2024年1月25日木曜日

 ドル円、上値が重くなってきた?!
今日は久しぶりに大きな陰線示現。

なんとその背景にあったのが「円金利」
昨日の日銀金融政策決定会合を受けて、
JGB(日本国債)金利が上昇しているのです。

円金利上昇→円買い優勢というわけね。

※日本国債利回り 2年 10年


【日本市況】長期金利が急騰、日銀修正観測強まる-円高や株安も進む
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-24/S7QYR2T0G1KW00
金利スワップ市場では、4月の日銀決定会合までのマイナス金利解除の確率を
75%程度まで織り込んだ。(一時は20%を割り込む水準まで低下していた)

10年国債利回りが10bp超上昇、日銀マイナス金利解除観測高まる
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-24/S5UQJAT0AFB400
植田日銀総裁の
「物価目標実現が見通せる状況になれば
 マイナス金利を含めた大規模金融緩和策の継続の是非を検討していく」発言や
展望レポートの
「物価目標達成の確度は、引き続き少しづつ高まっている」
などのメッセージが効いているということのようです。

三菱UFJアセットの加藤氏
「表面的には日銀の政策姿勢は変わっていないが、
中身を掘り下げて見ていくと明らかにタカ派姿勢が強まり、
マイナス金利解除に向けた準備がかなり進んでいることを再確認した」

日本の金利が上がっていますが、米国の金利はあまり動いていないため
※米国債利回り一覧 短期金利はやや低下している

※日米金利差(米10年金利-日10年金利)は縮小。
日米金利差縮小でドル円下落、ということですね。

それから、前のセントルイス連銀のブラード氏が3月利下げの可能性に言及。
現職ではないためマーケットへの影響は軽微ですが
このところFRB要人らが3月利下げはないと繰り返してきただけに
聞き捨てならないですね。

Former Fed President: Central Bank Will Cut Rates Before Inflation Hits 2%
(ブラード氏: 中銀はインフレ率が2%に達する前に利下げを行うだろう)
https://www.wsj.com/livecoverage/stock-market-today-dow-jones-earnings-01-23-2024/card/former-fed-president-central-bank-will-cut-rates-before-inflation-hits-2--1CzuTNVv4V3NhJgyGkhc
・ジェームズ・ブラード前セントルイス連銀総裁は、インフレ率が2%に達する前に
FRBが金利引き下げを開始するとの見通しを示し、
その引き下げは早ければ3月にも行われる可能性があると述べた。
・WSJのポッドキャスト「テイク・オン・ザ・ウィーク」のインタビューで、
「12ヶ月のコア・ベースのインフレ率は、今年の第3四半期までに
 2%に達する可能性がある」
「ウォール街は、FRBが3月に動く可能性を軽視している」などと述べた。

3月の利下げ確率は上昇していません。現在42.4%。
今のところ3月利下げ開始はなさそうですが
3月FOMCまであと2ヶ月もあるので、
こうした発言はまだまだあちこちから出てくるでしょうし
インフレ、労働市場の経済指標もあと2回づつ出てくる。
市場の折込みはまだ変化すると思われ3月に利下げがないと
決めつけるのも早すぎると思われます。
※来週の1月FOMCまではブラックアウト期間に入っていますので
 現職FRB要人らからの発言は出てきません。

しかし、円金利上昇、日米金利差縮小で下落したドル円ですが
今夜発表された米PMIが強かったことで足元で反発しています。

米総合PMIが7カ月ぶり高水準、受注が堅調-雇用の伸びは鈍化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-24/S7RT0KDWX2PS00

・米・1月製造業PMI速報値:50.3(予想:47.6、12月:47.9)
・米・1月サービス業PMI速報値:52.9(予想:51.5、12月:51.4)
・米・1月総合PMI速報値:52.3(予想:51.0、12月:50.9)7カ月ぶり高水準
・今後1年間に予想される生産を示す指数は、2022年5月以来の水準に上昇

