2008年5月14日水曜日

英国とアメリカ

英4月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.8%上昇、これはなんと約6年ぶりの伸び。 食品・飲料価格の前年比伸び率は1997年の指数算出開始以来の大きさだとかで、CPI全体を0.12ポイント押し上げているそうです。もともと英国って物価が高いですけど、さらに上がっているわけです。身近な食料品の値上げに苦しむのは日本だけではないんですね。今や世界的なインフレが懸念されていますが、未だ原油や食料など商品価格の上昇が沈静化する兆しが見えませんので、英国において食品や光熱費などの上昇がCPIを押し上げる状況はこの先も続くことが考えられます。となると。利下げが出来ないんじゃないの?という見方が出てきて当然です。アメリカの次は英国の景気後退懸念がクローズアップされるのではなかろうか?という思惑がありましたが、、、、金利が下げられないとなるとBOEの舵取りが難しくなってきますよねぇ、、、、。
そして私の好きなポンド円の次なるストラテジーが難しくなってきたということでもあります(笑)

この発表を受けての急伸場面202.60でショート。その後201.40まで下落したので思惑通り!ウフフ~などと思っていたらなんだか切り返し始めたので202.03で手仕舞うというデイトレードに成功。これは先日だいまんさんに教わった罫線のトレンドラインテクニックを駆使し、自ら引いた線に沿って売買したもの。なんだか、コツが掴めたような気がします?!トレンドラインを引くのってとっても面白い!!CPIを材料とした買いはそれほど続かない雰囲気でしたので、吹き上がってトレンドラインにぶつかったところを売ってみたというトレードでした。いつもこんな風にうまく行くといいんですけどね(笑)

ポンド円のポジションをクローズした後、ポンドだけではなくドル円、クロス円ともに急騰。

米4月小売売上高がきっかけです。前月比▲0.2%は市場予想通りの結果だったのですが、、、その中身が意外だった?自動車が▲2.8%と3カ月連続で低下したことが大きく足枷となっての数字なんですね。自動車を除くと+0.5%となり、なんと市場予想の+0.2より強い結果。これは上方修正された前月の+0.4%も上回っているのですが、ひょっとすると戻し減税の小切手が寄与した?との見方もあるようです。えー?4月28日からでしたよね、、、。そんなにすぐにパーッと使っちゃうわけ?流石アメリカ人!

でも自動車が売れないんですねぇ。先週のトヨタの決算もよくありませんでした。原油高や円高は日本の製造輸出企業にとっては逆風となっていますが、先週発表された決算をみると、そうした要因以外に明らかなる販売不振が見てとれます。そう、アメリカ。今年1-3月期の北米の営業損益が124億円の赤字。これまで北米はトヨタにとってドル箱市場だったのですが、急激に冷え込んでいます。昨年4-6月期は北米市場だけで1602億円もの黒字だったんですよ?!日本の若者も車を買わなくなってしまったと聞きますし、、、昨年2月に8000円台までトヨタの株価が上昇したときは1万円まで上がる!なんて強気の声も聞こえていたんですけどね。モチロンまだサブプライムショックもチャイナショックも起こる前の話ですが。 今じゃ5000円台を割り込んだりもして、、、(昨日は5290円)

今回の小売売上高が自動車を除いた部分を評価してドル買い反応しているわけですが、戻し減税の寄与度がさらに大きくなるだろうと思われる5月はさらに強いと想定できますよね。でも、一人当たりたったの600ドル程度。アル中患者にいくらかの酒を与えただけの景気刺激策がはげ落ちるのもそう遠くはなさそうです。まあ、目先一ヶ月くらいはドル買いでいいのでしょうけれど、、、。

ということで103.50のドル円買いはまだ保有中。さて、どこまで行けるでしょう?
昨日97.70で買った豪ドルは98.10でクローズしてしまいました。理由は聞かないでくださいっ!!

※今日、母の日の贈答品がいっぺんに2個も届いたわよ。と実家から電話がありました。えっ?嶋田ハムのブレーマソーセージは3週間かかるはずじゃなかったの?! →5月11日母の日のブログ参照


休みなさい。