2008年7月31日木曜日

今週末のメインイベント雇用統計の2日前といえばADP全米雇用報告。

あまりアテにならないという声があるものの今回もちょっと動きました。民間部門雇用者数、市場予想が4000人~▲11万人だったのですが、なんと+9000人という数字が。 発表直後はもちろんドル買いがはいりました。

とはいえ、まだレンジを突き抜けるほどの強さはなく今回は108.30円を高値に失速。ユーロドルも売り込まれるも、まだまだこのところのレンジ下限には程遠いレベル。でも1.5522まで下げましたから1.60台の高値からはだいぶ落ちてはきましたが。結局ADPの数字がどんなにサプライズでも、本番の雇用統計を見てみないと確信を持って動けないというような値動き、ようするに瞬間芸に終わりました。
やっぱり決着は金曜日までつかないのかもしれません。

今日気になった動きとしては、ボラードNZ準備銀行総裁が「NZの金利はまだ下げる余地がある」と、はっきり追加利下げの可能性を示してキウイドルが売られたことですが、しかし、これ程はっきりした売り材料が示されたにしては下げ方が緩慢、、、?!下がったところで誰かがすかさず買っているようですね。その誰かというのは日本の個人投資家のようです。多少金利の引き下げ懸念があったところで米ドルに比べりゃまだ高金利ということなのかな?ボラタイルなハイリスク通貨という認識は改めた方がいいようです。持ち合いは下に放れたものの結果として値動きが穏やかな通貨となっていますものね。逆張りで攻める積極的な投資家が多いということなのでしょう。 78円どころを割り込めば投げも出てくるかしら?

そして今日は同じオセアニア通貨のオーストラリアドルが弱かったですね。
オーストラリア統計局が発表した6月の住宅着工許可件数は、季節調整済みで前月比+1.0%の予想のところ▲0.7%なんてニュースも影響しているのでしょうか?
いや、それよりも何よりも今日はこのニュースがフィーチャーされていたようです。

米スターバックス オーストラリアの店舗7割閉鎖

米スターバックスは29日、追加の経営改革案を公表した。オーストラリアで運営する全84店舗のうち、約7割にあたる不採算店61店舗を閉鎖する。8月3日までに実施する。また、本社機能を中心に従業員約1000人を追加削減する。NIKKEINET(09:02)

 スタバ84店舗中61店舗を閉鎖って?撤退とまではいかないものの、ほぼこの市場を諦めたということですね。 しかし7割が不採算店舗とは、、、。オーストラリアってコーヒーをも節約するほど景気が悪化しているのかしら。これってどういうこと?

かなり個人的なリサーチによりますと、、、、

オーストラリアには元々美味しいコーヒーを出すお店が結構あって(美味しいっていうのは濃いコーヒーらしいのですが)どうもスタバのコーヒー(安い豆を深煎りし香りをたたせ高く売る戦略のコーヒーで香りは立つけど味わいがない)はオージーには受けが悪かったらしいんですよね。もともと薄いコーヒーを飲んでいたアメリカはにとっては、スタバのヨーロピアンスタイルのコーヒーが新しかった、といいますか、美味しく感じたということでアメリカにおいては爆発的ヒットとなったのですが、オーストラリアではもともと自分の国で飲んでいたコーヒーの方が美味しかった、ということでスタバが受け入れられなかったというお話。

私ではない一個人の意見です(笑)その程度でリサーチしたなんて言うなーって突っ込みは華麗にスルー!!(私コーヒーの味の違いがわかるほどのコーヒー党でもなく、オーストラリアでコーヒーを飲んだ経験もありません。 )

という特殊要因が(決め付けちゃった)今日の豪ドルの売りを加速させたのだとすると、豪ドルの売りは一時的なものだと見ることもできます。このニュースはオーストラリアの景気が悪いのではなく、スタバという一企業の問題だと。

と、ちょっと面白推理を立ててみたのですが(笑)今日の豪ドルの売りは商品価格の下落も影響しているようですし、一部には「アメリカよりもオーストラリアの景気はやばい」なんていう見方も出てきたようですから、買いで攻めるなら慎重に!!!

テクニカルもAUD/USD・AUD/JPYともにトレンドラインを割りこんで悪化してきました。これまでオージーは強すぎた?!買われすぎたオージードルにちょっと大きめな調整があっても不思議はありませんものね。私は今オージーの先行きを白黒つけられないため手を出さないことにします。

そして昨日思わぬ上昇でロスカットとなったポンド円、今日は213.30円まで下げてきてちょっぴり悔しい思いもしましたが、結局また買い上げられています。なんだか無軌道に見えます。これもしばらく手出し無用かしら?売るなら215円台までひきつけてからでしょうね。もし買い相場なら213円台に突っ込んだところが妙味大なのですが、それは勇気が出ない水準。

ユーロドルがもう少し下げそうです。1.5570ドルで売ってみました。ドル円の買いと迷いましたが、ドル円は今レンジ上限。ユーロドルはレンジ下限までまだのりしろがあるという単純な理由でのセレクト。短期勝負です。

♥今日からラジオ日経の「マーケットトレンド」という番組の水曜日の進行役を努めさせていただくこととなりました。水曜日は「デリバティブジャパン」という商品専門誌の記者に商品市場の動向を伺うことになっています。工業品銘柄を週替わりで解説いただきますので、商品価格の先行きもチェックしたいという方は水曜日のこの番組を聴いてみてくださいね。
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2008年7月30日水曜日

ドルが買われだしました。
ユーロドルは1.5570アラウンドまで下げてきています。ドル円は際どいところに来てますね、108円台乗せには成功したものの2月6月につけた高値108.60円にはまだ到達していません。ここを明確に抜けないと次なるトレンドは見えず、再び頭打ちとなってレンジ相場入りする可能性も残されています。ユーロドルにしても1.55、あるいは1.53ドルあたりを下抜けないと天井確認とは行かないでしょう。逆張り派なら、ドル売りユーロ買いを狙う水準に到達したと思うところじゃないかしら?

このドル買いの要因は、米5月のS&P/ケースシラー住宅価格指数が全米10都市で前年同月比16.9%下落、全米20都市では前年同月比15.8%下落と前月比では下落となるも、市場予想を上回ったということでの好感。さらに米7月消費者信頼感指数が51.9と前月改定値の51.0に比べて上昇、市場予想平均の50.0程度も上回ったことも後押ししている模様。

材料をみると、決して「ユーロ売り」ではなく「ドル買い」であり、ユーロドルが売り込まれるのは解りますが、これにつれて下げてきたユーロ円はホントのところどうなのよ?と私の目には訝しく映るのですが、、。しかし170円タッチを目前に失速してきたこの達成感のなさ、派手さのない感じはひょっとしてカモフラージュ的騙しの値動きで、こんなパッとしない形でも後で振り返ってみればここが天井確認のシグナルだったと思うようなポイントかも?!、、、とかなんとかグルグルと頭の中を駆け巡っているのが、「ユーロ円売ってみる?」の声。ユーロが高すぎると言われながらなかなか下げなかったわけですが、これから始まる欧州系金融機関の決算の悪化に賭けるか?でもユーロドルもドル円も逆張り派が出動してくるような水準ですから、ここで反転するようなことになるとユーロ円もまた上がっていくようなことになるかもしれないですし、これには踏ん切りつかず、、、。

そして先日作ったポンド円214.30円でのショートポジション。持ってりゃまだ負けていないものを、214.70円においてあったロスカットラインに見事ヒットしてまた下げてきています。今日東京時間になんだかよくわからない上昇局面がありましたが、あれでポジションが清算されてしまったのです!!うーん、ロスカットラインはもっと高めに置いておけばよかった、、、などと後悔しても後の祭り。ここからドカーンと下げたらもっと後悔しちゃうわ~!もう一度売りでポジション作り直そうかと思いましたが、思うように下げないポン様に不審を抱き始めたため、ちょっと間をおいて頭を冷やすことにしました。まだ215円乗せの可能性がゼロにはなっていないみたい。

ということで、いったんポジションはゼロとなりました。
あ、いえいえ7月4日アメリカの独立記念日に85.66円で買ったトルコリラは継続して保有中。

なぜか南ア、ランド円とトルコリラが強いですね。ランドは14円台に乗せて爆発中。

今日の日経新聞に「トルコ与党 解党危機」という記事を見つけちょっと懸念していたのですが、心配をよそにリラは90円台に乗せて上昇中です。27日日曜にはトルコ最大の商業都市イスタンブールで爆弾テロなどもありましたし、内政の混乱が今後の経済発展の重石になるのでは?といった内容の記事だっただけに、リラが買われるのが不思議ですけれど、このポジションに関しては下げてもずっと持つつもりでおります。長期保有の魅力はなんと言っても金利の高さ。7月17日にも0.5%利上げをしていますので現在16.75%!!私が買ってからトルコリラ1枚でのスワップがすでに9,670円となっています。一ヶ月で1万円ほどのスワップです。これは長く持つには楽しい通貨でしょ。

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2008年7月29日火曜日

もう為替市場も夏休みなのかしら?
東京時間に動かないのは仕方がないとしましても、欧州、NY時間に入っても冴えない展開にちょっと拍子抜けです。ポンド円の売り場狙いの戦闘モードで今週スタートしましたが、気分が盛り下がってきました、、、。

でも油断は禁物。今週で7月が終わり木曜から8月入りします。月初の金曜といえばこのところの為替市場最大のイベント雇用統計の発表があります。水曜には前哨戦であるADP雇用統計、そして今週は木曜にアメリカの第2四半期のGDPも発表になるんですね。こうした数字待ちの様子見ムードなんでしょうか?しかし、アメリカのGDP市場予想が2%?第1四半期が1%でしたのでその倍という予測はちょっと強気すぎやしませんか?戻し減税の効果があるといった推測なのでしょうけれど、、、。こうしたアメリカ発の指標の結果如何では、ドル円が108円超えとなって新トレンド突入するか、あるいはやっぱり108円の壁に阻まれて反落するかの決着がつくことになるでしょう。今週はしっかりと資金管理しないと思わぬ急激な動きに資金ショートのリスクが高まるような不穏な気が漂っておりますのでご注意を!(占い師みたいね)週初穏やか過ぎると後半荒れそうな気がしません?

