2019年2月3日日曜日

円高になりやすい2月、ドル安はドル円市場にも?!

◆米中貿易協議 1月30~31日閣僚級協議

あんまりニュースがないんですよね。

トランプ米大統領は協議後、今回の会合で
「とてつもない進展があった」と述べたているんですけど
その、、、詳細がわからない。

中国はアメリカから大豆500万トンを追加購入することを約束した、
ということだけがわかりましたけど、
中国は12月、90日間の猶予で協議に入ることが決められた時点で
113万トンの大豆を購入しています。
中国は大豆が不足して困窮していましたので
別に驚くような成果じゃないです…。


トランプ大統領は通商協定の合意期限を迎える3月1日までに
習近平国家主席と会談したい考えを示しましたが
一部報道によると2月27、28日にベトナム中部ダナンでの開催が
検討されている模様。

合意ができなければ、米政府は中国からの輸入品に総額2000億ドル
(約22兆円)に相当する税率10~25%の追加関税を発動する方針。


~結局、注目された割には中国が米大豆を500トン買う、という以外に
具体的な合意があったとは思えず、協議は難航しているように見えます。

3月1日の期限まで交渉は続くでしょうし、
その直前に設定されるであろうトランプ大統領と習近平氏の会談が全て。
それまでは、このネタはマーケットの材料としては影響度が低いのでは。


◆米金融政策の見直し

1月のFOMCでは声明で

追加利上げの一時停止の示唆、
バランスシート縮小も当初予測より早期に停止の可能性を示唆、

と、引き締め策の見直しに言及。

これが2019年のマーケットに大きなインパクトをもたらすものと思います。

金利上昇は抑制され、株式市場は楽観が広がる。
為替市場ではドル安がトレンドに。

※先週1日金曜に発表された雇用統計NFPとISMの数字は大変いい数字でしたが
 賃金の伸びが鈍化で、利上げを急がなくてもいいという見方もできます。
 
 景気指標が良好なのに利上げしないというのは
 株式市場にとってはリスクオンですね。
 
長期的には2019年で米株もトップアウトすると思ってますが、
最後に猛烈な株高が来そうな気もします。

ということで、株式市場はで買いが続きそうですが
2月はアノマリー的に円高、株安となりやすい月。

節分天井なんて言葉もあり、3月本決算に向けての利益確定
レパトリが粛々と行われる次期とされています。

為替市場では、2月5月8月の15日には米国債の大量償還設定日があるため
償還、利払いに伴うレパトリが円高をもたらすとされています。
ただし、現在では償還期限がきた米債は再投資されるケースが多いため
実際には為替市場での円買いは大きくないとも指摘されています。

しかしながら1995年から2018年までの2月のドル円の陽線確率は
9勝15敗と低く、円高になりやすい月というのは統計が示しています。

ということで、米金融政策修正で米金利抑制によるドル安、、、は
ドル円市場にもトレンドとなるかも。
株が強ければ大きくは下がらないかもしれませんけど
1月のフラッシュクラッシュ後の2番底形成の円高がこの2月にある可能性に留意。

私はドル円ではなくて、ドルカナダとカナダ/円でのカナダ買い、
NZドル円ロング参戦中です。

リスクオンならクロス円は強いかな、、、と思っているのですが
ドル円が弱ければクロス円もつれ安となるかもしれませんので
カナダ円とNZドル/円ロングはコスト割れでは撤退します。

ドルストレートでのドル売りがいいかな。

*******************************
今週のスケジュール。
中国市場が1週間丸々休場です。春節。

今週は2月5日にトランプ大統領に一般教書演説があります。

政府機関の一部シャットダウンの影響で延期されたものですが
あまりマーケットに影響があるとは思えません。

トランプ大統領はメキシコ国境の壁の費用をめぐって議会民主党との予算交渉を
どのように決着させるつもりなのか、、、こちらの方が重要。
ひとまずシャットダウンは解除されましたが
つなぎ予算は2月15日に切れてしまいます。


2月5日火曜 トランプ大統領に一般教書演説
      12:30 RBA金融政策会合 金利は据え置き予想
      24:30 米ISM非製造業景況指数 予想57.3 前回58
      
2月6日水曜 パウエル議長講演

2月7日木曜 6:45 NZ雇用統計
      21:00 BOE(英中銀)金融政策会合
          インフレレポート~スーパーサーズデー
          
2月8日金曜 22:30 カナダ雇用統計 
          カナダは年内利上げ観測がありますので、
          強い数字ならカナダドル高が進む可能性大 
人気ブログランキングへ



【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】