2011年11月30日水曜日

EU財務相会合、ユーロは結局動けず

今週に入ってにわかにリスクオン相場へとシフトしたかに見えましたが、
EU財務相会合を控えてのポジション調整(買戻し)だっただけでしょうか。

YMTV為替デスマッチ放送中の20:00くらいまではユーロが
急伸し、よほどの好材料が出てくると期待が盛り上がっているなーと
思ってみていたのですが、その後の打ち上げの席ではすでに
ひゅるひゅるとユーロが崩れ、結局行って来い?!
昨日の19時には注目されていたイタリア国債の入札があって
3年債利回りがが7.8%台とこれまでの最高利回りをつけたものの
応募金額が多かったことが好感されて一時買われたということのようです。
その後はだれてすっかり動かなくなってしまいました。

一晩寝て起きてみてもEU財務相会合については
これといった大きなニュースもなく、
今日は小動きに終始していますね。

どうもIMFもEFSFも十分な資金を提供できる目処が立たず
結局は八方ふさがりの状況なんじゃないか、という話。

EFSFについては財政悪化国が新規に発行する国債の元本のうち
最初の20~30%を保証、外国人投資家のユーロ圏の国債購入を
促すため、共同投資基金を設立することで合意したようですが、
市場には投資家の十分な参加を疑問視する声が多いというのが実情。

結局会合でもEFSF規模拡大については具体的に言及がなく
IMFに一段の支援を求める可能性が示唆されました。

しかしそのIMFだって資金がない。
IMFの融資能力は現在約3800億ドルとされているようですが、
イタリアは4000億ユーロ規模の不測の事態を想定しIMFに資金協力を
申請する計画の協議が進められているということで・・・。

つまりIMFの財源強化策が大きな検討課題となるわけですが、
IMFといったらアメリカです。アメリカの議会の承認を得ないと
どうにもならない。。。というわけで
そう簡単な話ではないですよね。

要するに、お金がない!!
で、誰がどうやってお金を出して危機を乗り切るの?!
って話がなかなかまとまらないまま時間が経過しているという状況で
これじゃ、イタリア国債の入札金額が多かったとかなんとかいう
一時的な反応でトレンドが継続するわけがありませんね。
というわけでまたどこかでユーロが急上昇したら
ユーロ売りたいです。。。

そういう動きのときにセミナー中で売買できない、
なんてことがないといいなぁ。
(とタイミングのせいにしていますが、
要するに最近うまく乗れていないの・・・・)

9日にもEU会合が予定されていますので
次はここが焦点かな?
それまでは欧州各国の国債利回りが話題となるんでしょう。
突発的な悪材料でもない限り・・・。

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