2022年10月7日金曜日

ロシアがG7へ石油輸出停止意向、原油高に拍車?~金利上昇ドル高株安へ

あ~原油が下落トレンドを脱却しそう。
OPECプラスの減産に加えロシアも独自減産の意向を表明。

1・ロシア減産の用意ある~G7プライスキャップ導入に反発
2・各国中銀要人らからタカ派発言相次ぐ
3・金利再上昇基調、結局ドル高回帰?!
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1・価格上限導入国への石油供給を停止へ ロシア副首相

https://www.cnn.co.jp/business/35194217.html
ロシア産の石油に価格上限を導入する予定の国への石油供給を停止する

昨日OPECプラスが日量200万バレル減産を決定しましたが
それとは別にロシアが独自で減産する意向があることを表明。
ロシア制裁の一貫としてG7が合意したロシア産石油の価格上限決定を受けて。

G7、ロシア産原油・石油製品に3段階で価格上限導入へ=米財務省
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-oilcap-idJPKBN2QZ0MY

仮にG7がロシア産原油を輸入できなくなると
その分を外の産油国からの輸入量を増やすしかありません。
となるとOPECプラスによって減産が始まる限りある原油の価格は
高騰するというわけで、いよいよこのところの下落トレンドの上限を突破しそう。

※WTI原油



ゴールドマン・サックスは110~115ドルの価格を予想。

原油価格見通し引き上げ、OPECプラス減産受け=ゴールドマン
https://jp.reuters.com/article/oil-research-goldman-sachs-idJPKBN2R11O6
22年第4・四半期と23年第1・四半期の予想をそれぞれ
1バレル当たり10バレル引き上げ110ドル、115ドルに

やはりインフレはなかなか沈静化しないか・・・

2・各国中銀要人らからタカ派発言相次ぐ

原油の件がなくても各々の国の事情でのインフレを抑制するために
市場が少しでも楽観に傾くと要人らが釘を刺す発言をするようになって来た印象。

◆米カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 
「政策スタンス変更のハードルは非常に高い」
「利上げ休止は「かなり遠い先」

◆米メスター・クリーブランド連銀総裁
「米国は受け入れ難いほどの高インフレ環境にある」

◆米サンフランシスコ連銀総裁
「2023年の利下げは考えていない」

◆カナダ中銀、急速な利上げ継続 基調インフレ緩和せず=総裁
https://jp.reuters.com/article/idJPL4N3172QG?il=0
カナダ中銀は5回連続で利上げを実施、政策金利3.25%。
今月26日の次回会合でも追加利上げを決定するとみられている。

◆英企業のインフレ期待、9.5%に上昇=中銀調査
https://jp.reuters.com/article/britain-boe-inflation-idJPKBN2R10Y5
8月 8.4% ➡9月 9.5%

◆英中銀、中期的にインフレを抑制する決意=ハスケル委員
https://jp.reuters.com/article/britain-boe-haskel-idJPL6N3170CU

こうなると、楽観的となった株式市場にもブレーキ。
金利にも上昇圧力が強まります。

昨日金利上昇局面でもNY市場の株価が強かったのですが
こんな指摘も。

S&P500の急回復、1件の大口オプション取引が引き金-ウェルズF
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-06/RJAZ8GDWRGGR01?srnd=cojp-v2

だとすると、金利上昇に株式市場の耐性がついてきた?
と考えるには時期尚早だったということで
やはり金利高、ドル高、株安の地合いに戻ってしまった可能性が(;´д`)トホホ…

3・世界の金利、再浮上。

※主要国長期債利回り一覧


ポジションですが
ドル高終焉か?というシナリオを返上。

ユーロドル0.9840ドルLを手仕舞って
ユーロドルを0.9899ドルでショートにスイッチ。
キウイドルを0.5782ドルでショート参戦。

明日は雇用統計ですのでポジションは軽め。
このポジションにも執着せず逆に行くようならとっとと切ります。