2024年7月12日金曜日

 市場では介入か?いや、違う、と情報が錯綜。

米6月CPIの結果を受けてドル円介入並みに急落しています。

※ドル円

過去の介入時に匹敵する下落幅ですね。

神田財務官はノーコメント。
円急伸、一時157円台-神田財務官「介入有無コメントする立場にない」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-11/SGGJLDT0AFB400?srnd=cojp-v2

トリガーは米6月CPI

■米CPI、6月は前月比-0.1%・前年比+3.0% 鈍化傾向続く
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/OFEJF47JYRIKJJYI5SRPLE3KRM-2024-07-11/

・6月消費者物価指数:前年比+3.0%(予想:+3.1%、5月:+3.3%)
          :前月比▼0.1%(予想:+0.1%、5月:0.0%)

・6月消費者物価コア指数:前年比+3.3%(予想:+3.4%、5月:+3.4%)
            :前月比+0.1%(予想:+0.2%、5月:+0.2%)

総合CPI、前月比 事前予想では、+0.1% のところなんと ▼0.1%
パンデミックで経済封鎖した2020年5月来のマイナスに落ち込みました。

コアCPI前月比も +0.2%予想のところ +0.1%の伸びにとどまり
こちらは21年8月以来の最低の伸びです。

米金利は急低下。
※米国債利回り



日米金利差もさらに縮小、ようやく金利差縮小にドル円がついてきた?
※日米金利差(10年債)

9月利下げ織り込みは90%を超えてきました。(84.6+8.1%=92.7%)
※CMEFedウオッチ 


12月ではなく、2回目の利下げが11月に前倒しになる予想が増えましたね。
市場は年内2回の利下げ織り込みから3回の利下げを織り込もうという
動きになっていきそうです。

これだけのインパクトのある材料が出てくれば
介入などしていなくても
今夜の下落は正当化できそうですがどうでしょうか。

というのも、先物市場の円ショートドルロングポジションが
過去最大規模に肉薄するまでに膨れ上がっていて、
これ以上のリスクテイクはポジション量から見ても難しいのでは、、、
という所まで来ていました。

要するに、投機筋は過去最大規模にまで
リスクを取れるだけ取ってしまっていた。
ここからさらにドル買い円売りするには、更に強いドル買い材料か
円売り材料がなければ難しいところにはあった、ということです。

リスクテイク=円キャリー取引です。
円キャリー取引とは、金利の低い円を借りて、
金利の高い通貨や資産に投資すること。
お金を借りて投資するのがキャリーですからリスクのある取引です。
ただ、日本円は低金利なので
相場の急変がなければ安いコストで資金調達が可能で
その資金で高利回り資産に投資すれば濡れ手に粟取引、というわけです。

この取引が流行っていたがゆえに、日米金利差とは大きく乖離した
ドル円相場の上昇劇が演じられていたわけですが、
CPIきっかけでドル金利が急低下、アルゴが一斉にこうしたポジションの解消に
動いたものと考えています。リスクテイクポジションの逆流ですね。


※IMM通貨先物ポジション ▼184.200枚
過去最高ネット円ショート:20007年6/26▼188,077枚)

ここで上値を叩くような介入をやっていたのでは?という観測も
ありますが、これは後になってみなければわかりません。

こんな報道もあります。
政府関係者によると政府・日銀が為替介入実施
https://news.tv-asahi.co.jp/breaking_news/

テレビ朝日が政府関係者の話として介入を実施したと報じています。
政府関係者って誰?
介入を実施したか否かなど安易に明らかにするものではありませんが、、、

米株市場の反応はまちまち。
これまで史上最高値を更新し続けてナスダックやS&P500は売り優勢も
ダウ平均やラッセル2000は強い展開。

※米国主要株価インデックス

ポンド円206.85円ロングはコストよりちょっと上で逆指値ヒットで消滅。
ポンド/ドル 1.2741ドルロング継続。
98.27円でNZドル円ショート参戦。
NZは今週のRBNZが会合を受けて年内2回の利下げを織り込む急展開ということもあり・・

ひろこのX

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