2012年11月1日木曜日

ユーロはなぜ上がる?!ギリシャ、トロイカ調査団の結論は・・・


ユーロが上がってきました。

夕方からの急伸の背景には
スペインの国債利回りが急低下したからだ、とか、
中東勢から買いが持ち込まれたとか、
いろいろな後付解釈はあるかと思いますが、
テクニカル的には売りよりも買いが優勢だったということで
昨日の日銀ショックで下げたところをチャンスとばかりに
ユーロをロングしているわけで、
あまり、材料は関係ないかと思っています。

相変わらずスペインはOMT支援要請していないわけですが、
それでもあまりユーロは売られない地合いとなってきていますし、
本当にマズイこととなっているならば、現時点ですでに国債利回りは
再度7%台に乗せて二進も三進もいかない状況になっていることでしょう。

それでも、最終的にはスペインは手を上げざるを得ない状況なわけで、
また利回りが上昇してくることとなれば、その時は観念するだろうという
マーケットの見通しがあるため、スペインのリスクはそれほどユーロの
リスクとはなっていないようです。むしろ手を上げたらユーロ買いで
上がるリスクのほうが大きいという見方。

ただし、心配なのはギリシャ。
今トロイカ調査団が、4か月にも渡ってギリシャの第2次支援パケージについて
調査してきているのですが、支援合意にはギリシャが難色を示しており・・・
というのは、支援の条件として、一向に緊縮財政に前向きに取り組まないギリシャに
対して、海外から監視員を送り込んで、厳密に緊縮策を実行してもらうというような
条件を提示していることが、ギリシャにとっては気に入らない。
まあ、国家主権にかかわる事態ですものね、気持ちはわかりますが、
でも、そうまでしないとちゃんとやってくれないギリシャが悪いんです。
これまでだってさんざん支援してきているのに、締めるとこ全然締めてないってのは
このままでは追加で支援を継続できないという判断になってしまうのは
当然のことですよね。。。

ギリシャのサマラス首相は
11月16日で国庫が空になると言っているので、もうごねている時間はないはずですが。
つまり、16日前にはなんとか結論がでないとデフォルトってことですね。
伝えられているところによると
『11月11日まで』に合意するよう期限の前倒しが行われたようです。
12日のユーログループまで、ということでしょうか。

ここで合意がないとデフォルトって話になってしまいますので、
この期限までには支援合意が決まるんだと思います。
少なくても今のユーロ相場はこれをリスクとはとらえていません。

ギリシャの支援合意がスムーズにいくかどうかという点において
リスクはあるのですが、たぶん大丈夫という見通しからユーロは
上昇の方向に動き始めているようです。

というわけで昨日買ったユーロ円、ユーロドルはまだ保有しています。

あ、ドル円のロングも。
中国のリスクはかなり根深いようで、その影響からドル円市場で
輸出勢の売り注文がほとんど出てきていない状況なのだそうです・・・。

上が軽くなっている今、日銀ショックでも、下げ切らなかった今、
相場がどちらに行こうとしているのだろうか・・・。

と考えると、若い相場であるドル円はもう少し長期でロングしていても
いいのかなぁと思っていますが、さて、週末の雇用統計(出るかな?)
大統領選挙を控えてもうひと相場やるでしょうか?

イベントリスクはありますよね。逃げるかもしれませんが。。。。
今夜はポジション継続で休むことにします。
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