
戻りきれず再下落、月曜の反発はデット・キャット・バウンスか)

また、日銀のマイナス金利深堀報道でメガバンク株が軟調だったことも
全体のセンチメント悪化につながったようです。

でも、銀行収益を圧迫しない形で長期金利を立たせる政策となるだろう、
って話だから、銀行セクターは買いだと思うんだけどなぁ・・・。

また、西原宏一氏の有料メルマガで、執筆者の竹内氏が
バンカメメリルのグローバル・ファンドマネジャー・サーベイを
紹介されていましたが、

現在、ファンドら投資家のキャッシュ比率が5.5%と高く、
これは過去15年で最も高く2008年のリーマンショック時よりも高いのだそうです。

54%(調査開始以来の高水準)の投資家が株・債券市場が過大評価されていると見ている
ということで、債券バブル崩壊、株崩落のリスクを警戒しているということですね。

残念なことに日本株への投資は2012年12月以来の低い水準だそうです(;'∀')
テールリスクをしてあげているのがEU崩壊とトランプ大統領誕生リスクだそうで
大統領選挙って、米国の未来を背負う有能な人間を選ぶものなのに、
ポピュリズムが蔓延し、とんでもない選択を米国民がしかねないってことですが、
英国もブレグジットを選択しましたし、2016年は何があるかわかりません。

私もキャッシュ比率高めようかなぁ、、、と思うんだけど
日銀会合に向けてはドル円ロングは引っ張りたいしですし、
日本株も拾っていいんじゃないかと思うのですけれどねぇ。。。

しかし、年間騰落率最低の9月相場、ほんと何が起きるかわかりません。
明日15日が45日ルールの締め日となりますが、解約に伴う換金売りなどは
せいぜい今日明日までかと思いますが、天王山は来週21日ってことで、
くれぐれも油断せずに、ストップおいてのトレードです。

ドル円ロング、ユーロ円ロング継続。


あ、IMFが日本は3%の賃金上昇目標導入すべき、って提言していますね。
9/5の記事ですが。。。
http://jp.reuters.com/article/japan-economy-imf-idJPKCN11B12R

東大の渡辺努教授も同様の「賃金インフレターゲティング導入」を唱えており
これがもし、日銀が導入するに至れば、株上昇につながると思うんだけど、
難しいかなぁ・・・。


国際通貨基金(IMF)は5日に公表した調査報告書で、アベノミクスに対する提言をまとめた。日本は賃金上昇が鈍いペースにとどまっている状況を打開するため、3%前後の賃金上昇目標を設定すべきであり、物価が日銀のインフレ目標に沿って上昇するよう誘導すべきだと主張した。


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注目されたブレイナードFRB理事の講演は、ハト派的内容。
緩和策の解除に慎重に臨む必要性を訴えるものでした。期待しすぎたかしらね。


ブレイナード理事の利上げ慎重論、9月FOMCの議論誘導か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-13/ODEYE66K50YD01

ブルームバーグ記事には
「市場向けというより他のFOMCメンバー向けの発言」との分析も、とありますね。
利上げを巡ってはFOMCボードメンバー間で意見が割れているってことか。

9日のパウエルFRB理事も早期利上げに慎重姿勢を示していましたが、
同日ダラス連銀カプラン総裁、ボストン連銀ローゼングレン総裁は、
早期利上げに前向きなタカ派発言を行っています。
9日金曜の金利上昇、米株急落は地区連銀総裁らの発言により
再び早期利上げ思惑が高まったためだ、と指摘する向きもあります。

どうも早期利上げを志向する地区連銀総裁に対して、早期利上げに慎重なFRB理事、
と意見が分かれているようですけれど、しかし、昨日のブレイナード発言を受けて
CMEフェドウォッチの9月利上げ織り込みは15%にまで低下。

マーケットの常識的に考えればこの利上げ織り込みで9月利上げは無理!
ありえないということになりますが、マーケットの常識で予想するのって危険で、
ブレグジットだって金融関係者らは「あり得ないシナリオ」とみていましたが、
現実にはその「ありえないこと」が起きたわけです。
ブックメーカーの賭け率からの予想などはお金が絡んだ賭けからはじき出されて
いますので、ひとりひとりの国民の声の累計からはかけ離れていた、
ってなことでしたよね,確か。

だから、絶対にない、とも思わないほうがいいかなぁと思っていたりしますが、
やっぱり9月は利上げがない、という結論だったとしても、
じゃあ12月年内利上げはどうなの?!ということへ焦点がシフトするだけで
結局利上げ思惑は継続するってことですものね。
あんまりドルベアになることもないかな、って思います。
だからと言って、ドルが強い相場だということではありませんが。
(つまりレンジ・・・・かなぁ。それでも105円くらいまではあってもいいと思うけど)


しかし、ブレイナード理事発言を受けてドル円相場、101.40円近辺まで下げました。
101.50~70円まで下げたら買おうかなぁと思っていたので101.60円台で買ってます。
101.40円まで下げた時はしびれましたが、
9月6日の安値101.20円割れにストップおいて耐えておりましたら
今夜、にわかにドル円が動意づいて102円台回復しております。(*'ω'*)

「財務省が40年債の増発を正式決定」と日経新聞が報じたことがきっかけで
ショートカバーが引き起こされた模様。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS13H3Y_T10C16A9EE8000/

財務省は13日、2016年度内に満期までの期間が40年の国債を4000億円増発することを正式決定したと発表した。当初は年2.4兆円を計画していた発行額を2.8兆円に増やす。9月以降の奇数月の入札で1000億円ずつ積み増す計画だ。

