2018年8月15日水曜日

トルコショックは沈静化?!明暗分ける米国と欧州

トルコリラの下落が止まったことでリスク資産買い戻し、と解説されていますが
それにしては随分上がりましたねぇ。

14日火曜日経平均は 498.65円高の22356.08円
13日月曜が 440.65円安の21857.43円でしたので、
昨日の下げは全部取り戻してます。

今夜のダウは現時点(AM1:00)で100ドル超上昇しています。
ドル円相場は110.11円まで下落したのですが、
今日111円台まで反発しています。

う~ん、これトルコショックと呼ぶほどの相場ではなかったということかしら?

ただし、DAXは今日も下落しているほか、ユーロドルも下落再開。
トルコ向け債券保有金額の大きいスペイン、フランス、イタリアなどの欧州は
まだリスク警戒を緩めていないというムードではあります。

日経新聞の滝田解説委員のtweetで知ったのですが
トルコ向けの与信額が大きいのは英国と欧州。


英国363億㌦、ドイツ254億㌦、オランダ149億㌦、フランス136億㌦、
イタリアの125億㌦、スペインの107億㌦。

日本は55億㌦で米国はたった32億㌦。
ということで、滝田氏は米国は「心おきなく喧嘩できる」としています。

トルコがどうなろうと米国への影響は大きくないということか。
日本も55億ドル程度なら、欧州に比べれば懸念は大きくありません。

となると、ここからの相場、米中貿易問題で米株高、上海株安、
ドル高、元安となり、明暗がはっきりしたように、
トルコ問題も、米株、米ドルには大きな影響はない反面、
欧州株やユーロにとっては深刻で下落圧力が続く、
という展開となるのかもしれません。

ということで、ユーロ売り再開です。

欧州というとドイツ銀行株の下落が懸念されていますが
6月下旬に底入れし7月中は反発基調にありました。
これが足下で再下落中。

※ドイツ銀行

中国海航集団がドイツ銀行の筆頭株主ですが、
買収したホテル大手のヒルトン株などを売却するなど
資金繰りに窮していることが報じられてましたね。

また、排ガス不正問題はフォルクスワーゲンだけでなく
ダイムラー、アウディなどにも広がっており、
ドイツの自動車株も下落基調、冴えません。

そんな中、もう一つドイツ企業に不安材料が。

バイエル株急落、モンサント買収が裏目に
https://jp.wsj.com/articles/SB10932311186379994373904584408141029157278

米国の多国籍バイオ化学メーカー「モンサント」はもうないんですね💦
ビジネスウィーク誌が選ぶ2008年の世界で最も影響力がある10社にも
選ばれたほどの大企業ですが、ドイツに買収されてしまったなんて!
にわかには信じられないのですが、買収が完了したとたんに、
巨額の訴訟リスクを抱え込む事態に。。。

有名な除草剤ラウンドアップを開発したモンサントは
ラウンドアップに耐性をもつ遺伝子組み換え作物の種苗を開発し、
ラウンドアップととセットで販売し成長してきました。
遺伝子組み換え作物で最も知られている企業ですね。

サンフランシスコの裁判所は10日、
ラウンドアップかなりの危険をもたらすと判断し、末期がんに苦しむ原告に
損害賠償金2億8920万ドル(約320億円)の支払いを命じました。

これを受けて13日バイエル株の時価総額は約107億ドル減少する下落となりました。
5年ぶりの安値です。今後、同様の訴訟が起きる可能性が警戒されています。

しかし、タイミングが絶妙です。
バイエルによるモンサント買収は7.2兆円とされてますが、
この6月に買収が完了したばかりでした。

買収費用のうち、3.2兆円は増資と債券発行だそうです。。。
大丈夫でしょうか。ドイツ、米国にまんまと嵌められてない・・・?!

ということで、ドイツ企業に不安な材料が多いのが気がかり。
あのアスピリンの製造で知られるバイエル、
経営危機に瀕する事態に発展するかもしれません。

ユーロ円は126円を再度割り込んだら再ショート。
ユーロドルも1.1380ドルを割り込んできたら、再下落とみて
再ショートかな。

と昨日書きましたが、実行しています。

ユーロドル、1.1380ドルでショート。
ユーロ円ですが、、、128.98円でショートしたのですが
今126.20円まで上昇しちゃって、いきなりアゲインスト。
なぜか24時過ぎからドル円が強いんですよ、ドル円上昇につれ高ですね💦
126.50円超えたら止めます・・・。
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