2020年8月31日月曜日

 28日金曜の安倍首相辞任の意向、夕方5:00から会見の報をうけ
日銀黒田総裁人事での日銀の金融緩和とともにあったアベノミクスの終焉、
というシナリオで海外勢が売り込んでくる可能性があるのでは?

と思って慌ててクロス円ロングを手仕舞って、ドル円ショートにスイッチ。
また、その前日のジャクソンホール会合でのパウエル議長による
インフレ2%超過を容認する主旨の講演から、
ドル安が加速する可能性があるとみて、
クロス円ではなくドルストレート通貨での
ユーロドル、豪ドルドル、ポンドドルのロングを作りました。

ドル円 106.21円S
ユーロドル1.19029L
豪ドルドル0.7307L
ポンドドル1.3262L
https://twitter.com/hirokoFR/status/1299241294800195585

ジャクソンホールでのパウエル議長の講演を受けてのブログは
金曜午後に書きましたのでこちらを。

FRBの新指針「インフレの心配より雇用が重要」~安倍首相辞任の意向示す
http://hiroko.yutaka-shoji.co.jp/2020/08/frb.html

このブログを書いた後に為替のポジションを組み替え、
日経平均くりっく株365を22836円でショートしたんですが💦

くりっく株365の日経平均の推移をみるに、辞任の意向という第一報を
受けて急落した安値を下回ることなくNYクローズ。
結果、私が作った日経ショートはアゲインスト。

後継人事に注目ですが、あくまで今政権が任期満了となる
来年10月までの繋ぎの意味合いが強く、
現路線を踏襲するものになるだろうということでしょうか。
海外勢もまだ様子見って感じで売り崩してやろうという積極的な
動きは見られず。(売りで入っても日銀が買い支えちゃうし)

ゾンビ企業までバスケットで買ってしまう中央銀行のETF買いで
海外勢が日本株投資に旨味を感じなくなったという指摘もありますが、
超金融緩和相場で米株がまだまだ上昇基調にある中で
日本株だけを売るというディールには消極的なのはわからないでもない。
増税を掲げる緊縮派が後任に決定しない限りはあまり下がらないかも…。

週明け、日本株が一段安という展開にならないようなら
ショートポジションはいったん買い戻します💦

豊島逸夫さん(@jefftoshima)がTweetしていたのですが、
閉塞感からの脱却が海外勢の日本株買いを呼び込む可能性もあるかも?!


ただ、先週末金曜の日本株市場の主要インデックス一覧をみると
マザーズが結構大きめな陰線示現となっているので
短期的には調整入りとなる可能性もないではないのですが・・・。

また、米株もどこまでも上がり続けるワケもなく、
9月のレイバーデーを挟んでセンチメントが変わることもありますので、
そろそろ高値警戒を。

メガホン型のチャートはレジスタンスで阻まれると暴落するという
パターン分析があります。

※S&P500週足


元東京銀行の為替ディーラーでゴッドハンドの異名をとる若林栄四氏や
ラリーウィリアムズ氏らが提唱していますが、
仮にこのパターンが完成するとなると、S&P500はスケールの大きな下落を
強いられることになります。
そして、そのレジスタンスまであと少しなんですよね…・。

このパターンが必ず完成するわけではありませんが
意識してみている向きは多いと思いますので
ここからの上昇にはついていく気にはなれません。

そして、米株がもし、大きな下落を強いられるとするならば
日本株だけがしっかり推移するはずもなく、
日経平均も大きな調整を覚悟しなくてはならないでしょう。

米国はいよいよ大統領選がニュースの中心になってくると思われますが
追加の財政政策ではまだ歩み寄りがないままです。

米コロナ対策、1.3兆ドル規模なら大統領受け入れも=補佐官
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-usa-meadows-idJPKBN25O2VC
・上院共和案に3000億ドル上乗せした1兆3000億ドル規模なら大統領は受入用意
・民主党のペロシ下院議長は2兆2000億ドルにこだわっており
 政権側が2兆2000億ドルで歩み寄るまで協議再開はない
 

為替市場。
ドル/円相場もっと崩れていくかと思ったんですが
それほどでもなかった印象です。

ドル円が下げ止まれば、今週はドル円につれ安となって下落した
クロス円、特にトレンドが綺麗に出ている
豪ドル円、ユーロ円、ポンド円は絶好の押し目だった、ということに
なるかもしれません。先週クロス円ロングを慌ててやめたのですが
今週再エントリーするかもしれません。

それもドル円の下落が止まれば、ですが。

ドル円のみショート中ですので、下落が続くようならポジション継続します。

ポンドドルをロングしてしまいましたが
先週末はジャクソンホール会合でBOEイングランド銀行の
ベイリー総裁がマイナス金利に言及していたのね・・・。

英中銀、コロナ危機対応の手段枯渇せず 積極的な債券購入有効=総裁
https://jp.reuters.com/article/britain-boe-bailey-idJPKBN25O28O
・マイナス金利を含め追加金融緩和策を講じる余地は十分にある
・パンデミック危機にはQEが有効

このニュースはポンド安要因となりますが
為替市場ではポンド売りにつながった様子はありません。
別段、新味のある内容ではないからでしょう。
もともとBOEがマイナス金利導入を前向きに検討しているということは
報じられており、驚きに値しなかったということでしょう。

今週末は8月分雇用統計ですね、早い💦
インフレより雇用というスタンスを明示したFRB。
雇用が強くなれば自ずとインフレ率も上がってくるのでしょうけれど
まあ、2022年末までの見通しが1.7%ですので、まだまだ先ですね。
雇用統計は為替市場にあまり大きな材料にはならないかと思います。

来週の主な予定 

31日(月)
日本小売売上高(7月)
中国製造業PMI・非製造業PMI(8月)
インドGDP(第2四半期)
英国市場はバンクホリデー祝日のため休場

1日(火)
日本雇用統計(7月)
豪RMA:中銀政策金利
 ~7月の会合ではマイナス金利の可能性は極めて低いとしていました。
  これが踏襲されれば大きな動きはないと思われます。
  もし、マイナス金利導入検討などという文言がでれば
  豪ドルは売りが膨らむと思われます(ないと思うけど)
 
中国財新製造業PMI(8月)
ドイツ失業率(8月)
ユーロ圏失業率(7月)
米自動車販売(8月)
米ISM製造業景気指数(8月)

2日(水)
若田部日銀副総裁、オンライン会見
豪州GDP(第2四半期)
米製造業受注(7月)
米ADP雇用者数(8月)
米地区連銀経済報告(ベージュブック)

3日(木)
中国財新サービス業PMI(8月)
米貿易収支(7月)
米ISM非製造業景気指数(8圧)
米新規失業保険申請件数(29日までの週)

4日(金)
米雇用統計(8月)

先週の ひろこのスペシャリストに聞く!は

金融貴金属アナリスト 亀井幸一郎氏をお迎えし
【堕落する通貨と金(ゴールド)】
通貨の凋落で金急騰がはじまる!をテーマにお話しを伺いました。

https://youtu.be/zBFu8l7U0Z4

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