2011年11月28日月曜日

ユーロを巡る報道に乱高下

週明けのユーロは強含みでスタート。

ユーロドルはなんと100pipsものギャップアップスタートです。
昨晩ブログを更新した時には気が付かなかった(見逃していた?)
IMFがイタリアに融資うるとかなんとかいうニュースがポジティブに
捉えられたらしいですね。


イタリアの地元紙が、国際通貨基金(IMF)が中心となって、
最大6000億ユーロ(約62兆円)の支援が準備されていると報じたとのこと。
さらに明日火曜日のEU財務省会談でEFSFのレバレッジルールが正式に文章化される
といった報道もあった模様で、ユーロがパーンと跳ねて寄り付きました。

しかし、昼頃になってユーロが崩れる瞬間がありました。
なんとIMFがイタリアに対し4000億ユーロ~6000億ユーロの金融支援を行うとの報道は
信ぴょう性が低い と関係者らが28日にダウ・ジョーンズ経済通信に対して明らかにした。
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_351336

ということでこの報道に対しての不信が高まったことが背景。
うーん、どうなっているの?
そもそも現在のIMFの融資能力は約4000億ユーロしかないため、
6000億ユーロの支援を行うには、IMFによる特別引出権(SDR)の新規発行
あるいはECBの関与が必要になる可能性があるということで
こうした増資のためにはアメリカ議会の承認が必要だということを考えれば
あまりこのネタを囃して買い参戦しないほうがいいのかもしれませんね。

IMFはこれについてコメントを拒否。
イタリア政府も、支援を要請していることは認識していないと述べています。

それでも今日の窓開け寄り付きの窓を埋めるような下落とはなっておらず
週明けの寄り付き水準で揉み合いといった様相。
決して弱いとも言い切れず、日足の水準でみると、ここから売るのもなかなか
勇気が入りますねぇ・・・。
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