フランス下院議会選挙の決選投票、予想が覆ってびっくり(゚ロ゚)wです。
フランス、極右の政権獲得は回避-新政権成立は極めて困難
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-08/SGAOQGT1UM0W00
なんと第1回投票で2位だった左派連合「新人民戦線」がトップに。
第1党になると見られたRN は3位に失速。
ただしどの政党も過半数に満たないハング・パーラメント。
仏政治の不透明感が増す最も良くない状況ではないかと思われますが、
マーケットの反応は意外や意外、むしろ極端な政策遂行もやりにくいだろう、
ということでほとんど動いていません。
極端な政策というのは、今回トップに躍り出た新人民戦線の公約が
公共支出の大幅拡大や最低賃金の引き上げ、定年退職年齢の引き下げなど
財政拡張をもたらすもので、これが第1回投票で1位だったRN・国民連合より
さらに極端なバラマキ路線。
フランス左派連合、年金改革の撤廃、最低賃金の大幅増を公約
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/06/82632895005777cb.html
シンクタンクモンテーニュ研究所の試算では
新人民戦線の選挙公約を実現するには
年間約1790億ユーロ(約31兆2000億円)の追加資金が必要になる見込み。
RNは約710億ユーロ、与党連合には約210億ユーロ程度の追加支出が
それぞれ必要になるとの試算ですので、新人民戦線は桁が違いますね。
ただ、新人民戦線が過半数を獲得していないため
市場にはまだこの公約がリスクとして織り込まれていないようです。
※フランス株価CAC40
その後戻りを売られていますが、大きく崩れてはいません。
※フランス、ドイツ10年債スプレッド
独仏スプレッドは縮小、リスクは拡大していませんね。
フランス国債むしろ買い戻されているようです。
※ユーロドル やや安寄りするも、こちらも買い戻し優勢
フランス政治の先行き不透明感は増大しているのですが
ハング・パーラメントとなったことがむしろ買い戻しを誘っている??
どうも解せない値動きですね・・・
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今日8日、そして明後日10日は日本株市場でETF分配金の捻出売り警戒が
ありましたが、やはりやや弱含みの展開でした。
今週は日本株の調整週となるでしょうか。
※日本株主要インデックス
今日は日本国債利回りのリバウンドが見られましたが
一部に今日発表された5月分の毎月勤労統計の数字を受けて
7月日銀会合での利上げの可能性が高まったとの指摘があるようです。
基本給31年ぶりの高い伸び、春闘反映-実質賃金は26カ月連続マイナス
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-07/SFXK93DWLU6800
とはいえ、まだ実質賃金はマイナス。
マイナスは26ヶ月連続で過去最長。
7月分あたりからプラスに転じるとの試算もありますので
それがデーターで確認できる9月まで利上げを待つべきとの指摘もあり、
7月日銀での利上げの可能性は高くないと思うのですが
仮に利上げが見送られたら、更に円安が進んでしまうのか?
その前にドル金利が大きく下がっていればそのリスクは高くないと
思っていますが、今週の米6月CPIはその意味でもとても重要ですね。
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ドル円はやや上値重く推移。
先週の高値を超えられない展開です。
※ドル円日足
日米金利差からこれだけ乖離しているドル円相場、
どこまで上値が追えるのかという疑問もありますが
いよいよ調整局面を迎えるでしょうか・・・?
ポンドドルロング継続。
豪ドルドルロングは継続していますが、ちょっと上値が重い。
明日以降、今日の安値を割り込むようなら手仕舞います。
NOTE
北海ブレントのネットロング増加基調、強気派が積極姿勢
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-08/SGB0WKT0G1KW00%E8%8B%B1%E5%9B%BD
イランの選挙の影響なのか今日は原油下がっていますが
投機筋は原油ロング積み上げてるようですね。
ブレント原油日足
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