2020年4月28日火曜日

日銀会合はノーイベントもボラ低下でリスク選好相場?!

週明け27日、注目された?!日銀の金融政策決定会合ですが
ほぼ先週の日経新聞のリーク記事通りの政策発表となりました。

・長期国債買入れ80兆円上限撤廃、無制限購入可能に
・社債・CP買い入れ枠 20兆円へ3倍に増額
・中小企業への資金繰り支援 特別オペの拡充
~民間債務全般を担保に、対象が8兆→3兆円に
~オペを利用する金融機関には利用残高に応じて、
 日銀の当座預金に0.1%のプラス金利(付利)を付ける
 (金融機関への配慮か)
 
声明文では
「政策金利については、現在の長短金利の水準、または、
それを下回る水準で推移することを想定している」とし

「物価安定の目標に向けたモメンタムが損なわれるおそれに
 注意が必要な間」との文言が削除されました。
 
黒田日銀総裁は「物価のモメンタムはいったん損なわれた状態にある」とし
物価は22年度でも1%程度、見通し期間の間に2%に達しないと
インフレターゲット2%達成はいずこへ‥‥という状況になってしまいましたが、

80兆円の上限撤廃は日銀から政府へとボールを投げたってことかな。
財政政策の受け皿はありますよということで。。。。

◆チャンネルくららにてエコノミスト村上尚己氏に
お話しを伺いましたので興味のある方はこちらの動画を。

https://www.youtube.com/watch?v=rZH1nmr-9_U

日銀としてやれることはやったという評価はありますが
発表直後、ドル円はほぼ動意がなかったのですが
(リーク内容と同じでノーサプライズ)
その後ダラダラと円高基調が強まってきた感が。。。
22:30くらいに一時106円台まで突っ込みました。

突っ込んだ、、、、とはいえ、全く持っての小動き、レンジの範疇。

ドル円のボラティリティは下落の一途。
※ドル円チャートとATR

※ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)=変動率(ボラティリティ)を表す指標
 (平均的な1日の値動きを示すものです)
 
日銀イベントはほとんど材料視されなかったと言っていいでしょう。

今市場の関心は日銀の政策にはなくて、やはりドル主導でしょうか。
あるいは今週のECB控えて大きく動けないか。

あ、107.50円に30億ドル規模のオプションがあるとかで、このレベルを
離れるのが難しい状況にあったということも。
このオプション期限は明日28日とのことで、
明日以降は若干軽くなる(値動きが出る)可能性もありますが。

FX&コモディティ今週の作戦会議
https://zai.diamond.jp/articles/-/341104

さて株式市場は全般堅調です。

米英が経済活動再開に向けて動き出したことを好感している模様。
金融市場の混乱は、各国が矢次端に金融、財政政策両輪で抑え込みに入ったので
短期的には底入れしており、この溢れるマネーが経済活動再開を好感して
再び株式市場に戻ってくると考えるなら、強いということになりますねぇ。

3月の米雇用統計のNFP非農業部門雇用者数は
▼2000万人になるとの予想も出てくる中
マーケットはポスト・コロナの先々を行く?!

しかし、27日は原油先物価格が30%もの下落となっていますが
他市場に動揺は見られず、、というのも、やや違和感がありますよね。
先般300%もの下落がありましたので、30%程度じゃぁ驚きませんか💦

今夜はラッセル2000がコロナショックの下落に対して
38.2%戻りの水準を超える上昇を見せており、
米株の強さを改めて示しています。

Nasdaqは白いライン(年初寄り付き水準)にあと少し。

VIX指数も下落基調を強めており、
足下はリスクテイク相場といっていいのかな。


そういう意味では為替市場では教科書的に
ドル安、円安となっていいはずですが
ドル円が動かないため
ドルストレートでのドルショートに妙味、ということか。

あ、ユーロショートはコストで撤退です(;´д`)トホホ

豪ドルロングを狙っていますが、まだタイミングがつかめずにおります。
ということでノーポジ。
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