2008年4月16日水曜日

原油とユーロ

G7から2日経ちますが相変わらずのレンジ内での動き。結局G7が相場を動かす要因とはならなかったということなのでしょうか。

昨日発表のあった3月の米小売売上高が強い内容だったのに続き、先ほど発表された米4月NY連銀製造業景況指数が予想外に3カ月ぶりのプラスを回復した上に、米2月対米証券投資も市場予想より強い結果となったことを受けても、101.50を超えることが出来ないというのはちょっと上値が重すぎやしないか?と思うのですが、かといって101円を割れることがあってもドル売りが走らないことを考えると下値は丁寧に拾われている感じもします。ダウ平均は買われているようなのですが、ドル円は膠着状態のようです。ユーロドルは夕方発表されたドイツZEW4月景況感指数は市場予想の▲30.0より悪い▲40.7となったことなどが効いてきたのでしょうか、1.5780くらいまで売り込まれていますので、ユーロドルではドル買いが入っていると言ってもいいのでしょう。しかしまだ高値圏、まだこの相場が崩れたとは言えませんけれど、、、。

3月米PPI(卸売物価指数)総合指数からもインフレ圧力の根強さが確認されたわけですが、原油価格も現在までに113.93ドルまでの上昇を見せており(史上最高値更新)あれほどあった暴落説を唱える向きも消え去ってしまったのですが、何をキッカケにこの原油上昇が止まるのか?達成感が出てくるのはどの水準なのかは予測することは不可能ですけれど(ゴールドマンはすでに200ドル説を発表しています)恐らくユーロドルの崩壊と時を同じくするであろうことを考えると、その時が決して遠くはないものの、打ち上げ花火的なひと吹きがあるまではこの流れが継続するものと見ています。、、、でも、今週からGW前までの2週間というのはやはり気がかり材料も多いので、いよいよ転換シグナルが点灯するんじゃないかしら?原油とユーロは下げだしたら早いですよ、きっと。

昨日のPPI(生産者物価指数)が強い結果だったことから追加利下げ観測が後退していた英ポンドですが、今日発表のCPI 3月(消費者物価指数)は前年比+2.5%、市場予想の+2.6%を下回って前月並みの伸び。さらに3月RICS住宅価格指数は▲78.5%という弱い結果だったことで、再び追加利下げを意識した動きへ回帰するのではと思われます。ポンド円ではこれらの指標の影響があまり見られないのですが、ポンドル相場ではポンドが大きく下落してますね。テクニカル面からもしばらくポンドは売り込まれそうです。ポンド、売っておけばよかったなぁ、、とかなんとか思いながらも今のところ手も足も出ず。ちょっとこの不気味な動きに乗れずにいます。今日もポジションなし!

最後に。
OECD・経済協力開発機構がサブプライムローン問題が金融市場に及ぼした損失は約3500—4200億ドルとの概算を示し、IMF・国際通貨基金が8日に示した1兆ドルとの試算は誤解を生じさせると指摘していますが、あまりにも出てくる数字がどんぶり勘定なので何を信じたらいいものやら。試算する機関によって桁が違うんですもの。いちいちこれらのニュースに反応するのはバカバカしいということですね。

◆今日は仕事先の方々と秋葉原へ!
ジェネレーションギャップ、、、じゃなくてカルチャーショックな夜でした。