2024年7月18日木曜日

金融政策云々より
政治がマーケットを動かすというのか?

今日ドル円相場は156円台前半まで下落しています。
下落幅をみると介入が入っているような気もしますが、
しかし、下げ方をみるとこれまでの介入とは異なるため
単純に投機筋のポジションが切らされているだけのような気もしますが…。

■円が対ドルで急伸、一時156.09円 介入の観測も=NY外為午前
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/WTKE67BJXVMU5PLM3EB3BCTUK4-2024-07-17/

■財務官、為替介入辞さない姿勢強調
https://nordot.app/1186222157652165199

※ドル円15分足

日米要人が為替に言及したことがトリガーとの見解もあります。
米国側からは
ほぼトラ、トランプ氏のインタビューで円安ドル高に懸念。

■トランプ前大統領が円安・ドル高に懸念 
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1300994?display=1

そして日本サイドからは河野太郎氏?!

■日銀は円安是正のため利上げを-河野デジタル相単独インタビュー
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-17/SGQYCADWRGG000?srnd=cojp-v2

河野太郎氏の発言が市場に影響するとは信じがたいのですが
海外では次の総理大臣候補として有力だと報じられているという話もあり、
(そうでもないとBloombergがこんなに大きく取り上げないか・・・?)
今日午後からドル円が崩れだしたのは、
この記事が英訳されて海外に広がったため、という指摘があります。

しかし、円安是正のために日銀に利上げを要求とは経済音痴ですね。

記事中には円安への懸念発言のみで、本当に日銀に向けて利上げを求めたか
定かではありませんが、ヘッドラインをみるとだけをみると明確に
日銀に利上げを要求したように見えます。
これはBloombergの煽り記事で恣意的なのかもしれませんが・・・

これが影響したとは思いたくないのですが、
今日は他に円買いが加速する材料、理由も見当たりません。

ただトランプ氏、河野氏の為替に対する発言がきっかけとするには
やや無理があるのでは、と思うのが異変は為替市場だけではないということ。
東京後場からは日経平均株価が下落、半導体銘柄が崩れています。

今日はオランダ半導体大手ASMLの決算が東京市場後場に発表されています。
メディアによってヘッドラインが異なりますね。

■ASML、第2四半期決算は予想上回る AI需要で新規受注増加
https://jp.reuters.com/markets/world-indices/LHFEVYSQVBMOPGXVZKICYTNIA4-2024-07-17/

■ASML純利益19%減 4~6月、EUV装置の受注は56%増
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC130270T10C24A7000000/

4~6月期としては5年ぶりの減益、このあたりが嫌気されたか?

また米ブルームバーグ通信は16日、ASMLなどが先端半導体技術へのアクセスを中国に提供し続けた場合、バイデン米政権が最も厳しい貿易制限措置をとることを検討していると同盟国に伝えたと報じた。

との報道も嫌気されたとの指摘もあります。

半導体の一角が大きく崩れたことで日経平均も下落、
夜間取引でも下落が続き41000円も割り込んでしまっています。

※現物日経平均 7/17 東京クローズは▼177円39銭(0.43%)4万1097円69銭
そもそも先週、宵の明星示現でチャートは悪化していましたが、、、

※日経平均先物 夜間取引41000円を割っています
異変は日本株市場だけではありません。
今夜の米株市場、ダウが上昇しているというのに
ナスダック、SOXが大きく崩れています。

※米国主要株価インデックス

※MAG7 NVIDIAがWトップ?!

これまで米国株上昇を牽引してきたNVIDIAを始め
マグニフィセント・セブン銘柄も嫌な崩れ方をしていますね。

VIX指数も上昇の気配。

長期金利はさらに低下、株を売って債券を買うリスク回避にみえますね。

※米国債券利回り

ではなぜ米国市場まで崩れているのか?

トランプ氏の発言が影響しているという指摘もあるようです。

■トランプ氏、ドル高は「大きな問題」 FRB、選挙前利下げ回避を
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024071700191&g=int

FRBに対しては、選挙前に利下げを行わないよう求めた。

中央銀行の独立性が危ぶまれる発言ですね・・・
パウエル議長がこうした圧力に屈するとも思えませんが、
(トランプ氏はまだ大統領でもないし、仮に現大統領であっても
 FRBの独立性に介入して政策変更を求めるのはご法度、あくまで表向きはですが)

利下げが近いとしてはしゃいでいた株式市場が
利下げ期待の後退から利食いが旺盛となっている可能性もあるかも・・・?

ともかく、ボラが上がっています。
リスク回避気味に動いていますので、ドル円クロス円は売り目線。
ポンド/ドル 1.2741ドルロング継続
98.27円NZドル円ショート継続。

157.62円でドル円再ショート参戦。

ひろこのX

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