2024年6月25日火曜日

介入もどきの動きはなぜ発生するのか~ドル円160円目前

 今日は日経平均、日本株が強かったですねぇ。
夕方、株式アナリスト鈴木一之さんと番組でお話したのですが
NVIDIAが昨日6.68%をもの下落で、先週の20日高値から16%も下げたため
日本株市場そこそこの下落を覚悟していたが、
意外な強さを見せたとおっしゃってました。

日経平均、まだ保ち合いの範疇ではありますが90SMAの上に顔を出しました。

※日経平均


時価総額と流動性が高い主力の大型株30銘柄で構成する「TOPIXコア30」などが
強かったこともあり、海外マネーが買ってるのかな、なんて期待も。
トヨタが4%超える反発、久しぶりに大きく上昇してくれて安心感も。

今日は鈴木財務大臣、林官房長官らから市場牽制発言が。
介入警戒が上値を抑えているのか、ポジションの需給なのかわかりませんが、
ドル円は160円手前でホバリング。
160円台乗せも時間の問題かとは思いますが…

鈴木財務相
「為替の行き過ぎた動きには適切に対応していく」
「(日韓財務対話で)足もとの急速な円安・ウォン安で深刻な懸念を共有」

林官房長官
「為替の過度な変動には適切な対応取っていきたい」
「為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」
「為替の過度な変動、企業や家計の経済活動に悪影響与える」

※ドル円
ドル円相場、仮に介入が入ったとしてもそれは時間稼ぎにすぎず、
結局は円安ドル高のトレンドに回帰すると考える投資家が多く、
160円どころか170円を見込む向きも。

170円も視野に、市場介入リスクにも動じない為替トレーダー
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-24/SFLX92T0AFB400

結局のところ、米国利下げが遅れており、絶対的金利が大きく縮小する
見込みがないことが円キャリートレードにつながっているわけです。
介入があればそこは買い増しのチャンス、
介入を恐れぬトレーダーが増えているようです。

でもこの円ショートポジションの積み上がりは気になりますけどね。
~6月18日終了週に円売りポジションは積み増され、
2006年までさかのぼるデータに基づくと、最も弱気なポジション状態に~

159.36円でロングしたドル円
今日神経質に下がる局面があり159.50円で逆指値HIT
ポジション消滅。。。

介入警戒が高まってくると、すわ介入か?と思わせるような
急落が散見されるようになります。

※ドル円15分足 赤丸で囲ったところのような・・・
今日は元邦銀ディーラー戸田裕大氏とお話したのですが
ドル円が◯◯銭下げたら売りが発動するようなアルゴが走っているのでは、
とおっしゃってました。介入を逃さぬために、自動でプログラムされていると。

初動の◯◯銭はなんらかの別材料で下落したとしても、
プログラムが走る値幅さえ動けば自動で売りが出てくるというもので
結果、介入ではなかった場合粛々と買い戻されるわけです。

こうした神経質な介入もどきの下落が頻繁に発生するのは
介入があれば逃さず乗ろうと考えている向きによるアルゴのせいでは、
ということですが、通貨当局から市場牽制が増え、
介入の可能性が高まってきたからこその値動きということですね。

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6/30に選挙を控えたフランス。
今夜、ユーロが下げ始めました。

※ユーロドル、ユーロクロス
■欧州ソブリン債危機の連想も-フランス債、外国勢が50%保有とIMF
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-25/SFMGQ6T1UM0W00

フランス国債の外国投資家による保有比率は他の国よりはるかに大きく、
今の政治的混乱が10年余り前に匹敵する欧州債務危機を引き起こしかねない

ユーロドル1.0844ドルショートは昨日の高値をかろうじて超えずに反落
してくれたので、ポジション継続中。

ユーロスイスのポジション追加、コストは0.9580ドル

ひろこのX

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