2007年11月5日月曜日

どうなの?10月米雇用統計

先週末2日発表された、アメリカの10月の雇用統計、ちょっと驚きの数字がでましたね。
非農業部門の雇用者数が16万6000人増加。失業率は4.7%と9月から横ばい。これは市場予想の8万人増を大きく上回っています。さらに、9月分は前回発表の11万人増から9万6000人増に下方修正、8月分は前回の8万9000人増から9万3000人増に上方修正されましたが、特に8月は最初に発表された-4000という数字はなんだったんだ?という疑問がぬぐえませんね。
発表直後こそ乱高下ありましたが、結局は元の水準に戻ったようですね、今はすっかり動意にかけた動きになっており、どうも仕掛けるにも躊躇してしまいます。動き出すのは欧州時間からでしょうか。

ちょっと気になる情報もあります。この1月に来日講演したあのジム・ロジャース氏が、この雇用統計の数字は正確だとは思わない、来月以降に大幅な下方修正があってもおかしくない、といった主旨の発言をしているようなのです。
さらに、第3四半期のGDPが予想を上回る3.9%、10月のNFPも強い結果であるのに10月31日のFOMCで利下げをする必要があったのだろうか?インフレ率を抑えたいのなら利下げはしないはずだ、バーナンキは正気ではない、この数字を信じる人なんていない、政府は信頼を落としている、とも言ったとか(笑)
さあ、来月以降、この雇用統計の数字に修正があるでしょうか?注目です。
ジムは円と、スイスフラン、元を買っていると公言しています。となると円高ドル安がやってきますが、どうでしょう?投資の最終判断はご自身で、、、ね。