ん~チョッピーな値動きでトレードが難しい、、、

※ドル円15分足
日銀会合で動いたドル円、昨晩の欧米時間に全戻しで
日銀イベントがノーイベント化したように見えたのですが
一夜明けて再び東京時間でマイナス金利解除が意識されるとは。

昨日作った148.10円ドル円ロング?
もちろんロスカットされましたよ(T_T)
148.69円まで高値があって利益だったのですが
東京時間の下落でコストのちょっと下においた逆指値でポジション消滅。

さてここからですが。
ドル円日足
90SMAでサポートされるかどうか。
今日のNYクローズで90SMAを割り込んでいるようなら
短期的には強気でドル買いできない気がします。

明日以降、円金利上昇が続くかどうかですね。

もう一度、日本国債利回りを見てみると、、、
昨年11月に最も金利が上昇したときのレベルまで
上昇が続く可能性は否定できませんね。

日銀がいよいよマイナス金利解除に動くという確度は
昨年11月時点よりより高まっています。
だあるならば、現在の金利水準はあまりに低すぎる、と見ることも出来ます。

長期金利が1%近くまでレベル修正されるなら
円買いがまだ続くかもしれませんね。

米金利があまり大きく動かない事が前提ですが、
どちらかと言うと米金利は年初からのリバウンドで随分上がったので
今週金曜のPCEが低く出る可能性に怯えて、ここからあまり上がらない気がします。

というわけで、147.25円でドル円、ショートしてみました。
あんまり自信はないので、すぐ止めるかも・・・

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今夜は英欧のPMI発表祭りでした。

ユーロ圏PMI、1月は上昇も8カ月連続で縮小示す-低調な年明け
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-24/S7RD9WDWRGG000
・ユーロ圏・1月製造業PMI速報値:46.6(予想:44.7、12月:44.4)
・ユーロ圏・1月サービス業PMI速報値:48.4(予想:49.0、12月:48.8)
・ユーロ圏・1月総合PMI速報値:47.9(予想:48.0、12月:47.6)

独総合PMI、1月は予想下回る47.1に低下 サービス縮小加速
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/ZJTW6WH765PHJNMI6BG37OSF2E-2024-01-24/
・独・1月製造業PMI速報値:45.4(予想:43.7、12月:43.3)
・独・1月サービス業PMI速報値:47.6(予想:49.3、12月:49.3)

英サービスPMI、1月速報は53.8に上昇 製造業は紅海危機影響
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/IB2AKGHX4ZI3HAEI36UHF2FOEY-2024-01-24/
・英・1月製造業PMI速報値:47.3(予想:46.7、12月:46.2)
・英・1月サービス業PMI速報値:53.8(予想:53.2、12月:53.4)

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中国株下落で当局も重い腰を上げて対策に乗り出しました。

中国、預金準備率0.5ポイント引き下げへ-他の措置も続けて公表
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-24/S7R9B0T1UM0W00
中国人民銀行総裁
「2月5日に預金準備率を0.50%引き下げる予定」
0.5ポイントの預金準備率引き下げで1兆元(約20兆6000億円)相当の
長期流動性が市場に供給される
~豪ドルがややリバウンドしたのは、中国のニュースを好感したか?

カナダ中銀、金利据え置き 議論は利下げ開始時期にシフト
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/Y6MP6DJ25VOMDNE5QLJVQA4BGE-2024-01-24/
・カナダ中銀:政策金利(翌日物貸出金利)を5.00%に据え置き決定4会合連続での据え置き。
・いつまで高金利を維持する必要があるのかに議論がシフト
・今年のCPIの見通しを従来の3.0%から2.8%に下方修正。25年は2.2%見込む。
・今年のGDPは0.8%に減速を見込む。25年は2.4%を予想。
・第1四半期のGDPは前期比0.5%を予想。
・24年半ばに経済は段階的に強まる。

中国経済危機は独成長率1.5%押し下げと試算=独連銀
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/2D6QP5HSINNBND5LPU7R73W4BE-2024-01-24/

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