※40年債を増発する一方で、年2兆円を予定していた物価連動債は4000億円減額する。物価連動債を減らすことで147兆円を計画する国債全体の年間発行額は維持する。


やはり、米国利上げだけがドル円の材料ではなくなっています。
9日の米株下落でもドル円が底堅かったですよね。

21日の日銀の金融政策決定会合に向けては、さらにアベノミクス再始動の
思惑が広がってくるにつれ、ドル円が底堅くなってくるんじゃないかな。

そうそう外債購入だって、絶対にないとは言い切れないと思います。

中国が米債を売って資金調達を強いられる状況に追い込まれれば、
それを引き受ける形での米債購入(為替介入に相当しない形)は
あり得ると思われ、そういう根回しが米国サイドと出来れば可能じゃないか、
って気がしますよね。

杭州G20での首脳宣言では

◆鉄鋼及びその他産業における過剰生産能力が世界的な課題と認識。
グローバル・フォーラムの設立を通じた情報共有と協力を促進。

◆量と質の両面に焦点を当てたインフラ投資促進のためのコミットメントを再確認。

などという文言が盛り込まれており、
中国に抜本的な構造改革に取り組むことを迫るものとなっています。

フォーラムの設置とは
事実上、インフラ事業からの中国排除ともとれると指摘する向きも。

中国は過剰生産、過剰債務の整理などの構造改革を進めるにあたって、
いよいよ米国債の換金売りに動くのではという見方もあり、
(中国の外貨準備は急激に中国から資金が流失する際に進んだ人民元安ドル高を
支えるための介入により激減しているとの指摘も)
あまりに急激に米債売りが進めば、米金利の急上昇を招いてしまうため、
それを日本が引き受ける形での米国債購入であれば、3者ともに利があるというわけ。
ちょっと前にGIの和田さんがそのようなことをおっしゃっていたのですが、
あながちない話ではないと思っています。

安倍首相がG20後の記者会見で
「日銀による外債購入が為替介入を目的とする場合は日銀法上、認められていない」
と述べていますが、
「為替介入を目的とする場合は」とわざわざ言及しているあたり、
なんか匂いますよね。。。

とかなんとか、ドル円ロングなのでポジショントークだと思ってください(;´∀`)

それから、ユーロ円にも注目していましたが、
今日114.50円台で買ってみました。

今夜は米株も弱い。リスクオフ気味ですね。
15日までこの流れなのか、それとも21日以降さらに加速するのか解りませんが、
21日日銀が何か出すだろうことを考えると
ドル円とクロス円、クロス円なら特にユーロに買い妙味あり、と考えています。

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横浜、福岡セミナーご案内です。

♥10/01 (土)13:00~横浜

http://www.yutaka24.jp/?url=/seminars/detail/253

 13:00~14:00 第一部:YEN蔵氏(田代岳氏)
「混迷相場をどう乗り切るか」YEN蔵の投資手法を徹底解説!

14:00~14:30 特別セッション:YEN蔵×大橋ひろこ
「NYダウもついに上場! 今注目のくりっく株365の魅力とは!?」

14:45~16:15 第二部:岡崎良介氏
『不確実性下の金融市場』~週明けの日本で戦うダウ365必勝法~ 

♥10/15 (土)13:00~福岡
http://www.yutaka24.jp/?url=/seminars/detail/254


13:00~14:00 第一部:大倉たかし×大橋ひろこ
「本音で言わせて! LIVE」

14:00~14:30 特別セッション:大倉たかし×大橋ひろこ
「NYダウもついに上場! 今注目のくりっく株365の魅力とは!?」

14:45~16:15 第二部:岡崎氏
『不確実性下の金融市場』~週明けの日本で戦うダウ365必勝法~ 


2016年9月13日火曜日

今夜未明(AM2:15)のブレイナードFRB理事の講演に注目が集まっています。
明日13日火曜から「ブラックアウト期間」金融当局者は金融政策に言及できなくなりますが、
その直前のFOMCボードメンバーの講演ということで、
FRBが本気で9月利上げを目論むならば、ここで思い切り市場の利上げ織り込みを高める
発言をしてくる可能性もある??という意味で注目のようです。

このブレイナードさん、もしヒラリー・クリントン氏が大統領になったら
財務長官となるのでは、と目されているようですが、この方、かなりのハト派みたい。

だから、今夜12日月曜日はNY時間から米株が反発基調なのかもしれません。

ブレイナード氏がどんな発言をするかわからないので、ここで強気になって
米株調整終わり!!とは確信がもてないのですが、、、あと1時間ほどで講演が始まります。

しかし、9日金曜に400ドル近い下落となったダウ平均の下落が今日の東京市場では
日本株売りの弱気マインドを強めました。

日経平均 16672.92(▼292.84)▼1.73%

空売り比率は9日金曜の38.4%から43.3%へと急上昇。

手仕舞いだけでなく新規売りを仕掛けた暴落にかけた向きもたくさんいる、
ってことですね。日銀は今日も 733億円のETF購入しています。
だからこの程度の下落で済んだ、、、ということか。
(9/7、9/9、9/12、9月に入って3営業日733億円買い入れ実施)

ドル円相場も結局101.70円台まで落ちてきちゃって、
101.80円でロングした私のポジションは101.90円台で撤退。

102円台で利食ってしまえばよかったのタラれば展開です(;'∀')
さすが水星の逆行期。トレンドレスで行ったり来たりですわね。

もう一度買うつもりなんだけど、今夜のブレイナードさんの講演見てからかな。。。
ハト派発言となるなら、米株はさらに戻るでしょうけれど、ドル円がどんな反応を
見せるのかちょっと読み切れなくて。101.50~70エリアまで再度落ちてくれば
買おうかなぁと思っていますが、、(現在再び101.90円台)

