1・パウエル議長、利上げペース減速と高めのターミナルレートを示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-03/RKQUB0DWRGG001
・11月FOMC 予想どおり0.75%利上げ決定 政策金利3.75-4%へ
FOMC声明文には
「金融政策が経済活動や物価に影響を及ぼすのに時間差がある点を考慮する」
との文言。
利上げやQTがインフレ抑制に効いてくるにはタイムラグがある、ということで
現状のインフレの数字だけをみて拙速にやり過ぎる必要はないと
市場はこれを好感し、株高で反応したのですが
パウエル議長の会見で一転急落。
「早ければ次回、ないしその次の会合で
利上げのペースを落とすのが適切となるかもしれない」
と利上げ幅を縮小させる可能性に触れながらも
「(利上げ)停止について検討することは極めて時期尚早だ」
とまだ利上げは続くのだ、と楽観が醸成されぬよう釘を差しました。
◆「前回会合以降に入手したデータは、
金利の最終的な水準が従来の想定より高くなることを示唆している」
とターミナルレートが9月FOMC時点でのコンセンサス4.6%より
高くなる可能性を示唆。
これで金利が上昇、ドル高となり株が大きく崩れました。
金利先物市場ではターミナルレート5%超えを織り込む動きに。
FOMC受けて2日NY市場でダウは505ドル安。
しかし、一夜明けて今夜3日の米株市場は小幅安にとどまっています。
(下落して始まったものの下げ幅を縮小する展開)
まだ利上げ停止には早い、ターミナルレートは4.6%より高くなるぞ、
と脅して株式市場に資金流入が続かぬよう釘を差した格好ですが
12月FOMCでの利上げ幅縮小の可能性を示唆していますので
過度に悲観することはないのでしょう。
ただ、ターミナルレートがまだ上ブレるということで
ドル買い基調が戻ってきてしまった。
※通貨インデックス一覧 ドル独歩高に
英国はターミナルレートがコンセンサスより低くなる可能性を示唆。
ポンドが売られたことでドル高が加速しています。
2・英中銀、75bp利上げ-今後の引き締めに関する市場予想は否定
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-03/RKRTCTDWX2PS01
・BOE0.75%利上げ 政策金利 3.0%へ 賛成7 反対2
・利上げ幅は過去33年で最大
・中銀が予測の前提とした市場のピーク金利予想は約5.25%。
・インフレ率は今後数カ月に10.9%でピークに達し、2025年までにはゼロに低下する
・英国は既にリセッション入り
・GDPは24年半ばまで8四半期連続で減少
33年ぶり0.75%の大幅利上げもポンドが売られたのは
ターミナルレートは市場の想定より低くなるとハト派メッセージを送ったため。
米国FOMCとは対象的。ポンド売りドル高となりますね。
本当にまだまだドル高が続くのか?
そろそろドル高はピークアウトするのでは?と考えていたため、
この一連のイベントの中でポジションはとっていません。。。。
ただ、ポンドやユーロは結構下がりそうな気がしてきました。
戻りを売る事も考えています。
NOTE
◆米新規失業保険申請、低水準継続-景気軟化も労働力需要冷えず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-03/RKRUUKDWLU6801
・依然として低水準の失業保険申請件数は雇用市場の「過熱」を裏付ける。
労働市場がタイトであるということは賃金上昇が続くということで
インフレの長期化を意味します。
しかし、景気はジワリ悪化の兆候⬇
◆米ISM非製造業指数、予想以上に低下-2020年5月以来の低水準
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-03/RKRUUKDWLU6801
米国はスタグフレーション入りするのだろうか。
インフレのまま景気後退?
ECBラガルド総裁はそう言ってますね。
◆ラガルドECB総裁、リセッションだけではインフレ鎮静化せず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-03/RKRLDCDWX2PS01
景気後退だけではインフレは収まらないと。ユーロ圏の話ではありますが。
◆謎の「鯨」に金市場は当惑-調査リポートが中銀の大規模購入を示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-03/RKRMJMT1UM0Y01
・(世界の)中銀は第3四半期に399トンの金を購入。これまでの最大記録の2倍近く
これだけ金利が急ピッチで上がっていてもゴールドはあまり崩れていません。
たしかに金ETF市場からは資金が抜け、先物市場ではネットショートに。
投資家がゴールドを売り込んでいるため冴えない動きにはなっていますが
決して大局で下落トレンドへ転換してはいないのです。
その背景には世界の中央銀行によるゴールド買いがあった、という話。
今週のWeeklyゴールドは池水雄一氏によるゴールド需給
ゴールドは西から東へ。
インドの需要期に入っています。
今年はモンスーン(雨季)の雨量が多かったため
インドのゴールド需要が伸びるとみられます。
雨が多いと金需要が増える?!面白いですね、そのワケは⬇
youtu.be/C8UQ3_VgXsM
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