雇用統計の数字に驚きはないのですが
週末のビットコインの急落がちょっと嫌ですね。
まずは雇用統計。
米雇用者数、11月は21万人増に減速-失業率は予想以上の低下
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-03/R3JKAZDWRGG001
・NFP非農業部門雇用者数 +21万(予想+55万に満たず)
前月+54.6万に上方修正
・失業率 4.2%(前月4.6%から改善)
・労働参加率 61.8%(前月比+0.2%と改善)
NFP+22万って一見、エーッ超悪いじゃん、ってびっくりもしましたが
失業率は大きく低下、労働参加率も増加と決して悪い内容ではありません。
家計調査での雇用は前月比+0.7%の+114万人だとか。
「最も奇妙な統計の一つ」、11月の米雇用統計-市場関係者の見方
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-03/R3JMI2DWRGG001
要するに今回の雇用統計の結果を受けて
FRBがテーパリング加速の議論を後退させることはないだろう、ということ。
米国のインフレ警戒が高いことは、
パウエル議長とイエレン財務長官の両者ともに、
インフレは「一時的」文言を撤回したことで金融財政政策ともに
インフレの加速にブレーキを欠ける方向に動くだろうことが
明白となっているのですが、IMFの世界経済見通しでも米国の
景気の山は今年がピークで来年は減速見通しでっし
ゴールドマンなんかも成長見通しを引き下げたりしていて
景気の減速が懸念されるタイミングでテーパリングの加速だけなら
まだしも、利上げを急ぐムードが醸成されることには不安を覚えます。
ただそんなことをしたら株が下げてしまうじゃないかとも思いますが、
ここで株を大きく下げさせておいたほうが後々いいという考え方も。
来年11月の中間選挙近くで株が暴落するほうが票に響きます。
ショック療法的ではありますが、今株を下げさせておいて
来年11月中間選挙に向けて株を持ち直させることができれば理想的。
テーパリングは加速させても利上げに慎重なスタンスを取り続ければ
株が持ち直すことも可能かな?
FRBがインフレ退治に舵を切った可能性があるということは
株下落も「一旦は」やむなし、と思われます。
最終的には中間選挙直前に株が高ければいいわけで。
ゴールドマン、米成長率見通し下方修正-オミクロン株が若干の下押し
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-05/R3M9XET1UM0Y01415
今年の米GDP成長率3.8%と予想-従来見通し4.2%
22年は3.3%から2.9%に引き下げ-インフレに与える影響まちまち
サマーズ氏、米金融当局は信頼回復に向け来年4回の利上げ示唆を
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-04/R3K0ZCDWLU6801
・重要な留意点は失業率が4.2%と、前月の4.6%から急低下したことだ
・インフレのリスクがある
これまでのところ、それでも過剰流動性マネーが
相場を崩すことはないだろうとの楽観論から
なかなか米株が崩れずにいましたが、マーケットもいよいよ綻び始めました。
メタ株が下落、弱気相場入りへ-時価総額2300億ドル吹き飛ぶ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-03/R3JQW9DWX2PW01
メタとは旧Facebook株。
最高値から20%下落となれば定義的に弱気相場入りです。
そしてびっくらポンなのが(古
クラウド署名 の代表 Docusign「ドキュサイン」
$DOCU 決算1株利益、売上高とも予想を上回ったのですが
ガイダンスが予想を下回ったことで暴落しています。。
JPモルガン、DocuSign目標株価175$
「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ
https://thefly.com/landingPageNews.php?id=3420631&headline=DOCU-DocuSign-downgraded-to-Underweight-from-Neutral-at-JPMorgan
パンデミックによる追い風が第3四半期には
「予想をはるかに上回る速さで停止した」
来年度前半には収益の伸びが「顕著に減速」するだろう
※DOCU日足
月足でこれですよ
そして前述しましたビットコインです。
何故下がったのか?よくわかりません。
有名個人投資家の参入がSNSでは話題ですが
そもそも暗号資産のこの程度の下落はままあることなので
驚きに値しないという向きもありますが・・・
※ビットコイン
ただ、あちらこちらから資金が抜けている感じがありますよね。
女性版ウォーレンバフェットと呼ばれる著名投資家、
ARKインベストの代表ETF、ARKKもこの下落です。
コモディティ原油、天然ガスもこの下落。
※WTI原油
※天然ガス
それなのに、先週金曜、日本株市場は戻りを試す上昇をいれていたので
日経CFDショート買い戻しちゃった。持っておけば良かったかな…?