代わりにポンドドルをロングしています。
完全にテクニカルです。
今週はMPCも予定されているので、あまり無謀なポジションは取りたくないのですが
ポンドは押し目終了って感じに見える。コストは1.3288ドル。

ドル円が下がらないのであれば、ポンド円も面白そうなんだけど、
こちらはちょっと様子見。

日本株にしても、ドル円にしても、米株下落に動揺したものの
21日日銀に向けては安値は拾われて、結局上がるイメージですが、
次にどこで入ればいいのかってのはホント難しいわね。
今101.90円台で買ってもいいような気もしますが。。。。

ブレイナード講演を待って、乗るかもしれません。。。


*********************

今日、ニュージーランドのキー首相が
「NZドルは経済の強さを反映している」
「より強い乳製品見通しがNZドルを押し上げる」などと述べた模様です。

あれ??NZドル高容認でしょうか。
為替市場には大きな反応は見られませんでしたが、
少なくも中央銀行はNZドルを押し下げようと口先介入を繰り返していましたし、
昨年6月から政策金利を6回も引き下げています。
もっとも最近では8/11に利下げを実施して過去最低の2%にまで引き下げられている
のですが、NZドル高が一向に止まらない状況にありました。
2%といっても先進国では最も高金利ですしね・・・。

それなのに、首相が通貨高容認とも受け止められる発言…。
この裏にはどんな思惑があるんでしょうか。

しかし、NZドルは今回の米株下落に伴って、かなり修正が入りました。
米株がこれ以上崩れないのだとするならばいい押し目なのかもしれません。

*******************

それから、今日は中国国営銀行が人民元支援のためドル売り介入を実施しています。

人民元、対ドルで堅調 国有各行がドル売り


 http://jp.reuters.com/article/idJPL3N1BO20I

「当局は6.7元割れを警戒している。前回、7月中旬にこの水準を割り込んだ際は、元を押し上げるために国有各行が積極的にドルを売った。」

「市場関係者によると、米連邦準備理事会(FRB)が今月、利上げするかどうかもかく乱要因だ。」


ということで、米利上げも影響していると思われますが、
中国人民銀行は、この日の基準値を大幅な元安・ドル高水準に設定し、
そのうえで、ドル売りを行って安定化をはかっているようです。

2015年のチャイナショックは3日続けて元安ドル高に設定したことで
市場の混乱を招きましたが、今回は同じ轍を踏まぬよう、巧妙に介入して
為替をコントロールしているということか。

金融市場を不安定化させるリスクがあるにもかかわらず元安に設定しなくては
ならない背景にはやはり経済失速が挙げられますね。これを支えるために
人民元安にせざるを得ないのですが、それを嫌気して
人民元売りが加速する(資金が中国から流出する)と世界の金融市場に
悪影響が及ぶという構図なのですから、ほんと難しいわよね。

「人民銀は経済を支えるため、2016年は6.8元までの下落を受け入れる可能性があり、その場合の年間下落率は、過去最大だった15年の4.5%と同水準になる。」

※ドル人民元週足チャート


中国としてはあくまで「緩やかに人民元安」誘導したいわけで
一気に元が下落しないように細心の注意を払っているものと思われます。

ということで、この記事を読む限りは難しいながらも
2015年のチャイナショックの時のような混乱が起きぬように
努めているようですので、このリスクはあまり考えなくてもよさそうね。
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2016年9月11日日曜日

さすが、月間騰落率が悪いとされる9月ね、、、。

9月9日金曜のマーケットでは

①米株大幅下落
ダウ平均   18085.45(-394.46 -2.13%)

ダウだけじゃなくて世界の株式が急落しています。


②債券利回り急上昇

2年債   0.782(+0.012)
10年債  1.675(+0.076)

世界の債券市場で利回りが上昇しています。

③コモディティも大幅下落

WTI原油 45.88(-1.74 -3.65%)
NY金  1334.50(-7.10 -0.53%)

通貨市場では緩やかに全般ドル高。



円は若干売られている、というのが妙ですね。
リスクオフの時は真っ先に買われるのが円ですが。
代わりに豪ドル、キウイ、カナダなど資源関連通貨は
急落しています。このセクターが下げているというのは
やはり、ドル高によるコモディティ安が嫌気されたか、
これまでの金利に連れて買われていた分の剥落ってとこかしら。


◆さて、何が起きたのでしょうか。

1・再び9月利上げを急激に織り込み始めた?!

ローゼングレン・ボストン連銀総裁
「完全雇用を確実するには緩やかな引き締めが必要。」
「引き締め見送り、過剰な長期化はリスクに。」

カプラン・ダラス連銀総裁
「ここ数ヵ月で利上げシナリオは強まった。」
「現在の低水準の金利には代償がある。」

FOMCボードメンバーによるタカ派発言ですが、しかし
これまでも幾度となく繰り返されてきたFOMCメンバーの
タカ派発言、これが常任メンバーである主要メンバーの
フィッシャー副FRB議長やダドリーNY連銀総裁の発言ならまだしも、
今さら要人発言で過剰に相場が反応したと考えるのは無理があります。

実際、CMEフェドウォッチの9月利上げ織り込みはわずか24%です。
12月でも46%ですからまだまだ利上げを織り込んだ動きでの
株急落、債券売りということではなさそう。

そして軒並み上昇した債券金利をみても
FRBの金融政策の動向をより大きく反映するはずの短期金利は
それほど上がっていません。長期金利のほうが上昇しています。


2・日銀のマイナス金利深堀り思惑が金利市場に影響?!

