2020年10月30日金曜日

米GDP、年率じゃなくて前年比を~ECB12月に緩和示唆ユーロ下落

 今夜は下げ止まっているようですが、米株がここから切り返すのか、
あるいはこのまま下落してしまうのか、選挙結果に大きく影響しそう。

トランプ大統領再選の理由、1つ減る-株式市場がシグナル
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-29/QIXVG7T1UM0Z01

大統領選挙前の3ヶ月間のS&P500の動きが重要なようです。
この3ヶ月で株価が上昇できれば現職勝利の確率が高い。
下がっていると・・・・
現状ではトランプ大統領勝利の可能性がだだ下がりってことになります。

足元の株価下落は、やはり欧米のコロナ感染再拡大による
経済への影響懸念が噴出したことが大きいと思われますが
だとするならば、これが急速に沈静化する可能性は極めて低く、
この下落はまだ始まったばかり、、、なのかもしれません。

年末高の経験則から下げたところを買いたいという向きも多いと
思いますが、まだ買い参戦は早いかな。。。

今夜、株が下げ止まっているのは、⑦-9月期GDP~速報を好感した、
との解説がありますが、年率換算ではたしかに急回復に見えますが
(4-6月期は▼31.4% これが +33.1%!!)

◆米7-9月期 実質GDP(速報値)年率 33.1%(予想 32.0% 前回▼31.4%)

▽GDPのおよそ7割を占める個人消費はプラス40.7%、
▽企業の設備投資はプラス20.3%、
▽輸出はプラス59.7%と、
経済活動の再開を反映して、いずれも大幅に改善


「前年同月比」で見れば ▼2.9%です。
コロナ前の世界に戻ったわけではないですね。

これは田中泰輔氏のツイート
https://twitter.com/tanaka_taisuke/status/1321807309270441985


追加経済対策を政争の具にしている場合ではないのです・・・。

今夜はVIX恐怖指数指数も急反落している他
米長期祭利回りも急反騰。

リスクオフムードは落ち着いたかに見えますが、
ドル円相場が104円台を割らせまい、と猛烈反発。
104.72円ドル円ショートは104.38円で買い戻し・・・

※ドル円 水色の横線、このあたりには巨大な買い手でもいるのか

そして為替市場ではユーロが大きく下落しました。

今日は、日銀の金融政策決定会合とECB理事会があったのですが
日銀は無風、そもそも注目度も低かったですが

物価2%への道筋、コロナの影響和らげば明確に-黒田日銀総裁
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-29/QIY3ULT0G1KY01

ECB理事会も、政策の変更はなく、これもほぼ予想どおりだったのですが
ラガルド総裁の発言がユーロ安を誘引したようです。

ユーロドル下落 想定通りもラガルド総裁の発言にはさすがに驚きも=NY為替
https://s.minkabu.jp/news/2797200
・「ECBが12月に行動することにほぼ疑いない」

欧州はドイツやフランスが新たなロックダウン措置を発表、
新型コロナ感染再拡大による経済停滞やむなし、という状況で
市場の一部にはラガルドさんの発言が緩和的になるだろうという
予想はあったのですが、随分素直にユーロ売りで反応しましたね。。。

※通貨インデックス一覧

円高は一服しましたが、ユーロ安でドル高はますます進行しちゃった。

これは12月のECBめがけてユーロの下落が続くかもしれません。
ここからはユーロの戻り売りを考えようかと思います。

となると相対的にドル高になろうかと思いますので、
ドル円は意外と下げ渋るかもしれませんね。

ドル円ショートを買い戻したので、
為替、株価インデックスはノーポジとなりました。

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https://www.youtube.com/watch?v=mH8ZlP2aeck&feature=youtu.be
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