2016年11月4日金曜日

ポンド安効果、イギリスはインフレ警戒で利下げ見送り、一転ポンド上昇へ

昨日ポンド上昇の理由がワカランと書きましたが、昨日はMPCだった。
完全に寝ぼけてました(;'∀')

11/3(木)BOE開催のMPCにて
「年内の追加利下げがあり得るとしていた従来の方針を撤回」しました。
金融政策スタンスは利上げ、利下げのいずれにも動く可能性のある中立と
していますが、足元の利下げが遠のいたってことが、ポンド上昇の背景。

同時に公表した四半期の経済見通しで、
2017年のインフレ予想と成長率予想を引き上げています。

1年後のインフレ率予想 2.0%から2.7%へ引き上げ。(約3倍に上がる?!)
2018年に2.8%でピーク、2020年に目標の2.0%に戻る予想で、
短期的にはインフレが加速する予想となっています。

声明で「目標を上回るインフレ率を許容するにも限度がある」と指摘しており、
「インフレ率が持続的に目標の2%に回帰することを確実にするため、
金融政策は経済見通しの変化にいずれの方向にも対応する可能性がある」
としています。場合によっては利上げもあるってことでしょうか。

足元のポンド安の影響は大きいってことです。
中央銀行もいよいよインフレ警戒でスタンス変更。
これがポンド買いにつながっているんですが、
もう一つ、ポンド上昇の材料が。

英高等法院、EU離脱に議会承認必要と判断 手続き遅延の可能性
http://jp.reuters.com/article/uk-court-rules-parlament-needs-to-approv-idJPKBN12Y1OV

高等法院は3日、英国が欧州連合(EU)離脱手続きを正式に開始するためには
議会の承認が必要になるとの判決を下した。

政府は上訴するとしており、最終的には最高裁での決着することになるかも。。。

ということで、離脱交渉の開始時期が遅れる可能性が出てきました。

最高裁でも「EU離脱が議会承認が必要」という判決となれば
議会の承認がなければ、離脱できないことになります。

ところが、国民投票では英議員の大部分が残留を支持していたんですね。

つまり、ことによっては、EU離脱そのものを阻止することが可能になる、
ってことです。なんじゃそりゃ。あの国民投票はなんだったの?!

ただし、記事によるとロイターが前月実施した調査では
議員は現在は離脱を支持するとの見方が示されているとかで、
議会が承認すればEU離脱交渉が正式に開始されることになりますが、
それにしても、最高裁までいくってことだと、、
随分その時期が遅れちゃうってことじゃないの?!
仕組みがよくわかっていないので、どのくらいかかりそうなのか
さっぱりわかりませんが。

もし、これで英国がEU残留することになったりしたら、
英国は世界中を巻き込んで大騒ぎしたうえで、ポンド安誘導に成功。
インフレと成長率の上昇をもたらした壮大な茶番を演じたようなもので
なんと老獪な国だろう。。。ってことになりますが、果たして。

これらのニュースが足元のポンド高の要因でしたが、この事情だと
ポンドの巻き返しは意外と続きそう。
大統領選で乱高下してポンドが安くなる局面があれば
ポンドを拾ってもいいかもしれません。キウイドルもね。

さて、今夜は雇用統計。
昨日拾ったドル円103.12円ロングは利益になったりマイナスになったりで
まだ正解かどうかワカリマセン。

昨日の安値割れでは撤退かな。
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