それにしてもなかなか崩れないユーロドル。今日は地味にユーロが上がっていましたが、原油がチャート的にはかなり悪化してきていることを考えるとユーロの強さは不思議でなりません。先週のIfo業況指数の数字などを見てもユーロが買われる理由がいまひとつ理解できないでいます。ユーロは高すぎる、そろそろ下げると皆が言っているうちは下がらないのかもしれませんね。やっぱりユーロドルは再び1.60をつけ、ユーロ円170円を取りに行くんだ、と皆が強気に転じたころにドカンと下げるという流れでしょうか。米系金融機関の決算は出揃いましたが、今度は欧州系金融機関の決算が出てきます。これがトリガーとなるやもしれないと思うのですがどうでしょう?

今日、実はポンド円214.30円でショートしたんです。理由は明白、ポンド円の日足に見るヘッドアンドショルダー、ネックライン到達説から。(詳しくはかしこいFX参照)ポジションをとった後すぐに214円を割り込み、213.70円近辺まで下げてきたので安心していたのですが、、、その後214.50円まで上がってきたではありませんか!!うーん、そう簡単にはいきませんか。もう下げるもう下げると思わせながら上げてゆくポン様のいけず~な性格はよく解っているつもりですが、またも振り回されるのかしら?!んーショートするレベルが下すぎたのか、、、。煮えきらぬまま今日は終わってしまいそうです。一時撤退も考えましたが、このレベルから大きくやられるとはあまり考えにくいと思っていますので、ちょっとこのまま粘ります。お休みなさい。

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2008年7月28日月曜日


25日金曜20:00からのYMTV「かしこいFX」もうご覧になりました?

夏らしい装いで、、、ということで高野さんはなんとアロハシャツでの出演。装いが変わると人って全く違って見えますよね。高野さんがなんだかお祭りで焼きモロコシを売っている人のような感じに、、、?!

なーんて冗談はさておき、かしこいFXでは2008年後半の為替市場のテーマについて展望しています。08年前半はとにかく金融不安、信用収縮問題が何度も蒸し返されてはサポートされるといったドル安論者とドル再生論者が拮抗する分りにくい相場となりましたが、さて後半のテーマは何でしょう?!というお話をさまざまな角度から検証して絞りこんでいます。株式は?原油は?GSE問題は?このところの問題を今一度整理して年後半の戦略を考えたいという方は是非ご覧ください。

さて、木曜に213.50円でショートしたポンド円がどうなったか。ご報告が遅れましたが、今回は我ながら見事な売買が出来ました!!

「かしこいFX」放送前、自宅でレートチェックをしていたのですが、211.60円アラウンドまで下げた後切り返してきましたよね。木曜にこのショートポジションを作った時に想定した下値がフィボナッチで211.92円。ここを下に抜けたのでそのまま下に下げるか?と思って見ていたのですが、ポン様の場合、30銭や50銭など誤差の範囲(笑)211.50円近辺で反発したなら下げ止まりと見ることが出来ます。切り返し始めたのがちょうど欧州勢が参入してくる夕方。これはまた地合いが変わる時間帯に入った、と212.96円でショートポジションは手仕舞いました。そしてちょっと下げた212.86円でまたまた買いポジションを作りました。見ていると順調に上がってきたのですが、これから出かけなくてはならないという状況でしたので、あまり欲をかかずにこの利益を確定させるべきと目標値を設定し仕切り注文を出して仕事に出かけました。その設定価格が214.40円。この根拠は今回の下落に対しての3分の2戻しが214.20円と算出されましたので、ポン様の特徴からちょっと行き過ぎるだろうと想定しての価格。果たしてYMTV本番中もポンドは上昇を続け、この設定ラインに見事到達、金曜夕方からの反発局面でのポジションをきっちり清算することにも成功しました。しかし、ポン様はさらに上昇して214.90円タッチとなったのが若干悔やまれるところ、、、。

でも今、ポンドはあまりロングで深追いしないほうがいい、これはYMTVの中で高野さんがポンド円の分析をされていますのでご覧ください。日足での教科書のような美しさのヘッドアンドショルダー、ポイントとなるネックラインがどこにあるかを知れば、今度はショートしてみたくなるはず?!明日月曜の値動き次第では今度はまたまたショートで攻めるつもりです。

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2008年7月25日金曜日

今日は下落ですか、、、急落からの切り替えしが行き過ぎの水準にはありました。冷静に考えれば昨日買いに転じても、それほど上値を追えないことは分かったはず?!

昨晩ショートからロングに切り替えたポンド円。 今日の急落で撃沈、、、、となるところでした。

今朝起きて値動きを確認すると、215.85円アラウンドで伸び悩んでいましたので、流石にここで息切れか?と出かける前に215.30円で仕切り注文を出しておいたのです。帰ってみると案の定、214円を割り込む下落となっていたわけですが、夜中に作ったポジションは冷静さを欠くこともありますので朝起きて検証しなおすという作業も必要かな、と。ほら、夜中に書いたラブレターは翌日読み返すとクサすぎて恥ずかしすぎる文章になってるって言いますものね。

危うく大きな損失となるところをなんとか免れました、結果は214.80円買いの215.30円クローズですので地味ですが利益。214円割れでまた買ってみようか、、、とも考えましたが、テクニカル悪化につき見送って逆に213.50円で追いかけてちょっと売ってみることに。214円を割りこんできたので、レンジブレイクでの急騰シナリオにちょっとかげりが見えはじめました。ブレイク後の新トレンド形成となるなら、今日のような調整を入れずに、買いたくても買えないというようなスピードで上がるんじゃないかしら?と思っています。まだそのシナリオも消えたわけではないのですが、今回の場合、208円からの上昇に対して相応の調整を入れる方の「ショート戦略」に分があると見た。

時間足のフボナッチで見たサポートポイントは
0.382で212.86円
半値押しで 211.92円

このくらいの調整は想定しておきます。これは上昇トレンドのなかの調整であることが前提での短期売りですので、風向きが変わればロングに切り替えます。

このポンド売りの材料。まあ、行き過ぎた上昇に対するテクニカルな売りといえばそうとも取れるのですが、ちゃんときっかけがありました。

6月英小売売上高は前月比で▲3.9%低下、市場予想平均の前月比▲2.6%を下回った

結構衝撃の数字ですね。予想との乖離もそうですが、前月比3.9%減というのは、1986年1月に集計を開始して以来の大幅な下落だとか。昨日MPCの議事録で利上げ票1名が存在したことで、利上げ期待のサプライズとなり上昇したポンドが、今日はこの小売売上高で一転して次の金融政策は利下げに向かうだろうという見方が強まったということでしょうか。昨日のジョーさんとのTMTVでも、今度は欧州圏に懸念が広がるといった話がありました、、、、。ん?レンジブレイクの上昇はどうなる、、、?

