2019年10月31日木曜日

FOMC利下げ+利下げ打ち止め示唆+チリAPEC開催中止の報にも米株崩れず

11月16-17日に開催予定の1APEC首脳会議。

昨日30日未明に

米中の暫定通商合意署名、11月APECに間に合わない恐れ
https://reut.rs/36jTz2m

こんなニュースが出てきて、FOMCを控えているということもあって
30日㈬の東京市場では日経平均が8日ぶりに反落。
手仕舞いが旺盛になっても不思議はないでしょう。

先物の手口を見るとこれまで買い手の筆頭であったゴールドマンが
今日は売り手に回っていた、というのもちょっと気がかりですが・・・


不安材料はそれだけではありません。

チリ、APEC首脳会議の開催断念 反政府デモ激化受け
https://jp.reuters.com/article/chile-protests-idJPKBN1X91XZ

え?!

としかコメントできませんが(;´・ω・)

米中署名が間に合わないと言ってたんだから、米中にとっては
渡りに船じゃないの?とその裏事情を勘ぐってしまいますが

それよりもなによりもFOMCです。

10月FOMCでは予想通り25bpの利下げが発表されました。

声明からは先行きの金利政策を「適切に見極める」と表現するにとどめ
「必要な行動をとる(will act as appropriate)」が削除されており
利下げはいったん打ち止めとなるという見方が広がりそう。

利下げ打ち止め感が広がることで株が不安定化するか、とも心配されますが
米指標は反発基調にあり、崩れる気配はありません。

考えてみれば、昨年10月に米株がトップアウトして急落する過程では
米長期債利回りは3.2%もありましたが、現在の長期債利回りは1.8%。
米金利水準は1年前と比較してかなり下がっています。

低金利はリスクテイクの支援材料。
今夜発表された米7-9月期GDPは1.9%増。
決して悪くはありません。つまり、ゴルディロックス、適温相場。
と考えれば、ここで株を売ることもないでしょう。

Fedが利下げ打ち止め感を打ち出した割には
米長期債利回りは下落しているのが不思議ですが、
為替市場では気持ち、ドル安気味かな。

※ドル円、ストレート通貨一覧


ユーロ、豪ドルなどが強く、ドルは弱含み。

また、円安傾向が強いようです。

※ドル円、クロス円一覧

ドル安円安はリスクオン相場の典型的な値動き。

それと今夜のカナダドルの急落はこれが材料

カナダ中銀、政策金利据え置き 成長率見通し引き下げ
https://jp.reuters.com/article/canada-hold-rate-idJPKBN1X925M


APECがどうなるかというのは気がかりではありますが
それまでに米中第1段階合意の書式化、署名が間に合わないかも
などという報道も出ていたので、むしろ、時期が遅れるのは悪くないというのが
今夜の市場の反応という気がしますね。

まだ、パウエル議長の会見中なので、終わってみるまでわかりませんが
現時点で声明文で利下げ打ち止めを示唆も、株を崩さずに終えられるようなら成功です。

ダウ、日経ロング、
ポンドロング全て継続です。
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