2014年4月9日水曜日

黒田ショック?!日銀追加緩和の期待剥落でドル円101円台に

今回の日銀総裁会見から、同時配信・中継を解禁されたということで
リアルタイムで黒田総裁発言に相場が反応するようになったのですが。

今日の黒田さんの会見はちょっとした衝撃でした。

追加緩和がないことは大方の予想通りでしたので、
そのこと自体にはサプライズはありませんでしたよね。
実際、12時ころに出された日銀の金融政策自体では
相場は瞬間乱高下あったものの、どちらかというと
円安気味に動いていた印象でした。
日銀政策発表後は103.05円程度まで高値がありましたが・・・

その後、黒田日銀総裁会見が15:30からスタートし、
ドル円相場は円高進行を余儀なくされ、NY時間では
今のところまでで102円の大台割れまで下落しています。

会見の内容が問題で・・・

「2%の物価目標達成を確信している」
「現在、追加緩和を検討していない」と述べたにとどまらず、
物価が日銀の想定を上振れれば引き締めに転じる可能性も示唆。

え?市場は追加緩和の方向で期待しているのに、
何故、引き締めに言及しちゃったの??

って印象です。
マーケットはそれはもっともっと先の話かと思っていました。
国会で野党が出口に言及する局面でも、上手に言葉を選んで
失言のないように出口の議論は時期尚早としてきたはず。
なのに、何故ここにきて・・・?

消費増税の影響についても
「現時点では予想を超える反動が出ている話はない」
ということで、消費増税後に反動減のテコ入れで追加緩和があるとの
市場の期待を一蹴した格好です。

これじゃあ一段の円安を期待できません。
現状維持どころか、ちょっとタカ派な印象を残す結果に。

ドル円はどこで下げ止まることができるか?

今日発表された経常収支も円高圧力かな。
2月速報で一転黒字に転換したそうです。
6127億円、5か月ぶりのプラスです。

所得収支の黒字が貿易収支の赤字を上回ったということですから、
構造的な円安要因である貿易赤字による円売り圧力が弱まったということ。

この背景には消費増税前の駆け込み輸入が膨らんだ
1月の貿易収支が大幅悪化していたことで
その反動が2月の経常黒字につながったという解説もありますが。。。

今後の予想ですが、
4月以降は消費増税前の駆け込みの反動により輸入が鈍化
する一方で、海外経済の回復に伴い輸出は伸びるとして、
これもまた、円安にはいきにくい流れとなりそうなのです。

今夜は米株の下落がかろうじて止まって小幅ながらプラス圏で
推移しているのが救いで、これも下がっていたらもっとひどいことに
なっていそうな相場だな・・・。

これ、日銀のサポートなしということになると、
日本株、ドル円の見通しは大きく修正しなければいけないのかもしれません。

明日の日本株市場も続落となるでしょう。。。

あ、なのに今日は豪ドル円元気でしたね。
昨日の売値まで上昇しちゃって、せっかくちょっと利益だったのが
ポジション消えちゃった!!(損にはなっていません)

あれ~なんで豪ドルだけ強いのよ~ん・・・
素直にドル円売っておけばよかったのかしら。

ということでポジションはもう一度よく考えてから作り直します。

だって、ドル円101円台に入ってるし、
ここから売るのもねぇ・・・・

かといって買えない。

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