そして昨晩ショートしたキウイ円がドンピシャ!朝方のサプライズ利下げ、これは全く想定外でした。
NZ準備銀行、政策金利を0.25%引き下げて8.00%に。NZの利下げは2003年7月以来で5年ぶりだそうです。1―3月期はマイナス成長だったようですね。ただ、このタイミングでの利下げはマーケットには織り込まれていませんでした。少なくても秋口となると見られていたようです。昨日書きましたNZの大手金融機関ハノーバー・ファイナンスのガタガタなども合わせた考えると、この先キウイは買えない。利下げが今回1度きりで終わるとも考えにくいので、連続して下げるということになると、長らくもみ合ってきたレンジを下に放れるのではないか?という気もしてきます。なんといっても政策金利まだ8%もあるんですもの、のりしろはたっぷり。追加利下げの余地は大きいでしょう。

このキウイ円の次のポイントはどこか?また豪ドル円のポイントなど、今日のFOREXRADIOでだいまんさんが具体的に解説してくださいました。今日は午前中の収録でしたが、「果たしてここから買えるのか?」といったテーマにだいまんさんは疑問を呈しておりましたが、果たして果たしておっしゃるような展開に。是非オンデマンド放送を聴いてくださいね。ポンド円にも言及いただいています。

最後にひとつ、気になった記事。日経ネットから。

米石油保管・輸送大手のセムグループは22日、米連邦破産裁判所に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したと発表した。在庫の値下がりリスクを回避する目的で原油先物を売却したところ、逆に原油価格が高騰し、損失が膨らんだ。
 今回の原油高騰局面で、米エネルギー産業のインフラを担う主要企業の経営破綻が明らかになるのは初めて。同社は原油タンクや送油管を保有し、石油大手から仕入れた原油を製油所に販売する。在庫を売却するまでの間に原油価格が下がると損失が発生するため、それを避けるため原油先物やオプションを使いつなぎ売りを実施していた。 ニューヨーク・マーカンタイル取引所での先物売却で被った損失は24億ドル(約2500億円)を超える見込み。先物の相対取引も使っており、損失がさらに増える可能性がある。金融機関から追加担保の差し入れを求められ、資金繰りに行き詰まった。(23日 20:11)

ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えているところによりますと、この会社の倒産が過去10日間、14%に渡る原油価格の下落に大きく寄与しているとか。今原油市場への投機マネーの流入が問題視されていますが、この会社は投機ではなくヘッジ目的で先物を売っていたわけです。ところがそれが踏み上げられたということでしょうか、なんとも残念なニュースです。こうした実態ある企業がヘッジとしてマーケットに参加しているわけですが、それ以上に大きなマネーが市場に流れ込み、これまでの想定シナリオにはなかったような相場となってしまっているために、悲劇が起こったということですよね?なんだかちょっと気の毒な気がするのですが、実際のところどうなんでしょう??
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2008年7月24日木曜日


ポンド強いですね、、、。
とうとう日足でみても214から215円にある横線でのレジスタンスを突き抜けての独歩高。

この上昇に拍車をかけたのが、9―10日開催の(MPC)金融政策委員会でベズリー委員が0.25%の利上げを主張していたことが明らかとなったこと。賛成7名の賛成多数で政策金利の据え置きが決まったのですが、反対は2名。ベズリー委員の利上げ票と、ブランチフラワー委員の0.25%の引き下げ票。利上げの声が出ていたというのがサプライズということですか。

さらに、「スペインの銀行のBBVAが英住宅金融大手HBOSの買収に興味を持っているとの噂でポンドが買われているのでは」との見方も。

乾杯、、じゃなくて完敗です。

211.50円と212.10円でショートポジションを作りましたが、214円でロスカットとなりました、、、、。まさか214円を超えてくるとは思っていませんでしたが、ここを超えてきたことで、トレンドが発生したと見ることもできます。次の上値抵抗が横線では217円アラウンド、その上は221円とか222円?にならないと見えてこない。トレンドラインを自分なりに引いてみたところ、次のチャンネル抵抗は216.15円。つまりまだ強い。下げても、211円くらいでサポートされる形状です。ここまでわかっているとなると、次の一手は?そう、買いですよ買い。

ということで、214.80円でポンド円買ってみました。レンジブレイクでの買いはだましも多いという話がありますが、今回は220円くらいまでは行きそうな予感。今回ショートで負けた分くらいなんとかなりそうな気がするのですが、、、、?!

さて、今日のYMTV「為替That’s談」はもうご覧になりました?ドレスナー・クラインオート証券のジョセフ・クラフト氏との人気プログラムなのですが今回から趣向を変えまして、フリートークでジョーさんに話を聞くこととなったのですが、チャットでのリスナーの皆様からの質問が乱れ飛び、私の作ったインタビューシナリオ通りに話が進まないという盛り上がりで、1時間があっという間に過ぎてしまいました。

特にGSE問題。これについての巷の報道にジョーさんは思うところがあったようです。1週間早くジョーさんと話したかった、、、。と思ったのは私だけではないでしょう(笑)私もこの問題が出てきた直後に「アメリカの凋落が始まった? アメリカはもう駄目ですドル売りです。」などと書きましたが、ジョーさんの話を聞いて考えを改めました。よく知らないということが悲観論を増幅させます。マーケットのセンチメントが弱気に傾きすぎた時が絶好の買い場なのですね。こうした状況とドル安悲観論者に対してジョーさんの考えは、、、?!目から鱗の事実と今後の予測は是非、オンデマンド放送でご確認ください。このところのモヤモヤがすっきりするはずです。

あ、ポンド円を買ったほかにキウイ円を81円でショートしてみました。このところボラが全然なくてつまらない通貨となっていますが、テクニカル的にはちょっと弱いかな?と思ってみていたところ、こんなニュースも出てきたりして、、、。

◆ニュージーランド最大の金融会社ハノーヴァー・ファイナンスは新規の預金の受け入れを停止、更に現在預託されている預金の引き出しも凍結すると発表した。5億54百万ニュージーランドドル(日本円で約449億円)が引き出しできない状態となっている。

キウイドルは売られているんですけどね、、、キウイ円は?

また明日!?


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2008年7月23日水曜日

連休明け、まだ苦しい状況が続いています。

えっ?!まだ損切りしてないの、、、などというお叱りの声が聞こえてきそうですが、ぐずぐずとポンド円ショートを抱えたまま現在に至ります。208円から213円まで5円も切り返してくるとは!!
買いポジションを作ったポイントはばっちりだったのですが、利食いが早すぎ、ドテンショートで大失敗という惨状、皆さんはご無事でしょうか?

214円乗せてきたら切ります。

まだここから(213.80のトリプルトップで)下げるという幻想が消えませんので継続保有。
、、、、ダメですか?

さて、明日23日は YMTV。
ドレスナークラインオート証券のジョセフ・クラフト氏をお迎えしての人気プログラム「為替That's談」生放送があります。
今回からはジョーさんとフリートークでお話を伺うことになりましたので、皆さんからのチャットでの質問大歓迎です。私も明日、ジョーさんに何を聞こうか考えておりましたが、メモを作成しましたので、明日のインタビューメモをここに公開しちゃいます。こんなイメージでお話伺っていくつもりですので、お楽しみに。でも、これはあくまで予定。明日になったらごっそり変えちゃうかもしれませんけど。

皆さんも是非いろいろ質問してくださいね。生チャットで質問にお答えいただきながら進めていきます。
どなたでも参加できます。

視聴はこちらから→ 23日20:00にクリックするだけでご覧になれます

明日のインタビューメモ

①ドル安は止まったか?

3月17日に底入れし上昇してきたドル円・クロス円相場ですが、、、
    
●7月に入って ポールソンがトリシェに会いに行ったり、インディマック・バンコープが破綻したり GSE政府系住宅金融公社の緊急救済策が発表されたりと アメリカは大丈夫なのか?というようなネガティブニュースが次々に飛び出した。

7月事件簿?!
◆サミット ・ブッシュ大統領がひとり強いドル政策を信じるなどと発言するも話は盛り上がらず?
◆ポールソン氏は議会証言で『異常事態』に対しては公的資金投入との発言!!
◆GSE・政府系住宅金融ファニーメイ・フレディマックの危機
・7月15日月曜朝、GSE 2大住宅金融公社であるファニーメイとフレディマックの緊急救済策が発表。

・財務省が貸出枠を拡大し十分に資金供与すること
・ 必要に応じて両GSEの株式を取得(前例のない措置)
・公定歩合(2.25%)でのFRB窓口貸出制度を認める

●GSEについては対応・対策が後手後手に回ったような印象が否めないこと、またこの2社の救済額のスケールの大きさに、ドルは再び売られると見る向きもあるが。。。
●あるいはドル防衛姿勢を強めれば強めるほど、ドルへの懸念が強まってドル離れが進むとの見方

②いろいろあったが、結局はドル買いとなっている。その理由は?

◆金融機関の損失計上は縮小傾向。金融機関の決算内容は予想より良かった。
◆ SEC空売り規制が効いた?
◆ 原油も147ドル台の高値をつけてから130ドル割れまでの調整が入っている。
◆ 穀物価格も暴落に近いスピードでの調整。ただ、金だけが上昇基調を崩していない。
(原油市場にはカルパースなどの中長期の資金がETFという形で流入しているという話だったが)

③今後の資金の流れに変化?

●ダウ平均は下げとまった?
●今後の経済指標は?お天気おじさんに聞く。
●ドル円100円割れ円高リスクは残っているのか?

④介入の可能性はあるのか?

● そのタイミングは?レベルは?

⑤アメリカの政策金利は今後利上げに向かうのか?

● 利上げに踏み切るのはいつ頃?
● 年内どの程度の利上げがあるの?

⑥ ユーロは天井をつけたのか?

◆ユーロドル 7・15 再び1.60台をつけてから反落中
◆ユーロ円は169.70台、史上最高値を更新しているが、、、

⑦北京オリンピック、大統領選挙の影響度

● 大統領選年はレンジ相場?


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2008年7月19日土曜日


切るべきか切らざるべきか、それが問題だ。

ポンド円ショート、結局まだ持ってます。
苦しい展開を強いられています。
ドテンポジションがうまくいくことってあまりないわよね、
と調子に乗りすぎたポジションメイクを反省しております。

こんなに戻るなんて、、、むしろ下落する以前より高くなるなんて、、、。
とお嘆きの皆さん。

是非、本日のYMTV「大倉孝の本音で言わせて」オンデマンド放送をご覧ください。
3連休ですが、為替のことをすっかり忘れて休むもよし。
オンデマンド放送を見て来週の戦略を練り直すもよし。

よい週末を!

