2017年1月30日月曜日

明日31日火曜の日銀、1日のシムズ教授講演、そしてFOMC、週末3日米1月雇用統計
(2日㈭は英国スーパーサーズデー:MPCにMPC議事録/四半期インフレリポート)

とイベント盛り沢山である中、中国は2日㈭まで春節で休場。
マーケットは膠着気味。流動性が低下する中、材料待ちでしょうか。

日本の個人投資家のポジションを見ると、円高警戒がジワリ高まっている感じ。

日経QUICKが算出した前週末27日時点の店頭FX社9社合計の週間建玉状況では
前週に比べドル買いの比率は低下。

「ドル・円」総建玉に占めるドル買建玉比率は54.5%(前週末20日時点58.9%)
2016年12月16日時点(52.5%)以来、約1カ月半ぶりの低水準となっています。

円に対するユーロ買い比率は27日時点で20日時点に比べ2.6%低い35.5%、
ポンド買い比率は27日時点で20日時点に比べ2.4%低い51.7%。

ということで、週明け30日月曜ドル円相場は114.25円まで円高となる局面も。
(27日㈮は日銀が国債買い入れオで長期ゾーンの買い入れ額を増額、
 これに安心してドル円相場は115円台までドル高円安となっていましたが。。。)

日経平均も19368.85円 ▼98.55円 4日ぶりに下落です。

先週は金曜までの3日高で679円の上げ幅がありましたので修正か。

日銀にも雇用統計にもそれなりに注目ですが、
市場はトランプリスクを警戒しているのね。

27日に署名された難民や「テロ懸念国」の市民の入国を制限する大統領令による混乱が
ドル売りの一因であるとの指摘も。抗議デモが全米で拡大しています。

IMM通貨先物での投機筋の建玉状況でも24日時点の差し引きでの円売りポジションは
6万6840枚で今年に入って4週連続で減少しています。
また、ドルの主要8通貨に対するネットロングは223億ドルと
昨年11/15以来の低水準に低下しています。

個人も投機筋も円売りドル買いポジションを縮小しているってわけね。

ただ、今日は月末30日(ゴトー日)であり、月末の特殊需給もあったかとおもいます。
輸入のドル買いもあれば輸出企業の円買いも、あったでしょう。

だから終始行ったり来たり、、、のレンジよね。

ただ2月に入ると国内企業の3月期の決算対策での円買いドル売りが加速しやすいという
特徴もあり、円高警戒はそれなりに高まると思っています。

だから、113.20円台ロングのドル円、
今週のイベントで上昇したら売り抜けようと思っているのですが、、、
上昇する前にじりじり下げてきちゃうかも(;´∀`)

まずは明日の日銀の黒田総裁会見に注目です。

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それから欧州時間から、ユーロが下落しています。

これかなぁ・・・。

ギリシャ債務「爆発的に膨らむ」恐れ、ユーロ圏の対応不十分-IMF
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-30/OKKOID6S972801?utm_content=japan&utm_campaign=socialflow-organic&utm_source=twitter&utm_medium=social&cmpid%3D=socialflow-twitter-japan

IMF国際通貨基金のレポートです。
このままでは債務の対GDP比率は60年までに275%に達する公算であり、
救済プログラムの修正と債務負担軽減の具体策必要としています。

ただ、喫緊に破たんリスクがあるというような性格のものではないので
これで下落しているというのはちょっと違う気がするんだけどね。

その後、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が
「ドル高は欧州を支援する」
「3月にテーパリングを議論するのは時期尚早」
「早すぎるQEの解除は成長を損なう可能性」と述べたと報じられており、
この発言が影響した可能性はあるかもしれません。

ECBは6月にスタンス見直し、刺激策縮小はない=ノボトニー氏
http://jp.reuters.com/article/ecb-policy-nowotny-idJPL4N1FK1LF


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メイ英首相のハードブレクジット選択の演説以降、
ポンドの買戻しが優勢な展開でしたが、今日は上値が重く、、、
今週のスーパーサーズデー控えてポジション調整が出始めているのかしら。

メイ首相とトランプ大統領の首脳会談。

英メイ首相、トランプ大統領に“売り込み”成功
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/012900556/?rt=nocnt

この内容でも、今日のFTSEは下落(欧州株全面安ですが)
ポンド下落ということであれば、ここからさらにポンド買いが加速する気が
しないので、139.57円ポンド円Lは143.50割れで
1.2382ドルポンドドルロングは1.2519ドルで手仕舞いました。

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今日の気になるNEWS MEMO


突然の変調、中国の不動産買いあさりにブレーキ-世界の市場揺らす
2017年1月30日 09:44
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-30/OKKF566KLVRA01

中国が資本流出規制を強化していることで、世界の不動産市場が揺れている。

ロンドンでは3カ月前に市内の最高層タワーマンションの部屋の購入を強く求めた中国人が、
今では頭金の口座振替に苦労している。オーストラリアのシドニーでも中国の買い手が撤退して~

中国が資本流出抑制のための新たな措置を発表して1カ月足らずで~
中国勢の不動産購入熱に既に影響を及ぼしつつあることを示唆する。

 中国の国家外為管理局は昨年12月31日、人民元を外貨に両替する全ての国民に対し、
年間両替枠の5万ドル(約570万円)を本土外での不動産投資に使わないとの誓約書に
署名することなどを義務付けた。


日本でも同様のことが起きていると先般ある個人投資家さんから伺いました。
日本に住んでいる中国人でない限り、中国人には投資用マンションを売らなくなっている、
という話でしたが、、、。売らないというより、売れないということでしょうか。

これがトリガーとなって世界の不動産市況が下落に転じることで
金融市場に悪影響とならなければいいですが・・・。



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さて、今週から2月に入ります。

2017年1月は「トランプ大統領就任」まででラリーが終わる、という見方が
果たしてその通りになるのか否かが焦点でしたが、
結論としては、「まだわからない」ですね(笑)

①ダウ平均は 1/25に20000㌦の大台乗せ、史上最高値更新です。
 
トランプ大統領が選挙戦でTPP脱退やメキシコ国境に壁、オバマケア廃止など
まさか・・・?!と思われてきた様々な公約を20日の就任以降、猛烈な勢いで
大統領令に署名しています。

大統領令というのは大統領が議会の承認や立法を経ずに直接、
連邦政府や軍に発令する命令で、極めて強い効力を持つものです。

特に株式市場のセンチメントを強気にしたのは
カナダから米メキシコ湾に原油を運ぶ「キーストーンXLパイプライン」
米中西部を通る「ダコタ・アクセス・パイプライン」建設を推進する
大統領令への署名でした。大規模インフラの工事は雇用創出にも
つながりますし、将来的にはどんどん米国の原油、ガス輸出が米国を成長させる、
ということです。環境問題はこの際どうでもいいんでしょう・・・💦

ということで、トランプラリーは米株市場では絶賛継続中なのです。

②ドル円の高値は12/15

米株堅調ということもあって、日経平均も悪くありません。
1/5 19615円が直近高値となっており、この高値に迫る切り返しを見せています。
1/27金曜の終値は 19467円。まだまだラリー終了とは思えませんが、
ドル円相場が日経平均に比べて重いのが気がかりという面も。

ドル円相場の高値は2016年12/15の118.66円。」1/3に118.60円を付けて
Wトップの形状を呈しており、ラリー終了で円高となるという警戒は根強く残ります。

ドル円が重いわけというのは、前回のブログに書きましたので参照いただきたいのですが、
日銀の国債オペですが、1/25に買わずに市場関係者を動揺させたものの
1/26は通常通り、1/27はむしろ多めに買い入れしており、過度な心配は無用かと思われます。

ただし、日銀の国債オペの基準というか、どんな意図があって
買わなかったり、増額してみたりと、黒田日銀緩和導入後、初めて
やり方を変えているのかは不明で、
今週予定されている31日の日銀の金融政策決定会合での
黒田総裁への記者会見では、この点に質問が集中すると思われ、
その回答によっては、ドル円相場が大きく動く可能性は否定できません。

今週の日銀の金融政策決定会合は金融政策の変更は全く予想されていませんが、
記者会見には注目が高まっていると思います。

ということで、ドル円のチャートはトランプラリーは2016年12/15に高値をつけて
すでに終わってしまったという見方ができないこともない。。。

ということで、ラリーが継続しているのか否かは
市場によってその見方が微妙に異なる印象です。

私は、日経平均もドル円もダウもすべてロングなので、まだ続いている派なんですが。。。

ただし2月相場には警戒しています。
カレンダー的にといいますか。。。

だから20030㌦台で買ったダウは週末20093㌦まで上がっていますが
20050㌦くらいで撤退(微益でも懐にいれたい)しようかと思っています。
終値で20000㌦割れるまで保有するつもりでしたが、
節分天井と言いまして、2月は高値を付けやすい(すなわちその後下がりやすい)
アノマリーもありますので。。。

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今週は31日火曜の日銀の黒田総裁の会見に注目ですが、
「シムズ理論」がヘッドラインに踊るかもしれません。

2/1水曜日 都内で
2011年にノーベル経済学賞を受賞したクリストファー・シムズ教授の
講演があるんです。浜田宏一内閣官房参与らとのパネルもあり、
この中での発言が記事になるかもしれない、、、という気がしています。

その場合、たぶん、円安ドル高になるんだろうなぁと思っています。
だから、このニュースで上がったところで、ドル円ロングは利食いかな。

というのも。

この方の掲げる「シムズ理論」というのは
物価水準を決めるのは金融政策だけではなく、財政政策も必要であるという考え方。

金利がゼロ近辺まで下がると量的緩和は効かなくなってきます。
日銀は2016年1/29マイナス金利政策を導入しましたが、
これが逆に円高、金融株下落で不評だったことは記憶に新しいですね。

マイナス金利幅を拡大することで、金融政策の新たな緩和カードを切ったかに
見えましたが、マーケットは、マイナス金利は金融機関の収益を悪化させ
バランスシートを損ねてしまうことになるとして、円高株安へと反応したのです。
資産上昇圧力も期待できなかったばかりか、預金者らはその言葉におびえ、
銀行からキャッシュを引き出してタンスの奥深くにしまい込み、、、(;・∀・)

浜田内閣官房参与は「デフレはマネタリー(貨幣的)な現象」との考えを改めて、
インフレが起こらないのは金融政策を「財政政策とセットで行っていないからだ」
としています。要するに減税及び財政の拡大が必要ということね。

政府債務が拡大すると、一般的に政府は財政赤字を減らそうと増税や緊縮に走りますが
これは金利低下を招く一因でもあります。将来、政府債務が減るとなると金利が下がりますね。
(トランプ大統領は財政拡大路線であるため、金利が上昇し出したのです)

金利が下がれば、資金需要が減ってデフレ的になっていきます。

ということで、金融政策のみでは物価を上昇させることはできないという理論が
シムズ理論と呼ばれる「物価水準の財政理論(FTPL)」です。

雑に説明しちゃうと、物価を決めるのは、財政政策であるということで、
政府と中央銀行のバランスシートを連結する運営方法が示されているのですが、、、

このシムズ教授と浜田内閣官房参与の講演、パネルが2/1 9:00~都内で開催されます。
おそらく多くの金融関係者、メディアが参加されるかと思いますので、
何かニュースが出てくると、相場に影響が出るんじゃないかって思っています。

いよいよアベノミクスは黒田日銀の金融政策だけでなく財政拡大もセットで
インフレターゲット達成にアクセルを踏むかもしれない、、、という期待があるということね。
機は熟しているという気もします。だって米国トランプ大統領が、そうなんだもの。
日米でバブルを作るんです。。。妄想かな💦

昨年はジョセフ・スティグリッツ教授やポール・クルーグマン教授が来日し
安倍首相と会談しましたが、
この後、2016年8月には総額28兆円超に及ぶ経済対策が打ち出され
消費税の10%への引き上げの延期が決められました。

おそらくシムズ教授も安倍首相に会うんじゃないかなぁ、、、
安倍内閣のブレーンである浜田内閣官房参与がお呼びするようですし。

今年2017年1/6には、「債務、さもなくば悪魔 ヘリコプター・マネーは世界を救うか?」
という著書で知られるアデア・ターナー元英金融サービス機構(FSA)長官と
著名投資家ジョージ・ソロスが安倍首相と麻生財務大臣にあったことが
ニュースとなりました。この方、ヘリマネ論者です。

アでな・ターナー氏は政府(財務省)が無利子で償還期限のない永久国債を発行し
中央銀行に引き受けさせる、、、という政策を提唱されている方ですが、
こうした面々と安倍首相が会った(会う)とことに意味がないわけがありませんね。

そして!!!日米首脳会談は2/10に決められたようです。

<日米首脳電話協議>来月10日会談合意 通商問題議論へ>
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6228532

日米首脳会談には麻生財務大臣も同行するように米政府から要請があったようですが
財務大臣が動向することの意味も、いろいろと憶測を呼びそうです。

悲観論者はドル高是正で日本に対して円安誘導するなと圧力をかけるのでは?
心配しているようですが、そんな表面的なことではないかもしれません。

日本がトランプ大統領が掲げる財政拡大路線に協調していくよう確認する、
といった趣旨かもしれません・・・ポジショントークが過ぎるかな?!

