2019年11月29日金曜日

香港人権法案成立、トランプ大統領署名の絶妙なタイミング

28日木曜はサンクスギビングデー

NY市場は休場です。

日本のお盆のようなイメージでみんな故郷に帰って
家族とのんびり過ごすそうですので
このまま明日29日金曜も休む向きも多く
NY勢は今日から4連休という長いお休みに入ります。

ということを睨んでなんでしょう。

27日水曜のNYクローズ後、トランプ大統領が
香港人権法案に署名。

この報道をまともに受け止めるのが東京市場、というタイミング。
トランプ大統領になってから、そのパターン多いんじゃない?!
って気もしないでもないですが、NY勢は来週にならないと本格的に
戻ってこないので、東京勢もどうしていいかわからん、、、というような
眠たいマーケットになりました。

アルゴが発動したと見えて、発表直後は株価インデックス、
ドル円、クロス円が急落していますが、下落は続かず。

28日木曜、日経平均は 28.63円安の23409.14円

悲観的に見れば、米中通商協議の決裂の可能性が出てきたとして
株の手仕舞い売りが広がっても不思議はないのですが
この程度で済んだか、、、。

トランプ氏は
「習近平中国国家主席と香港の市民に対する尊敬から、これらの法案に署名した。
中国と香港の指導者と代表者が対立を友好的に解消し、
長期的な平和と繁栄をもたらすことを願うものだ」

ずいぶん習首席に配慮した声明を出しています。

中国外務省も「対抗措置を講じる」姿勢を示しましたが
具体的に何をどうするって話は出てきていません。

中国もここで交渉決裂となるのは望んでいないんでしょう。
中国は10月のCPIが+3.8%にも上っています。
豚コレラの影響で食品インフレが鮮明。
インフレは民衆の不満につながり、暴動へと発展するトリガーにもなります。

香港区議選でも民主派圧勝。
中国は香港デモを鎮静化させることが出来ぬまま、
デモ拡大の一途です。共産党内では成果を上げられぬ
習政権に対する風当たりも強いとの指摘もありますね。

ということで、マーケットに悪いインパクトとならないよう
絶妙なタイミングで署名したトランプ大統領が一枚上手という印象。

署名の報道でドル円、クロス円が下落した瞬間は少々驚きましたが
それほどひどい下落相場が来るイメージも持っていなかったので
ポンド円、カナダ/円、NZドル/円ロングポジションは
そのまま継続しています。

そうそう、今朝は英国の民間調査会社ユーガブの世論調査で
12月12日の総選挙では保守党対象の予想が出たことで
ポンドが上昇する局面も。
買いは長続きしなかったのですが💦

◆27日公表のユーガブ調査

下院(定数650)で保守党は359議席を獲得、
前回選挙から42議席増やす見込み。
一方、コービン党首率いる最大野党・労働党は51議席減らし、
211議席にとどまる見通し。

このユーガブの世論調査って、英国民の信認を得ているといいますか、
当たる可能性が高いってことで、マーケットの安心感を高めています。

MRPと呼ばれる統計手法を用いた調査で、
2017年の選挙で他の一般的な調査より議席数を正確に予測した
実績があるんです。
※メイ首相率いる保守党の過半数割れを正確に予測。
他の世論調査結果は保守党の大勝を示唆。大外れ。

保守党勝利なら合意アリでのEU離脱が可能となるため
ポンドの買いにつながるってわけで、この膠着は上抜けすると
思うんだけどなぁ、、、なかなか爆発しませんね・・・・
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