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2008年7月18日金曜日

今日はドルが買い戻されました。これが自律反発なのか、あるいは下げ止まったのか。

19:30に発表されたJPモルガン・チェース銀行の4-6月期決算は、1株あたり54セントの利益を計上、事前予想平均44セントを上回る結果となりドル買い加速。

21:30に発表された6月の住宅着工件数と許可件数は市場の予想に反して前月から増加。6月は洪水の影響でとうもろこしの作付けに多大なる影響を与えたことから、とうもろこしが暴騰するといった動きが記憶に新しいところですけれど、その洪水の影響で住宅着工が落ち込むのでは?という予想もありました。ところが蓋を開けてみれば予想 96万 に対し 106.6万と意外な結果にドル買いが加速。

昨日バーナンキ氏が介入に言及する発言を行っており、ここからドルをサポートするような材料が出始めました。これ、今日のforexradioにゲスト出演いただきましたYEN蔵さんもおっしゃっていましたが、テクニカルのサポートポイントに合わせるようにして、反転するような材料が重なって出てくる不思議、というのがあります。さて、YEN蔵氏の地獄耳情報とは?そしてYEN蔵さんのこの先のドル円の見通しは?FOREXRADIOを是非お聞きください。昨今のマーケットの見方やドル、ユーロの行方にポンドの今後と情報盛りだくさんです。

 しかし、この期に及んで住宅着工件数が増加って?住宅市場は飽和状態じゃないの?この数字を見て、住宅市場が持ち直すと読んでもいいのでしょうか。いえ、今問題となっている住宅価格の低下というのは過剰な在庫といった問題があるはずです。それなのに許可件数、着工件数とも増加というのはアメリカ人っていったい何を考えているのかしら?!これ、一時的なものだと思うのですが、、、次回の数字はこの反動でかなり悪化するのではなかろうかと、またまた穿った見方をしてしまいます。

というわけで、個人的にますますアメリカ経済に不信感を募らせたわけですが、こうした不思議な指標も手伝っての目先の反発局面は、そろそろ止まるころでは、と見ています。介入なり、公的資金なりの実弾投入でもあれば別ですが、現時点では全てサポート発言、口先のみですから、本格的なドル買いにトレンド転換したとは思っておりません。かといって、ドルが叩き売られて、このままユーロドル1.60突破、ドル円100円割れなどというドラスティックな動きとなるとも思っていません。
しばらくは方向がつかみにくいもみもみ相場が続くように感じています。昨日「やっぱりアメリカは駄目です!!ドル売りです」と書きましたが、緩やかなる凋落でしょう。すぐにどうにかなるようでは世界経済へ与えるダメージも大きすぎますものね。

それと、昨日付けのロイター記事。

[東京 16日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受け、外為市場ではドル売りの流れが確認できたとして、ドル/円の100円割れシナリオを描く参加者が増えている。

これを見て

ああ、しばらく100円割れはなさそうだわ。

と思った次第。いつかは100円割れの円高もあるかもしれません。でも今じゃない。

しかしながら、目先の反発局面終了のムードを察知しましたので(勘)昨日作ったポンド円は210.64円で利益確定。、、、、ちょっと早すぎたわね、その後212円まで上昇。

そして、ユーロドルはもっと下げると見ていたのですが、なんだか原油が下げ止まりそうな感じがしまして、、、そうなるとまたユーロ買いが入るかもしれないという恐怖が芽生えまして、1.5867で手仕舞い。

今回はどちらも大きく利が乗りました。この調子で次の一手。そう、ショートです。ポンド円のショート。
ちょっと早まってしまい211.50円でポジション作っちゃったんです、、、、。212円まで上昇しておりますので、早速苦しい展開。212.10円で売り増そうかと考えています。212円台はかなり重い展開続いていますので、これを突き抜けて上げるほどの強い材料があるとも思えませんものね、212円アラウンドの売りは妙味大だと思うのですが、、、。ユーロドルを買うという選択もあるのですが、これはちょっと勇気がでません。さて、どうなりますか。

明日は YMTV 「大倉孝の本音で言わせて」大倉さんに昨今のマーケット環境について、さらに、年後半に向けての戦略をうかがいますので是非ご覧くださいね。YMTV「本音で言わせて」はどなたでもご覧になることが出来ます。20:00からの生放送、チャット機能を使って質問にお答えしながら進めていきます。

視聴はこちら→18日19:30以降セミナールームに入ることが出来ます



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2008年7月17日木曜日

買い出動は1日早かったようです。

昨日209.50円でロングしたポンド円は208.80円でロスカット。
急落時の底を探るのって難しいですね、今日の東京時間にも改めてドルは売られました。
この間ユーロドルは戻りを入れたものの、1.60ドルの高値を追う勢いはありませんでした。これはやはり原油価格の大きな下げが気がかりなのでしょう。原油価格までが一緒に下げてくると昨年何もかもが売られまくった8月の悪夢が脳裏をかすめます。

あらゆる措置もむなしくドル売り、株売りがとまらぬアメリカですが、今日は米証券取引委員会(SEC)から空売り規制強化を検討とのニュースが出されました。(大倉さんのブログで速報が出されましたね)この措置についても賛否あるようですが、これを受けて日本の株式市場がどのように反応するのか注視しておりましたが、商いは薄く、結局日経平均は小幅高に終わり、どうも消化しきれなかった模様。為替市場はといえばドル売りとまらず。

NY時間に入って、ようやくドルは買い戻されます。現時点(0:40)でダウ平均も大きく切り返してきているようですので、SECの空売り規制がそれなりに評価されているのかと思ったら、ある情報ベンダーから配信されたニュースによると

「米エネルギー省が発表した週間在庫統計で原油の在庫量が増加していたことから原油先物相場が急落。原油先物相場の急落を受けて米国株相場も堅調に推移。」

と、株高の要因は原油の急落だと解説しています。え、そうなの?空売り規制の評価じゃないの?原油価格の下落が株高要因なの?、、、、確かにこうしたファクターも今はとても大事ですけれど。

ただ個人的な意見ですが、週間在庫統計の増減などの需給からのニュースソースってこれまでの原油の上昇過程においてはほとんど材料視されてこなかったものですから、この原油安はもっと他の要因によるものでしょう。在庫増とはあくまで後づけの理由に過ぎません。ではなぜ原油が今下げてきているのか?この辺りに次の大波を読むヒントが隠されているように思いますが、、、よくわかりません。資金の循環で商品安・株高のサイクルが訪れるということでしょうか。確かにテクニカルや日柄で見ても行きすぎたものの修正局面が来てもおかしくはないところにきています。

でも、もし、現時点でのニュースにて解説されているように、原油安でダウ平均が持ち直しているというなら、米当局のあらゆるドルサポート発言や公的資金も視野に入れた金融機関の救済という材料よりも、原油高をなんとかするほうが早いということになります。少し前にCFTC(米商品先物取引委員会)が投機筋の資金流入に関しての監視を強化するというニュースがありましたが(具体策がないということで失望されたソースです)こちらを具体化することのほうが重要だということになりませんか?ともかく、景気の減退、金融の混乱を阻止するには原油価格を下げることだと、、、?!

さて、ユーロドル1.60台はWトップで天井なるか?
個人的には中長期でみれば1.60が天井になるとは考えていませんが、目先は調整入りする!このシナリオは今のところヒットしているようです。原油がいよいよ崩れてきたようにも見えるので、原油を見ながらユーロショートの出口を探りたいと思います。原油価格の調整が多きければユーロの調整も大きくなるはずです。まだまだショートで粘ることにします。

そして、ロスカットとなったポンド円。リベンジ!!!
208.60円で買いなおしました。理由は昨日書いた通りです。昨日のポジションはあえなくロスカットとなりましたので1日早かったようですが、ここから少しドル円とクロス円は戻りを入れる!?と信じてもう一度買ってみたのですが、、、、。


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2008年7月16日水曜日

昨日、そろそろ答えが出てもいいころじゃないの?なんてタイトルでブログを書いたのですが、今日はっきりとした形で答えが提示されました。やっぱりアメリカは駄目です。ドル売りです。ユーロドルは1.60台に再び乗せました。膠着していたドル円も106円台から104円台へ急降下、日足で見ると一目均衡の雲を今日1日で下抜けた形となりました。

特に23:00、バーナンキさんってば一体どんな発言をしたのよ?と思わず溜息をついてしまうような一段のドル売り加速に、これはただ事ではないという不穏なムードを実感したわけですが、そのバーナンキ氏の発言がこれ。

■金融市場の安定回復がFRBの最優先事項との認識示す、、、も
■エネルギー価格の一段の上昇の可能性、クレジット状況のさらなるひっ迫、引き続き低迷している住宅市場、これら要因がすべて経済成長見通しに対するかなりの下向きリスクとなっている。
さらに、
■インフレ上方リスクは増大した

と、ドルをサポートする気があまり見えてきません。
これがバーナンキさんの正直さとでもいうのでしょうか、、、?

またブッシュ大統領もコメントを出しています。

「金融機関のシステムは基本的に健全だ」

と、こちらはまた随分な楽観論で。一体どんな根拠があるんでしょうか?

