2011年7月29日金曜日

永田町とワシントン、センスのない人々

昨日夜、78円台までドル円が戻っていたので
今週月曜のロスカットリベンジ!!とばかりに
78.09円でドル円を売ってみました。

今日は77.60円ちかくまで下げたのですが、もう一段安にはならず。
月末に絡んで輸出の売りとか期待したんですけどね・・
それほどのものではありませんでした。
明日で7月の営業日最終ということですので明日
やれやれで売ってくるのかもしれませんが、、、。
しかし、明日月末は仲値に向けてちょっと動きそうですので
一回止めることにしました。77.82円で撤退。ちょっとだけ利益。
どうやら朝7時頃にベイカーさんがコメントするなんて話もありますしね。

この円高、震災後の安値の76.25円をもう一度試すだろうってくらいの
諦めは市場のコンセンサスにもなりつつあります。
75円われ、73円.72円なんてレベルも現実的なレベルとなった今、
財界から介入要請があるなんてことも不思議ではないですけれど、
今日はまた日本の政治家がセンスがないなーってことが露呈しましたねぇ。

愛知県の大村県知事からの為替介入要請に対して、(トヨタのお膝元ですものね)
与謝野経済財政担当相が
「米国の債務上限引き上げ問題を見極める」姿勢を示したとかなんとか。
さらに「1兆円、2兆円規模の円売り介入は難しい」とも発言したということで、

「8月2日までは介入なし!!そして、大規模介入は出来ない。」

といったメッセージとして市場が反応。(20銭くらいかな?)
円高が進行しました。

当初、これは与謝野さんの発言として伝わってきたのですが、
その後、大村さんが与謝野さんとそういう会話をしたとメディアに語ったことが伝わった
とかなんとか・・・与謝野さんはひょっとしたら、メディアに伝わるものとは思わず本音を
語ったのかもしれないのですが、結局のところ、これが伝わって、日本の市場関係者を
呆れさせたことには違いない。センスないでしょ、わざわざ言わなくていいことを言って
円高を加速してしまっているんですもの。

8/2までやらないって言っているようなもんじゃないか!!ということよりも
1~2兆円規模は難しい、発言のほうが深刻で、
かりに介入をすることがあっても完全に戻りは叩いてくださいって
暴露しちゃったようなもので、やる前からその介入効果事態を台なしにしてしまった。
なおさらやれないでしょ、皆介入が来たら絶対売り向かう。
お金がないって言っちゃったんだから。

というわけで、今後の円安期待を後退させてしまった日本の政治家の
センスのなさにがっくりなわけですが、
アメリカの債務上限引き上げを巡って
「足りないならドルを刷ればいいじゃないか。」とかなんとか言っている
ワシントンの政治家の皆さんもそう変わらないです・・・。

もう債務上限を巡る問題でアレコレ予測するのは疲れました。
予測したって当たるもんじゃない。
リーマン・ショック後の金融安定化法案だって一度下院で否決されてますからね、
何があるかわかりません。絶対合意する茶番劇だとも言い切れないかも・・・
明日の営業日から週末を挟んではリスクが高いと思いますので
ポジションは持たないでおこうと思っています。。。

人気ブログランキングへ
【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】