2017年1月25日水曜日

短期的円高予想が増え過ぎ…?!112.50円固く下がりきらないドル円相場

今朝、24日早朝、ムニューチン米財務長官が
過度に強いドルは米国経済に短期的にマイナスの影響を与える可能性がある、
との考えを示したという報道があったことで、ドル売り・円買いが進み、
一時1ドル=112円台半ばと11月30日以来の円高水準まで下落しました。

23日NY時間には、トランプ大統領が日米の自動車貿易について
「不公平」とけん制したとして112円台に突っ込だのですが、
トランプさんの発言はTwitterによる指先介入リスクが潜在的に警戒されて
いますので、それほど驚かないのですけれど、財務長官のムニューチンさんですよ、、、

先週19日「長期的には『強いドル』が重要だ」と発言してましたよね…(;´∀`)
長期的にはドル高許容でも、短期的にはドル高けん制ということなんでしょうか?
トランプ政権の不透明感を材料に投機筋がドル円相場を崩そうと
一斉に売り込んだようですが、112.50円は固いですねぇ。

112.50円近辺には本邦機関投資家らの膨大なドル買い注文が存在しているようで
そこまでは下げずに反転する展開となっています。

私も今日の夜まで、110円台もあり得るか、と覚悟していたのですが、
帰宅していろいろとニュースを拾い読みしていると、
みーーーんな110円台までの円高を予想しているのね。

そんな時って、そうならないかもしれませんよね。

ということで、夜中になって、やはりドル円はそこまで下げずに
上がる可能性があるんじゃないかって考えを改めたところ。

ということで、先ほど113.20円超えでドル円を軽めにロングしています。

短期的には急落の可能性も十分にあると思っているので、少額です。おそるおそる・・。

皆がドル円の短期的下落に構え出した印象なので、
逆にドル買いできないまま上がっていくかもしれません。

今夜は米国の12月の中古住宅販売が発表になり、瞬間ドル売り加速で112.90円まで下落。
再び112円台まで落ちたか、、、と思ってみていたのですが、
猛烈に切り返して113円台をあっという間に回復したのを見て、
ドル円は意外にこのまま上がるかも、と思った次第。

12月中古住宅販売  年率換算で549万件と予想(552万件)を下回りました。
特に在庫水準は3.6ヵ月分と2005年1月以来の低水準に低下。
住宅ローン金利の上昇と価格上昇により、販売が落ち込んだとみられます。

この指標を受けてドル売りとなるも、一瞬でした。
この下値の固さはなかなかですね・・・。

それと、足元のドル円下落の背景にはこんな筋のポジションも影響しているかも。

1兆ドルのファンドが円買い-トランプ通商政策の「現実」を見よ
2017年1月24日 17:26
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-24/OK9Y4N6TTDSB01?cmpid=yjp

1兆1000億米ドル(約125兆円)余りを運用するアムンディは円を買い、カナダ・ドルを売っている。トランプ米政権の保護主義的な政策が財政出動の効果に水を差す恐れがあるとみている。

  ロンドン在勤の通貨管理責任者ジェームズ・クウォック氏はインタビューで、「昨年11月の米大統領選でのトランプ氏勝利以来、市場は財政政策を過度に重視して米ドルを買ってきた」が、「今は通商政策の現実を見据えた修正の時だ」と語った。

  日本のように対外収支が大幅黒字の国の通貨は貿易摩擦が生じたときに強くなる一方、カナダは経常収支が赤字のためカナダ・ドルは下落する見込みだとクウォック氏は説明。同氏のファンドは貿易摩擦悪化で利益の出るポジションを増やしたという。


特にカナダ円が落ちていた影響はありそうね。

でもこの記事が出た後、今夜21時くらいからカナダ円急伸しています。
そんなものよね。私、Wトップ形状の日足をみてカナダ円売っていたけど、
この記事見て、買い戻したわ。85.80円ショートを85.36円で手仕舞い。
なんか、表にこんなポジショントークが出てきちゃったってことは怪しいよね。
鵜呑みにしな~い。

ということで、こんな記事も出てきたことでやっぱり足元円安だろうと
スイッチング。112.80割れ(中古住宅販売の結果うけて付けた安値)では撤退します。

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そして今日は注目の
EU離脱手続きに議会の承認が必要かどうかの英最高裁判決日。

結果8対3で議会の承認が必要との判断が下され、ポンドは全般買いで反応
したのですが(ハードブレグジットにはならない可能性も?!)

ところが、スコットランドや北アイルランド議会の承認は必要なしと
全会一致で決定されたことが伝わるとポンドは売りに転じるという乱高下となりました。

イギリスの首相報道官は、この判決について3月末の
EU離脱通知には影響しないと表明しましたが、この発言には大きな反応は
見られませんでしたね・・・。

ポインドドルは1.2418ドルまで下落したのですが、
現在1.2520ドル台まで反騰しています。

不透明感がまた一つ消えて、買戻しが出ているということなんだと思います。

1.2382ドルでのポンドロングはそのまま。

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