ということで、2月にこれらの材料で吹き上がることがあれば、
まずはそこで利食いとし、また買い場を探す方向で、
2月天井リスクに備えたいと思います。(天井と言っても短期的な、ですよ)

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2017年1月27日金曜日

ダウが2万ドル大台に乗せ、26日の日経平均も344円高の19402.39円

ならばドル円もドカーンと、、、上がり出したのが19;00過ぎでした(;・∀・)
東京時間のドル円相場、値動き鈍かったですねぇ。
113円台をウロウロ。株高なのにドル円が上がらない、、。

謎でしたが、いくつか考えられる材料があった模様です。

市場と日銀 思惑すれ違い 「想定外」の国債価格下落
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ25HMO_V20C17A1000000/

日銀オペめぐり「テーパリングの可能性」との声、 債券一時急落
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-24/OKB2YC6KLVR401


25日、日銀が実施した国債の買い入れオペ(公開市場操作)。
2年債や5年債などの「中期債」が買い入れ対象に含まれなかったのです。

日銀がオペで中期債の買い入れを実施する頻度は月6回。
今月はすでに4回を買い入れ済みであるため、残りは2回。
市場関係者は今回「日銀が今まで通り、中期債を買い入れるはずだ」と予想。

しかし、日銀は買わなかった。
だから、円債の利回りが上昇してしまったんです。
これで日米金利差が縮小。これがドル円が上昇できなかった一因。

これを「テーパリングじゃないか??」と債券関係者は動揺した、というニュース。
2013年4月の黒田異次元緩和以降、初めてなんですって、
月間買い入れ回数の減少は。

特に海外勢は日銀の政策に関するニュースにはかなりセンシティブだそうで、
かなりこの件にナーバスに反応したとかなんとか。

でもね、米債はじめ世界の国債利回りはトランプのミクスで
ジワリ上昇して来ているんです。
日銀は絶対にゼロ金利に釘付けするということじゃないんです。
「ゼロ近傍」に固定するということなので、
多少金利が動くことはないわけじゃない。

という大前提を理解していれば、別にそれほど驚くことじゃないと思うのですが、
「黒田異次元緩和以降、初めて国債買い入れ回数を減らした」という事実が
ドル円の上値を重くしてしまった可能性は十分に考えられます。

それが証拠に、今日26日は通常通り買い入れした、ということのようです。
それを確認して安心したマーケットは19:00過ぎになって動き出した、という説。

②26日までのオプションの存在

西原氏の有料メルマガ情報には
「114.00円のoptionは USD 1.6 bio程度ある模様」

ということで、防戦の売りが上値を抑えていた可能性。
ただし、このオプション26日には消滅するもので、
今夜にも上値が軽くなるかも、、、と注目していたところで
欧州時間以降114円突破となりました。

③中国春節前の円買い需要?!

今週28日から中国は春節の長期休暇にはいります。
その前に、駆け込みの需給の変化はなかったでしょうか。
ポジションの整理、あるいは訪日のための円買い需要。

今、日本の個人投資家はあまりポジションを持っていないようです。

悩めるミセス・ワタナベ 持ち高再び最少に  :日本経済新聞 
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO12098510V20C17A1000000/

QUICKがまとめた店頭FXの建玉状況によると、
ドルやユーロに対する持ち高は過去最低を更新。
23日公表したFX建玉状況によると、個人の持ち高は約94万枚と
統計で遡れる2012年12月以来で最も少ないのだそうです。

トランプラリーの終焉を指摘する向きも声が大きくなるなかで
この先ドル高になるのか円高になるのか、よくわからない。。。
ということで、ポジションを減らしているんですね。

現在の為替市場はこうした、ポジションの偏り、しこりがない中で、
オプションに上下を阻まれて神経質なレンジ相場に陥っている、
という指摘も聞こえてきます。(確かにトレンドは見えにくいですね)

流動性の低下を指摘する向きもありますが、そんな中で
特殊な実需の動きが出れば、為替市場にも少し影響があるんじゃないでしょうか、、、
って私の勝手な持論ですけど。

日経が上がって、ドル円が上がらなかった背景はこんなとこかな。

どの要因にしても、決定的にトレンドを転換させるような重大なものではありません。
日銀テーパリング疑惑はそれなりに注意は必要なニュースかと思いますが、
買い入れ量をコントロールしているだけであって、意図的に減額し出口を目指しているわけ
ではありません。ナーバスな市場参加者がこれをネタにドル円を売り込んでくる、
というようなことは今後もあるかもしれませんが、そんなことで下がったら
そこは買い場と考えていいのでしょう。金融政策は長期緩和継続を9月に総括して改めて
発表したところなんですもの。

ドル円ロングは継続。それと、昨日ダウが2万ドル大台乗せてきたので
新高値を買う戦略でダウCFDを20030㌦でロングしています。

これは2万ドル大台を終値で下回ったら損切り。
このまま2万を割らずにステージを21000㌦に切り上げる展開を予想。


※今夜発表されて12月の新築住宅販売件数は53.6万件で予想を下回っています。
住宅ローン金利上昇が影響しているとみられますが、
市場はあまり材料視していないようです。

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足元、堅調に上昇しているポンド。欧州時間から少し軟調に。

今日発表された第4四半期の英GDPは前期比+0.6%、前年比+2.2%と
前回と同水準の伸び率も市場予想からはそれぞれ0.1%ずつ上回っており好結果。

一方1月英CBI流通調査指数が▼8と事前予想 +27 を大きく下回る結果となりました。
12月は +35 。マイナスに転じるのは昨年9月以来です。
小売動向にはややカゲリが見られるということになりますね。
これが災いしたのか、18:00以降若干ポンド売りに。

また、英政府がEU離脱法案を日本時間午後9時半に提出へ、と報じられたことも
ポンド売りの一因となったとの指摘も。
EU離脱手続きが想定よりも早まるとの見方がポンド売りにつながるのね。


英政府、EU離脱交渉へ法案提出
http://www.asahi.com/articles/ASK1V3VZKK1VUHBI00Q.html

提出されたようです。
メイ氏首相は、2019年春の離脱実現を見据え今年3月末までに離脱通知、
交渉入りする方針を変えていない、ということです。

日程に間に合うよう、法案をスピード審理で可決成立させたい構え。

ポンドロングは継続。

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2017年1月26日木曜日

昨日24日、カナダ円のショート止めてドル円ロングに切り替えて正解でした。

昨日、ドル円が中古住宅販売で急落し112円台まで円高になったのも一瞬で
すぐさま切り返す強さを見てドル円ロングに考えを改めたのですが、
このドルの強さには、またしてもトランプ大統領が。

トランプ氏、パイプライン建設促進 大統領令に署名
http://jp.reuters.com/article/trump-pipeline-idJPKBN1582HF

環境への配慮からオバマ大統領が大統領権限でストップしていたものですが
(オガララ帯水層と呼ばれる世界最大級の地下水層の上を通す計画。
 中西部・南西部の8州におよんで広がっており、米国の主要水源地。
 この帯水層の地下水が重要な水道水源、農業用水源であり汚染は許されません)
トランプ大統領はこれをあっさりひっくり返しました。

これを受けて、米株ダウ平均が3ケタの上昇。
ナスダックやS&P500は史上最高値更新の上昇となり中古住宅の数字が悪くて
急落していたドルが巻き返す展開となりました。

このパイプライン、カナダと米国をつなぐものなので
カナダドルが上昇したことで、ドルカナダでは米ドル安となりましたが
カナダ円などは大きく上昇。カナダドルが上昇してきていたのは
これが背景だったのね(;・∀・)ショート買い戻して良かった・・・。


そして今夜はダウ平均が2万ドル大台を達成!!!


・・・・の割にはドルはそれほど強くないのですが、なんでかな??
ドル円相場は113円台でもみ合いが続いています。
昨日113.20円台でロングしているポジションはそのままです。

2万ドル達成でもドル円がそれほど動かないのはちょっと不思議ですが・・・
というか、全面ドル高是正のムードが続いているのよね。

だから、ポンドも高い。
24日、最高裁判決でEU離脱には議会承認が必要との判決がでたことで
ハードブレグジット懸念後退でポンド買戻しがでましたが、
25日もその流れが継続していますね。ポンド円、ポンドドルのロングは継続です。

一方的なドル高の流れが止まってしまっているのは否めませんが、
112.50近辺には年金の巨額買いオーダーが控えているという噂もあり、
下値は固そう。ということで、どんどこ上昇しなくても、買いスタンス継続です。
113.20円台ロングもコアポジションのロングもそのまま。

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豪ドルとNZドルがほぼ2カ月半ぶりの高値を更新していますが、
トランプ大統領は23日、選挙公約通り、TPP環太平洋連携協定からの
正式離脱に関する大統領令に署名しましたね。
これって、日本だけじゃなくてオーストラリアやNZにも影響があろうかと
思うのですが、どのような影響をもたらすものなのかははっきりしません。。。

しかし、足元では 豪ドル は一時0.7607ドルまで上伸し、
昨年11月11日以来の高値をつけました。

豪ドルが強いのか、米ドル高の調整にすぎないのか・・・・。

しかし、今日25日は豪ドルの先行きにはネガティブ材料も。

2016年第4・四半期の 消費者物価指数(CPI)が発表されたのですが
前年比1.5%上昇、市場予想を下回っており、
RBAが目標とする2-3%を大幅に下回る水準です。

シドニーやメルボルンの住宅価格が急上昇しているため、
バブルの懸念から、これまでRBAは政策金利の再利下げには
消極的な姿勢をしめしていました。

しかし、2016年Q4の低インフレが確認されたことから
次回4月26日に発表される次回のCPI統計には極めて高い注目が
集まりそうですが、その内容によっては5月に追加利下げもある可能性
を指摘する声も出ています。つまり、利下げサイクルはまだ終了していない可能性が
ある。米国は完全に利上げサイクル入り。豪州がまだ利下げの可能性がある、
というなら、やはり足元の豪ドル上昇はやり過ぎの感があります。。。

豪ドルはここからの上値追いは難しいと思うのですが、、、
むしろ売りたい。

しかし、買い越しが過去最高レベルにまで積みあがっている原油市場は
なかなか下がりませんね。原油市場が危ないと思って
今週初めには少し警戒していたのですが・・・
シェールは1月から増産に転じる見込みだそうよ。

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2017年1月25日水曜日

今朝、24日早朝、ムニューチン米財務長官が
過度に強いドルは米国経済に短期的にマイナスの影響を与える可能性がある、
との考えを示したという報道があったことで、ドル売り・円買いが進み、
一時1ドル=112円台半ばと11月30日以来の円高水準まで下落しました。

23日NY時間には、トランプ大統領が日米の自動車貿易について
「不公平」とけん制したとして112円台に突っ込だのですが、
トランプさんの発言はTwitterによる指先介入リスクが潜在的に警戒されて
いますので、それほど驚かないのですけれど、財務長官のムニューチンさんですよ、、、

先週19日「長期的には『強いドル』が重要だ」と発言してましたよね…(;´∀`)
長期的にはドル高許容でも、短期的にはドル高けん制ということなんでしょうか?
トランプ政権の不透明感を材料に投機筋がドル円相場を崩そうと
一斉に売り込んだようですが、112.50円は固いですねぇ。

112.50円近辺には本邦機関投資家らの膨大なドル買い注文が存在しているようで
そこまでは下げずに反転する展開となっています。

私も今日の夜まで、110円台もあり得るか、と覚悟していたのですが、
帰宅していろいろとニュースを拾い読みしていると、
みーーーんな110円台までの円高を予想しているのね。

そんな時って、そうならないかもしれませんよね。

ということで、夜中になって、やはりドル円はそこまで下げずに
上がる可能性があるんじゃないかって考えを改めたところ。

ということで、先ほど113.20円超えでドル円を軽めにロングしています。

短期的には急落の可能性も十分にあると思っているので、少額です。おそるおそる・・。

皆がドル円の短期的下落に構え出した印象なので、
逆にドル買いできないまま上がっていくかもしれません。

今夜は米国の12月の中古住宅販売が発表になり、瞬間ドル売り加速で112.90円まで下落。
再び112円台まで落ちたか、、、と思ってみていたのですが、
猛烈に切り返して113円台をあっという間に回復したのを見て、
ドル円は意外にこのまま上がるかも、と思った次第。

12月中古住宅販売  年率換算で549万件と予想(552万件)を下回りました。
特に在庫水準は3.6ヵ月分と2005年1月以来の低水準に低下。
住宅ローン金利の上昇と価格上昇により、販売が落ち込んだとみられます。

この指標を受けてドル売りとなるも、一瞬でした。
この下値の固さはなかなかですね・・・。

それと、足元のドル円下落の背景にはこんな筋のポジションも影響しているかも。

1兆ドルのファンドが円買い-トランプ通商政策の「現実」を見よ
2017年1月24日 17:26
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-24/OK9Y4N6TTDSB01?cmpid=yjp

1兆1000億米ドル(約125兆円)余りを運用するアムンディは円を買い、カナダ・ドルを売っている。トランプ米政権の保護主義的な政策が財政出動の効果に水を差す恐れがあるとみている。

  ロンドン在勤の通貨管理責任者ジェームズ・クウォック氏はインタビューで、「昨年11月の米大統領選でのトランプ氏勝利以来、市場は財政政策を過度に重視して米ドルを買ってきた」が、「今は通商政策の現実を見据えた修正の時だ」と語った。

  日本のように対外収支が大幅黒字の国の通貨は貿易摩擦が生じたときに強くなる一方、カナダは経常収支が赤字のためカナダ・ドルは下落する見込みだとクウォック氏は説明。同氏のファンドは貿易摩擦悪化で利益の出るポジションを増やしたという。


特にカナダ円が落ちていた影響はありそうね。

でもこの記事が出た後、今夜21時くらいからカナダ円急伸しています。
そんなものよね。私、Wトップ形状の日足をみてカナダ円売っていたけど、
この記事見て、買い戻したわ。85.80円ショートを85.36円で手仕舞い。
なんか、表にこんなポジショントークが出てきちゃったってことは怪しいよね。
鵜呑みにしな~い。

ということで、こんな記事も出てきたことでやっぱり足元円安だろうと
スイッチング。112.80割れ(中古住宅販売の結果うけて付けた安値)では撤退します。

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そして今日は注目の
EU離脱手続きに議会の承認が必要かどうかの英最高裁判決日。

結果8対3で議会の承認が必要との判断が下され、ポンドは全般買いで反応
したのですが(ハードブレグジットにはならない可能性も?!)

