2024年7月14日日曜日

 トランプ大統領暗殺未遂。
先般、とある有識者と話していた際これを懸念されていましたが
まさか現実にこのようなことが起きるとは驚きです。
とにかく無事で良かった。
このようなことで民主主義が機能しなくなるのは許しがたいことです。
事件の真相はともかく、強い米国大統領像が鮮烈に刻まれたことから
選挙戦は共和党トランプ大統領誕生を望む方向に動いていくと思われます。

マーケットがどのように反応するか?
トランプ氏が支持を示したBTCなどはすでに上昇しています。

トランプ氏、ビットコイン支持を改めて示唆-今月の業界会合で講演
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-11/SGFONKT0G1KW00

またSNSではトランプ関連セクター、銘柄一覧などが拡散されていますが、
米金利はやはり反発する方向で動くのでしょうか?

TV討論後、トランプ氏優勢の評価で米金利は上昇しました。
トランプ氏が掲げる関税強化、所得税減税は財政悪化懸念が強いものですし
インフレを助長する政策でもあるため金利上昇というわけですが、
しかし、米経済指標などからは米国の早期利下げ観測に加え
年内利下げ回数は2~3回へと織り込みが高まっており、
この点から見れば金利が上昇するとは考えにくい・・・のです。
すでに米金利は経済指標悪化をうけ、急低下していますね。
※米国債利回り

しかも、9月の利下げが0.25%ではなく0.5%となる可能性も織り込み始めた模様。

0.5ポイントもレーダー内、9月の米利下げに備え始めた米国債市場
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-12/SGINNTT0G1KW00
・標準的な25bpではなく、50bpの利下げを織り込み始めている

週末のミシガンの数字も悪かったですしね。

■米ミシガン大消費者信頼感、7月速報値は低下 インフレ期待は改善
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/DIP7ZMYX2RMY7GC4XQHCACHHOY-2024-07-12/

週明けからの米金利動向に注目です。
トランプ相場で金利高の見方もありますが、
マーケットは利下げ織り込みが上がっているため
それほど金利上昇圧力は強くないと思っています。
ドル安基調が続くのでは・・・?

ドル円は介入の影響が最も大きいとはいえ、
日米金利差からかなり乖離した動きでした。
日米金利差縮小ならやはりもう少しドル円は下落する余地が
ありそうです。

※日米金利差とドル円
先週は米CPIが予想を下回る結果だったことでドル円相場が急落しましたが、
おそらくCPI発表にあわせて日本の通貨当局の為替介入が実施されたと見られています。

日銀の当座預金残高見通しから推計できるんですね。

日本は約3.5兆円の為替介入実施した可能性、日銀当座預金見通し示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-12/SGHHO4T1UM0W00

今回はおおよそ3.5兆円規模と推計されていますが、
週末金曜日22:00頃にも介入があったようです。

※ドル円15分足
米PPI、6月は予想を若干上回る伸び-利幅拡大が影響
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-12/SGIG5UT0G1KW00
・PPI前月比+0.2%(予想+0.1%)
   前年比+2.6%(予想+2.3%)
  
金曜発表されたPPIが予想よりやや良かったことで
またもドル買いが膨らむようだと前日の介入効果が薄まるためなのか、
ダメ押しの介入があったと見られます。

明日15日(月)は海の日で祝日です。
マーケットが薄い時は価格が飛びやすい。
介入があれば思わぬレベルまで下がるリスクがありますので要注意。

まだ介入出尽くしといって、ドル買い円売りで入るには早いでしょう。

過去最大レベルにまで膨れ上がっていた投機筋の円ショートポジションは
先週の動きでどの程度減ったのか、まだわかりません。

それが確認できるIMM通貨先物ポジション、
最新データーは先週9日火曜日締めのものです。
それが金曜NYクローズ、日本でいうと土曜の朝に更新されるのですが
介入が入ったと見られるのが11日(木)ですので
まだ円ショートポジションの巻き返しが起きていない時点のものなので
18万枚も円のネットショートポジションが積み上がったままのデーター。

おそらく木~金の下落で大きく解消されていると思われますが、
それが確認できるのは、今度の土曜の朝になります。

※IMM通貨先物ポジション


ただ、まだ円ショートのすべてが逆流したとは思えません。
まだポジション解消の余地は大きいと思っていますので
もう少し円高となるリスクがあるのでは?

ポンド/ドル 1.2741ドルロング継続
98.27円でNZドル円ショート継続。

158.97円でドル円ショート参戦。

今週の注目は米小売売上高。
米国個人消費が改善しているか、やはり鈍っているのか確認できます。

【来週の注目材料】米小売りは弱め見込みも、一部特殊事情あり
https://fx.minkabu.jp/news/305702

今回6月分小売売上高予想 前月比▼0.2% 前回+0.1% 悪化予想
          コア 前月比+0.2% (自動車除く)前回は▼0.1% 改善予想 
          
予想より悪ければドル金利更に低下、ドル安が加速する可能性。

※ドル円日足
※日経平均 宵の明星?やや調整は大きくなりそうなチャート
        短期は売り目線。
 
NOTE      
マスク氏がトランプ氏に献金、巨万の富活用で24年選挙を左右も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-12/SGJ8KHT0AFB400

**********主な予定**********

15日(月)
海の日祝日で東京市場は休場
中国GDP(第2四半期)
中国小売売上高・鉱工業生産(6月)
中国新築住宅価格・中古住宅価格・不動産投資(6月)
中国中期貸出制度(MLF)1年物金利
米NY連銀製造業景気指数(7月)

中国共産党第20期中央委員会第3回総会(3中総会、18日まで)
米共和党全国大会(激戦州ウィスコンシン州ミルウォーキー、18日まで)

16日(火)
日銀議事録(2014年1月-6月開催分)
ECB四半期銀行貸出調査
カナダ消費者物価指数(6月)
米小売売上高(6月)

17日(水)
NZ消費者物価指数(第2四半期)
英消費者物価指数・生産者物価指数・小売物価指数(6月)
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
ウォラーFRB理事、カンザスシティ連銀主催イベントで経済見通しについて講演

18日(木)
豪雇用統計(6月)
英週平均賃金(5月)
ECB政策金利、ラガルドECB総裁 記者会見
米フィラデルフィア連銀景気指数(7月)

19日(金)
日本消費者物価指数(6月)
ECB専門家予測調査


20日(土)
FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)(8月1日まで)

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