8日に日銀の中曽宏副総裁の講演でマイナス金利政策に副作用があることを
認めたうえで、マイナス金利を深堀りすることはコストを考えたうえで「なお必要と
することは十分にあり得る」と発言しています。

9月21日の日銀会合では「総括検証」が話題ですが、
さらなる緩和策が出される可能性が強く、副作用が強いとされるマイナス金利の
拡大がその手段の一つである、ということが意識され始めました。。

マイナス金利政策を深堀りは副作用が強く、銀行などの収益に打撃となる、
として不評なのですが、今回の総括検証では、このマイナス金利政策を継続させる為、

金融機関の収益に打撃を与えないように配慮する政策が発表されるのでは?
という思惑が広がっているようです。

米国はFRBは短期債を売って長期債を買い入れる「ツイスト・オペ」
というのを導入したことがあります。保有する資産総額を増やさずに
長期金利の上昇を抑え込み、イールドカーブの平坦化を狙った政策でした。

この逆をやるんじゃないか?という予想ですね。
日銀は長期債を売って短期債を買い入れる。そうすれば長短金利差を拡大させ
金融機関が利ザヤを稼げるようにしながら、マイナス金利政策をさらに
推進することができる、というものです。

週末のセミナーでマネックス証券の大槻奈那氏に伺ったのですが、
四次元の緩和政策とでも呼ぶのでしょうか?

これまで過剰流動性相場のなかで行き場のない資金が債券市場に向かっていましたが
長期金利が上昇させる政策が採られれば、資金が一気に逆流するリスクも
否めないわけで、まだ日銀会合は先ですし、思惑に過ぎないのですが
フライングで動き出しちゃった、って可能性もあるかな??


3・アノマリー季節要因による下落?!


1985年から2014年までの過去30年間におけるダウ平均と日経平均の
月間騰落率で最もパフォーマンスが悪いのが9月です。

欧米のヘッジファンドの多くの決算月が11月であることが指摘されています。
資金を効率的に運用するために、HFは解約できるタイミングが3ヶ月に1度、
あるいは半年に1度に制限しているケースが多いのですが、
ファンド出資者は解約の45日前までにその旨を伝えることとなっています。
これが45日ルール。11月末決算の45日前となると、9月半ばですね。
この時までに解約の申し入れをするというのがルールであり、
ファンドは解約を申し入れられればポジションを締めて現金化しなくてはならいため、
この時期に相場が崩れやすくなる、、、、とされています。

そして、今年は特にヘッジファンドのパフォーマンスが悪く、
すでに多額のファンドからの資金の引き上げが起こっており、
この流れが継続するならば、利益が出ている市場と思われる米株などからの
資金流出は今後も警戒しないといけないかなぁ、と思っていたのですが、
まさにそういう動きが出てきたんじゃないか、っていうタイミングですね。

というわけで、米利上げが米株に打撃となると仮定しても、21日のFOMCまでは
不安定な値動きとなるでしょうし、日銀の逆ツイストオペ思惑による混乱だと
しても、これもやはり、21日日銀会合までは結果が見えないため不安定な値動きは
続くと思われます。アノマリー、45日ルールが影響しているだけならば
今週15日までには落ち着くはずですが、例年9月はパフォーマンスが最低の月です。
米株のある程度の下落は覚悟しておいたほうがいいかもしれません。

ただし!ドル円はあれだけダウが下落したのに、それほど下げていません。
これは21日日銀でマイナス金利引き下げと共に長期金利を上昇させるような
逆ツイストオペが採用されるのでは?という思惑が支えていると思われ、
それであるならば、ドル円相場は下げたところは買いでOKということになります。

101.80円で再ロングしたドル円はまだいけるんじゃないか、と思っております。

それから、ユーロ円にも注目しています。
日銀政策によってもし、ドル円が強い相場になるならば、
クロス円も比較的底堅くなると思われます。

ユーロドル相場は先週8日にECB理事会ですべての政策が
据え置かれたことで、瞬間上昇しましたが、ECBも手詰まり感が出てきています。

ドイツ銀行問題などで、ユーロを売り崩したい向きが常に存在するため
ユーロはなかなか上がりませんが、(レンジですが)
ユーロ圏の経常黒字額を見ると、ユーロ安になるとは思えないのよね。

ということで、ユーロ円の押し目買いをしてみようかなぁと思っています。
資源国通貨は混乱期には最も弱いので、様子見ね。

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2016年9月9日金曜日

今夜8日木曜はECB理事会。
日米の金融政策に焦点が集まっていますが、一部ではECBが
資産買い入れ期間の延長を発表するのでは?という予想があって注目されていました。

結果は政策金利を現行の0.00%で据え置き。
そして「資産買い入れプログラムを月額800億ユーロで維持」

ということで、一部の買い入れ期間延長予想があったためでしょうか。
据え置きの結果にユーロは上昇しました。

その後、ドラギ総裁が記者会見で
「量的緩和延長について議論せず」
「当面の間、追加緩和は必要ない」と述べたことで

1.1326ドルまで高値がありましたが、、、
結局行って来いです。長い上髭になりそうです。
今日の上昇分は全て吐き出しそうな下落。

そりゃそうね。
期間延長を予想した向きが先回りしてユーロを売った分を
買い戻した(やめた)ことでの上昇だと思われ、
新規で買われたわけじゃないでしょう。

「資産買い入れプログラムは2017年3月で終了。必要ならそれ以降も継続」
ということですので、10月、もしくは12月には期間延長発表があるかも・・・
という思惑が再び持ち上がるかもしれません。その時に今夜のような動きを
記憶しておくといいでしょう。思惑が外れると、何も変更がなくても相場は動き、
それも結局は方向を決定づけるようなものにはならずに、行って来いになる、
というような動きに終わることが多いと。