ところが、スコットランドや北アイルランド議会の承認は必要なしと
全会一致で決定されたことが伝わるとポンドは売りに転じるという乱高下となりました。

イギリスの首相報道官は、この判決について3月末の
EU離脱通知には影響しないと表明しましたが、この発言には大きな反応は
見られませんでしたね・・・。

ポインドドルは1.2418ドルまで下落したのですが、
現在1.2520ドル台まで反騰しています。

不透明感がまた一つ消えて、買戻しが出ているということなんだと思います。

1.2382ドルでのポンドロングはそのまま。

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2017年1月24日火曜日


先ほど(23日NY時間23:40頃)ドル円が急上昇し一時114円台乗せ示現と
なりましたが、どうやらトランプ大統領がホワイトハウスで
ビジネス界のリーダーとの朝食会に出席し、
極めて大規模な減税、規制緩和を実行すると発言。
極めて大規模な国境税を課すとも述べた模様で、これに反応してドル高となったみたい。

でも、ドル円の上昇は一瞬で結局行って来いの展開。
ドル円相場は再び113.30円台まで落ちてきました。

ドル円相場、足元上値が非常に重いです。

需給的には、ドル買いが旺盛であることが指摘されていますが、
テクニカル的に112円前後まで下げてから反転すればよかったものを
112.50円前後で中途半端に切り返したものだから、
どうも足元ではドル円ロングを追加しようという気になりません。

むしろ、112円割れくらいまでヒヤリとさせられる円高局面を経験しないと
再上昇は難しいのではないか、という気がしてきました。

理由その1 原油価格が危なそう

原油市場は12月から50ドル台でのレンジ相場が続いています。

ヘッジファンドの原油買越残高が過去最大-WTI価格は上昇
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-23/OK7MAR6S972Y01

タイトルに原油価格は上昇ってありますけど、レンジですレンジ。
原油価格上昇を見込む買越残高は、
データが残っている2006年以降で最高水準に達した。とあります。
買い越し残高が増加しているにもかかわらず、価格が上がらなくなっているのね。


http://trend-line.co.jp/rand/zaiko/cftcdate.htm さんから

グラフの左端2014年3月から8月くらいまでの時間帯でも、
同様のことが起きています、買い越し残積みあがっているのに
原油価格は上昇できずレンジ相場に終始していました。

そして2014年、その後起こったのは、、、原油の暴落です。
買いポジションが猛烈に整理されて減少の一途を辿り、
原油が大きく下がってしまいました。

その時よりさらに原油の原油の買い越しポジションは積みあがっているのです。
それなのに、原油価格は50ドル台でもみ合いが続いている・・・・

2014年のケースでは原油価格は100ドル超えていたんですよ。
今はそれよりも原油買いが膨らんでいるのに50ドルそこそこ。

原油価格もさらに上がっていてもおかしくないポジション需給ですが
価格は上がらなくなっている、、、という点が怖いですね。

手仕舞いの嵐が吹きおこれば原油価格は50ドル大台どころか
40ドルを割り込むところまでの下落が起きても不思議はありません。

原油が下がれば、高値圏でもみ合いが続いているダウが下方ブレイクする
可能性も否定できず、その場合ドル円も110円方向覚悟かなぁと。

2月はそういうリスクを覚悟しなくてはならないのかもしれません。

◆理由その2 なぜ麻生財務大臣も・・・?!
トランプ新大統領誕生で日米首脳会談の日程調整と、その内容が注目されますが
1/27日での調整の要請は英国を優先されたということなんでしょうか、
別日、2月上旬で調整しているようです。

日米首脳会談、麻生氏同行で調整…米が要請
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170122-00050015-yom-pol

なぜか、麻生財務大臣も同行するとのこと。
これが米国側からの要請だというのです。

財務大臣を呼びつけるんですもの、、、為替政策で何か・・・
ドル高円安について何か釘を刺されたりってことはないでしょうか。

もし、そんなことはなかったとしても、それを警戒する声は今後
高まる可能性があるかもしれません。少なくとも不透明要因であるため
ここから積極的にドル円ロングには踏み切れません。

それからテクニカル的にみても、下落幅が足りずに買い転換したために
買いが中途半端に膨らんだ可能性があり、これをふるい落としにかかるかも。
となると、112円前後では止まらず111円台に突っ込むリスクも覚悟。

市場では今、シムズ理論がにわかに注目されていますが、
この点につきましてはまた次回書きます。

中長期的にはドル高株高予想ですが、2月に向けては要注意。
逆に言うと2月の安値111円台のドル円とか、18000円前後の日経平均とか
買う準備をしておきたいところです。

それと、明日24日の英最高裁、EU離脱の議会承認めぐる訴訟の判決を前に
ポンドが上昇を開始していることに注目していましたが、
23日東京時間オープンからポンドが上昇しそうな展開でしたので
ポンドドルを1.2382ドルでロング。

そしてカナダ円が日足できれいなWトップ!ふたこぶラクダのこぶみたいなチャートに
なっていることと、足元円高リスクがありそうなのでカナダ円も85.80円でショートしました。

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2017年1月22日日曜日

トランプ大統領就任式、目新しい材料はなく、マーケットは冷静な反応でした。
もっと激しく動くかなぁと期待していましたが(;・∀・)
何事もなく無事に就任式を終えたっていうのはいいことよね。

ドル円相場は114.50円前後。
12月と1月の高値118.60円台からは円高水準にとどまっています。
ドル高は一服したまま、ということですね。

その点、米株は20日金曜、新政権への期待から反発、
前日比90ドルもの上昇となりました。

米株はまだまだ2万ドルの大台射程圏内にあります。

しかし、「トランプユーフォリア」は終わるとして
ここからの株高、ドル高は見込めないという見方も増えてきましたね。

市場で冷めつつあるトランプ熱、政策実行性を疑問視
http://jp.reuters.com/article/market-trump-enthusiasm-idJPKBN1540C5?feedType=RSS&feedName=businessNews&sp=true

米国株とドルは既に買われるだけ買われた状態で、投資家の中には強気のポジションを圧縮する動きもみられる。一方で債券や金には資金が回帰している。


記事中で私が気になるのは

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファンドなど投機筋の米国債と金利先物の売り越しは先週、過去最高を記録。物価が上昇し、米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げに踏み切るとの見方が揺らいでいないことが浮き彫りになった。


の部分。つまり、債券の時代は終わった、これからは金利が上昇する!
というポジションが膨らんじゃっているってことで、先取りしすぎているってこと。

このポジションが整理される過程では、債券価格上昇・米金利下落という
反動が来ると思われ、それが整理されないと
次なるドル高相場は難しいんじゃないかってことです。
先週のイエレン議長講演とCPIからは少し上昇してきましたが、、、
米長期金利上昇は2016年12/15で止まってしまっていますね。

要するに12月のFRBによる利上げで、いったん米金利上昇のトレンドが
終了してしまっているのに、ポジションはドル高期待に方向に
偏ったままだということです。


※米10年債利回り 12/15の2.6034%を天井に1/17は2.322%まで軟化。






一方で、日本株にはこのような強気の見方も。

持たざるリスク再び? 日経平均「170ドル接近」
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO11957730Q7A120C1EN1000/

~海外投資家が日本株買いに動いている。1月第2週まで3週連続で買い越し
「ドル建ての日本株が上昇し『持たざるリスク』を感じ始めた」



トランプラリーとか関係なしで、日本株に注目という見方もあるということ。
海外勢の視点から日本株を考える時、ドル建てチャートも見ておくと面白いですね。

いやしかし、今、日本市場は「日銀によるETF買い入れ減額」が
静かに警戒され始めている側面もあるんですよ・・・・。

日銀のETF買い入れ減額が市場の話題に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-19/OK05OQ6TTDS201

野村証券、ブラックロックが年内のETF減額を予想していることが話題。
日銀のETF保有額は昨年11月末時点で12.8兆円に達し、
ETF市場の3分の2を占めている。市場機能をゆがめているとの懸念。

ということで、
野村は4月会合で買い入れを1兆-1.5兆円減額すると予想。
ブラックロック・ジャパンの福島毅チーフ・インベストメント・オフィサーは
「7月か、少し手前ごろに減額していく選択肢も使うべきではないか」と、、
こちらは予想ではなくて提言??感想でしょうか。

ただし、日銀黒田総裁は12月の会見で、
「今の時点でETFの買い入れを減らすという判断は適切ではない」と言明。
過度な心配は無用だと思っています。

しかし、ブラックロックは2016年12月、日本株に対して強気の投資判断レポートを
出しているんですよね。

「ウォール街の巨人」が日本株買いに転じた6つの理由

http://www.news-postseven.com/archives/20170117_484323.html

ブラックロックは足元は日本株強気で、
年央には手仕舞いということなんでしょうか…?!


トランプ大統領就任で、マーケットがどう動くのか、
1/20金曜1日だけでは消化しきれません。

明日23日月曜の東京市場、欧州市場がどのような反応を示すのか
見極めないと何とも・・・。


注目しているのは、

①ポジションが偏っている債券債券ショートの整理が進む可能性。
 米金利低下を招くため、ドル安となります。
 この場合、米株にはあまり影響ないでしょう。かないか。

②2万ドル手前でもみ合あいが続くダウ平均。レンジブレイクはどちらになるか?
 債券市場が先にポジション整理され、ドル安になることを好感して
 米株が上抜ける可能性もあるかしら?その場合、ドル円は結局上がるんじゃないかな。

というポイントですが、さて・・・。

***********************************************

今週の注目ポイントですが、27日にアメリカの第4四半期GDP速報値が発表されます。

前回の7~9月期、第3四半期のGDPは前期比年率+3.5%ととってもいい数字でした。

成長率グラフで見るとジャンプアップって感じでしょ。
2016年前半には米国リセッション警戒があったのですが
(2015年第4四半期0.9%、2016年第1四半期0.8%でしたので。。。)

2016年第2四半期は+1.4%、これが+3.5%に大きく伸びていました。
これがさらに伸びるのかどうかが問題。

というのも、この時は特殊要因によるところが大きかったんです。

・経済の約7割を占める個人消費は+2.1%で前期+4.3%のほぼ半分に減少。
・在庫と貿易を除く国内最終需要は+1.4%と、前期の+2.4%から減速

という冴えない内容となるなか輸出が大きく伸びて寄与したんです。

・輸出+10%(2013年第4・四半期以来の大幅な伸び)
 ということで、貿易のGDP寄与度は第2四半期の0.18%から0.83%に高まりました。

この輸出ですが、内訳をみると、なんと「大豆の輸出」

昨年はアルゼンチンとブラジルの大豆が不作となり南米産大豆価格が高騰。
割安となった米国産大豆の買いが増えたのです。

買い手は主に中国。
米国から中国への大豆輸出が一時的に膨らんだことを反映した結果なのです。

ということで、前回分の+3.5%は下駄をはいていた可能性があり、
今回GDP成長率予想は +2.1%と控えめ。

27日、2.1%よりも高ければ米景気堅調が印象つけられ、ドル高の芽もありそうですが
この予想値2.1%よりも低い結果となれば、ドル売りが加速するリスクとなりそう。