どちらも、発言の全体像が見えない現時点で とやかく突っ込みを入れるのは控えようと思っているのですが、なんだかもう誰が何を言っても駄目な気もしてきました。ポールソンさんが介入だの公的資金だの言ってもこの有様なんですもの。中長期的ドル売りです。アメリカはやはりリセッション入りを逃れられない?そんなムードが出てきました。

ただし、今日のドル売りのスピードはちょっと行き過ぎな気も。目先は買い戻しもあるかと思いますが、緩やかにドル売りが再開するのではないでしょうか。

1.60達成は自分の中のシナリオにあったものの、これを買いで取ることが出来なかった反省から、今日は勇気を出してポジション作りましたよー!

1.6010でのユーロ売りです。

え、書いていることと矛盾するポジションじゃないかって?
中長期と、短期の戦略は違うんです。1.60を超えてなおユーロを買う材料も今見当たりません。ドル売りというだけでのユーロ買いは、テクニカルでの目標達成とともに流れが止まると見ました。一旦はユーロ売りです。つまり、ドル買いか。ターゲットは1.57くらいかな。このあたりまで押さないと次の上昇は難しいでしょう。

それからポンド円を209.50で買ってみました。
今日は211円後半から209円までと大きく下げましたので、戻りがあるだろうと。

クロス円はあまり下げない気がするんです。ドルが叩き売られるような展開となればもちろん一緒に売られますけれど、円買いの理由もないということ、金利差などなど結局は円売りで高金利通貨に資金が戻る流れとなるのではないか、と。それにしても、ポンドはリスクがありますけどね。再び200円割れのシナリオだってまだあると思っていますが、、、。今日のような大きな値幅で下げたときの戻りは結構大きくとれるんじゃないかしら?ということで短期での買いです。

では、明日朝起きてびっくり!という急変がこの後ありませんように。お休みなさい。


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・GSE債・日本の大手金融3グループの保有残高合計は約4.7兆円(2008年3月末現在)
生命保険会社のGSE関連債の保有状況・日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命の大手4社の合算は4 兆円超

2008年7月15日火曜日

今朝、ポールソン長官からの2大住宅金融公社(GSE)であるファニーメイとフレディマックの救済策が発表されました。

・ 財務省が貸出枠を拡大し十分に資金供与すること
・ 必要に応じて両GSEの株式を取得(これが実行されれば前例のない措置となるそうです)
・ FRBは、の公定歩合(2.25%)での連邦準備銀行の窓口貸出制度を認める

といった内容。

この支援策がポールソン氏、バーナンキ氏、そしてNY連銀総裁のガイトナー氏による休日中の緊急ミーティングというスタイルで決定したようです。

金曜からの情報が錯綜していて、どうも正確に整理ができずにいるのですが、ポールソン長官は確か週末の段階では具体策を出さずに現状支援にとどめるといった発言をしていましたよね?これがマーケットの失望を招いたことで慌てて休日ミーティングをやったとも取れるのですが、どうなんでしょう?地銀インディーマックの破綻にしてもかなりのインパクトだったはずで、米当局がどんどん追い詰められてきているように感じるのですが、、、、。次から次へとこれまで聞いたことのないような超ど級のニュースが飛び出し、その度に買いだ、売りだとバタバタ慌てふためく投資家の姿とそう変わらないレベルに当局もガタガタしてきているように思います。

それがマーケットにも反映されているのではないのでしょうか。緊急支援策が出されたわりにはドル買いの勢いが頼りなく感じません?米当局Big3の面子を潰さぬ程度にはドル買いが入ったものの、トレンド転換となるようなダイナミックさはなく、結局先週からあれだけ目の飛び出るような大きなニュースが出てきているにもかかわらずレンジを抜けないでいるんです。とういうかドル円相場などはむしろますます膠着感が強まってきている気がしますよね。

ドレスナークラインオート証券のジョセフ・クラフト氏は2008年のドル円相場はボラティリティの小さいレンジ相場となるだろうとの見通しをされていらっしゃいましたが、ホントですね、、、、。

とはいえ、公的資金を使うという最後の砦にまで金融不安は到達してきたわけですから、ちょっとしたきっかけで砦が崩されるのか、あるいはここは死守し崩壊を免れるのかそろそろ明確に答えが見えてきてもいいころのような気がします。さて、どちらに傾くのか?!

今のところまだ米株安は止まっていないようです。ダウ平均は現在先週末比マイナス圏に。東京時間に買われていたドルも一転して今売られています。ユーロドルは再び1.59ドル台、ドル円は106.20円を割り込んでいます。

今日はロイターからこんなニュースを拾いましたので、引用しておきます。

①米大手住宅ローン会社インディマック・バンコープ IMB.N が11日に業務停止し、米連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれるなか、さらなる米銀行が経営破たんに陥る可能性が高い。  RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ジェラルド・キャシディ氏は、今後3年間で300行以上が破たんに陥る可能性があると述べた。キャシディ氏は2月、破たんの可能性がある行数を150未満としていた。  サブプライム住宅ローンに集中していた信用損失が、このほかの住宅ローンや、かつて安全と見なされていた債務に拡大するなか、銀行への圧力は増大している。  

②米証券取引委員会(SEC)は、金融機関の経営を脅かしかねない虚偽のうわさの流布の防止策を強化する。米株式市場ではこの1週間、米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ) FNM.N 、米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック) FRE.N 、米リーマン・ブラザーズ LEH.N などの株価が急落している。  SECは週末に異例の声明を発表。その中で、ブローカーディーラーや投資アドバイザーが、市場操作を防止するための対策を設けているかどうか、早急に調査すると警告した。

特に、②のニュース。
これ、虚偽の噂による市場操作で荒稼ぎしている輩を締め出すのが目的というより、こうした噂ひとつで金融機関が破綻しかねないという懸念の表れなのではないか、そんな風に感じてしまったのですが。今、アメリカ経済は噂ひとつで金融機関の破綻の連鎖を招くことも考えられるほどの脆弱さをはらんでいるのでは?などと穿った見方をしてしまうのですが、いつもこんな穿った見方ばかりしているとなかなかいいディーリングが出来ないので、ほどほどにすることにします(笑)

でも、あと300行も銀行が破綻するなんていう予測が出てくるなんて異常事態よね。公的資金で全部救済するなんて無理でしょ?!


さて、東京時間で売られたユーロドル。拾おうかと迷ったりもしましたが結局手が出せず、ノーポジションのまま。何をどの水準で攻めたらいいのか、今ちょっと難しすぎて悩んでいます。

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2008年7月14日月曜日

先ほど、明日からの週のテーマは「GSE問題」というような内容のブログを書いてUPした後に、
こんなニュースを見つけました。

米連邦預金保険公社(FDIC)は11日、米カリフォルニア州の地方銀行で、住宅ローン大手のインディマック・バンコープが経営破たんしたと発表した。

 資産規模は約320億ドル(約3兆4000億円)と、破たんした米銀では過去3番目の大きさ。米銀の破たんは今年5件目となる。
 米国では、米連邦住宅抵当公庫(ファニーメイ)など政府系金融機関の株価が、経営の先行き懸念から急落している。インディマックの破たんで、金融不安の再燃に拍車がかかる可能性もある。
 インディマックは今後、FDICが管財人を務めて事業を続け、受け皿となる支援企業を探す。
 インディマックは個人向け住宅融資事業を展開し、低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」などを貸し付けて事業を拡大してきた。しかし、融資の焦げ付きが急増し、経営が悪化していた。
 米銀の破たんとしては、1984年のコンチネンタル・イリノイ(資産336億ドル)、88年のファースト・リパブリック・バンコープ(同333億ドル)に次いで3番目の規模となる。


ニューヨーク=山本正実】(2008年7月12日12時26分 読売新聞)

土曜のお昼には読売新聞のネットに配信されていたようですが、気がつきませんでした。恥ずかしながら。

それにしてもこのニュースがいつ表に出てきたか?です。NY時間には出てきていない?となると、これが反映されるのは月曜東京時間からとなります。「米銀の破たんとしては、1984年のコンチネンタル・イリノイ(資産336億ドル)、88年のファースト・リパブリック・バンコープ(同333億ドル)に次いで3番目の規模となる。」ということですから、かなり大きな地銀破綻のニュース。これがほかの銀行の破綻懸念へと繋がれば、すさまじいドル売りも予測されます。週明けから予断を許さない状況となりました。


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2008年7月13日日曜日

11日金曜の東京時間に米政府が住宅金融会社「ファニーメイとフレディマックのどちらか、あるいは両方の経営引き受けを検討」、「ファニーメイとフレディマックの問題が悪化すれば資産保全も検討」との観測記事が伝わりました。この後、ドル円相場それほど大きく動いたわけではないのですが、107円台を回復したりして割りに堅調推移だったのですが、、、、。

NYに入ってこの動きが逆転しました。原油価格は史上最高値を更新するし、ダウ平均は200ドル超も下落するし、ドル円も一時105.60台までのドル売り進行。ユーロは買われ、ユーロドルは再び1.59台乗せ、そしてなんと、ユーロ円にいたっては一時169.60円付近まで上昇、最高値を更新しました。