さて、今夜NY時間に入って、にわかにドル円相場が上昇しています。
米金利が上昇している、という解説ですが、ではなぜ金利上昇となっているか。

一部情報では、原油上昇がきっかけのようです。
米週間在庫統計(通常水曜に発表されますが今週はレイバーデーの影響で
木曜にずれ込んだのね)で原油在庫が大幅減。
これをきっかけに原油が跳ねて、米利回り上昇とか。つまり債券売り。
米株、ダウ平均は神経質に上下動していますが方向感なし。
ただし、少なくとも現在は原油高はリスクオン選好の相関となっていますので
崩れるイメージはないですね。まさかの原油上昇からのドル円上昇、
これでまたセンチメントがガラリと変わってくれるといいんだけどね。

ドル円が102円台に上昇 在庫統計きっかけに=NY為替速報
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=330511&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter


ドル円急落して101.20円安値を付けた後のレンジ高値が101.80円くらいだったので
ここを抜けたのと同時にブレイクアウトということで、ドル円を少し買ってみました。
再び101.80円を割るようならやめて、また安値を拾うスタンスかな。。。。


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2016年9月8日木曜日

7日水曜、日経平均株価は3営業日ぶりに反落も17000円大台維持。
日銀出動で下値は固いのが日本株。
実際に、今日日銀はETFを733億円買い入れています。
日銀による買い入れは8月25日、26日以来で、
前回までの707億円から買い入れ額を増やしていたことが明らかとなっています。

そうそう、今夜はアップルの発表会かなんかがあって、
任天堂が急騰している模様。今日の東京市場では任天堂フィーバー再燃あるかな。

ドル円が、、、、101.20円台まで急落しましたね。。。。

昨日のISM非製造業景況指数の悪化が主因ではありますが、
今朝、産経新聞が掲載した記事が市場関係者の間で話題となり、
特に海外勢がこの記事を嫌気して売りを仕掛けたという指摘もあるようです。

「日銀「総括検証」難航 政策委員が3分裂」という記事で
9人の政策委員が、
▽マイナス金利を政策の柱に据える「マイナス金利支持派」
▽国債購入の量を重視する「リフレ派」
▽追加の金融緩和を牽制する「追加緩和反対派」の
おおむね3つに割れているとした内容。
9/21の日銀への期待も後退しちゃった・・・のかな💦

今夜のベージュブックも7月から8月末までの米経済活動について
「緩やかな拡大が続いた」との総括判断を示し、前回7月の報告と同様の見方を維持

早期利上げ期待を再燃させるほどのパワーはなく、ドル円相場は
101円台での凪相場。米国サイドからの材料がないと上がる気がしない相場へ。。。

 米経済「緩やかな拡大続く」 地区連銀報告

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN07H1P_X00C16A9000000/

101.80円のストップヒットで、ポジションカット。ポン円も137円で消えた( ;∀;)
ポンドドル粘ろうと思ってましたが、東京時間、どうも上値が重いので
1.3408ドルで手仕舞い、こちらは利食いですが、思ったようなショートカバー祭に
発展できなくてイマイチ達成感のないトレード。
今夜はカーニー総裁の議会証言が注目されていましたが
なんだか、ずいぶんカーニーさんって評価が低いようで・・・。
 
 カーニー英中銀総裁の利下げ判断は拙速、政治的動機ある-英与党議員
 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-06/OD2RUF6K50XV01

為替市場にはそれほど影響はなかったように思いますが
 今日は夕方発表された7月鉱工業生産指数が
前月比0.1%上昇と市場予想の0.2%低下に反して上昇。

一方で、7月製造業 生産指数は 前月比0.9%低下。
0.3%程度の低下予想だったことで、こちらの数字は悪化しています。
強弱まちまちの結果でしたが、発表後にポンドは売りが優勢となりました

**************************************
今日8日木曜日にはECB理事会が予定されている欧州ですが、
ECBは現在、月額800億ユーロの資産購入を実施しています。
この目標総額は目標額は1兆7000億ユーロ(約197兆円)相当に上りますが、
2017年3月までの量的緩和政策ですので、これを6ヵ月延長し
2017年9月まで延長するとの見通しが優勢のようです。
ブルームバーグの調査では8割が期間延長を予想しています。

ユーロ圏の8月のインフレ率は0.2%でコアインフレ率は低下しており、
ECBは8日の会合で経済の最新見通しも発表しますが、
四半期ごとに更新される見通しは、
これまでも政策変更を裏付けることが多かったことから
今週8日には行動するとの見方が広がっているようです。

ただし、このところのPMIなどの経済指標は好調であるため
今回は見送り、10月ないしは12月に行動するとの見方もあるようです。

ドル全面安となっているため、結果的にユーロドル相場は上昇していますが
ECB理事会の結果を受けて、ユーロ主導で動く可能性もありそうです。

現在ポジションゼロになりましたが、ん~ちょっと難しい局面ね。
少し様子見とします。

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2016年9月7日水曜日

アラララ、9月利上げはないかしら。
全面ドル安です(;´Д`)

きっかけは 8月の米ISM非製造業総合指数

結果 51.4(予想:55.0 前月55.5)

50超えてるんだし、
そんなに激しくドル売らなくてもいいじゃない、と思ったんだけど
この数字2010年2月以来の低い数字らしいわね…。ちーん。

この数字を受けて、利上げムリ、無理、無理!!
と市場が過剰に反応しております。そもそも利上げ織り込み低かったんだけど。

先週のISM製造業景況指数が 49.4で前月52.6から大幅低下。
50を割り込んでいました。

ISM製造業は 2015.11~2016.2月までの4カ月間50を割り込んでおり、
ドル高で製造業への影響が大きいため利上げに躊躇していた、
という指摘もありましたので、ここがまた悪化してくると、
利上げはできないという見方が増えてしまう、、、と先週書きましたが、
今夜は「非 製造業」のほうが出て、6年ぶりの悪い数字だ、、、ってことで、
利上げの可能性はかなり低下した、とみられます。