その他は

24日(火)
米12月 中古住宅販売件数)
※英最高裁、EU離脱の議会承認めぐり判決

英最高裁、EU離脱の議会承認めぐる訴訟で24日判決
http://jp.reuters.com/article/uksupremecourt-brexit-idJPKBN153042

政府がEU離脱手続きを開始するために議会承認が必要かどうかが問われた訴訟
メイ首相は3月末までに正式な離脱交渉を始める意向を示してきたが、
ロンドン高等法院は昨年11月、発動には議会の承認が必要との判断を示したため
政府が上訴していた件の判決。

再び議会の承認が必要という判決であれば、先般のメイ首相のEU離脱の際は
単一市場のアクセス権からの離脱と表明したハードブレグジット懸念は
なんだったんだ?ということになるんじゃないの、、、
ということで、ポンド上昇圧力となるものと考えています。
ポンドは今週買いじゃないかしら…。

26日(木)
英第4四半期GDP速報値
米12月景気先行指数
米12月新築住宅販売件数
ユーロ圏財務相会合

27日(金)
日本12月消費者物価指数
米GDP速報値(第4四半期)
米耐久財受注(12月)
EU財務相理事会

上海市場が27日から2月2日まで春節で休場となります。


日経、ダウ、ドル円ともに思い切り安値に指値を置いて
就任式イベントを待ちましたが、どれもヒットせず。

結局、新規ポジションは作ってません。
139.57円で作ったポンド円ロングは継続です。

それとドル円、日経の根っこのロングポジション大統領選以降ずっと継続。

ドル円が112円前後まで下がれば買い増し検討の見方は変えていません。
114~115円の中途半端な水準では、参戦したくないということで・・・。

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2017年1月19日木曜日

112円近辺までの円高を待っていたのですが、、、
私が就寝してからのNY時間、朝方にドルが急伸してました(;´・ω・)マッテ~

①イエレン議長講演
②インフレ指標(CPI)
③ベージュブック

のトリプル材料で米金利上昇。
米長期金利は前日の 2.329%から一気に2.428%へ上昇。
トランプ氏のドル高けん制発言か?とWSJ記事を受けて全面ドル安となった流れが
再びひっくり返りました。寝ている間に・・・。
トランプ大統領就任式を前にイエレン議長の発言でこんなに動くとは
思いませんでした、、、迂闊だったわ。

◆イエレンFRB議長、「2019年末まで利上げは年2、3回ペースで」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL19H0I_Z10C17A1000000/

「2019年末まで、政策金利を年2、3回のペースで引き上げる」
との見通しをFRB内でおおむね共有していると述べた。
政策金利が長期の中立金利見通しである3%に近づくとの見方も示した。

「米景気は完全雇用に近づいており、
インフレはFRBが目標とする2%へと上昇している」

確かにインフレ指標を見ると、FRBは出遅れていないか気になってきます・・・。

◆ 12 月の米消費者物価指数(CPI)

11 月の前月比+0.2%から+0.3%に加速。
前年比も+1.7%から+2.1%に加速。伸び率としては 2014 年半ば以来の高さ。

2.1%ですよ。
インフレ率から考えて現在の政策金利0.75%(1%未満)というのは
ちょっとのんびりしすぎという印象だけど、、、

ということで、今年は確りと利上げをするだろうと思われ、
基本はドル高だと思うんですけどねぇ、、、しかし、ボラティリティが
高まっていることは否めず、101円台から118円まで上昇した大きなトレンドの
修正もそこそこ覚悟しないといけないと思って112円まで待ってたんだけど、
乗り遅れたかしら???

◆ベージュブック
「労働市場は引き締まった状態で推移し、賃金は大半の地区で緩慢ながら上昇」

賃金上昇が大半の地区で確認されているということで
インフレ圧力が高まってきたことを再確認。

まだ、根っこのドルロングのみで、押し目買いドルロングポジションを
持っていないままですが、20日のトランプ就任式でボラが上がったところで
もし瞬間急落があれば拾うスタンスにします。
高値追いはしないスタンスです。

あ、ポンド円の139.57円ロングは保有継続、上手く行きました。

◆~気になるのは米株。米金利と米ドルの上昇を受けて銀行株は続落ダウへ上値が重いですね。
トランプラリーの序盤では、金利上昇でも株高でしたが、このところは
金利上昇には慎重な反応です。

ダウ平均はおよそ1か月程度レンジ相場となっています。

ヒストリカル・ボラティリティは53年ぶりの低水準だそうです、、、
こういうの、イベントに備えた動きといいます。
レンジでエネルギーを溜めているので、抜けたほうに大きく動くということね。

ダウの日足のボリンジャーバンド幅は1964年以来の狭さとなっている模様。。。
要するにボラティリティ上昇が迫っているということで、バンド拡大では大きな相場になります。

上に抜けるか、下に抜けるか、、、

20日のトランプ氏大統領就任式をきっかけとしてイベントドリブンでは
ダウの方向性がドル円の方向性を占うというような相場になりそうです。

個人的には一度下がって、騙しになって上に抜ける相場を期待。

ただし、高値では手仕舞います。
1月中の高値ではリスクポジションを減らす方向。
2月相場はあまり良くない気がします。
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2017年1月18日水曜日

ドル円相場は、112円台まで円高ドル安が進行中。

トランプラリーの38.2%押しは112円ちょうど近辺なので、まだ下げ余地あり。
昨晩NY時間に112.55円くらいまで下落しましたが、調整完了というにはまだ早いか。
112円割れくらいまでを見込んでおいた方がいいかな、と警戒していましたが、
東京時間後場、ドル円が強含み始めました。
値幅は足りないけど底入れしたんでしょうか。。。
まだワカリマセン。欧州勢の出方待ち。

しかしながら今週に入って円高論者が再び増えつつあるようです。

ハードブレグジット懸念というのは、ひとまずひと相場終わったと思うのですが、
トランプリスクがいよいよ現実のものとなる、という懸念が拡大中。

まずは英国ハードブレグジット懸念からのリスクオフ相場。

昨日17日には、メイ首相がEU離脱の基本方針を示す演説の中で
EU単一市場から完全に離脱する用意があると表明しました。

EUと部分的な関係を続けるよりも、明確に離脱した上で、
新たな関係を築くことを方針に掲げてEUとの交渉に臨む考えです。

イギリスは単一市場へのアクセスよりも、移民制限や司法権の独立など
英国の権限回復を優先することを選択していく、という方針が示されたものですが、
最終的な離脱案について議会の承認を求めると説明したことが
市場の不安を和らげました。

要するに、議会承認が重要。

議員の過半数がEU離脱に反対していた経緯をふまえると、
合意内容があまり厳しいものにはならないとの見方が強まったことが
ポンドの買戻しにつながりました。

ポンドは対ドル、対円相場ともに、週明けの窓開け下落の窓をきれいに埋める上昇。
戻り売りを仕掛けている向きも多いようですが、
しかし、メイ首相がはっきりとハードブレグジットを宣言して不透明感は払しょくされました。
ここからはポンド売りというよりポンドの買戻しのほうが大きいんじゃないか、って
気がしているんですが、、、。

ここからハードブレグジット以上のポンド売り要因はないような気がします。
まだ議会承認までは解らない、というわずかな期待も残っており、
これが消えた時が最後のリスクかと思いますが、
メイ首相がはっきりと単一市場からの離脱を宣言した今回のインパクトのほうが
大きいんじゃないでしょうか。。。。

それに昨日17日には英国の
12月のCPI消費者物価指数が発表されましたが、予想の前年比1.4%上昇を上回り
前年比1.6%上昇の結果となりました。これは2014年7月以来の高水準。

また、12月の英小売物価指数は前年比2.5%上昇し、予想の2.3%以上に加速しています。
こちらも2014年7月以来の大幅な伸びを記録しています。

12月のインフレ率が予想を上回ったことで、
BOEは年内に利上げの必要性について検討し始めるのではないか、
との観測が高まるとの見方も出始めました。
これも、ポンド買戻しの一因であったと思われます。

ということで、英国初のリスクは著しく後退したと思っているのですが、
英国利上げの議論が出てくるとなると、ポンド高ドル安となるので、
ドルが弱くなる可能性があるのかな。。。
という点がまだ整理ができていませんが(;'∀')
英国初でのリスクオフをそれほど警戒することもなくなっていると思われ、
その意味ではドル円相場は上目線でいいと思うの。。。

ということでポンド円を139.57円で軽めにロングしてみました。
ショートカバーは一巡したとみられ、ここからの買いは怖いんだけど(;'∀')


◆それから、米国。トランプラリー終焉リスクですが、、、

昨日はトランプ次期大統領がウォールストリート・ジャーナル紙のインタビューで、
公約として掲げる大規模減税で米景気が拡大し、ドル高が進んだ場合には
「価値を引き下げる必要があるかもしれない」と述べ、
ドルを安値に誘導する可能性を示唆下という報道が材料視され、
全面ドル売りの展開となりました。

トランプ氏は「われわれの通貨が強過ぎるので、米国の企業は中国に勝てない」とも強調。
13日に行われたというこのインタビューは中国を念頭に置いた発言とみられますが、
このインタビューが報道されると、全面ドル売りが進行しました。

ドル安誘導の可能性示唆

https://this.kiji.is/194245440287358982

また、現在スイスで開催されているダボス会議のパネルディスカッションの中で
トランプ新政権で上級顧問となる予定のアンソニー・スカラムッチ氏が
ドル高進行のリスクについて警告したとも伝えられ、トランプラリー以降、進んできた
ドル高に修正が入っています。

まだ、はっきりとドル高けん制したわけではありません。
将来、ドル高が行きすぎればそうすることもあるかもしれない、と述べたに
留まっているのですが、市場は過度に反応しました。

何かと理由をつけて売りたい向きがあるんでしょうねぇ。。。

ドル円の112円前後までの下落は想定内なので、現状の値動きは問題ないのですが
20日の就任式で一体何が飛び出すか、戦々恐々ムード。

だからポンド円を買ってみたんだけど(;・∀・)大丈夫かな。。。

ドル円は115~116円台での個人のロングがしこりになっていると思うと
112円割れまであるかな~と最後の一撃の下落待ち。

このまま下げずに上がってしまったらちょっと後悔ですが
20日の就任式待ちですね。
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2017年1月17日火曜日

メイ英首相、EU単一市場離脱を表明へ 17日に演説
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM17H2Q_X10C17A1MM0000/

今夜20:45からと見られます、メイ首相の演説。
どうやら、ハードブレグジットを選択とみられます・・・。

これを否定するかと思っていましたが、
どうやらEU単一市場のアクセス権を放棄、離脱を表明すると報じられていますね。

これを受けて、今日12日火曜の日経平均は大幅安。

日経平均 ▼281.71 18813.53円

ドル円相場も東京時間に113円台半ばへと円高進行。
112円アラウンドを目指す展開とみられます。

個人投資家らのポジションはドル買い円売りに偏っていたようですので、
今夜のメイ首相の演説を巡って、ストップ注文が次々にひっかかるような
ドラスティックなドル円下落もあり得るかもしれません。

ミセスワタナベ、英首相演説に無防備

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO11769190X10C17A1000000/
2017/01/17 13:41

~個人投資家「ミセスワタナベ」の多くは円売り持ち高を保ち、今夜の演説にノーガードの姿勢だ。

 QUICKが算出する店頭FX9社合計の週間の建玉状況によると、個人投資家のドル・円取引の総建玉に占める円売り・ドル買い建玉の比率は13日時点で60.7%と、前の週末である6日時点から3.5ポイント上昇した。17日時点では「円売り建玉は65%程度まで上昇している」との指摘がある。

~足元では115円台で円売りを出した投資家が多いため、「112円台まで上昇すると損失確定の円買いを迫られる可能性が高い」(柳沢氏)からだ。ミセスワタナベのノーガード姿勢はいちかばちかの戦術ともいえる。(経済部 藤井裕起)



米大統領選の事例から逆張り戦略でドル買い姿勢となっている、という解説ですが
それでも個人が買いだしたのは115円台からのようですので、
現在すでにアゲインスト。112円で買いたいと思っていましたが、
ストップが112円台に集中しているとなると、112円割れも一時的にはあり得るかも
しれません。111.80円台辺りまで突っ込むかな??

