2009年10月27日火曜日

ジム・ロジャーズ氏は円に楽観

今日は東京証券会館にてジム・ロジャーズ氏の講演会がありました。
台風接近で風雨激しい中、お話を聞きに行ってきましたのでちょっと報告。

ロジャーズ氏がコモディティ投資において強気を継続していることは
あまりに有名ですので、コモディティにおける強気の話は割愛しますね。
今後10年間の間に金は2000ドル行く可能性があるとか、
原油200ドルになれば世界は新たな油田を探すのに必死になるだろうとか、、、。

通貨についての質問も出ました。
「円についてはどう見ているか」

ロジャーズ氏は円を保有しているそうです。
いつ買ったのかは分かりません。
「短期的にどう動くかという見通しはやめておきましょう。
私は短気トレードの成績は良くないのです。」
という断りがあった上で、ロジャーズ氏は「円に対しては楽観している」
と話していました。楽観ってどういう意味?!
と瞬間悩みますが、これは円に対して強気ということです。
つまり円高だと見ているということですね。
理由としては、円キャリトレードは完全に終焉している。
そして新しい政府はアメリカから少し距離を置こうとしているために
今後、米債や米ドルを積極的に買わないとするなら円は強くなる。
という2つの理由を上げていました。

そして「ドル安は継続する」
FRBの政策を「馬鹿げた政策」と切り捨てるロジャーズ氏は
通貨の大量供給のような政策は短期的には
功を奏したように見えるかもしれないが
歴史的に見てこれが中長期的に成功した事例はひとつもない。と
将来においては株安、債券安、商品高になると分析。
つまりインフレが来るってことですね。

他にも興味深い話が色々ありましたが、
あ、そうそう。
今ロジャーズ氏は「トミー」と「サンリオ」を保有しているって仰ってたわ。
ベイビーストック銘柄ですって。
それから、サウジアラビアの原油埋蔵量って
20年前から2600億バレルで変わっていない。
毎年何千バレルも生産しているのに、計算があわないじゃないか。
とサウジ側にロジャーズ氏が質問をしたら
「信じるか信じないかはあなたの勝手だ」と言われたとかって
驚愕の話も飛び出したり。
ロジャーズ氏の講演会での話しについては
明日のラジオNIKKEIのコラムでレポートしますのでそちらをご覧くださいね。

さてドル円。92円台来ましたー!
ロジャーズ氏が長期的には円高といっていましたが
短期的にはもっとドル高進むんじゃないかな。
といっても私の個人的目標は92.50円までかな。
今日足で一目の雲の下限にぶつかり始めたところですし
前回9/21の高値が92.53円ですから
ここまでくれば一旦面あわせで利食いが出そう。
ということで、今晩か明日くらいには一旦仕切る局面が来そうですね。
注文出しておきます。50よりちょっと下に置こうかな・・・。

それからポン様。
23日のイングランド銀行・資産買取りファシリティレポートというのが
公表されるらしい。それからポーゼンMPC委員の講演があるということで、
要人発言にぶれ易い地合いとなっていますので注意が必要かも。
日足で一目の雲の下限で抑えられて
153.18円から149.10円まで下落しているポンド円ですが
このまま下落が続くのか、押し目に終わるのかに注目です。
だって再び150円台を回復しているんだもの。
私が注目しているテクニカルでは弱そうなのですが、
弱そうなだけで根拠薄弱。
こういう時はむやみにポジションメイクするものじゃありませんよね。
ちょっと様子見とします。

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