NY時間にポールソン長官がGSE・政府系住宅金融に関する異例の緊急声明を発表したのですが、この中で「具体策が示されなかった」ことがドル売りの原因。先に出ていた観測記事の段階で市場には過大な期待があったということなのでしょうか。具体策がないだけで叩き売りですよ、、、こんな動き読めません(泣)

ただ、その後NY時間内にバーナンキ議長が「GSEに連銀貸出を利用可能と通知した」との報道が伝わり、株価が下げ渋ったことで今度は信用不安が後退したとでも言うのでしょうか、終盤には株式市場が一時プラス圏に浮上、ドルもやや買い戻される展開となっています。

明日からのテーマは、まずはこの「GSE問題」の行方でしょう。バーナンキFRB議長が15日に上院銀行委員会で、16日に下院金融委員会でそれぞれ金融政策についての証言を行うということですので、この内容如何では大きく振らされる可能性大。

また17日にメリルリンチ、18日にはシティグループの決算が予定されています。両者ともサブプライム関連での損失が巨額であり、経営すら危ぶまれる始末となておりあすので、資本不足の疑いでもでるようなことがあれば再び株売り、ドル売りの流れが強まることも覚悟しておかなくてはならないのかも。

ただし、ファニーメイとフレディマックの救済検討報道も出ているので、仮にメリルやシティの損失額が市場予想を上回っても、米当局の救済が期待できるのではという見方もあるようですので、「噂で買って事実で売る」いや、この場合は「噂で売って事実で買い」か?とにかく知ったら終い、材料と市場の反応が決して同じではなさそうな分かりにくい嫌なムードが蔓延しているような気がしております。

ただ、本当にGSE国有化というような具体策が明らかとなれば、ドカーンとドルの買い戻しもあるかもしれません。ここが長い目で見ればドルの底値、ユーロの最高値域であるということになるやも???

といったような話を YMTV「だいまんのテクニカルで大儲け」で話しておりますので、是非ご覧ください。金曜19:00からの放送でしたが、オンデマンドで繰り返しごらんいただけます。
タイトルどおり勿論「だいまん式罫線術」によるテクニカル分析のプログラムですが、金曜はやはり「GSE絡みの特報」直後なだけに冒頭ではこの話題を。

YMTVメインキャスター高野やすのりさんと、だいまんさんとが顔を合わせた豪華プログラム第1回目です。だいまんさんの引くトレンドラインの美しさを是非ご覧くださいね。

11日YMTV「だいまんのテクニカルで大儲け」を見る

しかし、ユーロドルはますます悔しい展開となってきた。。。。

でもここからは遅すぎな気がして買えません、、、ああ、次の戦略は?
また月曜の動きを確認してから考えましょう!

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2008年7月11日金曜日

やっぱりユーロドルは切らずにじっと持っておくべきでした?

と、のっけからダラレバ発言(笑)どうもうまく利益を積み上げられません。

23:00過ぎ、FRBバーナンキ議長とポールソン米財務長官の議会証言が伝わると、抵抗となっていた1.5750-60ドルレベルをスルリと上抜けました。ユーロドル相場、やはり原油相場が大崩れとならにいことにはそう簡単にくずれそうにありません?!現在原油価格は137ドル台へと上昇してきています。

しかし、一昨日8日はバーナンキ氏発言でドル買い反応となったのに、今回はドル売り?なぜでしょう。バーナンキ氏の発言内容を比較すると、それほど大きく変化したようには感じません。今日の要は、やはりポールソン氏の発言かしら。

■ポールソン氏議会証言

○『異常事態』に対しては公的資金投入も
○監督当局は混乱阻止へ『緊急時の権限』必要
○強いドルを望む、長期的にドルはファンダメンタルズを反映

え、「公的資金」投入?!

いよいよ明言するところにまで来たということでしょうか。これまでもずっと市場からはこうした措置を求める声が根強くあったのですが踏み切れずにいたアメリカ。当局の煮え切らない態度に批判も多くありましたが、いよいよ腹を括った?!これは大きな変化でしょうし、大きなドルサポートとなるはずです。
なのに、ドル売り?

8日のバーナンキ氏発言も公的資金の準備が整ったという解釈ができると昨日書きましたが、やはり時機を逸したというか、今更感がマーケットに渦巻いていたということがドル売りの反応として現れているように感じます。もっと早い時期での「公的資金投入」発言なら、ドラスティックにドル買いが入って基調転換となったのでは?これもまた、かなり個人的な感想ですけど、、。

また3月17日を起点に3~4ヶ月続いた「サブプライム問題は峠を超えただろう」安心感からのキャリートレード再開とも取れる楽観的な空気の蔓延に疑問符がついたということになります。このところのアメリカの経済指標も悪いものが目立ちますし、原油は下がりませんし、景気の減速への懸念、繰り返される米当局者のドルサポート発言、とどめに異常事態、、、つまり金融機関の破綻処理についてのスキームの準備に、公的資金投入とくれば、やっぱりアメリカはだめだ、もがけばもがくほどだめだ、という心理が働くのは無理もないですよね。そうそう、書き連ねるの忘れたけれど、ポールソン氏はほかにも「介入も辞さない」発言もしていましたっけ。三井住友銀行の宇野大介氏が日経新聞に対して、「ドル防衛姿勢を強めれば強めるほど、ドルへの懸念が強まってドル離れが進む」とコメントされていましたが、現実に皮肉な結果を招いていますよね。

とかなんとかドル弱気論へと頭の中が突っ走り気味となっているのですが、結局のところ大きく反応したのは議会証言がニュースとなった直後だけで、今はじりじりとドルが買い戻されている?ユーロドルは直近のレジスタンスを上抜けしているのですが、ドル円だけでみると結局レンジ相場の域を超えていません。 まだまだ、こんなハッキリしないレンジ相場が続くのかしら?ストレスも溜まりますね(笑)

ではこのストレスが爆発してトレンドを形成するならドル高でしょうか、円高でしょうか?して、その時期は?今日のFOREXRADIOではこのあたりの だいまんさんの解説が必聴。

そして冒頭に書きましたが、エントリーポイントはいいのに、手仕舞うポイントが駄目で利益が積みあがらない、、、という最近の私のトレードに、だいまんさんからきつーいアドバイス。きついけど、目から鱗。そうか、利食いのターゲットに使う指標にコツがあるのか!!プロの入場、退場のポイントをお話いただいていますので、こちらもチェックしてくださいね。これで私の今後のパフォーマンスも上がるかも!

ほかにも、今回の収録では今妙味アリ、ランド円についても珍しく盛り上がっています。盛り上ったというのは私の甘っちょろい考えにだいまんさんの鋭い突っ込みが炸裂しているからなのですが、、、(笑)

そうそう、今回はだいまんさんのDVDプレゼントのお知らせも!?紳士協定に基づき独断と偏見で抽選することとなりますが(笑)だいまん式罫術を学びたい方は是非エントリーを。詳しくは番組を聞いてください。応募の条件などチェックしてくださいね。

そして明日はYMTVにだいまんさんが生出演。

YMTVメインキャスター高野やすのりさんとお二方にお話を伺う「初生プログラム」です。チャットで質問も受け付けますので、お気軽にご参加くださいね。YMTV会員でなくてもどなたでも視聴できます。私も進行役でご一緒させていただきます。明日、YMTV生放送でお会いしましょう。

視聴はこちらをクリック→YMTV「だいまんのテクニカルで大儲け」12日19:00~

2008年7月10日木曜日

サミットが終わりました。環境サミットということで原油高抑制に期待する向きもあったのですが、やはりというか、当然というか、現在のマーケットを変えるには至らず、結局のところただ振り回されただけに終わった、、、、という感じです。現在ダウ平均はプラス圏からマイナス圏へ行ったり来たりを繰り返しているようです。どちらかというと売り圧力が強いみたい。そして原油は反発中。今週に入って調整しているため、ここからの揺り戻しでまた最高値更新となるのでは?と気がかり、、。特に今日東京時間午後にイランが少なくとも9発ミサイルを試射したという報道が伝わり原油が買われる動きもありました。

そして、このニュースを受けての為替市場はドル売りに反応。「有事のドル買い」という言葉は昔。9.11後は「有事はドル売り」の傾向が顕著となっています。ドル売りですから、ユーロドルの関係ではユーロ高ドル安に反応、ドル円では円高ドル安です。では代わりに買われるようになった通貨は?というとスイスフランでしょうか。地政学リスクが高まると、永世中立国であるスイスに資金が逃げるようになったと言われていますが、今日もドルスイスフラン相場でドル売りスイスフラン買いが顕著に現われました。スイス円ではスイス買いかな?