製造業はモノづくりですね。ドル高が影響して輸出産業を停滞させます。
非製造業はサービスなどですが、このところは米経済の構造上、
サービス部門も重要視されるようになってきているようです。

米利上げの思惑を見るうえで雇用にばかり気を取られいましたが、
雇用指数は遅効性の指標。たいしてISMはアンケートですので
先行性が高い指標です。これから景気が悪化すると考えられるわけね。

ということで、9月利上げはほぼなくなっちゃったってことなんでしょうか。
フェドウォッチ確認してみたら9月利上げ織り込みはわずか18%にまで低下。
12月でさえ、42.9%で半数にも及んでないとは。。。ダメだこりゃ。

FRBは一体どうするのか。。。
明日7日のベージュブック、
それから、FOMCメンバーらの講演での発言に注目でうs。

それから、今日は東京時間にドル円ガストンと下がる瞬間があったんだけど

浜田宏一内閣官房参与が「日銀はFOMC決定前の追加緩和は控えるべきだ」と
述べたことが伝わって、103.807円まで上値を伸ばしていたドル円相場が
103.30円近辺までまで一転下落する場面がありました。

私、ここで軽めに打診買いしちゃったんだけど、
103円割れで撤退。早まった。

でも、このISMの後102.46円と102.18円で買いました。
38.2%押しが102.50近辺で、ここを割っちゃったんだけど、、、
50%押しが101.90円近辺。ここがサポートできれば再び上を目指せると思うの。
今月はFOMCだけじゃなくて日銀もあるでしょ。。。

それに、9月はダメでも12月の利上げはあるだろう、という織り込みも
始まると思いますので、、、101.80辺りにストップおきます。

さらに、ポンド円を137.14円で追加ロング。(137.40円Lも継続)
さらに昼間にポンドドルを1.3298ドルでロングしています。
チャートが好転してきたことと、ショートが溜まりまくっているので
ショートカバーが起こることを期待しての再入場ですが、
ISMでドル安来ちゃったので、ポンドが跳ねて、これは大きな利益になってます。

後はポンド円とドル円が利益になるかどうか。。。


****************************

今日は豪ドルやキウイドル、ユーロドルなども強いですね、
全面ドル安だからですが、
豪ドルにはほかにも材料がありました。

今日6日RBAオーストラリア準備銀行は政策金利を現行の1.50%に据え置き決定。
市場の予想通りですが、豪ドル、発表前から上がり出してましたね。

声明
「政策スタンスを変更しないことが経済の持続可能な成長と、
時間をかけてインフレ目標を達成することに一致すると判断」

「豪ドル高が経済的な調整を複雑化する可能性」
「インフレは非常に低いまま」
「最近のデータは全体的な成長は継続していることを示唆」

キウイドルは今年の高値を超えてきました。
豪ドルドルも、、、押し目買いでいいのかもしれません。

となるとドル安ってことなのよねぇ。。。。
ドル円、やっぱ円高トレンド終わってなかったってことなんでしょうか(;'∀')
ストップついちゃったら諦めます。
その時はポンドドル育てます・・・( ;∀;)

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2016年9月6日火曜日

今夜はNY市場がレイバーデーの祝日でお休み…
明日6日から欧米勢は新年度入り、本格的に休暇から戻ってくるとされています。

東京時間は、先週の雇用統計の結果を受けたマーケット、
日経平均は17037.63円(+111.95)△0.66%(230円高まで示現も軟化)
雇用統計後104.30円近辺まで上昇したドル円相場は103.10円台まで1円ほど軟化。

どうやら、雇用統計を受けてドル高となっているのはドル円相場だけで
総じてドル安基調のようです。これに連れて今日はドル円相場もドル軟化へ。

9月利上げ織り込みが低下してしまったわけで、債券利回り低下でドル安。
だから米株高、原油高、金高、そして今日の日経平均高なわけですが、
ドル円の上昇には修正が入っています。

今日は黒田日銀総裁の講演がありましたが、、、
9月の総括検証は一部で指摘されているような緩和縮小ではない、と繰り返しました。
「マイナス金利の深掘りも、『量』の拡大もまだ十分可能」と
「量」・「質」・「金利」の3次元でいずれも拡大が可能なことを確認できるものでしたが、、
講演を受けて円安に動くというようなことはありませんでした。

その背景にはマイナス金利の副作用にも言及したことが意外だったというか、、、
QQE1~2導入の時期に見られた、豪胆さ、力強さを感じることができなかった、
ということで、緩和縮小ではないが、大したことはできないようなニュアンスに
受け止められたのかもしれません。ヘリマネについては否定的コメントでしたしね。

「マイナス金利深掘りも、量拡大も可能」 日銀黒田総裁
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL05HTP_V00C16A9000000/

杭州G20では、中国が米国オバマ大統領を冷遇?!というエピソードが話題でしたが💦
「世界経済の成長を達成するため、金融、財政および構造政策を個別にまた総合的に
活用することや、鉄鋼などの過剰生産能力が世界的な課題と認識し、
貿易大臣などによる「グローバル・フォーラム」を設立することなどを盛り込んだ
首脳宣言を採択」だそうです、長い…。