ということで、今夜は112円近辺で買い待ちとします。

しかし、なぜか全般ドル安です。
東京時間はむしろポンドが買い戻されているわ。。。



陰線(赤)をつけているのはドルインデックスのみ。
他通貨は全て上昇中。(東京時間)
ハードブレグジット懸念はポンド売りというより、これまでのドル高の修正に
動いているという印象ですね。つまりこれまで高かったものは下がるリスクに注意。

しかし、トランプ氏就任より先に英国が市場を動かすとは。。。
ちなみに株安の背景を解説したニュースも。

◆株、海外勢の「先物売り」にご注意を じわり強まる株安リスク
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL17HAS_X10C17A1000000/

~16日の証券会社別の先物手口によると、JPモルガン証券やゴールドマン・サックス証券など米系証券が日経平均先物3月物を大幅に売り越した。17日午前も海外勢の先物売りは続いているとの見方が大勢だ。

 海外ヘッジファンドの先物売りは、現物株の需給面にも悪影響をもたらす。先物価格が割安に推移することで、トランプ氏の当選後、積み上がってきた「先物売り・現物買い」のポジション(裁定買い残)が解消されるリスクを意識する市場参加者が増えているのだ。

 裁定取引に伴う買い残高は、トランプ相場が始まった昨年11月11日時点(1兆277億円)から直近ピークの昨年12月30日時点(2兆612億円)までの間に1兆335億円増加。その間、日経平均は1万6251円54銭(11月9日終値)から1万9114円37銭(12月30日終値)へと一気に駆け上がった。海外ヘッジファンドの先物買いが裁定買いを誘発した格好で、東京証券取引所の投資部門別売買動向によると、昨年11月第2週から1月第1週までの日経平均先物とTOPIX先物を合算した海外勢の買越額累計は1兆4712億円に達した。「トランプ相場の背景に裁定買いという仮需による上積みがあった」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)のは間違いない。

 リーマン・ショックの反省で、外国証券の間では自己勘定による売買を制限する「ボルカー・ルール」の導入が進み、直近の裁定買い残の上限は3兆円程度との見方が多いが、円安一服などを背景に上限を待たずに売り圧力が強まっている。1月6日時点の裁定買い残は4週ぶりに減少したうえ、年明け以降の日経平均先物の手口情報を集計すると、メリルリンチ日本証券やUBS証券、クレディ・スイス証券、BNPパリバ証券などが売り越しに転じた。みずほ証券の三浦氏は、裁定解消の動きが加速すれば、日経平均は1万8000円程度まで下落する可能性があると読む。


日経平均CFDも18500円割れから買いスタンスとします。

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週明け16日月曜日は、リスクオフ相場、、、だったのかしら。

日経平均は ▼192.04円 19095.24円
ドル円相場 113.59円まで円高ドル安が進行

※ドル円日足チャート


トランプ氏云々じゃなくて、イギリスです。。。

英紙サンデー・タイムズは15日、メイ英首相が移民流入抑制などのために
EU単一市場から撤退する計画を示すと伝えた、という報道が
ハードブレグジット懸念として、ポンドの窓開け急落の材料となってしまいました。

英ポンドが1.20ドル割れ-メイ首相は強硬離脱の方針との報道で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-15/-1-20

円全面高、英強硬離脱懸念でドルは一時114円台割れ-ポンド急落
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-16/OJUJ5T6S972R01


ポンドドルは新安値更新です。ブレグジットで急落した安値よりも
10月のファットフィンガーとかフラッシュクラッシュとか呼ばれているナゾ下落で
示現した昨年1.2081ドルのほうが安かったんですけれど、
今朝、それをさらに下回る下落となってしまいました。
ポンドの今日の安値は1.1980ドル、とうとう1.20ドル割れです。


MACDなどのオシレーター系指標はまだまだ下落しそうな形状に見えます。
ブレグジットがどのような形になるのか、、、
ポンド安は今年の長期的なテーマなのかもしれません。

ポンド安ということはドル高でもあるのですが、しかし、ポンド円が下がれば
ドル円下落圧力にもつながってしまいます。
ポンド・円は一時昨年11月以来の137円台割れ。
窓開け急落で136.46円まで下落。

今日のドル円相場はポンド円下落の影響もあったかと思われます。


注目は「メイ首相のEU離脱に関する17日の演説」です。
英当局は、投資家を安心させるための計画を策定しているとかなんとか
関係者の話として伝わっていますが、ポンドは相変わらずじゃじゃ馬通貨です…。

17日って明日よね。
火曜、ハードブレグジット懸念が後退すればポンドは買戻しが優勢と
なると思われます。メイ首相が自身の演説でポンドを大きく下落させるような
ことはしないと思うんだけど、、、。だから明日の演説に向けてはポンドは
買い戻されるんじゃないかって気がしますが、しかし、チャート形状は良くありません。
買い戻されたとしても、再度売りに押されるんじゃないでしょうか。。。

仮にメイ首相が明日の演説で単一市場からの撤退などの計画を示した場合は
さらなるポンド売りが加速することとなるでしょう。
明日はメイ首相の演説が重要イベントですね。

※スコットランド民族党(SNP)のスタージョン党首は昨年、
「英国が(単一市場へのアクセスを確保できず)ハードブレグジットへの道を
選ぶのであれば、スコットランドは再度独立の住民投票を辞さない」と発言しています。

メイ首相がハードブレグジットの道を選べば、スコットランドもEU離脱国民投票を
実施するということですので、スコットランドのEU離脱懸念も高まります。

トランプ氏就任式を20日に控えて、メイ首相の演説もマーケットのリスク要因と
なってきました(;'∀')今日ドル円114円台ロングは撤退を強いられました、、、

38.2%押しの112円までドル円が下がれば買うつもりですが、
現在の113円台の半端なところでは、何もしないほうがいいみたい。
ということで、イベント待ちの様子見です。

◆今日、気になったニュース

※トランプ氏の国境税、中国からの「資金逃避」を加速
http://jp.reuters.com/article/markets-saft-idJPKBN15009X

 
~国境税は、すなわち「ドル高」を意味する。
ローレンス・サマーズ元米財務長官は今月、ドルの「急上昇」に対して警鐘を鳴らした。

もし他のすべての条件が変わらなければ(そういう状況はめったにないが)、20%の国境税を導入すれば、ドル相場も同じような割合で上昇するだろう。他の国もこぞって、独自の国境税その他の手段を講じるだろうから、実際にはそうなる可能性は低いだろうが、それでも、ドル高が大幅に進むのは確かだ。


ということで、最近トランプ氏が盛んに口にし出した国境税。
ドル高要因ですので、私の中で2017年の基本のストラテジー「ドル買い」は変わらず。

トランプ氏就任式初日の「100日計画」に注目ですね。
20日のトランプ氏就任式は26時スタートの模様です。


トランプ次期米大統領、ことしのダボス会議に代表を派遣せず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-14/OJRFRA6JIJUO01
ダボス会議、「トランプ時代」到来に広がる不安感
http://jp.reuters.com/article/davos-trump-idJPKBN1500AH?feedType=RSS&feedName=topNews&sp=true

ダボス会議は習近平氏がグローバリゼーションを唱えるとみられ、
トランプ氏が反グローバリゼーションを掲げ、今回のダボスには
代表を派遣しないとしています。共産党の中国がグローバリゼーション、、、で、、、
なんだかねじれてますよね(;´∀`)

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2017年1月15日日曜日

今週は16日月曜が「キング牧師誕生日」のため米国市場は休場。

先週13日金曜は3連休前ということで、ポジション整理も多かったと思われます。

発表された12月の米小売売上高は予想は下回ったものの、
堅調な個人消費を反映する内容と受け止められたと見え、
発表後、ドル高が進行しました。
ドル円は115.45円まで上昇。(瞬間114.18円まで下げた後の巻き返し)

ところが、NY時間クローズに向けて再びドル売りに押されて結局
114.52円で1週間の取引を終了。
ほぼ行って来いの展開で、指標はノーイベント化の展開。

12月小売売上高 前月比+0.6% (予想+0.7%)予想より悪いものの…
         11月分が+0.1%から0.2%に上方修正
 
         前年同月比+4.1%(2016年通年+3.3%~2015年は+2.3%)

~内訳をみると、、、

ガソリンスタンド売り上げ(+2.0%)ガソリン価格上昇で~
自動車販売(+2.4%)
建設資材(+0.5%)

ただし、クリスマスシーズンにも衣料小売りは横ばい、飲食業は▼0.8%。

~総括すると、
昨年11月にやや勢いを失った後に再加速して第4・四半期を終えたことを示す内容。


小売りは結局ドル高の流れを新たに形成するものにはなりませんでしたが、
これは3連休前のポジション調整に押されたためでしょう。
むしろ、3連休前、そして週明け20日のトランプ氏大統領就任を控えても
ドル安進行が加速し米株が大きく下がることもなかったことを評価したい。。。
ポジショントークですが(;^_^A

114.52円で少額ロング参戦しています。
13日金曜夕刻に作ったポジションですが、持越し中。

ダウ工業株30種平均 19885.73 ▼5.27 まだ2万ドル大台を伺う相場継続でしょう。

というのも、米企業決算も本格化。
JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、
PNCフィナンシャル・サービシズ(PNC)の4QEPS実績がいずれも予想を上回り、
企業決算発表が好調なスタートを切ったとの評価でこれらの株価は上昇しています。

現在の市場の関心は、トランプ大統領の発言ではあるものの
2017年の最初の米利上げが3月になるのか、6月になるのか、という点において
米指標、米決算、株価の動向もかなり重要です。

まだ3月利上げ織り込みは低いので、足元ではドルは調整気味ですが。
3月利上げ織り込みはCMEフェドウォッチで23.8%程度。
6月織り込みは47.9%、6月でもまだ50%到達していません。
市場は意外に慎重ですね。トランプリスクも考えているんでしょうか。


◆今週のポイントは何といってもトランプ次期大統領就任 1/20
11日の記者会見を酷評する論調が目立つわりには、米株もそれほど下げていませんし
ドル安もそれほどドラスティックではありません。
さすがに会見を受けて、さらにリスクテイクするムードはなくなっていますが(笑)
まだドル高、株高の期待を残したまま、20日の就任式を迎えることとなりそう。

トランプ氏は選挙戦終盤の10月下旬に
「政権移行100日計画」なるものを表明していますが、、、

内向き トランプ政策 「100日行動計画」実行へ(この記事の一覧に詳しい)


http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201611/CK2016112302000140.html



マーケットで注目されているのが、初日にいきなり
中国を為替操作国に認定すると言っていたことで、、、
本当にそんなことができるかというと、ちょっとトーンダウンしています。

為替操作認定、初日は見送り=トランプ氏、ドル高に不満
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011400188&g=int

初日実行リスクとしてはその他にも
TPP撤退表明、NAFTA脱退表明、などがありますが、どう落としどころを
持ってくるか、、、でしょうねぇ。

100日以内に実行するとされている法人税率減税、1兆ドルインフラ投資の
実効性などにも注目ですが、このところ、トランプ氏は「国境税」という言葉を
繰り返し使っていますね。100日計画には入っていない言葉です・

※国境税=米国外に工場を作る企業などによる特定の国からの輸入品に税金の形で課する
       (関税とは異なる・共和党の一部が推進)

この国境税にも、今後注目が必要かな。

米議会、「国境税」を検討=輸出を優遇、輸入に負担-トランプ氏も同調
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011400184&g=int

トランプ政策、中心は強いドルと国境税の組み合わせか
http://jp.reuters.com/article/tamaki-idJPKBN14X0MH

~これまでの発言から、あえてその全体像を描けば、「強い米国」と「強いドル」を標ぼうし、世界から米国にマネーを吸い寄せ、インフラ投資などに投入する一方、ドル高の弊害は「国境税」(ボーダータックス)で遮断するというポリシーミックス

ということで、これを強烈に推し進めるというならばおそらくドル高を容認
していくと思われ、ドル高けん制リスクをそれほど怖がることはないということね。
11日の会見でトランプ氏が貿易赤字に言及したため、ドル高懸念の発言が出るのでは
という不安がどうしても根強く残っているようですが、、、。

ある期間の試算では国境税は
エネルギー・食品を除く物価上昇率を前年比で0.5~1.0%押し上げ、
実質国内総生産(GDP)伸び率を1.0~1.5%押し下げるとか。


◆19日はECB理事会。政策変更なしも会見での注目は・・・

12月に資産買入れプログラムの期間延長を発表(2017年3月まで⇒2017年12月)
しかし12月のユーロ圏消費者物価は3年ぶりの高い伸びとなり、インフレの兆候も?!」
12月。ECBは資産買い入れ期間は延長したものの買い入れ額は800⇒600億ユーロに減額。
テーパリングとの指摘もありますがドラギ総裁はこれを強く否定。
買い入れ額の減額を決めた背景は「デフレリスクがおおむね解消されたとみられる」と
ドラギ総裁は表明しましたが、デフレどころかインフレ警戒が出てくるようだと
ECBにも出口論議が高まってくるものと思われます。
記者会見ではこの点に注目ね。

ドル円、114円台ロングは114円割れたら一度やめます。

38.2%押しなら今週112円台までの円高もあり得るのがチャート分析。
その場合112円台で再参入予定。

もし半値押しまで下がるなら109.50円となりますが、そこまではないんじゃないかなぁ…。

それから今週17~20日はスイスジュネーブにてダボス会議。
世界各国の政財界のリーダーや学者らが参加し、賢人会議とも呼ばれますが
要するに世界の富裕層が今年1年のストラテジーを固める意見交換の場、
などとも言われています。
今年は習近平国家主席が初参加ということで注目されていますが
トランプ次期米大統領、ダボス会議に代表を派遣しないとしています。
どんな話合いがされるのか一応気に留めておきたいですね。

