2012年4月4日水曜日

FOMC議事録で追加緩和期待後退+豪貿易収支ショック

イースター休暇があるからでしょうか?
ECB理事会って今回木曜じゃなくて今日水曜なのね。
まあ今の市場のテーマは欧州じゃあないのであんまり注目されていないのですが。

一応昨晩発表されたFOMCメンバー議事録要旨を振り返っておきましょう。
早期に追加緩和へ踏み切る可能性は低いとの見方が再浮上し地合いが一変しました。

つい先週のことですよ、26日月曜、バーナンキ氏は労働市場の現状に関して
「正常な状態からまだ程遠い」と慎重な姿勢を示し、
事実上のゼロ金利政策とバランスシート活用による量的緩和政策の現行の
金融政策を当面維持して景気回復の促進と失業率の低下を目指す考えを表明、
追加の緩和期待も再燃してリスク選好相場に拍車がかかる?というようなことがありました。
でも実際はその時だけ株が急伸したものの、その後は頭重くレンジ推移でしてけれど。

ところが、3/13のFOMC議事録要旨をみると、FOMCで追加緩和を巡る活発な議論はなく
むしろ原油高を背景に高まる物価上昇圧力への警戒感のほうが強かった印象。
追加緩和に前向きな委員は昨年12月のFOMCではたくさんいたのですが、
今回、たった2人?3人?に減少したということで
QE3の実現性が低下したと解釈されました。

これを受けてダウ平均は大きく下落(キター?!)
貴金属などコモディティも下落(ただし原油は独自要因から下げ幅限定的)
ユーロドル下落、ストレート通貨でドル買いとなりました。
ドル円相場も急伸となりましたが(ドル買いなので)
よくよく考えるとこれまでの楽観からリスク回避相場になるだろうということを考えると
円高になる、、、、という考え方もできますよね。ということでドル円はその後ジリジリ円高に。
クロス円も最初はドル円に連れて急伸したのですが、
ん?!リスク回避相場にシフトすれば円高なんだよね?というわけで
それほど円安が進むことなく頭打ち、今日になって一段と崩れてしまっています。

昨日ポンド円、豪ドル円を売っています~♪

今日はダウ下落、日経平均が1万円割れ、やっぱり今は金融政策相場。
そして緩和期待相場なんだなーという流れです。

今日の市場の話題はまたまたオーストラリア。
2月豪貿易収支が4億8000万豪ドルの赤字!!
市場予想は11億豪ドル程度の黒字だったのに、です。

これで豪ドル売り再開。
豪ドル円ショートがこれでヒット!

オーストラリアの貿易収支の赤字は中国向け資源輸出が減速しているとの
見方に繋がりますので、ひいては中国の景気減速懸念へと波及します。
ダウも更に下げるんじゃないかと思っていますが、どうでしょうか。

ポンド円も見事に下落してくれたので、夜に利食いました。
130.46円で手仕舞い。でちょっと出来心でドテンロング中。。。
(すぐ手仕舞うつもり)というのも、急落したので戻りがありそうなのと、
ポンドはストレート通貨で見ても(ポンド/ドル)よくわからないのに強いのよね。
チャートが強い形。ポンド円はボリンジャーバンドの中心線を下回ったのですが、
このところのレンジ幅の下限に到達したので一度戻りそうですので・・・。

でも豪ドル円のチャートは完全に下に離れているのでこちらはショート継続です。
戻ったら売り増しするくらいの勢いで!!

それと、今日は、スペインとドイツ10年物国債利回り格差が拡大しています。
CDS市場の険料も急騰しています。昨年11月にギリシャデフォルトか、
と騒がれた時点と同じ水準まで上昇しています。連れてイタリアCDSも上昇・・・・。
今朝実施されたスペイン国債入札結果が悪かったのだそうです。
最大入札目標額35億ユーロ設定が約26億ユーロに留っています。

そして、今夜発表のADP全国雇用者数は予想が+20.6万人のところ結果+20.9万人、微増。
あまり相場へのインパクトなし。
まだ雇用統計相場にはなっていないみたいね。
というか、今週はイースターで休場だからなぁ・・・。
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