ただ、このニュースでのドル売りの流れは一時的なもので、結局は行って来いの展開。韓国が介入を行っているというニュースもあります。このところのマーケットは、サミットだ、介入だ、バーナンキ氏の発言だ、ミサイルだ、とニュース毎に違った反応をとりやすく、トレンドが見えません。材料が出る度に右往左往?迷いに迷っているように映りますが、こんな相場でもこれを上手く取る人もいるのでしょう、そのテクニックは?ファンダメンタル分析では到底このようなレンジ相場はとれません。かといってテクニカルでも騙しに騙されて、、?!ってな感じですね。疲れる相場が続きます。サミットが終了したことから動き出すかもなどと安易に考えていたのですが、よくよく考えてみるとそろそろアメリカの主要企業の決算発表が本格化します。17日のJPモルガン、メリルリンチ。21日バンク・オブ・アメリカ、22日のワコビア。良いわけがない、、、それを考えると、安易に円キャリー復活とも決めつけることができません。

昨日のバーナンキ氏の発言が、いよいよ公的資金の投入を真剣に考えはじめたのだと解釈する声もありますが、同時に今頃本気出されてもさぁ、、、という批判的見方のほうが多いようです。そうかな?もっと早く公的資金投入すべきだったとは思いませんけど、、、。市場というのは要求、催促の多いものなのですね。昨日の氏の発言からドル買いとなった理由が「公的資金」を期待する思惑なら理解が出来るのですが、それにしては買いが続きません。懐疑的というか、欲張りというか、いや、さらにもっとネガティブな材料をアメリカは内包したまま表面化していないだけかも、という不安心理がつきまとっているのでしょう。

ユーロドルは昨日下がったところで切らなくても、戻って来たじゃない、、、などというタラレバは言わないことにして(笑)さて次の戦略は?

、、、、まだ次のシナリオが描けずにいます。原油の反発からユーロドル1.60シナリオにかけてユーロ買いしてみようか?アメリカの決算も悪いでしょうし、、、、。などという考えもあるにはあるのですが、確信が持てず。ということで迷うくらいならちょっと待て。今日もノーポジションで様子見に徹することにします。ではまた明日。

あ、リラは継続中。

2008年7月9日水曜日

原油価格が1時135ドル台へと大きく下落中。


この場面での調整ですからやはりサミットでの原油・食糧価格への上昇懸念表明などに利益確定売りが進んでいるものと思われますが、今回の調整がどの程度になるのかは大きな関心となっていますね。「世界的なインフレ懸念の主因になっている原油・食料価格の高騰に対して強い懸念を表明した」に過ぎず、具体策が出ているわけではありません。つまり、利益確定こそ進んでいるものの売られる程の内容にはなっていないということです。これで原油価格が思ったより下げないとなれば、その後のリバウンドが心配。今度こそ150ドル到達となるかもしれないですね。しかしながら、サミットを経過して100ドル割れくらいまでの調整があるならば、長期的には未踏の領域に入っているとはいえ、最高値更新にはそれ相応の日柄も要することとなるでしょう。為替市場における戦略も、この原油価格の動向を睨みながらということです。

サミットに関しては環境サミットというテーマが掲げられているものの、ドル安に関する懸念表明、あるいは投機についての規制など具体策を期待する向きもある中、ブッシュさん、多少の期待には応えてくれたようで「強いドルは自国の利益である」との発言。

これに対して他の首脳から特段の反応はなかったというような報道を見ましたが、結局「為替相場に関して突っ込んだ議論はなかった」ようなので、どうやらブッシュさんKY(空気読め)ならぬ、浮いちゃってた?!のではないかと想像しております。誰もついてきてくれなかったと、、、そんな感じじゃないのかしら(笑)私の個人的で勝手な見解ですが。京都議定書からの脱退、エタノール政策などに見られるわがままなアメリカと、さらに言うと支持率も長期低迷しレイムダック化しているブッシュさんとまともに対峙しようなどとは、賢明な指導者は思わなかったということではないでしょうか。そう言う意味で、アメリカ、そしてドル安は危機的な状況からの離脱がかなり難しいのではないか、そんな印象を持ちました。

さて、為替市場、難しいですね、、、、、。動きが掴めない。蛇行相場入りしてます。上げたいのか下げたいのかさっぱりわかりません。ロシアネームやアジアネームが、マーケットの隙を突いてやりたい放題との話もあって、足の速い資金が出たり入ったりしているということなのでしょうか?(確証なし)

NY市場では、FRBバーナンキ議長が

・投資銀行や証券会社などに対する貸出を2009年まで延長
・証券会社の破たん処理手続きに関する提案を支持
・対証券会社融資の規律を緩める可能性
・金融機関の破たん処理は財務省が主導を

といった発言を行ったことで、ドルの買い戻しが強まっているようですが、、、。

このコメントってよくよく考えてみると、それだけまだアメリカの金融機関のリスクってハイレベルなままで、下手打つと破綻しちゃうよ、ってことじゃない?だとすると安易にドル買いで反応するのが不思議でなりません。原油が大きく下げてきていることからの「ユーロ売り」に対してのドル買いというなら理解ができるのですが、私のような小さな頭で必死になっていろいろ考えてみてもわからないことだらけです、ホント(笑)為替市場を理解しよう、などということのほうがおこがましいのかも。

というわけで、昨日一転ロングに変えたユーロドルポジションですが、調子が良かったのはその直後だけでした、、、。やはり原油が調整してきているところでのユーロ買いは無謀であったか?

1.5660でしぶしぶポジションクローズしました。ほぼ利益の全てを吐きだしてからの撤退。どうも、出口も悪ければ入り口のポイントも良くないようです。ちょっとリズムが悪いようですので、今日はポジションを作るのを休みます。ユーロドル再び1.60とのシナリオを変えたわけではないのですが、入場ポイントは1.53くらいまで下がったところかもしれません、、、、。とにかく原油価格の動向が気がかりですので、少し見極めてから再考することとします。

7月4日アメリカの独立記念日に買ったトルコリラは継続して保有中。
1枚でのスワップがすでに2,110円ついてる、、、凄い。

2008年7月8日火曜日

洞爺湖サミット晩餐会。

利尻島のウニ、オホーツク海の毛ガニ、白糠(しらぬか)の子羊肉など北海道が誇る高級食材にキャビアやスモークサーモンといった西洋人向けの食材もぬかりなく使用、美瑛産のアスパラ、和牛の冷しゃぶにキンキの塩焼き、、、と贅を尽くしたメニューが並んだとか。この食事にエコを感じ取ることができませんが、正直食べてみたいです、、、。

このサミット前のブッシュ大統領と福田首相の日米首脳会談後の共同会見で、ブッシュ大統領、

「米国は強いドル政策を信じている。」「米経済の強さはドルに反映されるべきだ。」

とおなじみのドルサポート発言、これが効いたのでしょうか?今日はドルが買われてました。そうか。サミット期待でドル買いというのもひとつの作戦であったか!と今更ながらに気がついたりしましたが、時すでに遅し?今(AM1:30)一転してドル売りとなっています。107.70円まであったドル買いも現在107.20円を割り込んでいて、、、この時間ですから特に材料が出たとは考えにくく、今日これといって意味もなく上げたものの調整かと思います。もう半値くらい下げてしまいました。

でもブッシュさん、米経済の強さはドルに反映されるべきって?!世界経済を混乱に陥れた張本人が自分のトコの経済は強いと発言してしまうのはいかがなものでしょう。その強さとやらが反映されているからドルは売られているということです。経済が強いなんてあなた、どの口が言う。

今回議題になるであろう原油もサミット警戒なのかしら?5ドル以上下げて140ドル割れています。原油価格はサミット効果で多少の調整が強いられたとしても、140ドル台ですもの、40ドル調整したところでまだ100ドルですよ。G8が懸念を共有したくらいで何も変わりはしないでしょう。

原油が下げているんだから、ダウは上がっているんじゃないの?と思って見てみますと、先程までプラス圏で推移していたダウ平均が一転売りに転じています。一説にはジョージ・ソロスが尋常ではないボリュームでアメリカの株式を空売りしているという話が出回っていますが、これ、あながち噂でもなさそうな弱さ、ソロスに向うなどという猛者の存在は確認できておりません。

まだ、サミット初日。何がどう転ぶ?今のところ

アメリカ株安 → 歯止めはかからず?
原油高    → 調整入り
ドル安    → ドル買い入るも続かず反落中

ってな感じとなっていますが、結果はいかに?明日以降の報道に注目しましょう。


さて、第2波の下落を期待して売りポジションを作っていたユーロドル。
今日のドル買いのおかげで想定したよりも地味ながらも下落が続き、利益を伸ばすことができたのですが、このブログを書いているウチにドルが反落しはじめ、ユーロが切り返してきたので、ショートポジションを手仕舞い、一転ロングを作ってみました。仕切りのコストは1.5658 ロングが1.5670 今回のショートポジションではあまり大きな利益とはなりませんでした、、、。しかし、ドテンロングが今、上手く行っていますよ!?原油が下げてきている中でユーロをロングするのはどうか?という疑問も頭をよぎるのですが、このポイントでの切り返しは、やはりもう一度1.60タッチを目指す展開ではないか?とう思った訳です。(25日移動平均線に支えられて反発。50日75日にもサポートされていますよね)今のところは順調に上げていますが、、、。

トルコも良い感じで上がって来ていたのですが、ドル売り転換となったタイミングに歩調をあわせて反落中。しかし、トルコリラは値動きがいいですね。1円くらいサクサク動く。これは面白い通貨です。ポンドに続いてちょっとウォッチング~♪していきたいと思います。勿論現在も保有中。ではまた明日。

2008年7月5日土曜日

やはり動きませんね。 4日独立記念日で米国市場は全面的に休場。

おかげで今日のマーケットはムニャムニャ、、半分寝てたみたいなド閑散?!
ドル円、ポン円、オージー円なんかは完全なレンジ相場。なぜかトルコ円とキウイ円が強いようですが、ユーロ円、ユーロドルは弱いといった傾向となりました。

商品市場では例年この独立記念日を境に、大豆やトウモロコシの価格が大きく動き出すといわれています。これは7月初旬がちょうどトウモロコシの受粉の最盛期となるからなのですが、トウモロコシの受粉ってたった1週間くらいの間に集中してやらなくてはならないんですね。受粉期に気温が高く乾燥した気候となったりすると受粉に失敗してしまうんです。そうなると価格が急騰することがままある。適度の降雨があって適温日が続けば受粉は成功、逆に生産に問題なしとされて急落となることもある。というわけで、トウモロコシにとってこの独立記念日が最も大切な時期となるわけですが、今年は大雨・洪水の影響ですでにトウモロコシ価格は暴騰した後、、、。産地の洪水の爪痕がどのていど受粉に影響するのかわかりませんが、テクニカル的には一旦大きな調整も欲しいポイントとなっています。さてどうなる事やら。原油価格もとうとう145ドル乗せです。

為替市場に独立記念日アノマリーとかってないのかな?

