ちょっとちょっと、米金利トップアウトしてないかも~💦
今夜は米金利が勢いよく上昇しています。
※米国債利回り2年10年
予想が低かったんですよ、予想の倍以上の強い数字が出ました。
・9月小売売上高:前月比+0.7%
(予想:+0.3%、8月:+0.8%←+0.6%)
・9月小売売上高(自動車除く):前月比+0.6%
(予想:+0.2%、8月:+0.9%←+0.6%)
しかも8月分の上方修正が大きい。
米国GDPの7割を占める個人消費が底堅いことが証明された格好です。
足元の長期金利の上昇は政策金利の1~2回程度の利上げ効果に
匹敵する引き締め効果をもたらしているとして
このところFed要人らのハト派発言が相次いでいますが
こうしたFed関係者の発言があっても
なかなか市場金利はピークアウトしませんね。
景気、インフレが強いせいなのか、
あるいは単に米債が売られているだけなのか。
(米債への信認低下、需給悪化など)
こうして米金利が力強く上昇しちゃうと
ドル円もやっぱり上昇しちゃいますよね。
※ドル円日足
10月に入ってから上値が重くなってきているものの
大きく下がりません。
今日は19:00台にドル円が急落する瞬間もあったのですが
1分足でほんとに瞬間の出来事でした。
おそらく、このニュースにアルゴが反応したものとみられます。
日銀の24年度物価見通し、2%以上に上方修正の公算大きい-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-17/S2NLU8T0G1KW01
これ、ちょっと前にもニュースになっていたので
決して目新しくはないのですが、、、、
だからアルゴの反応の瞬間に終わったのかと思われます。
売り方にとっては格好の買い戻しのチャンスとなりましたね。
また、このニュースも重要。
連合、来年春闘で定昇分含め「5%以上」の賃上げ要求へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-17/S2NZNST0AFB401?srnd=cojp-v2
日銀がインフレの認識を引き上げれば
インフレ・ターゲット達成=緩和政策の転換=利上げも遠くない、
との思惑が強まりますし、実際CPIは3%超えているのになぜ
インフレ目標達成としないのか、という点においては
賃金上昇を伴う形でのインフレの実現を辛抱強く待っているためですので
来年の春闘での賃上げ要求が5%というのも朗報です。
日銀の政策転換の可能性が高まるというものですが、
その意味で今月の日銀会合の展望レポートは重要ですね。
しかしあっという間に買い戻され、
小売売上高の数字を受けて下落前の水準に戻ってしまいました。
昨日神田財務官が利上げに言及するというサプライズが
ありましたが、それでもドル円は崩れませんでした。
ほんとドル円、金利差だけではなく需給構造の変化によるところが
大きくなってきているのかもしれませんね。
財務省が利上げに言及するのはいかがなものか、とは思いますが。
しかも、為替が激しく下落した場合利上げで資本流出を止めるか
介入で過度な変動に対抗する、とおっしゃっています。
為替の激しい下落時、国は「利上げか為替介入で対抗」-神田財務官
https://bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-16/S2M3V7T0AFB401
為替相場が激しく下落(円安進行)した場合
「金利を上げることによって資本流出を止めるか、
為替介入で過度の変動に対抗する」神田財務官
日銀の使命は物価の安定、インフレ目標の達成であって
為替市場のコントロールを目的にはしておりません。
建前としてはね。
それを日銀ではなく、財務官がコメントするとは。
前日のIMFによる介入への牽制報道に応えたものと思われますが、
⬇
日本の為替介入、条件整っていない-IMFアジア太平洋副局長
https://bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-14/S2J5CMT0AFB401
このニュースは日本の通貨当局に対し介入への牽制があったという切り口で
大きく報じられましたが、その真意は別のところにあったのかも。
というのも、こちらの記事を読むと、、、
⬇
日本、経済対策で財源確保を 為替介入は不要―IMF幹部
https://jiji.com/jc/article?k=2023101500267&g=int
「日本経済の好調さを踏まえれば財政出動は必要ないと指摘、
政府が策定中の経済対策では財源を確保するよう求めた」
岸田政権の経済対策で減税、財政出動への期待が高まっていることへの
牽制が目的だったようにも見えますね…。
アジア太平洋副局長を通じて財務省の本音が見え隠れしているような…
~しかし、今夜は米金利がこれだけ跳ねているにも関わらず
ラッセル2000が大きく上昇していて
米株の反応もイマイチ理解できません。
※米主要株価インデックス 意外と全般底堅い
中東情勢に関しては
バイデン大統領がイスラエルを訪問。
バイデン大統領、18日にイスラエル訪問 連帯を再確認=米国務長官
https://jp.reuters.com/world/us/SREV4BD4IRPBVDSYR5D4OJNI2U-2023-10-17/
米の「関与」想定、ガザの衝突エスカレートなら=イスラエル高官
https://jp.reuters.com/world/security/GOKLJ6F36VMMFAOISBGO4C5GRE-2023-10-17/
予断を許さぬ状況にに変化はないような気がしますが
今夜は原油も反落、VIX指数も低下傾向。
事態の悪化をマーケットは想定していないようにも伺えます。
イスラエルのガザ地上侵攻はどうなるのか、、、。
また、ドル金利が上昇しているにも関わらず
ドルインデックスは下落基調にあり、
為替市場の反応もいまいち理解が追いつかないので
ポジションはすべてカットしてノーポジで様子見とします。
※通貨インデックス一覧 なぜドル安なの??
NOTE
ユーロが強いのはこのニュース?
独ZEW期待指数は3カ月連続改善、予想上回る-利上げ終了との期待
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-17/S2O1J5T1UM0W01?srnd=cojp-v2
ユーロドル、ポンドドルって底入れしてトレンド転換
したようにも見えるのよね。
ユーロドル、押し目拾ってみます。
いつもご覧いただきありがとうございます。
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