2021年2月23日火曜日

 Teslaの購入で一段高となったBitcoinでしたが、
イーロン・マスクその人が2月20日
「~Bitcoinとイーサリアムは高いようですが」とtweetしたことと、
財務長官のイエレン氏が22日~23日に開催されている
「DealBook DC PolicyProject」イベントの一環として

22日「「ビットコインは投機性が強く、利用者は警戒が必要」とした
趣旨の発言を行ったことが嫌気されたのか、ビットコインが暴落。

イエレン氏はビットコインに否定的なようです。
「私はビットコインが取引メカニズムとして広く使われているとは思っていません。それは取引を行うための非常に非効率的な方法であり、それらの取引を処理するために消費されるエネルギーの量は驚異的です」

確かにビットコインのマイニングには相当な電力が必要です。

この冬、テキサスは寒波で電力不足に陥り計画停電を強いられたり
日本も電力不足が話題となりましたが、
なんとイランではビットコインマイニングによる停電が頻発しているとか。

イラン政府「大規模停電はビットコインマイニング(採掘)が一因」
https://coinpost.jp/?p=213755

財務長官としてビットコインをどのように扱っていくのか、
イエレン氏の発言には注目していく必要がありますが、
SEC証券取引監視委員会に就任したゲーリー・ゲンスラー氏は
米名門校であるMITで大学教授としてビットコインやブロックチェーンに
関する授業を行うなど有識者として知られ、肯定派とみられています。

ビットコインの先行きを過度に心配することもないと思いますが
流石にボラティリティが激しすぎて、ビットコインをポートフォリオに加えた
Teslaの評価は憶測を呼びそうですね。
Teslaの株価は週明け月曜、前週末比8.5%安。3日続落となっています。

慎重な見方をすれば、Teslaを構成銘柄に加えたS&P500にも
影響がでる可能性が、、、?

実際にはTeslaの時価総額80兆円規模に対し
購入したビットコインは1600億円程度。
ビットコインが下落したからといってTeslaの株価やS&P500に影響はない
と思いますが、マーケットは不安心理で動くこともありますので、、、

さて、ビットコイン急落で株式市場にどれほど影響があるか、
警戒は必要ですが為替市場では基本、円安が続くと思います。

BitcoinとTesla、GOLDについてはこちらの動画を是非。

【テスラのビットコイン購入で高まる財務リスク】
BTCのヘッジで金を買う!?(マーケットエッジ代表 小菅努氏)
https://youtu.be/VbIeTfUkc5A

というのも、世界の長期債利回りが上昇基調を継続しているから。

※長期債利回り比較

日本の金利はイールドカーブコントロール下、
0%近傍で固定されているため上がりません。
他方、世界の金利はバラマキ財政を嫌気しているのか、
景気回復期待なのか、それともインフレを折り込み始めたのか、
いずれにしろ勢いよく上昇しはじめています。

これが続く限り、日本と他国との金利差は広がる一方です。
つまり金利差が広がるわけで、これは再び円キャリートレードの復活と
なるかも知れないのです。世界の金利上昇が止まれば話しは変わりますが、
少なくとも日本の金利はインフレターゲット達成できないうちは
このままの政策を続けるものと思われます。
円キャリートレードの初動なのかも、、、、。

という意味でも、今年は金利に大、大、大注目です。

今夜、パウエルFRB議長による半期に一度の議会証言。
市場を冷やすようなことはないと思いますが、
パウエル議長が話し出すと株が下がることが多いので💦要警戒。
株安となればドル高となるため、ドル円は上昇するかもしれませんが、
クロス円は下落を強いられるのではないかと思います。

ドル円は月曜の下落で一度、逃げましたが、再エントリー中。
ドル円104.71円ロング→105.37円で手仕舞い
再度105.14円でロングエントリー
ユーロ円127.49円ロングは継続。
オージーキウイ1.0749ドルロングは動かないのでカット。

といいますか、NZ、 S&Pグローバル・レーティングが格上げしたんです。
外貨建てと自国通貨建ての長期・短期格付けを、
それぞれ「AA+/A─1+」、「AAA/A─1+」に引き上げ。
新型コロナ感染拡大の抑制に成功しているため、
大半の先進国よりも速いペースで回復しているため、だそうで
NZがドルが強いので、オージーキウイロングに妙味なし!

明日、24日水曜は10:00に RBNZ政策金利発表(NZ)
コンセンサスは現状維持。
前回11月会合で「政策金利について少なくとも3月末までは維持する」
方針を示しましたが次回会合が4月14日ですので、3月をまたぎますね。
今回、過去最低金利の0.25%の3月以降の延長について言及があるかどうか。
不動産価格がかなり加熱しているという指摘もありますが
通貨高にはしたくないと思いますので、タカ派的な声明にはならないと思いますが、
もし、会合と声明を受けてキウイが下落する局面があれば拾いたい。

豪ドルドル0.7677ドルロングは継続ですが
クロス円にスイッチしようかと思います。
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