リバウンドの範疇でしょうか。
それでも先週末の米株が軟調だったことを考えれば確りだったともいえるかな。
先週金曜日14日はダウ平均は買いが先行するも、
6月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)の結果が市場予想を下回ったことや
IMFが2014年の米経済成長率予想を下方修正したことなどが嫌気されて米株が売られました。
ダウは一時131.28ドル安の15044.80ドルまで下落しています。
ドル円相場も今日の日経平均の上昇と共に上昇していますが、
95円台に乗せることはできず・・・。
結局、先週末金曜の急落分をなんとか回復して戻しただけです。
日経平均が3営業日ぶりに13000円を回復したことを前向きに見るか、
東証1部の売買代金は1.9兆円と3月29日(1.8兆円)以来の低水準で、
薄商いの中をインデックス買いが押し上げた格好であることを憂うかは
人それぞれでしょうか。。。
メジャーSQが通過したことにより、先物主導の荒い動きは次第に落ち着くとか、
異次元緩和の上昇分は行って来いで下げちゃったんだから
もう、そろそろ調整も終わりだとか、
前向きな見方もありますが、なんとなく「コツン」という底入れ感がないことと
G8,FOMCとイベントが続くことへの警戒から買う気にはなれません。
勿論、FOMCは内容次第では急騰要因とも成り得るでしょうし、
本邦当局から参院選に耳の捨身のテコ入れ策が突然発表となる可能性も
ゼロではないため、小さくでもロングを作って持っておきたい、
というキャプテンの戦略も解っているのですが。。。
まだ新興国からのリパトリ、リスク回避の動きが落ち着いて
安心できるとも断言できない中で、リスクを傾けたくないというのが本音。
FOMC通過してしまえば、答えはでるのでしょう。
要するに、米国が出口を明確に言及することがあれば一段安。
緩和が長期化することが明白となれば、リスク選好相場回帰。
19日次第かな。
このところ気になっているのが、中国の米国債売却の可能性。
米国長期金利が上がってきているのは、出口論議を織り込み始めたわけでなく
中国が抱える膨大な米国債が売られているのではないか、という指摘。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0EB1XU20130530
中国の習近平国家主席が6月7~8日に訪米し、
オバマ大統領と首脳会談が行われた事が伝えられていますが、
水面下の事前協議の席で中国側が米国債売却を容認して欲しいと
米国側に請願したという話も出回っています。
端午節連休入りとなる前に、SHIBORが急騰した件、
要するに信用リスクが高まっている、資金調達ができないところが出てきている
ということの現れだと思われますが、
シャドーバンキングと呼ばれる銀行でない金融機関の融資の実態は
なにかサブプライムローンを連想されるきな臭さがあります。
現在中国では地方政府が地方債の発行や銀行借り入れによる資金調達が
禁止されているため、公共インフラ事業は「地方融資平台」と呼ばれる
プラットフォーム会社を設立、事業の執行と資金調達を代行しているのだとか。
更に、この子会社群が信託会社を経由して、一般民衆から募金を集める仕組みだそうです。
こういう仕組みがシャドーバンキングと呼ばれているみたい。
シャドーバンキングによる不良債権は膨大な規模に上っている・・・。
という話は「投資日報社」の週刊レポートで読みました!
https://www.toushinippou.co.jp/
ためになりますよ~。
というか、チャイナリスク怖すぎる。。
2015年まで続くというカーディナルクライマックスでは
もう一撃サブプライム級の大波乱があるんじゃないかと思っています。
今すぐに、というわけではないのですけれどね。
気になる話題でした。
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