日経平均3日続伸です。
32217.43(+693.21)△2.20%
外国人と見られる大口の買いが継続しているのも事実ですが、
このところの窓を開けての上昇は踏み上げの様相が強い。
メジャーSQに向け33000円目指す展開だ、と予想する向きも。
32000円のコール(買う権利)の建玉が大幅に積み上がっており
日経平均がこの水準を超えたために、コールの売り手による
ヘッジ目的の先物買いの加速が起こっていると見られます。
https://www.traders.co.jp/margin_derivatives/options
そうであれば、単純に短期的な需給による株価上昇の側面もあり
SQ通過で日本株の買い圧力が消滅すれば
スピード上昇した分の加熱感は冷まされる展開となるやもしれませんので
注意が必要ですが、
この株高にもドル円が意外と付いてこないということに気づいていれば
今夜のISM非製造業景況指数を受けてのドル安にも対処できたかな。
※日経平均 TOPIX マザーズ指数まで上がってきた。天井はどこ?
※ドル円 5月の高値を超えられない水準
今日の東京市場の強気継続の材料として中国PMI
◎中国PMI(財新、5月)
─────
非製造業 57.1(前月比 +0.7) ※市場予想 55.2
総合 55.6( 〃 +2.0)
ただし、中国に過度な期待を持つべからず。
■中国、利下げなど積極的な刺激策は望み薄か-景気対策限定的
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-05/RVRIGAT0G1KW01?srnd=cojp-v2
・電気自動車(EV)消費を喚起するため、限定的な経済対策を発表。
・後押しを必要とする産業に対する支援の調整にとどまっており、
利下げや積極的な財政出動など広範な対策が講じられる公算は小さいことを示唆?
また、先週サプライズとなった米雇用統計にも改めて慎重な分析も。
アングル:米労働市場、5月雇用者大幅増の陰に脆弱化の兆しも
■https://jp.reuters.com/article/us-labor-stat-idJPKBN2XQ0HL
①5月の失業率は3.4%から3.7%に跳ね上がった。
パンデミック期間を除けば、過去10年余りで1カ月間に
これほど大幅な上昇は記録されていない。
~失業者の月間増加数は44万人、2010年11月以降最大規模
②増加した失業者のほぼ半分が黒人労働者
黒人失業率は4.7%➡5.6%、11年ぶりの急上昇
⬇
真っ先に黒人労働者が急速に失業する構図は、
景気悪化やリセッションにおける一つの特徴
③5月の週平均労働時間は34.3時間に減少、
2017-19年平均を下回る。伝統的なリセッション警告指標
そして今夜、ドル円相場が急落する局面が。
※ドル円15分足
きっかけはISM非製造業景況指数。
■米ISM非製造業景況指数、ほぼ活動停滞の水準-仕入れ価格低下
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-05/RVS9NCDWRGG001?srnd=cojp-v2
5月・ISM非製造業景気指数
前回
総合 50.3(51.9)今年の最低水準
事業活動 51.5(52.0)
新規受注 52.9(56.1)受注残の指数は14年ぶりの低水準
雇用 49.2(50.8)
入荷水準 47.7(48.6)
仕入価格 56.2(59.6)3年ぶりの低水準
輸出 59.0(60.9)
輸入 50.0(51.3)
というわけで、これまでの上昇に利食いが出たようです。
6月利上げ確率は22.9%、77%は据え置き予想。
Fedウォッチに大きな変化はないですが、7月FOMCの利上げ確率は
まだ高いままですね。この状況で再度ドル円が買いなおされるかどうか、、、
先週は三者会合もありましたし140円台から上を買うのは
神経が太くしないと難しい気がします。
今週末はメジャーSQということもあり
水曜~木曜くらいまでに、これまでのセンチメントが変わる可能性も否めませんので
ここからのドル円ロングには注意したいですね。
ただ昨日のブログにも書いたように債務上限拡大合意で
巨額の米国債発行でのドル需要が増せば
ドルが強くなるという可能性もあって、特殊な需給による影響は読みきれません💦
NOTE
長期的視点でみると
原油や天然ガスなどコモディティが上がってくる懸念が。。
となると再びインフレが加速してしまいますので
年内利下げどころか、さらなる利上げの可能性が出てきますね。
景気が良くないのに利上げせざるを得ない状況となると
これまで楽観が支配していた株式市場にも調整の波が・・・?
⬇
■ブレント先物は100ドルへ、サウジ減産で供給不足悪化=アナリスト
https://jp.reuters.com/article/oil-opec-reaction-idJPKBN2XR052
・中国のさえない需要回復を織り込んでも、
ブレント先物は23年第4・四半期までに85ドルまで上昇するだろう
⬇
■欧州天然ガス先物が20%上昇、3月以来の大幅高-需給逼迫の兆候
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-05/RVS7EKDWRGG201?srnd=cojp-v2
今年、エネルギー価格が再浮上するようだと、インフレ低下が見込めず、
追加利上げせざるを得ないという局面に入ると思われます。
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