2020年11月30日月曜日

 ■ワクチン相場、接種開始で終焉の可能性は?
■TESLAの時価総額が大きすぎる?S&P500採用は21日
■年内リバランスで株式からの資金流失3000億ドル?
■イラン核科学者暗殺でイラン、報復を表明(イスラエル関与か
■今週は重要経済指標目白押し

感謝祭連休中、27日半ドンで取引された米市場で
米長期金利が比較的大きく下落する中、グロース銘柄が買われたことで
ナスダック総合が強かった。
また、S&P500種株価指数が過去最高値を更新しています。
さて、今週から12月入りです。
マーケットのリスク選好は継続するでしょうか。

早ければ米国では12月11日から医療従事者や高齢者向けに
ファイザー&バイオンテックのワクチン接種が開始される見込みですが
英主要メディアは28日、早ければ12月7日にも
英国内で接種できるようになる可能性があると報じています。

ワクチン接種開始が、さらなるリスクオン相場の材料となるでしょうか。
期待で買われてきた相場は事実とともに利食いの嵐に巻き込まれたり
しないでしょうか・・・。
ワクチン相場、今度は副作用などのニュースが出れば
逆にネガティブ材料となる可能性があるような気もします。

また、12月21日にはTESLAがS&P500指数に採用されることが決まっています。
TESLAの時価総額は54兆円にも上ります。
これはS&P500全体の1%を上回る規模だそうです。

TESLAを採用するにあたっては、
他の499銘柄を売ってその資金を捻出すると目されるわけで
過去の銘柄入れ替えの経験則から、およそ10日ほど前から
そんな売りが出始める傾向が~と元証券ディーラーたけぞうさん。

あまりに影響が大きすぎるとしてTESLA採用を
2回にわけるという話も出ているようですが
時価総額が50兆円を超える規模の組換えですので
その影響は大きいと思われます。

また、11月は随分株が上がったため大口投資家は
株から再建へとリバランスする可能性があるとJPモルガン。

株式から年内3000億ドル流出も、リバランスで資金移動-JPモルガン
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-11-23/QK8O5MDWLU6B01

12月に入ったら、こうした特殊な需給もあって
米株は調整色を強めるのでは・・・?
(ロング全部手仕舞ったのでポジショントークです??)

また、11月の日経平均のロケット上昇は先物市場での
クレディ・スイスのショートポジションの買い戻しの
影響が大きいとも。日経平均の上昇もファンダというより
需給であった可能性大ですので、これも続かない可能性がありますね。

ということで、12月第1週となる今週、株が大きく上がる局面があれば
ダウ、日経の売りを狙ってみたいと思っています。

また、米国の大統領選を受けて不穏な動きが出始めました。

イランで核科学者暗殺 イスラエル関与か、報復示唆
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020112701174&g=int

トランプ政権下で、イスラエルとUAE・バーレーン・スーダンなどが
国交正常化に合意しましたが、(イラン包囲網)
バイデン政権となれば、米国がイラン核合意へ復帰する見込みとなっており、
UAE/バーレーン/スーダンは梯子を外される格好となります。

また、そうなればイランが再び核開発を急ぐ可能性が懸念されるわけですが
これを牽制する狙いがあると見られる事件ですね。

イスラエルのモサドの関与説が濃厚、
米国もこの計画を知らなかったはずがない、という指摘も。

イランがどのような形で報復するのかわかりませんが
米国の政権交代(の可能性)が引き起こしたものと考えられ、
来年1月20日の大統領の就任式に向けて、緊張はより高まるリスクが。

トランプ政権とバイデン氏の掲げる政策がまるで逆のベクトルにあることが
マーケットにも振り子のように大きな揺り戻しをもたらすかも・・・。

為替市場ではドル安が加速した11月でしたが
これもこのまま続くのか。為替市場でもリバランスの動きが
意識されるだけでなく、年末のドル需要が高まる時期ということも
念頭においてどこかでドルロングを考えたいと思っているのですが。

リバランスによって債券需要が強まり米金利低下傾向が強まれば
ドル安、、、って見方もできないではないですが
為替はいつでも金利に相関して動くわけではありませんので・・・。

今週は明日1日に米ISM製造業景気指数、3日にはISM非製造業景気指数、
4日に今年最後の雇用統計が発表されます。

23日に発表された11月の米PMI(購買担当者景気指数)速報値ですが、
製造業が2014年9月以来の高水準、非製造業が2015年4月以来の高水準と
予想に反してかなりいい結果となりましたが、ISMもPMIと同じ
マインド指標、企業へのアンケートによるものです。
ワクチン期待がマインド好転に寄与しているのか、
あるいは拡大を続けるコロナウイルスにネガティブとなっているのか。

雇用統計11月分、NFP予想は 前月比+50万人、失業率予想は6.8%。
NFPは10月を下回る可能性。失業率は同じかやや低下予想。

今週発表されるこれらの指標の結果がもし軒並み悪かったら
これまでのリスク選好ムードが変化するかもしれませんね。

ロングを手仕舞ってしまったので、一転して悲観目線です💦
ノーポジです。
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今週の主な予定

■11/30(月)
10月鉱工業生産(8:50)
10月商業動態統計(8:50)
中国 11月コンポジット PMI、中国 11月製造業 PMI、
中国 11月非製造業 PMI(10:00)
米 10月中古住宅販売仮契約(1日 0:00)
米サイバーマンデー

■12/1(火)
10月失業率・有効求人倍率(8:30)
7-9月期法人企業統計(8:50)
11月自動車販売台数(14:00)
中国 11月 Caixin 製造業 PMI(10:45)
米 11月 ISM 製造業景況指数(2日 0:00)

■2(水)
11月マネタリーベース(8:50)
11月消費動向調査(14:00)
米 11月 ADP 雇用統計(22:15)
米ベージュブック
ユーロ圏 10月失業率(19:00)

■3(木)
米 11月 ISM 非製造業景況指数(4日 0:00)

■4(金)
APEC 首脳会議(オンライン開催)
米 11月雇用統計、米 10月貿易収支(22:30)
米 10月製造業受注(5日 0:00)
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小菅氏のゴールドの動画だけでなく、
ゴム相場の動画も面白いですよ。

ひろこのスペシャリストに聞く!
ラニーニャで大相場?!天然ゴムがおもしろい。
マーケットエッジ代表 小菅努氏
ゴム買ってたけど、これも今日いったん手放しました・・・



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