11月1日から突然のドル安です。
ドル独歩安、急激にポンド、ユーロなど欧州通貨に加え
豪ドル、キウイなどオセアニア通貨が巻き返しています。
円も上げ幅は小さいながら、ドルに対して強含みでドル円下落ですね。
※通貨インデックス一覧
ドル急反落ですが、、、何があったか?!
ポンド高にはトリガーとなるニュースがありました。
31日にラーブ英離脱担当相がEU離脱委員会の議長にあてた書簡で
ブレグジット交渉が21日までに妥結することを示唆する回答していた、
との報道があったところから始まって、
英国、EUの担当者が、ブレグジット後も英国の金融サービス会社の
欧州へのアクセスが継続可能になるように合意した、
との政府関係者らの情報、と英紙報道が報道してことで火を噴きました。
ブレグジット後も金融機関のビジネスには支障がでないということですね。
ブレグジット交渉の進展を好感してショートカバ―が入った、ってことですが。
その後、英当局者が英タイムズ紙の銀行に関するレポートは根拠のないものだ、
と発言し、これを否定。ポンド上昇は少し緩んだものの、
勢いづいた荒ぶるポン様は急に止まれないので、再上昇、
ご覧のチャートです…。
※上段ポンドドル、下段ポンド円 大陽線示現
今日は英国は英中銀が金融政策委員会の結果と議事要旨、
四半期インフレ物価報告書を公表、英中銀総裁が記者会見を行う
「スーパーサーズデー」でしたが、
金融政策は据え置き。金利は0.75%、
議事要旨で
「2019年終盤から景気は過熱する」
「景気が予想通り進展すれば継続的な引き締めが必要」との見通しを示す。
インフレリポートで
2018年2019年のGDP見通し下方修正。
BOEカーニー総裁会見は
「合意のない離脱の可能性高くない」
「合意がまとまれば需要は回復する」との見解示す。
総じて、想定よりも速い利上げを示唆したものとマーケットは受け止めた模様で
ポンド高に拍車をかけるものとなりました。
ポンドショートは全て買戻しています。
東京時間に急伸した時点で、嫌な予感がしましたが。。。
否定発言で、一度落ちたとこで逃げました。
1.3079S⇒1.2857ドル買い戻し
147.45S⇒145.37円買戻し
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豪ドル上昇のきっかけは、どうやら貿易収支。
9月豪州貿易収支 30.17億豪ドル(予想17.00億豪ドル:前回23.42億豪ドル)
なんでしょう、中国の影響で豪州はダメかと思われているんだけど
こうしてみると、黒字伸びてるじゃない。
1年6か月ぶり大幅増ですってよ。
※豪貿易収支推移 http://bit.ly/2CW05jt
おまけにこのニュース。
トランプ氏「習氏と良い会話した」、米中通商協議の進展示唆
https://jp.wsj.com/articles/SB12279872045712324247604584568110932957496
11月末のG20首脳会議で、米中首脳会談開催となるようですが、
その前に電話協議したもので、ここで関係修復となれば
相場は大きく反転する可能性がありますね。
これは豪ドル云々の材料というより、マクロの好転材料。
ということで、今夜は米株強いです。
ダウは200EMA回復しています。
※米主要3指標と日経平均
ただ、ユーロやキウイが上昇しているのに特別に材料はなく、
むしろ弱い材料が出ていたりするのですが、ユーロまで上昇中。
ドイツ銀に厳しい結果か、イタリア焦点-EUストレス審査公表へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-01/PHI34F6JIJUP01
ユーロドル、昨日安値割れ確認せずにショートしたらえらい目にあいました。
逆張りが正解だったか…。
前回安値割れとはならず(バリアオプションが支えているとの噂)
Wボトムで上昇、上昇転換の可能性濃厚です。
慌てて、ユーロドル、ショートは途転ロングに切り替えました。
1.1315ドルS⇒1.1360ドルで途転。
損切ですが、その後の上昇でロング分が利益で損失減。
ユーロ円128.08円S⇒128.41円で損切、、、(´;ω;`)
ユーロ円はロングしていません。
ユーロに関しては、買い材料はないのですが、ポンドにつれ高となった印象。
テクニカル的に安値割れ回避で買い戻しが大きくなったものと思われますが、
さて、ここからです。
昨日のブログでチャートを上げましたが
ユーロドルは確かに、Wボトムです。
しかし、ドルインデックスはブルトラップからの反落です。
※ドルインデックス 高値更新はダマシ?!
前回高値を超えて、強い相場と見せかけてからの反落、、、
これがブルトラップ。
日経平均でこれを経験したばかりですね。
※日経平均ブルトラップ、9月の上昇はダマシだった
Wトップで下落するよりたちが悪そうな予感。
ここからドル安がトレンド化する可能性があるんじゃないか、、、
って気がしますね。
サイクル的にはドルインデックスには16.5年サイクルが存在し
2022年まではドル安がトレンドだという見方もあります。
マーケットトレンド、投資日報社 林知久氏解説
http://blog.radionikkei.jp/trend/post_1059.html
ということで、ユーロドルロングに切り替えましたが、さてさて(;'∀')
ドルインデックスの比重が最も大きいのがユーロです。
ドル売りは対豪ドルやキウイでもよさそうですね。
なんてったってファンドの売りが積み上がってる。
※IMM通貨先物ポジション
ポンドもファンド売りポジション整理されるトレンドに入ってるのね。
このトレンド継続ならさらに上昇がありそう。
ということで、ここからはドル売り方針とします。
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2018年11月2日金曜日
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