2008年5月12日月曜日

円高のわけ

金曜の急激な円高の動きについてですが、

①AIG決算が予想以上の赤字拡大、格付け会社も格下げを実施、ダウ平均が一時150ドル超下落、ドルを圧迫
②WTI原油価格が一時126ドルまで上昇、連日最高値を更新、米実体経済への影響が警戒

などと考察されたわけですが、いやいやそれどころじゃないかもしれません。

シティグループ、資産41兆円を売却へ

【5月10日 AFP】米金融最大手シティグループは9日、今後2、3年で約4000億ドル(約41兆2000億円)の資産を売却する方針を発表した。シティはサブプライムローン問題で米国で最悪の損失を被っている。 9日の投資家・アナリスト説明会で明らかにした。この時の資料はグループのウェブサイトで公表されている。 シティによると売却対象のうち個人向け金融が63%、証券・銀行部門が34%だという。40億ドルはグループの総資産2兆2000億ドル(約226兆円)の約2割に相当する。 2、3年内に中核部門の売上で約10%の増益を目指す。富裕層向け部門で9.0%、クレジットカード部門で7.0%、個人向け部門で8.0%、証券・銀行部門で9%、トランザクション・サービス部門で14%の増益を見込む。

これ、10日土曜の早朝に配信されたニュースのようですが、金曜のドル売りの背景にこのニュースがあったのでは、とも思うのですがどうでしょう。今後2、3年でとはいえ、41兆円ですよ?!これはマーケットに影響しないのでしょうか?大倉さんの見方を伺いたいところです。
今週末の「本音で言わせて」で聞くこととしましょう。