27816円S ⇒ 27889円 損切りです★泣)
週明けからはまた戻り売りの機会を探しますか。
通貨も金曜午後イチで手仕舞っているんです。
雇用統計も控えていたし週末だし、、、
ドル円114.70円S ⇒ 113.21円 利食い
キウイ円78.40円S ⇒ 76.89円 利食い
ポンド円152.75円S⇒ 150.45円 利食い
利食いとはいえ、その後また大きくさげており
利を伸ばす機会を逃したのは悔しいです・・・
雇用統計前ですし、ドル円が上昇基調に見えたので
クロス円も戻りを試すかなぁと思って・・・。
代わりにユーロドルを1.2978ドルでショートしたのに
こちらは何故かアゲインスト・・・。
なんで素直にドル高にならんのよ💦
11/30の高値1.132を超えてきたらカットしますが
ドルロングにするなら「オセアニア」に絞ったほうが良さそうね。
幸いにも
キウイドル0.6850ドルショートは継続していて
これが利益を伸ばすことに成功できています。
オセアニアには何が起きているのでしょうか。
豪ドルは先週11/30までのIMM通貨先物ポジションのデータ(最新)で
投機筋がショートをさらに積みましたことが伺えます。
※豪ドル11/24~11/30の期間ショートが一段と積み上がった。
11/2RBA(豪州中央銀行)はYCCを撤廃。
これ緩和からの転換ですので豪ドルが上がるはずですが、、、
豪ドルはご覧の下落トレンドから脱することができません。
※豪ドル円日足
※豪ドルドル日足
豪州経済はよくありません。
豪州GDP、7-9月は前期比1.9%減-予想より小幅なマイナス
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-01/R3EVIXDWRGG201
予想よりマシだったとはいえ、豪州7-9月期GDPはマイナスです。
そこへ来てオミクロンです。
豪州、国境再開計画を見直しへ オミクロン株確認で
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-australia-idJPKBN2IE039
今週火曜はRBA会合がありますが
のフィリップ・ロウ総裁は、
来年2月の会合でQEプログラムを再検討すると繰り返し述べていて、
市場では豪州はテーパリングを加速、週20億豪ドル(14.2億ドル)と半減させ、
5月か6月に終了させるのではないか、と予想していますが、
とはいえ、米国FRBも12月FOMCでテーパリング加速が議論され
来年3月には完了させるとの予想が台頭しているので、
米豪比較では米国のほうがタカ派的ですので、あまり材料になりません。
そもそも2月の会合で、という話ですから今回12月の会合では何もでて来ないでしょう。
11月のRBA会合でYCC(イールドカーブ・コントロール)の撤廃を決めたばかりですし。
豪ドルが弱いということはリスクテイクできない相場だということでしょう。
株にも注意が必要かと思います。
ドキュサインやビットコインの下落を見ても資金が抜け始めている?
※米主要株価インデックス
※そもそもVIX30超えでリスクテイクできないでしょ
そうそう、ユーロのショートですが、週明けにはやめようかと。
そういえば11/28にラガルドECB総裁が
「高インフレの局面は予想よりも長く継続する可能性がある」
「PEPPの3月終了を信じる十分な根拠がある」とタカ派的発言をしたことで
一時的にユーロ高となっていたところの戻り売り参戦だったのですが
12/3ラガルド総裁は、不確実性の高まりを踏まえ、
12月の理事会では比較的短期の政策を設定する可能性があると述べています。
これが何を指すのかちょっと不気味なので・・・。
不確実性の高まりというのはオミクロンのことでしょうか。
オミクロンで景気減速に配慮し短期的な緩和的措置が出てくる可能性が
強そうな気もするんですが、その直前にタカ派的発言が合ったことを考えると
12月ECBは一体何が出てくるのか全く不透明で、怖い・・・
豪ドル、キウイなどオセアニアショートに絞ったほうが良さそうです。
ドルストがいいか、クロス円がいいかはまだはっきりしませんが
どちらもちょっとづつポジションつくろうかな。
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