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2017年1月13日金曜日


11日のトランプ氏の記者会見からドル安が鮮明。

※通貨インデックス一覧


ドル安、ポンド安 : ユーロ高、円高、豪ドル高、キウイ高、カナダ高

市場の関心が高かった項目に一切言及しなかったことで失望したということかな。
ドルロングの利食いの口実となってしまった印象です。

ほとんどメディアと喧嘩していた印象。
ロシアにとんでもないスキャンダルを握られているという話があって
その否定に必死だった印象なんだけど、、、大丈夫なんでしょうか(;´・ω・)
弱味を握られているためにロシアの言いなりになってしまうのではないか、
という懸念があるってことのようですが、だとしたらトンデモナイことよね。

https://jp.sputniknews.com/us/201701123227664/
(タイトルを書くのも憚られる・・・)

会見を受けて米長期金利が低下、ドル売りが鮮明となってしまいました。
金利低下なので米株や原油などのコモディティは上昇したんだけどね。

この金利低下とドル安が続くのかどうか、、、ですけど
1/20は就任式。その前にリスクポジションを手仕舞って置こうという動きが
広がれば、ドル円相場は深めの調整を強いられるかもしれませんね。

すでに113.75円まで円高ドル安となっています。
101円台から118円台までのトランプラリーの23.6%押しが114.55円くらいなので
そのあたりで一度は止まって反発したんですけど、
12日東京時間から再下落、欧州時間に113円台示現となりました。

38.2%の調整があるとみるならば112円近辺まで下がる可能性はあります。
そこまであれば買うつもり。。。今は様子見です。
今日のNYクローズで114.55円を超えていれば、下ひげが騙しとなる形の
23.6%押しで調整完了とみることもできますが、、、

※トランプ氏会見要旨 オバマケアは失敗作 メキシコに壁つくる
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO11624830T10C17A1FF2000/?n_cid=SPTMG002


今夜のダウは80ドル程度安い(AM4:00)
2万ドルの壁は相当に分厚いですわね。

20日の就任式まででラリーが終わるという見方が多い印象ですが、
20日まで安く、20日以降再上昇というシナリオも捨てきれず。
ダウは結局高値圏でのレンジです。

****************

今日気になったニュース

日銀、国債保有シェア4割突破 近づく買い入れの限界
2017/01/12 

 長期国債の総発行残高に占める日銀の保有シェアが4割を突破した。日銀が12日発表した変動利付債と物価連動債を含む長期国債の保有残高は1月10日時点で353兆896億円となった。金融情報会社QUICKが算出した同時点の国債の総発行残高(881兆1481億円)に占める比率は40.1%と2016年末時点(39.9%)から0.2ポイント上昇し、初めて40%の大台を突破した。黒田東彦総裁の下で日銀が異次元緩和を打ち出す直前の13年3月末時点での保有シェア(12%弱)から4倍近く拡大。市場では日銀の国債買い入れの限界がますます意識されている。

 日銀は16年9月に金融政策の枠組みを変更し、長短金利の操作を主軸においた。ただ枠組み変更後も買い入れについては「現状程度の年80兆円増をめど」としており、そのペースがおおむね維持されている。


~「日銀がこのままの国債買い入れを続ければ17年度末には保有比率が5割弱に達する。
~日銀の買い入れにも限界が出るのでは」
 「流動性が低下すれば、日銀オペなどのわずかな変化で相場が乱高下、市場の不安定化も」

という市場関係者の声と

~「日銀の保有分が増えて市中の流通量が減少すればするほど、より少額のオペ(公開市場操作)で金利を操作できるため、買い入れの限界はない」

という日銀関係者の声。

2017年は出口論議などが話題となって市場を動かすことが出てくるのかしら。
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2017年1月11日水曜日

世界は凄まじい勢いで勢力図が塗り替わっていくようです。
2016年のブレグジット、そしてトランプ次期大統領の誕生で見えてきたのが

強いアメリカ、解体へ向かう欧州、中国包囲網などがキーワードかしらね。

足元ではメイ首相の発言からハードブレグジット懸念が再燃し
ポンドが下落していますが、株価を見ればポンド安で堅調。
年初来高値更新で新高値をとってきています。

そして、こんなニュース。

■次期米政権、英との自由貿易協定締結に意欲的=ジョンソン外相
http://jp.reuters.com/article/usa-trump-johnson-trade-idJPL4N1F0406?il=0

■トランプ次期政権、英国を通商交渉の「最前列に」=上院外交委員長
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-usa-idJPKBN14U0UB?il=0

AIIBにいち早く加入、習近平中国国家主席は英エリザベス女王に会いに行ったりして
(日米はAIIBに参加していません)
英国まで中国と手を組み、中国が存在感を大きくしていたような印象でしたが、
それも潰えるようです。。。

英国は欧州から離脱し、ブレグジットの在り方は今まさに交渉中なのでしょうけれど
出て行った立場からすれば、今後欧州市場に期待はできません。

ということでアメリカ。

オバマ大統領はブレグジットとなった場合
英国は米国との通商交渉で「列の最後尾」に並ぶことになると発言していましたが
トランプ政権では「列の最前列」にするとみられ、

米英が手を組みます。
米国が中国に強硬政策をとるなら、英国もそれに準じるでしょう。
欧州に期待できなくなった英国にとって、米国との連携は重要。
であるならば、立場的に中国とは距離を置くものと思います。。。

英国株はここからさらに買いかもしれません。


そしてこれ。

■ユーロ圏分割すべき、独・オーストリアを中核に=AfD共同党首
http://jp.reuters.com/article/germany-election-afd-euro-idJPKBN14U15S?il=0

記事中にありますが、ドイツでは9月に総選挙が予定されています。
世論調査でAfDの支持率は15%に上昇しているとありますね、戯言として
看過できない気がしています。

ユーロ解体との見方はさすがに行きすぎだと思っていますが、
ユーロ「分割」はもしかすると、、、、ない話ではないんじゃないか、って気がします。

分割案は記事中にあるように

イタリア、スペイン、ポルトガル、フランスのフラン
オーストリア、オランダ、フィンランド、ドイツのマルク

というイメージなんでしょうか。

今年はECBの出口論議が再燃すると思われ、その意味ではユーロのパリティ示現は
ないんじゃないか、って見方も出てきているようですが、
この分割案が市場で広く懸念され始まったら、果たしてユーロは売りなんでしょうか、
買いなんでしょうか。マルクやフランに分割されるとなると、
ユーロはなくなっちゃうってことですしねぇ、、、。よくわかりません(笑)
ただし、ドルは強いでしょうから、やっぱりユーロ安なのかな。

2017年、各所からびっくり予想が出されていますけれど、
私はユーロ分割案が議論され始める年になるんじゃないかって気がしています。
そのシナリオの最初の1歩がブレグジットだったというわけですね。

ということで、結局はドル最強でいいんだと思います。

今夜のトランプ氏記者会見でドルが下がるようなことがあれば
ドル円を拾う戦略で。

トランプ氏記者会見は日本時間12日午前1時からのようです。

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今夜1/10火曜のNY株式市場、ダウは現在50ドル程度高く19950ドル近辺。
20000ドル目前の揉みあいですが、あと数十ドルを今夜達成できるのか・・・。

1/11のトランプ氏の記者会見を控えて小動きでのもみ合いが続いていますが、
決して下落基調ということではなく、20000ドルトライのためにエネルギーを
ためているという感じですが、、、、

しかし、今夜はドルは軟調。
ドル円相場は東京時間に115.26円まで円高ドル安進行、
現在も115円台前半での推移です。

12/15の118.66円と1/3の118.30円でWトップで下落を開始したようにも見えますが、
115円台は固く執拗な買いが存在している印象。
ドル円もまた、115~117円の揉みあいに入っているようですね。

ということで116.30円で再度買い参戦したドル円ロングポジションは
116円割れで撤退。う~ん、もう少し待ってから買えばよかったかな。

次の買い参入メドは114.50円近辺。
それも114円割れでは一度撤退して、次の買い場は112円近辺。
フィボナッチリトレースメントでのメドですが、
目論み外れたらすぐに手仕舞って、買いなおす戦略です。

今夜も原油が軟調。
ダウが独自に20000ドルを試す相場でもドル円が軟調な背景は
原油安にあるかもしれません。原油は9日にイラクのルアイビ石油相が、
12月輸出量が過去最高となる日量351万バレルに達したと発言したことで
比較的大きな陰線示現となりましたが、今夜も続落か。

ドル円は原油に連れたり、米株に連れたりと足元では主体性がないですね。
今夜この後ダウが20000㌦到達する相場になれば、ドル円も上がっているかもしれません。
原油は、イラクの増産がOPEC全体の減産の実効性に懐疑的ムードを匂わせるものと
なっていますが、、、ロシアやサウジはきちんと減産を実行しているようです。
それほど心配はいらないと思っていますが、さて。。。

ユーロドルショートはまだ継続しています。

今年に入ってからはポンドショートが一番おいしかったかな。

メイ首相の発言からのハードブレグジット懸念によるポンド売り。
ポンド円に限っては日足が三尊天井のような形状で売りたい形ですが
ちょっと気づくのが遅れたので今からは売りにくいですね(;'∀')
143円近くまで戻りがあれば売りたいですが、、、

メイ首相は自身の発言によりポンド売りが加速したことで
火消しに躍起になってるという記事も。

英首相、ハードブレグジット懸念で火消し躍起 ポンド売り継続
2017年 01月 10日 02:57 [ロンドン 9日 ロイター]
https://goo.gl/3q4ul7

メイ英首相は9日、欧州連合(EU)単一市場からの離脱は不可避ではないとの認識を示した。

首相は8日、テレビ番組のインタビューで、EU加盟の「一部」を維持することはできないと発言。
これが移民抑制を優先し単一市場からの離脱も厭わないハードブレグジット(強硬な離脱)を示唆したと受け止められ、ポンドは急落した。

メイ首相は従来からの自身の立場を誤って伝えたとしてメディアを批判、単一市場からの離脱は不可避ではないとし、投資家の懸念払しょくに努めた。
だが、ポンドが10週間ぶり安値から持ち直すには至らず、ポンドは対ドルで1%以上、対ユーロで1.2%下落している。

メイ首相はこの日、「私がハードブレグジットは絶対に不可避と考えているような報道を行なっているのは間違い」とし、「私はハード、ソフトブレグジットのいずれの表現も受け入れておらず、英国にとり野心的で最善の条件を実現することを目指す」とした。


※昨年の7月の日銀金融政策の前のヘリマネ期待での日本株上昇、ドル円上昇も
メディアによる観測記事だったりしましたけど、メディアによっては
自身の記事で相場が動けば評価が上がるというような風潮のところも
あるようで、発言者の真意とは違うヘッドラインをつけて、
アルゴなどのコンピューターをHITさせて相場を動かしちゃうようなことが
増えていますよね。。。。

今年はそれ(メディア)に加えて、トランプ氏のTwitterの文言なども
アルゴに組み込まれているでしょうから、そうした思わぬ値動きの
リスクはさらに高まっていると言えます。怖いですねぇ。


まずは明日のトランプ氏の記者会見待ち。

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2017年1月10日火曜日

週明け9日月曜、東京市場は休場。

為替市場は欧州時間からドル円が崩れ出しました。
しばらくはレンジとなるかなぁ…。細かく利食いを入れないと
高値で作ったロングは報われない感じの相場ね。

11日水曜にはトランプ大統領の初の記者会見も控えているので
このイベントを前に今週、新規で積極的にリスクをとる向きは少ないんでしょう。

今日はポンドの下落が目立った1日でした。
ハードブレクジット懸念再燃が背景。
ということで、ポンド、ユーロなど欧州通貨が弱い展開。

◆英国のメイ首相が週末、スカイ二ュースとのインタビューで、
英国が域内のシングルマーケットからも離脱する可能性が強いことを示唆。
移民制限を最優先するとの意向を明らかにしました。

これを受けて、ハードブレグジット懸念が再燃したことでポンドが大きく下落。
EUにも影響があると思われますので、ユーロも重い展開。
これも、リスクテイクムードを冷やす一因となっていると思います。

(シングルマーケットとは・・・
商品の移動に係る制限の撤廃。人、サービス、資本の自由移動に対する障壁の撤廃など
EU域内の自由な移動のこと)

※EUメンバー28か国は、域内の人、資本、物やサービスの自由な流通を保証しています。
英国は「移民は受け入れたくない(人の自由な行き来は制限したい)」としながら
資本、モノ、サービスなど企業のEU市場へのアクセスは維持したいと
我儘を言っているのですが、今回、メイ首相は移民制限を最優先し、
シングルマーケットを断念する姿勢を示した、というニュースです。

EU側としても、英国に貿易やサービスなどの自由を残し、
移民だけ受け入れたくないという勝手を許してしまうと(美味しいとこどり)、
今年のオーストリアやフランス、ドイツなどで予定されている
国政選挙にてEU離脱派が勢力を増し、ポピュリズムが台頭するリスクです。
これを許すわけにはいかないんですね。

