2023年7月13日木曜日

 やはりインパクトは大きかった、米CPI
米国消費者物価指数、なんと予想を下回る結果に。ドル全面安です。

■米CPI、6月は急激に鈍化-利上げ打ち止めの期待高める
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-12/RXOO4XT1UM0W01
いや、それでも7月FOMCの利上げ確率は下がっていませんけどね。

・6月消費者物価指数:前年比+3.0%(予想:+3.1%、5月:+4.0%)
           コア指数:前年比+4.8%(予想:+5.0%、5月:+5.3%)

・6月消費者物価指数:前月比+0.2%(予想:+0.3%、5月:+0.1%)
       コア指数:前月比+0.2%(予想:+0.3%、5月:+0.4%)
       
総合CPIの3%(前年比)はなかなかのインパクトですね、日本は 3.2%です。

コアCPIも予想を下回り5%を割り込んで 4.8% 

ただし、FRBのインフレ目標は2%です。
3%でもまだ高い。

■リッチモンド連銀総裁、インフレ率まだ「高過ぎる」-目標2%を強調
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-12/RXOPR6T0AFB401

しかし、米市場金利はご覧の低下。
日米金利差縮小がドル円相場の下落を招いています。

※米国債利回り一覧
※ドル円 3月からの上昇トレンドの38.2%押しで止まらなかった・・・
     50%押しの137円台もあるか。
ドル安はドル円相場でだけ起きているわけではありません。

ドルストレート通貨一覧 どの通貨に対してもドル安
通貨インデックス一覧 ドル独歩安
市場が過度に利下げを期待しないよう、
FRBはタカ派メッセージを送り続けると思うので
その度に揺り戻しのドル高はあるかもしれませんが、
よくよく俯瞰してみるとドルインデックスは
昨年9月に上昇トレンドのピークをつけているんですよね。

22年3月の米利上げ開始時期からの通貨インデックス比較
更にドル安が加速している反面で他通貨の上昇が大きい。
このまま行くと日本は介入せずに済みそうですね。

ここからは他国の金融政策が注目されますが
今日NZは金利を据え置き、カナダは0.25%の利上げを発表しました。

■NZ中銀、政策金利5.50%に据え置き 市場は来年の利下げ予想
https://jp.reuters.com/article/rbnz-idJPKBN2YS04B

■カナダ
Bank of Canada hikes rates and strikes hawkish tone on sticky inflation
https://www.reuters.com/markets/rates-bonds/bank-canada-hikes-rates-5-with-inflation-seen-above-2-until-2025-2023-07-12/
カナダ中銀利上げ 0..25%引き上げ22年ぶりの高水準となる5.0%へ
今年の成長率見通しを上方修正し、
インフレ率を目標に到達させるという予想を6ヵ月早めて2025年半ばとした。
個人消費が非常に強い中、インフレ率を目標の2%に戻すには時間がかかる
➡タカ派トーン

というわけでドルカナダショートしてみました。
1.3189ドル(カナダ買いのドルショート)

主要国政策金利推移
NZの金利はそもそも米国より高い5.5%。
英国、カナダも5%まで引き上げてきた。
米国の5-5.25%の金利に後1回の利上げで追いつくわけですが
米国がさらなる利上げでNZに並び、さらにこれを抜いてくるのかどうか。

これだけ金利を引き上げてきているにもかかわらず
昨年9月以降はトレンドがドル高ではないので
他通貨上昇が続く気がするんですよね。

143.91円ドル円SはCPI直前に139.56円で買い戻し、
CPI発表後に138.24円で再度売りエントリーしました。
      ⬆139.24円のタイプミスです。

金利が下がっているので米国株式市場は堅調。

ただ、日本株はこの円高の影響が懸念されます。
米金利低下、米株高に反応して
先物市場で32370円まで買われましたが
急速に値を削っています。
円高であること、日銀の金融政策YCC修正の修正思惑でしょうか。

明日の日本株市場は反発が弱いかもしれません。
というか、円高に引っ張られて下落するかも・・・。

今週のひろこのウィークリーGOLDはシルバー
シルバー割安です!
・金銀比価は 80:1(過去50年平均55~60)
・銀需要の半分は産業用需要
 これが年々増加しています、そのワケは?!
・ところが供給(鉱山生産)は増えていません。
 シルバーの鉱山生産に占める「銀鉱山」の
 割合はわずか30%
・実はシルバーは他のメタルの
 「副産物」として生産されている
貴金属スペシャリスト  池水雄一さんに解説いただいています。
<需給から見るシルバー強気の背景>
『パーフェクトソーラーストーム』
https://youtu.be/XgSyphO21CM

ただし、大阪銀先物市場の流動性は低いためご注意ください。

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