「競争力のために為替レートを目標としないことを再確認する」ということで
その後の安倍首相の会見での
「為替介入目的の外債購入は日銀法上認められていない」につながりますね。
UBSがサプライズ緩和の可能性をレポートしているようですが、
日銀への思惑、期待はどのような形で盛り上がっていくのかも
ここからの相場のポイントでしょうか。
ちっとも盛り上がらない中で、予想を超える緩和策発表があれば効くと思いますが
会合前にあまりに期待を盛り上げられちゃうと(ブルームバーグの日高記者の記事など
には注意しておこう…)失望売りのリスクにつながるので、
あんまり周りが煽らないことが望ましく、黒田さんもそれを考慮しての
歯切れの悪い演出だったのかな、と思ってみたり…。

もう一つは米国利上げがあるかないかってとこも焦点ですね。
昨日ブラックアウト期間が今週からと書きましたが、勘違い。
1週間前からということで、今回は9月13日からです。
それまでは、ンフランシスコ連銀ウィリアムズ総裁、
ボストン連銀のローゼングレン総裁、カンザスシティ連銀ジョージ総裁、
リッチモンド連銀ラッカー総裁等の講演がタカ派なのかハト派になるのか、
これにドルは振らされそうね。

三菱UFJリサーチの藤戸レポートが読み応えあり。
http://www.sc.mufg.jp/report/fj_report/pdf/fj20160905.pdf


ドル円は103.80円台で手仕舞いました。一目の雲が分厚く上値を阻んでいますので
ここを抜けるには一度エネルギーを溜め込む必要があるかと思って。結果今のところ正解。
下がったらまた買おうと思っています。

キウイ円ロングは継続です。ドル安なのでキウイドルが強く、
ドル円ほどは下がらないと思われ、9月日銀に向けた期待が高まる際には
さらに上がると考えています。

それから今夕はポンドがポーンとはねました。
ポンドの逆襲に注目していた私は初動で乗ったつもりでしたが、、、
すぐさま頭をたたかれてます💦
137.82円ロングですが現在137.40円台まで下がってます( ;∀;)
高値掴んじゃったかな…137円割れたらやめます。

ポンド上昇の背景は英サービス部門PMI
結果52.9(予想50.0)前月比では20年前の調査開始以降最大の上昇
ポンドドルは1.3774ドルまで上昇。
ポンド円は138.31円まで上昇。(利食えばよかったわね…)

7月は47.4で、2009年3月以来の低水準でしたので、猛烈リバウンドです。
こういう指標がきっかけとなって、ポンドショートの巻き返しが起きるか?
と期待したのですが、そういえば今夜はレイバーデーだった。
早まりました…。
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2016年9月4日日曜日

注目された米8月雇用統計。
微妙な数字でしたが、結果はドル高。

発表直後こそ、103円半ばから102.80円近辺まで下落したものの
その後猛烈リバース!104.30円程度まで高値がありました。
先週のジャクソンホールの時の値動きと似ていたわね。
あの時ほどの上昇ではありませんでしたが。

米10年債、2年債金利は雇用統計後、低下したのですが
反転上昇したことでドル円相場も切り返したという動き。。

結果的にドル高となりましたが、、、
しかし、利上げに関しての市場の見方は割れているようです。

※8月雇用統計

NFP 前月比 +15.1万人(予想+18.5万人 前回+27.5万人)
失業率 4.9% (先月と同じ)
平均時給 前月比+0.1%&(予想下回る)
6月が下方修正、7月は上方修正。
3か月平均は23.2万人。

CMEのフェドウォッチですが、9月利上げ確率織り込みは
ジャクソンホール会合後に36%にまで上昇し、9月利上げの可能性も
織り込み始めたという流れだったのですが、
雇用統計を受けた後の9/2時点では21%にまで下落しちゃってます。
12月の利上げでさえ41.1%で50%を割っているのね・・・。

ここで確認できます。
http://www.cmegroup.com/trading/interest-rates/countdown-to-fomc.html

※現在の金利が0.25-0.5%ですので、「25-50bps」
0.25%利上げするならば「50-75bps」になるってことで、
「50-75bps」のところの数字が織り込みの確率。
上記タブで「14 Dec 2016」というところに切り替えると
12月利上げの確率のグラフを見ることができます。

あれあれ、、、9月利上げの確率が21%にまで下落しちゃってるって…。
このままの状態で9月に利上げしちゃうと、想定が低い分、衝撃が大きくなって
しまうということですから、かなりリスキーってことになります。

それから加えて気になる材料が先週発表された
ISM8月製造業景況感指数 49.4、前月52.6から大幅に低下の結果。
2015.11~2016.2月までの4カ月間50を割り込んでおり、
ドル高で製造業への影響が大きいため利上げに躊躇していた、
という指摘もありましたので、ここがまた悪化してくると、
利上げはできないという見方が増えてしまいます。

FOMCメンバーは超タカ派発言を繰り返してるにもかかわらず、
現在の市場はFOMCに懐疑的になっていて超ハト派反応ですよね。
12月利上げ以降8カ月利上げを見送ってきたことで、
年内利上げはしないという見方も広がっています。。。

たしか、FOMCの2週間前くらいからブラックアウト期間といって
Fed関係者は金融政策についてコメントすることができなくなりますが
だからこそ今週7日水曜前までの5日、6日までには
FOMCメンバーによる要人発言が出てくるでしょう。

6日にはウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁
9日にはローゼングレン・ボストン連銀総裁が講演
(9日はブラックアウト期間じゃないかな?)
ウィリアムズ総裁発言には注目度が高まると思います。

本当に9月にやる気ならタカ派発言を出してくると思うんだけど、、、。
だから、今週前半まではドル高基調は続くと思ってます。

しかし。。。織り込みが低すぎる💦
やはり、ドル円相場も一目の雲に阻まれて一度深押しが来るのかなぁ。。。
だとすれば、今回の円高の99.80円から雇用統計直後の円安の104.30円の
半値押し、101.90円くらいまでの調整はあるかもしれない。