ということで、ポンド安はまだ続くのか。。。
欧州通貨安であれば、ドル高でいいと思うんだけど、
トランプ氏記者会見前ということもあって、リスクポジションは手仕舞い方向かな。
今夜の米株も下落してスタート。

雇用統計の日は19999ドルまで上昇するも2万ドル大台に一歩届かず失速。
近いうちに達成するとは思うのですが、なかなか時間をかけますねぇ(;'∀')


◆気になるのがシカゴ商品取引所(CBT)の米10年物国債の先物市場で
投機筋の売越幅が過去最大となっていること。なんと「データが開示されている
1993年以降で最大となるのは2週連続で売越幅は2週続けて拡大し、
前週比3856枚多い34万4931枚だったそうです。

つまり、ちょっとポジション偏りすぎじゃない?!ってこと・・・。
債券ショートですから、金利上昇方向を見込んだポジションが膨らんでいるということです。

IMM通貨先物市場では投機筋による円の売越幅も6週連続で売り越し。
(ドル買い円売り)売越幅は小幅ながら縮小し、前週比245枚少ない8万6764枚ですが、
このポジションも結構なボリュームよね。
ということで、ポジション調整はいつあっても不思議はないので、
今週のトランプ氏の記者会見は、そういうポジション整理のきっかけになる
リスクは否定できませんので要注意。

とかなんとか言いながら。
トランプリスクは逆に大きな上昇の好機ではないか、という思いもぬぐえず。

今日は、利益をとりあえず確定したかったことから107円割れで
雇用統計時に105円台でロングしたドル円をカットし、
115.03(雇用統計の日の安値)から117.53円(雇用統計後の高値)の
50%押しとなる116.30円で再度買い参戦中。

足元はドル高の修正っぽいので、キウイドルショートも0.6975ドルで買い戻しました。
粘っても良かったんだけど、ポジション量減らしておきたくて。

金曜に作ったユーロドルショートはまだ継続。
というのは、ユーロの上値は重そうだから・・・。
ハードブレグジットは、英国のリスクだけではないですものね。

以下、今日気になったニュース。

◆サマーズ氏、トランプ氏の政策提案を批判-金融危機再発リスクを警告
2017年1月9日 11:45
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-06/OJDMXLSYF01T01

「金融など幾つかの分野での規制緩和は大いに危険だ」
「略奪的な融資の時代や銀行がレバレッジを過剰に高める時代に誰が戻りたいだろうか」

法人税減税案も批判。「不平等が大いに高まる」とともにドル高につながり、
米輸出業者と従業員にさらなる打撃を与えかねないと述べた。

ドットフランク法の緩和など、金融規制緩和策について警戒しているほか、
トランプ氏の減税政策はドル高を招くとして批判。


※つまり、トランプ氏の政策が有言実行されれば、金融資産は上昇、
インフレとドル高が加速するということですね。
最後にははじけるリスク、ということですが、それまではバブルが形成されます。
トレーダーとしてはそれに乗るしかないでしょう。
最後、ちゃんと逃げないと危ないですけれどね。



◆中国12月末の外貨準備高3兆ドル上回る-節目の水準維持で当局対応か
2017年1月7日 15:32
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-06/OJDMXLSYF01T01
 
中国の昨年12月末時点の外貨準備高は3兆ドル(約350兆円)を上回る水準を維持。
11月末の水準から410億ドル余り減少した。
中国当局は外貨準備が重要な節目である3兆ドルを極端に下回ることがないよう
対応策を講じた可能性。

中国は個人の外貨両替枠を年間5万ドルに設定しているが、
最近になって追加要件が公表された。

※中国外貨準備は人民元安防衛のためにドル売り元買い介入に使われているために
急減していると指摘されています。経済としては輸出ドライブをあげたいがために
人民元安誘導を進めたいのですが、元安を嫌気した投資マネーが一斉に
中国から逃げ出す、、、資本流出につながってしまっているため、
中国当局は資本流出を防ぐために元買いドル売り介入をせざるを得ません。

これによる外貨準備の減少がどのラインを切れると危ないのかというのが
注目されていますが、どうやら3兆ドルというのが、節目としては重要なようですね。

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2017年1月7日土曜日





 12月の米雇用統計を受けてドル高再開かな。
ドル円相場は瞬間115.71円まで下落するも、現在116.95円まで上昇中。


12月米雇用統計 NFP 15.6万 (予想17.5万 前回17.8万⇒20.4万に上方修正)

予想に届かぬ内容に、発表直後は売られましたね。
11月分が20.4万に上方修正されたことをプラスに受け止めるか、
あるいは、20.4万から15.6万に伸びが大きく鈍化した、とネガティブに受け止めるか。。

それよりも賃金の伸びが前年同月比2.9増、前月比0.4%増となったことが好感された模様。

力強い内容とまではいかなかったものの、賃金インフレを鑑みれば
年内3回の利上げ見通しが後退するということはなく、
事前に調整気味となっていたドルは再上昇となりました。

1/11のトランプ氏のプレスカンファレンスや雇用統計を控えて
手仕舞いもあったでしょうし、ショートしていた向きもあったかもしれません。
結果、ショートした向きは買戻しを強いられたということかな。

なんかね、ドル円にしてもユーロドルにしても日足チャートの
一目均衡表の基準線がサポート(レジスタンス)になっているのよね。
黄色いラインが一目の基準線

※ユーロドル日足




ドル円相場は基準線割れまで調整したものの、ここから大きく巻き返しています。
ユーロドルも基準線まで上昇してきましたが、ここで阻まれて再下落。

そして、キウイドルも!!


今夜、全て基準線からの反転狙いでポジション作りました。

ドル円は115.82円でロング
ユーロドルは1.0586ドルでショート
キウイドルは0.7016ドルでショート

ドル高はまだ続く、、、というのが軸にあるのですが、トランプ次期大統領の
1/11プレスカンファレンスや1/20就任式が近いので予断を許さぬポジションではあります。

だって、昨晩4日のNY市場で(日本時間では5日のAM3:00ころ)
トランプ氏のTwitterでトヨタ株が暴落・・・。3%も下落ってことは時価総額7000億円が
トランプ氏のつぶやきひとつで吹き飛んだということになります。

トランプさん、Twitterで突然つぶやくの、チョーーーリスクよね(;'∀')

トランプさんがドル高に対してつぶやいただけであっという間に
円高になるという指摘もあるんだけど、その可能性はあまり大きくないと思っています。
そういう恐怖があるとなかなか腰をいれてドル買いができないという向きが多いかと
思いますが、そういう恐怖と共に相場は育っていくんじゃないかと思います。

だって、利上げしてるんだもの、ドル高になるのは当たり前。
それに対して、けん制発言をするなんてことはとっても愚かなことよね。
・・・・愚者を演じて好き放題発言しちゃいそうなキャラではありますけど(;'∀')

ドル高けん制するなら利上げをやめればいいじゃないか、
ということになっちゃいますので
あまりトランプ氏のドル高けん制を恐れることはないと思っています。
それに、トランプ氏は米企業の国内回帰を進めるつもりのようですので
それならドル高でいいってことよね。

ペソ安など対ドルでの通貨安による海外収益の縮小がいやなら
強いドルの米国へ戻って来いということではないかしら。

カナダドル円を買いたいと思っていたんだけど、買いそびれちゃった。
原油が確りと上がってきているので、カナダが面白いと思っていたんだけどね。

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2017年1月6日金曜日

ダウ2万ドルの壁はかなり分厚いということでしょうかねぇ。。。

今夜、1月6日AM2:00(米国時間では1月5日)ダウ平均は100ドル超下落。
今年最初の取引19872ドルを下回っています。

年初の取引で示現した高値が今年の高値となってしまうのか・・・。

今夜発表された12月ISM非製造業景況指数(総合)は57.2
悪化予想に反して11月に続き2015年10月来の高水準となったのですが
ドル円相場も反応薄く、、、というか、ドル安です(;'∀')

現在115.50円を割り込んでいます。

ということで、117円台で再度作ったドル円ロングは117円割れで損切り・・・
100.80円と101.80円台のコアポジションがあるとはいえ、
その後に作ったトレーディングポジションはなかなか利食いができません((+_+))

豪ドル円ロングも同タイミングで損切り撤退。
それから12/30の急騰時に上手い事ショートメイクできたユーロドルも
ユーロの巻き返しにあって、手仕舞いしました。利食いですが、利益はかなり削ったわ・・・

年明けは堅調なスタートとなりましたが
市場は利食い圧力に押されている印象。
要するに、12月までの相場の動きの逆流が起こっているようですが
その背景には、、、、

トランプ次期米大統領がツイッターで、1/11ニューヨークで記者会見を開く、
と告知したことが、一因との指摘もあるようです。

就任式は1/20なんだけど、、、その前の1/11に
プレスカンファレンスを行うということのようですが
トランプ氏が何を言い出すかわからないという「不確実性」が強い中で
利益が出ているポジションは手仕舞って置いたほうがいいと考える向きがあっても
不思議はないですね。。。今週末は雇用統計ですし。

2万ドル到達目前に失速のダウ平均。

押し目は買うつもりでいますが、この高値でわざわざ買うこともないでしょう。
117.30円台ロングは高値で攻め過ぎたようです・・・。

コアロングを保有したまま、短期的にはショートを作ってもいい局面ですが
私はやはり買うスタンスに徹したいと思います。

高値で作ったポジションは整理し、安値を拾う戦略で参ります。

今週末は雇用統計よね。

今夜発表された雇用関連の指標、12/31までの週の新規失業保険申請件数は、
前週比2.8万件減の23.5万件。予想は26万。
昨年11月中旬には1973年11月以来43年ぶりの低水準となる
23.3万件となったのですが、この数字にドルは反応薄で、むしろドル安傾向に。。。

というのも、今回は年末年始の休みにかかったことから、
新規申請件数は6州とひとつの自治領の数字が推計値だった模様。
数字に懐疑的な見方もあり、素直に喜べなかったか。

加えて、雇用統計の前哨戦とされる12月ADP雇用報告(今夜発表)では、
政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比15.3万人増と
予想の17.5万人増を下回ったことが相場の重しとの指摘も。


ということで、なんやの。。。 年初のトレードは損切りスタートです((´;ω;`)


さて、ここから。
フィボナッチリトレースメントで23.6%押しが114.48円
38.2%押しが111.94円アラウンド。

現在のドル円相場が(AM2:25)115.50割ですので
114.50円近辺までの下落は可能性として否定できません。

114.50アラウンドまで下落すれば、再度買い参入。
112円くらいまで下がれば、さらに買い増しスタンスです。

1/11トランプ氏プレスカンファレンスで暴落があれば、そこも買い。

しかし、1/20の就任式前にも、ボラティリティの高い値動きがありそうです・・・・
リズムさえ合えば大きな利益のチャンス。
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2017年1月5日木曜日

2017年の大発会となった4日水曜日。日経平均株価は4営業日ぶりに大幅反発、
4年ぶりに大発会での上昇を記録しました。

今日は12/30大納会の終値に比べて479円79銭高 1万9594円16銭。

終値で1万9500円台を回復するのは2015年12月7日以来1年1カ月ぶり。
大発会の上げ幅としては1996年の749円高以来21年ぶりの上げ幅。

昨晩、NYダウが高寄り後、急速に上げ幅を削り、ドル円相場も1円程度円高へと急落
する局面がありましたが、ダウは引けにかけて再上昇、
結局3日火曜のNYマーケットの最初の取引で
ダウ平均は119.16ドル高 19881.76ドルで取引終了。

ダウは今夜も高く現在(3:17)48ドル高の19928ドル
2万ドル大台達成も時間の問題じゃないかと思われますが、、、、近くて遠いのよね(;'∀')

ということで、年初からガラガラと崩れる過去3年のパターンを踏襲することなく
今年は世界的に幸先の良いマーケットという印象です。

今日の東京市場では国内勢による利益確定売りが旺盛だったものの、
海外勢の買いの勢いが強く値上がり銘柄数は1851と全体の92%超を占めました。

下がれば日銀が買いますし、企業の自社株買いも年間5兆円規模出てくる中、
海外勢も参戦してきているということですので、このまま強気継続でいいかな。

ならば、昨晩117.30円台で作ったロングを慌てて仕切らなくても良かった。。。
ということで、先ほど117.38円台で再度ロングメイク(懲りないわね~私も・・・)

今日は豪ドル円も85.34円でロングしてみたのですが、
現在85.36円でほぼ変わらずの水準でもみ合い中。

ラリーも1/20までで(トランプ大統領就任)その前には利食いが旺盛となり
米株が崩れてドル円も崩れるという見方も多いのですが、さて・・・・。

皆がそう思っているなら、逆にそこから急騰する、ってシナリオもあるかもしれません。

ユーロがなかなか一筋縄では下がりません。
30日の急反騰時のショートはそのままですが、
ユーロドルって、ほんとわけのわからない動きが多い通貨よね…。

今週は雇用統計。明日木曜にADP雇用指数が発表となりますので
その結果によってドル主体で動きが大きくなる可能性があります。
その時にユーロも大きく動くでしょうけど、どっちに振れるかしら。。。


