週末リスクとされていた ドイツSPDの党員投票とイタリア総選挙ですが、
ドイツのリスクは消えたようです。
ドイツSPD、メルケル首相与党との大連立を承認-党員投票
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-04/P5261H6TTDS001
イタリア総選挙の方は
イタリア総選挙、投票始まる 3勢力の争い
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2767833004032018FF8000/
~5日未明(同5日昼)にも大勢が判明する見通しということで、現在のところは
結論が出ていません。
それでもドイツの政権運営基盤が固まるとなれば、
東京時間オープンのユーロリスクはそれほど大きくはないのかもしれません。
1.2300ドルくらいまでユーロドルが戻るようならショートも、、、
と思っていましたが結局週末のイベントリスクが怖いので
ポジションは取りませんでした。
ドイツのリスクが去ったということでドルインデックス、ユーロインデックスなどは
しばらくはレンジをうろうろする展開か。
※通貨インデックス一覧
リスクは、強すぎる円ですね💦円インデックスが2018年年初から
ずっときれいに上昇トレンドを継続しており、このトレンドが続くならまだ
ドル円相場は円高リスクが消えていないということです。
IMM通貨先物ポジションを確認すると、さすがに投機筋の円ショートポジションは
減少に転じ始めている傾向が確認できますが、こうしたファンド勢のポジション整理の
トレンドはいったんできると長く続くこともあります。
ポジションは未だ高水準であり、彼らのポジション整理のトレンドが続けば
さらに円高になっていく可能性は否めません。
※IMM通貨先物ポジション ドル円 まだ9万6651枚の円ショートが残っています。
http://trend-line.co.jp/rand/zaiko/cftcdoll.htm
一方で、ユーロの先物ポジションが一転プラスに転じていて、
週末のイベントリスクがあるというのに、、、、という感じですが(;'∀')
ドイツやイタリアの政治リスクなど重要視していない、、、むしろ
今年はドル安がトレンドなのだからユーロは上昇するはずだ、という
投機筋らがドル安をテーマに動いているということを感じさせますね。
※IMM通貨先物ポジション ユーロドル 13万7977枚へと前週比で1万1851枚増加
ユーロは売らなくてよかったのかもしれません。
ユーロ円ショートはまだ持っているけど。。。
ドル円が下がればユーロ円はそれに引っぱられて下がるでしょう。。。
さて、今週はイベントが多いんです。
まずは、日経平均株価の動向を占ううえでは週末のSQが最大の焦点。
日経225オプションのIVも上がってきています。
海外投資家は2月第3週まで7週連続で日本株を売り越しています。
年明け、年初最初の週だけです。海外勢が日本株買ってたの。
その後7週連続で、現物も処分し先物も売り、その7週の累計は6兆878億円!!
https://goo.gl/NuWhEc
先物だけを取り上げて計算してみると、海外勢は今年に入ってから先物市場で
4兆3637億円売ってます。これは、いずれどこかで買い戻されるポジションです。
おまけに東証上場銘柄の売買代金に占める空売りの比率が
3月2日、過去最高の48.8%になっています。
統計発表の始まった2008年11月以降で最高だった
16年6月10日を上回ったとのこと。
過去最高の空売り比率、、、そして海外勢の4兆円もの先物の売りポジション。
今週のSQは荒れそうですね(*_*;
一方、個人は現物、信用ともに日本株買いで向かってます。
現物はまあ、いいとして、信用買い残は積みあがり続けているのが怖いですね。
2/23時点での信用買い残金額は 3兆4462億円にも上っています。
https://nikkei225jp.com/data/sinyou.php
上記サイトで買い残だけをchart表示させてみると2015年のアベノミクスが
極まって盛り上がっていた時に匹敵するレベルですね。
この信用買いが報われる結末となればいいのですが。
市場では、ゴールドマンサックスのTOPIXショートが話題だったりします。。。
ゴールドマンのTOPIX先物売り、背景に何が?
https://www.quick.co.jp/6/article/14182
なんなんでしょ。。。なんか理由ある?!
「内外いずれかの大手機関投資家・ファンドの動向を示しているとすれば無視はできない。」だそうですが、、、。
※日経平均日足トレンドライン
日経平均は2016年夏の低迷から、トランプラリーで大きく上昇、
そのトレンドが年初にトップアウトした形ですが、
その重要なトレンドラインを守れるか否か、際どいところまで下げています。
この赤い上昇トレンドラインで止まることができるでしょうか。
今週SQ絡みの乱高下で日経平均が20500円を割り込んで2万円割れ目前まで
下げるようなことがあれば、買ってもいいかなと思いますが、、、。
過去の2万円前後の長いもみ合いのレベルでは一度は止まるでしょう、
ただし、ここも下抜けると半値押しまで下落で19500円割れもあるのかな・・・。
さすがにそこまで一気には下がらないと思いますので、
今週の安値ではいったん買ってみてもいいかなぁという気もしています。
短期リバウンド狙いのトレーディングですね。長期でロングを仕込むには
あまりに需給要因が不安すぎます。
ということで、株が下落するならドル円も、ということで
100円方向への下落トレンドが続いているとみています。
今週のイベントリスクで円安ドル高の瞬間が訪れれば戻り売りでしょうか。
そのほかの今週の重要イベントは
■3/5(月)
中国、全国人民代表大会(全人代)開催
イタリア総選挙結果 判明
米 2月 ISM 非製造業景況指数(6日 0:00)
■6(火)
豪州RBA政策金利発表(12:30)据え置き予想
■7(水)
1月景気動向指数(14:00)
米 2月 ADP 雇用統計(22:15)
カナダBOC金融政策 (24:00)据え置き予想
■8(木)
日銀金融政策決定会合(~9日) 9日発表
10-12月期 GDP 改定値(8:50)
2月景気ウォッチャー調査
中国 2月貿易収支
ECB 政策金利(21:45)ドラギ総裁会見(22:30)
■9(金)
メジャーSQ
黒田日銀総裁会見 先週メディアではやされた出口論についての反駁も?!
1月家計調査(8:30)
米 2月雇用統計(22:30) NFP予想+20万(前回20万)失業率4.1→4%へ低下予想
平均時給 前回同様 前月比+0.3%、前年比+2.9%予想
ユーロ円131.50円S
キウイ円77.58円S
豪ドル円83.63円S
日経平均 21920円S 継続のまま。
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市場を動かしているのは直接的には需給要因だと思いますが
プレイヤーらが、今後どのようにトレンドを形成していくか、その見通しを組み立てるときには
米国の政治要因は大きな材料。
米商務長官:鉄鋼・アルミ関税、トランプ大統領は世界全てを対象に
2018年3月3日 6:17 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-02/P4ZBFE6TTDS601
同盟国だからといって日本が対象外とはならない模様。
これに対してEUは、
米国からの28億ユーロ(約3640億円)相当の輸入品に、
25%の報復関税を適用する検討に入ったとの報道が。
ユンケル欧州委員長の発言ですが
「米ハーレー・ダビッドソンやバーボン、リーバイスのジーンズに
関税をかける準備を進めている」いうことで、貿易戦争勃発の様相ね。
カナダのトルドー首相も2日、米国の輸入制限は「受け入れられない」としています。
中国はどう出るでしょうか・・・。
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2018年3月4日日曜日
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