週明けは大きな調整が来る前の高値で利食いを考えるかもしれません。
再度下がったところを買う所存。

しかし、先週火曜8/30までの1週間のIMM通貨先物ポジションには
驚きました。志摩力男さんがメルマガで書いていたのを読んでびっくり。
http://fx-on.com/rikio/

「ジャクソンホールを見た後も円ロングを増やしたプレーヤーがいたということです。」

ということになりますね(; ・`д・´)
どんだけ円高にかけてる向きが多いことか・・・。

※IMM通貨先物ポジション

円 63661枚の買い越し 3345枚の買い越し増
円の買い越し幅は5週連続で増加。

だからこそ、ここから上がる余地は大きく本格上昇はむしろこれから、
とみることができると思いますけれど。

しかし、米株上昇、金や原油などのコモディティも上昇って、
これ、利上げはないとみた向きのショートカバーなんでしょうか??

ドルは上がったのに、株やコモディティも上がるという整合性のない動き。
あるとするなら、米景気絶好調で資産は全て上がるというポジティブな
シナリオですが、雇用統計の数字が弱くてそのシナリオでの全部高はないでしょう。

ということで、市場の9月利上げの見方は割れているということに尽きますね。

ダウ平均 18491.96(+72.66 +0.39%)
WTI原油  44.44(+1.28 +2.97%)
NY金   1326.70(+9.60 +0.73%)

◆ただし、8月の雇用統計って

米雇用統計、8月はクセモノ 速報値上方修正は過去10年で7回

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL02H75_S6A900C1000000/

ってことですので、18万人予想が15万人程度だった程度で
Fedが利上げを躊躇するとも思えません。

まだまだ、懐疑的な市場に対して、どうやって利上げを織り込ませるのか、
これが今週の相場のポイントかなぁ…。

21日FOMCまでに市場の折り込みが低いままだと9月利上げは見送るかも
しれませんが、その場合でも12月利上げの折り込みが始まる形で
下値は固いだろう、というのが今のところの私のシナリオです。

今週のポイントは7日発表の米地区連銀経済報告(ベージュブック。
景気回復の動きが確認出来れば利上げ織り込みが進むと思いますが・・。


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2016年9月1日木曜日

26日のジャクソンホール以降、今週の雇用統計が最大の注目ですが
(フィッシャー副FRB議長8月の雇用統計がFOMCを決定発言)
昨日、雇用統計の前哨戦とも言われる8月ADP雇用指数がでました。

予想+17.5万人のところ+17.7万人。

まずまずの内容で、ドルは若干強含む展開で、
現在もドル円相場が103円台を保っています。

ただしCMEのFEDウォッチでは9月の利上げ確率は30%で
前日24%からは上昇したものの、まだ市場は利上げに懐疑的なようですね。
最初の利上げから8カ月もブランクを開けてしまったことにすっかり不信感が
芽生えてしまった、ということかと思いますが、フィッシャーさんがあれだけ
タカ派発言をしてもなお、懐疑的なんですか。。。

いかに一度失った信頼を取り戻すのは難しいか、ということがわかりますが、
そうであれば日銀の信頼を取り戻すのも大変だろうなぁと言う気もします。
マイナス金利導入はサプライズを狙い過ぎあまりに
結果的には騙された、と感じる関係者が多かったものね…。

しかし、大倉キャプテン的に言えば、相場は懐疑のうちに育つ、
ということですので、みんなが一気にブルになるよりいい相場
ってことになります。非常に好ましい。

こういう相場をきっちり押し目を拾えるかどうかが大事ね。
まあ、雇用統計の数字が悪すぎたらシナリオが変わるんだけど。

市場の予想はNFP+18万人程度。
昨日サンフランシスコ在住の広瀬隆雄さんにお話を聞いたところ
FEDウォッチャーとして著名なヒルゼンラス記者は+19万以上なら
9月利上げがある、と言っているようで、
この場合、FEDから言わされているとみる(市場へ織り込ませる意)
のだそうで、(確かにヒルゼンラス記者はこういう場面でキーマンになることが多い)
19万を超えるか、それ以下かで利上げがあるのか、ないのかという分かれ目に
なるだろう、として雇用統計ポイントを解説くださいました。

そういう視点もあるんですね。

一方で、雇用統計が良ければ9月利上げの可能性があるとして
米株市場や国際商品市場には下落圧力が強まっています。

米株などは利食いでしょうけれど

ダウ平均は18400.88(-53.42 -0.29%)
NY原油 44.70(-1.65 -3.56%)
NY金 1311.40(-5.10 -0.39%)

ってことで、下げ方がまだ緩いので、本格的に利上げを織り込んでいるというよりは
なんかヤダ。ってことで手仕舞いが広がりつつある、という程度かと思います。

米株が下げた割には今日前場の日経平均は気張っていて
マイナス圏に落ちる瞬間もありますが、
プラス圏に顔を出したり小動きで済んでいます。

米利上げでも、同時に日銀が9月会合でとてつもない緩和をやる!
というとある欧州系外銀のレポートが出ている模様で、
日米の金融政策の違いが際立つ、という見方も出始めているので
日本株は底堅いということかもしれません。

ドル円ロング、キウイ円ロングは継続です。


昨日、浜田宏一内閣官房参与とお会いしてお話させいただきました。
その内容がブルームバークで記事になったようです。

浜田内閣官房参与:リーガルには許されている-為替介入、外債購入
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-08-31/OCRKWY6TTDSB01

お会いする前には、相当な事前準備をしたのですが💦
知識の至らぬ事柄について大倉キャプテンにはいろいろと助けていただきました。
キャプテン、ありがとうございます♥

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