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今日見つけたニュースを2つほどUPしておきます。

◆トランプ米次期政権の閣僚候補者の顔ぶれ
http://jp.reuters.com/article/usa-trump-appoint-idJPKBN14O08S

<すでに指名が決まったポスト>

●国土安全保障長官    ジョン・ケリー(海兵隊退役大将)
●環境保護局(EPA)局長 スコット・プルイット(オクラホマ州司法長官)
●労働長官        アンディー・パズダー(CKEレストランツHD最高経営責任者)
●住宅都市開発長官    ベン・カーソン(元神経外科医)
●大統領首席補佐官    ラインス・プリーバス(共和党全国委員長)
●首席戦略官兼上級顧問  スティーブン・バノン(ブライトバートニュース元トップ)
●司法長官        ジェフ・セッションズ(アラバマ州選出共和党上院議員)
●中央情報局(CIA)長官  マイク・ポンペオ(カンザス州選出共和党下院議員)
●国家安全保障担当大統領補佐官 マイケル・フリン(退役陸軍中将、元国防情報局長)
●国連大使    ニッキー・ヘイリー(サウスカロライナ州知事)
●教育長官     ベッツィー・デボス(共和党の献金者。党の元ミシガン州委員長)
●厚生長官    トム・プライス(ジョージア州選出共和党下院議員)
●運輸長官    イレイン・チャオ(元労働長官。夫は共和党のマコネル上院院内総務)
●財務長官    スティーブン・ムニューチン(元GS幹部、選挙戦の陣営の財務責任者)
●商務長官    ウィルバー・ロス(著名投資家、ファンド「WLロス」会長)
●国防長官    ジェームズ・マティス(元中央軍司令官)
●エネルギー長官 リック・ペリー(前テキサス州知事)
●国家経済会議(NEC)委員長 ゲーリー・コーン(GS社長兼最高執行責任者)
●国務長官     レックス・ティラーソン(エクソンモービル会長兼最高経営責任者)
●中小企業庁長官   リンダ・マクマホン(プロレス団体共同創業者で元最高経営責任者)
●内務長官      ライアン・ジンキ(モンタナ州選出共和党下院議員)
●陸軍長官      ビンセント・ビオラ(高頻度取引企業バーチュ・ファイナンシャル創業者)
●行政管理予算局(OMB)局長 ミック・マルバニー(共和党下院議員州)
●国家通商会議(新設 National Trade Council) ピーター・ナバロ(対中強硬エコノミスト)
●国土安全保障・対テロ担当補佐官  トーマス・ボサート
                (コンサル会社経営、ブッシュ政権の国土安全保障担当副補佐官)

<名前が挙がっている候補者>

●米通商代表部(USTR)代表 
ダン・ディミッコ(米鉄鋼大手ニューコア元CEO)

●米連邦準備理事会(FRB)副議長(銀行監督担当)
ジョン・アリソン(米BB&Tの元CEO、米保守系シンクタンクのケイトー研究所元所長)
ポール・アトキンス(米証券取引委員会元委員、政権移行チームで金融規制の助言)
トーマス・ホーニグ(米連邦預金保険公社副総裁、元カンザスシティー地区連銀総裁)

●SEC委員
ポール・アトキンス
ラルフ・フェラーラ(米プロスカウア・ローズ法律事務所の証券担当弁護士)
ダニエル・ギャラガー(元SEC委員、共和党)

★新設のホワイトハウス直轄の機関「国家通商会議」のピーター・ナバロ氏は
中国嫌いで有名です。安い中国製品がアメリカに流入し、国内の雇用を脅かしていると主張

★そしてUSTR(米通商代表部)代表 ライト・ハイザー氏もまた、
中国の鉄鋼輸出に対しダンピング関税を求めている人物。
ハイザー氏は日米貿易摩擦(1983~85年)時に
日本に鉄鋼製品の輸出自粛を認めさせた人物でもあります。
トランプ新政権は「対中強硬姿勢」であり、「対中貿易摩擦」を
引き起こすリスクがあるってことよね。
それが今年の最大のリスクになるかもしれません。。。


◆日本企業の海外M&A、16年も10兆円超え 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ04HLU_U7A100C1000000/

 M&A助言のレコフ(東京・千代田)が4日発表した2016年1~12月の日本企業による海外M&A件数は635件と前年と比べて13.4%増え、過去最多を更新した。金額ベースでは10兆4011億円。過去最高だった前年の11兆2100億円からは7.2%減ったが、2年連続の10兆円超えとなった。

海外M&Aで金額を押し上げたのは、ソフトバンクグループによる英アーム・ホールディングスの買収だ。買収額は3.3兆円と、日本企業による海外M&Aでは過去最高を記録した。
 アサヒグループホールディングスも、ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)が買収した旧SABミラー(英国)の欧州・中東欧5カ国のビール事業を合計1.1兆円で手に入れた。
 海外M&A案件での相手企業を地域別に見ると、北米、アジア、欧州の順に多かった。
 16年は海外企業による日本企業の買収も目立った。件数こそ201件と前年より2.4%減少したものの、金額ベースでは2兆5587億円と前年比2.5倍に達した。
 中でもアジアからの買収が勢いを増した。中国のインターネット大手、騰訊控股(テンセント)がソフトバンクグループ傘下でフィンランドのゲーム大手、スーパーセルを買収したほか、台湾の鴻海精密工業はシャープを傘下に収めた。アジアからの投資額は前年比23.4%増となり、投資額は初めて1兆円を超えた。
 一方、国内企業同士のM&A件数は9.3%増の1816件で、金額は7.6%減の3兆6534億円。キヤノンによる東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)の買収や富士フイルムによる和光純薬工業の買収など医療関連で目立った。
 17年も引き続きM&A市場は活況を呈しそうだ。レコフは「世界情勢や為替、株価に負のサプライズがなければ、17年の件数は昨年を上回り、過去最多の06年(2775件)を射程に捉えそうだ」と見ている。

2017年1月4日水曜日


3日火曜 NY時間(年初取引スタート)
ダウは130ドルもの高寄りでスタートするも
みるみる下落で現在18ドル高まで上げ幅削っています。(AM2:45)

NY時間始まる前には、強気のブログを書いてUPしたところでしたが
寝る前にマーケットチェックしてみたら、なんだか不穏なムードに・・・

どうやら原油が急反落したことが波及している模様。
WTI原油が55ドル台まで上昇していたものが現在52ドル台へ。
背景は不明。ニュースは特にありません。



55ドル台という節目到達で利食いが旺盛となっただけかもしれませんが。


また、一部にはトランプ次期政権の保護主義政策を懸念したとの報道も.

トランプ次期大統領は3日、ツィッターで、
米国自動車GM社がメキシコ生産モデルを税金を支払わずに
米国内に輸入したと非難。
自動車大手ゼネラル・モーターズがメキシコで生産する「シボレー・クルーズ」の一部に
「多額の国境税」を課すとけん制しました。

また、フォード・モーターは3日、メキシコへの工場移転計画を中止すると発表。
これを受けてメキシコペソ急落中。


これらの報道をを受けて、、、というのはちょっと違う気がしますが、
これを材料視したという指摘もあるので一応。

ドル円相場も、118.60円まで上昇し、12/15の118.66円の
高値にほぼ面合わせしてから117.50円割れまで下落中。

嫌な上髭をつけそうなので、117.30円台ロングは
117.50割れで一度手仕舞うことに。

100.80円101.80円台ロングは握ったまま。

年明けからはトランプ減税の対象となるとして
利食いが旺盛になる可能性は指摘されていましたが、
結構早めに来ちゃうのかな???

リスクは小さくして様子を見ます。

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2017年1月3日火曜日

新年あけましておめでとうございます。

トランプ大統領就任、欧州選挙年、中国共産党大会年にあたる2017年。

リスク満載ではありますが、故にリスク管理ができて
トレードのストラテジーと備え(準備)があれば、
資産を飛躍的に増やせるチャンス多き年となるかと思います。

本年もよろしくお願いいたします。





***** 年末年始の相場動向 *********

①まず驚いたのが2016年12月30日(金)の最終取引日のユーロの動き。

ユーロって月末や半期末にこういう意味不明の動きをするクセの
ある通貨なのよねぇ。

※ユーロドル15分足


ドル・円下落、ユーロ全面高で売り優勢-ミスヒットなどの動きとの声
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-12-30/OIZ24O6K50XX01

ミスヒット、注文間違い、、、ってことでしょうか。

東京時間で出た大量のユーロ買いなので、
M&A絡みの実需のユーロ調達でもあったんじゃないか、
って気がするんだけど、真相は明らかではないですね、

2017年に向けてパリティ予想が増えつつある中で、
年末に大量のユーロを買う投機が東京時間に出るとは思えませんし、、。

※年末の特殊玉が出たことが急騰の背景と思いましたので
お昼くらいに1.0525ドルでユーロドルショートを作りました。

その後再上昇の兆しもあって苦労しましたが、そのまま
年マタギでポジション持ち越し。ちょうどコストくらいの値位置で
2016年が終わったのですが年初はユーロドルは窓開け下落でスタート。
今は利益になっています(^^♪

ユーロドル日足チャートを見ると、
6/24ブレグジットの混乱で急落するも、11/8の米大統領選挙までは
ブレグジット1日で乱高下した幅の中でのレンジが続いていました。

11/8の大統領選挙で、ブレグジットの安値を更新して下落、
12/8のECB理事会で資産買い入れ期間を9カ月延長を発表したことで
乱高下するもさらに下落加速(買い入れ金額を800⇒600億ユーロに
減額したことでテーパリングとも指摘されていますがドラギ氏は
テーパリングを否定)テーパリングだとの市場の声も大きいのですが
市場のテーマは金融政策ではなくて「ユーロ解体」に向かっているようで
ユーロがパリティに向けて下落するという見方がコンセンサス。

そして12/30意味不明の急騰も、結局下落しています。

すべて一目均衡表の基準線できれいに上昇は阻まれて再下落のチャート。
このままパリティまでこのショートを継続できればいいな。

②ドル円、年明け1/3 上昇スタート

ドル円相場は12/30 116.50割れの瞬間もありましたが
大引けでは116.88まで若干持ち直して引けました。

2016年の年末高値は 12/15 118.66円
(2016年初は120.17円なので年足では陰線に終わりました)

年明け1/3火曜 ドル円相場が117.48円で 窓開け上昇スタート。
その後じりじりと上値を切り上げ現在118円台に乗せています。

2016年年明けが暴落スタートだったので、年末年始リスク警戒も
強かったと思いますが、やはりトランプ氏就任の1/20頃までは
イケイケ相場が続くのかもしれません。

年末に117.30円台でロングしたドル円もそのまま継続で
年越ししましたが、年末年始に跳ねるかもしれないという期待に
沿った値動きとなっています。
120円を利食い目標としたいと思います。


③中国株上昇スタート

ドル円が上昇スタートした背景には
1/1(日)発表の中国の製造業PMI
(元旦から指標発表とか独自ルール貫きますので油断できない中国…)

中国12月製造業PMI
結果 51.4
予想 51.5 前回 51.7

1/3日発表12月中国財新製造業PMI

結果51.9
予想50.9

昨年は年明け早々に人民元切り下げショックもあって
金融市場混乱スタートだったことを振り返れば出来過ぎの結果。
50超えていてくれれば問題なし。(信用できるとかできないは別問題)

ということで、中国株は年初から上昇スタート。

※上海総合指数



11/29にトップアウトして12月中は下落が続いていたので
反転上昇となるか、注目ですが、幸先良し。ですね。


④原油も上昇スタート



年末年始に特に原油市場にニュースがあったわけではありません。
しかし、マーケットは原油ロングで攻める気でいるようです。
上昇しての取引スタート。WTI原油は54ドル台へ上昇、2016年高値を更新しています。

原油高はオイルマネーの勢力増となるためリスクオンの象徴。
ひと昔前は原油高は原材料上昇となるため景気下押し圧力と
言われていたんですけどね。時代は変わりました。

2016年年間では北海ブレントが52%、WTIが約45%高。
2009年以来の大幅な上昇を記録しました。

OPECと非OPECの協調減産という歴史的合意を材料にしたラリーが、
まだ続いているということでしょう。
需給ファンダメンタルでは減産効果や米シェール増産リスクなど
上昇にはネガティブな見方も多いのですが、コモディティは
基本は需給が価格形成するものの、市場規模画あまり大きくないため
投機が価格を動かす要素も大きく、60~70ドルまでのひと相場がある
のではないか、という見方も。そうなれば、米株も20000ドル突破して
いるでしょうし、日経平均株価も2万円を超えた新世界に
突入しているんでしょう。


ということで、まずは1/20の大統領就任式に向けてロング継続。

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