2016年12月7日水曜日

ドル円は買われすぎなのか?!115円上値重くレンジ入りの様相

ユーロが随分吹き上がりましたねぇ。
イタリア国民投票否決で、ユーロ下落に賭けたユーロショートが踏み上げられた格好。

今年はこういうパターン多いですね。イベントトレードで構築されたポジションは
当日のうちに巻き返されて、まったく逆方向に倍返しに動く・・・。
日銀のマイナス金利導入で上昇したときも、
大統領選でトランプ氏勝利で急落したときも、、、
結局、逆方向に大きく巻き戻っています。

ユーロ上昇ですので、ドル安。
ドル独歩高となっていたマーケットですが
ドル高の勢いは止まってしまいました。
かといって、一転ドル安進行となっているわけではなく
ドル円相場はレンジ入りでしょうか。さすがにドル円の上値も重くなってきました。
115円が節目ですね、ここを超えられるかどうか、エネルギー充填中。

長期金利の指標となる米10年物国債利回りが12月1日に一時2.49%と
約1年半ぶりの高水準を付けるてから、現在長期金利の上昇もストップしていて、
2.5%超えの壁が厚いとみられており、米金利の一段の上昇を予想する向きは
あまり多くありません。これまでのトランプラリーが日米金利差拡大に
伴うものだたとするならば、米金利上昇が止まればドル円上昇は止まってしまう、
ということになりますが、しかし、昨年12月ドル円相場が120円台にあったころの
日米金利差よりも現在ん方が格段に金利差は拡大しており、
当時と比較すればドル円はまだまだ割高とはいえません。
(日米金利差だけがドル円相場を動かしているわけではありませんが)

日経平均は今年の年足が18818円を超えれば陽線となる、として注目されますが
現在の日経平均は18300円前後。随分年初来の水準に近付いています。
これは下がれば日銀がETFで買い支えたことによるものと思われますが、
それを考慮しても、ドル円は年初の120円レベルまではまだまだ遠く、
まずは115円がハードルといった状況。
ドル円が行きすぎということはないように思います。

原油価格もそうですね。
昨年12月は下落が続き30ドル台にまで落ちていたのですが、
その時のドル円が120円台です。
現在の原油価格は50ドル台。それで113~114円。
ドル円の上値余地はまだまだあると考えてもいいでしょう。

ということで、まだドル円ロングは継続。
上の方で買った113.20円のロングももうちょっと粘ろうかなと思っています。

日本株式市場では日本勢が売り、海外勢が買いのガチンコ。

日経Dインバには信用買いがたまっています。
信用買い残を売り残で割った信用倍率は5日申し込み時点で約42倍。
日経平均の500~600円安といった下げを想定する弱気な個人投資家の多さが、
高水準の信用買いにも表れているということですね。
最後はこの売りが踏みあげられるんじゃないか、、、って気がします。
その時が一度ラリーが終わる時かな・・・?つまり利食い時ね。

また、今週末はSQですが、弱気の投資家の相場観を逆手に取った
仕掛け的な動きが出る可能性があるとの指摘も。
オプション市場でもコール(買う権利)を売っている市場参加者が増えているようです。
1万8500円近辺でのコール売りの市場参加者に買い戻しを促そうとする動き、
すなわち先物を買い上がる動きが出る可能性がある、という一つの見方が。

SQ波乱というと、下げるイメージがありますが上がる波乱もあります。
希望的観測のニュースばかり拾ってきているんですけどね(;´∀`)

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今日はRBA・オーストラリア準備銀行が政策金利を
過去最低の1.5%に据え置くことを決定しました。

世界的なコモディティ価格上昇で国内の成長鈍化による影響が
緩和されたとの判断。
ロウ総裁は理事会後の声明で、「インフレ率は非常に低い」との認識は
据え置いたものの、世界的にインフレ率が中銀の政策目標を下回っている状況について
「ヘッドラインのインフレ指標はこのところ上向いており、
以前ほどマイナスの方向に偏らなくなった」との見方を示しています。

まあ、金利据え置きは予想通り。
豪ドルの値動きもそれほど大きくありませんでした。

ここから豪ドルをどう攻めるか、、、ノーアィディア(;^_^
クロス円で豪ドル円ロングは妙味アリかと思いますが、
買うならもっと押し目が欲しいところですね。

それから今夜はNZで乳製品大手フォンテラの乳製品価格GDTオークション。
前回のオークションから+3.5%と価格上昇傾向は継続。
ただし、11月1日は前回比+11.4%、11月15日は前回比+4.5%でしたので
伸び率は徐々に低下しています。

NZドルも反応薄。
乳製品価格はインフレ傾向が出てきましたが、
現在のマーケットは、米ドル、円、ユーロのボラティリティが大きく
市場のテーマはトランプラリー、欧州リスク、アベノミクス再燃、ですので
オセアニア通貨は蚊帳の外。あまり大きく動かないように思います。
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