さて、来週の洞爺湖サミット。原油高やドル安についてのメッセージが出されると期待する向きもあるようですが、こればっかりは予測なんか出来ません。いきなり介入なんてサプライズ、、、あるわけないか(笑)

ユーロドルの売りポジション、第2波の下落があるのではという読みで作ったものですがその答えは来週に持ち越しとなりそうです。うーん、イメージでは間髪入れずの下落があるはずだったのですが、1日寝ぼけ線を挟むのか?(←勝手に命名。迷い線のこと)ちょっとシナリオが違うのかもしれない、、、、と不安を抱えながらもじっと耐えることにします。
では良い週末を!!

2008年7月4日金曜日

イベント目白押しの今夜。皆さんはどのようにお過ごしでした?

私はFOREXRADIOの収録の後、渋谷スタジオ近くで食事をしている時に雇用統計のイベントを迎えることとなったのですが、食事中だいまんさんがチェックするレートを見て、落胆しておりました。

番組収録中から私のユーロドルロングのポジションにはチャレンジャーの称号を与えられ(笑)ゲストとしてご出演いただいた小林氏とだいまんさんのユーロの見通しを聞くうちに私の顔色がみるみる青ざめていったらしいですから、まあ食事に行く頃にはすっかり腹は決めていたのですけれど。

帰宅すると見事にロスカットラインを割り込み、ポジションは一掃されていたわけです。今回のディールは大失敗。番組の打ち合わせの時のだいまんさんのアドバイスは、

・ こんなときにリスクをとってポジションを持つ必要はない。
・ やるならば、ずっとずっと低いところに買い注文、
   あるいはずっとずっと高いところに売り注文を入れておく。発表後のブレでヒットしたら儲けモノ。

今回のユーロドルの場合では1.59~1.60で売り注文を出しておけばヒットだったということでしょうか。ドル円だと106円割れに買い注文とか、そういう一瞬逆行して付けに行ったようなプライスにオーダーを入れておくというのが、ひとつのテクニックだと。

なるほど、イベント前日のレンジ上限付近での買いで賭けに出るよりは固い方法です。これは今後使ってみたい作戦。メモメモ、、、、。

さて、今日はゲストに小林芳彦さんをお招きしたのですが、今晩のイベント前の収録であったにも関わらず、小林、だいまん両氏の見通しの緻密さと正確さに改めて驚かされました。

食事の席では
「なんだか想定通りの動きで面白くないなぁ」とだいまんさん。
「ええ、面白くないですよ(笑)」←私。

また、話は原油価格、世界の株価低迷にまで及び、ついにはドバイの景況にまで、、、?!私があちこちで拾い集めた情報の欠片を小林さんにマクロに繋げての解説をいただきました。もちろんドル円の見通し、豪ドルも面白い?!詳しくは今日の放送オンデマンドを是非。

それにしても、ドル買いとはいえドル円はレンジ内での乱高下、トレンドを形成するにいたっていません。クロス円通貨も結局レンジブレイクとはならず、結局ユーロだけが売られたみたいな結果になりましたね、ユーロ円は直近安値を下回っています。昨日私が裏を読んだつもりになっていた「トリシェさんとポールソンさんの間に溝」という解釈でのユーロ買いは失敗に終わったことになります。ここいらでちょっと大きく調整をいれるのでしょうか?それとももうこのレベルまで下げたということはもう1.59台タッチの時点でほぼWトップ?ということで天井確認、トレンド転換となったのでしょうか?この点における展望は見方が分かれるところ。ユーロの場合、原油の暴落が無いかぎり下がらない気もするのですが、今日のトリシェさんの声明を見る限り継続して買える雰囲気でもない。現在1.57ドルをつけて下げ止っています。レンジ下限までの調整があると考えても1.53までの下値余地はあるのですが、4時間足では一目均衡の雲の上限付近で止った形にも見えるので、ここまでで反発か?といったシナリオもアリか?あ、何故にここで4時間足?(笑)60分足でみると雲を突き抜けて下げていますね。

またまた底の浅い思いつき理論でこの先を読むとするならば、この手の急落が訪れた場合、一波で終了するとは思えない。エリオットでいう5波動きれいに描くとも考えていませんが、もう一段の波は来ると思うんですよね。ということで第2の下落もあると見て、ここからすかさずショート!なんという節操のないワタクシ、、、、。コストは1.5725。状況が変わればシナリオも変わるんです(言い訳)

今日は新月なんですよねぇ。転換ポイントとなりやすいとも言われていますが、果たしてユーロの転換となったのか?11日連続下落の日経平均も今日までとなるのか。来週が見物です。。。あ、今日は木曜でしたね。雇用統計が終わってしまうと今週が終わってしまった気になってしまいますね。今日の番組の中にも出てきますが、前倒しってちょっと珍しいみたいです。

そして今日は、とある日本の大手銀行のディーリングルームを見学させていただく機会に恵まれました。YMTVやフォレックスラジオなどで話に聞くシステム化されていない時代のディーリングルームをイメージしていると静かすぎるというのが正直な感想。コンピューターが導入されるようになったここ10数年でディーリングルームの風景は大きく変化したようです。まずアシスタントが要らない。人員が大きく減ったということと併せて、煩雑な作業がコンピューターに変わったことで喧噪が消えました。また、東京時間であること、夜にビッグイベントを控えてマーケットが様子見で閑散となっていたことなどもあってディーリングルームは落ち着いたムードでしたが、それでもやはりフロアにいらっしゃるディーラーの皆さんの目は鋭いものでしたよ。職場で軽口など叩くことなどないのかしら?というようなピリリとした空気が流れていて、日本の金融マーケットの中枢に携わっている皆さんの誇りに触れることが出来、大変感銘を受けたのでした。その後の優雅なランチタイムも含めて貴重な時間を過ごしただけに、今夜のイベントでの負傷はダメージが大きすぎ(笑)高いところからの急落、さながら今日のユーロドル相場な心境です、、、。

最後に、トルコ85.66円で買いました。ちょっと高いところだわ。安値を引きつけて買う、最近はこれが出来ないみたい、、、、猛省中。でも長期で寝かせるつもりで買いました、暴落しない限りしばらく放っておこうかと思います。スワップも魅力だもの。

2008年7月3日木曜日

今日は注目の6月のADP全米雇用報告。(注目に値しないという声も大きいですが、、、)

民間部門雇用者数は市場予想が▲2万人のところ、▲7万9000人減少。減少幅は2002年11月以降で最大ということですから、明日の雇用統計も波乱の予想?!とか思って見ていたのですが、それにしてはドル売りが続かないという印象。
まあ、あまり材料視されていないということなのかもしれません。

そして不穏な動きのユーロ。
なんだかイヤな予感がしてユーロショートを昨日手仕舞ったのですが、ユーロはまた1.60を目指して上昇してきました。直近レンジの高値1.5850は明確に上抜けてきました。1.60で頭を叩かれるにしても、叩かれるまでこの上昇は継続しそうです。叩かれてもそれをこなして未踏の領域に踏み入れる可能性だってないわけじゃありません。

昨日ECBトリシェ総裁と会談したポールソ氏は「ドルとユーロとその他の通貨の話をした」とのコメントのみで、これでは一体何の話があったのかさっぱり解らないわよ、と思っていたのですが、今日になってヘラルドトリビューン紙とのインタビューで、為替をめぐるFRBとECBの相違についてのコメントを拒否した、と伝わってきました。あまり内容がメディア向けに明らかにされないのはひょっとすると利上げを目指すトリシェ総裁とポールソン氏の間の溝が深まった?!という警戒の声もあるようですので、これが本当にそうならば、明日のECB理事会もそうですが、今後の両者の講演での発言内容はさらに注目となります。アメリカと欧州の間に溝があるということになると 、このところ関係者の間で噂されているブラックマンデー再来か?との指摘にリアリティが増してくるように思うのです。

今日はポールソン氏「第2四半期が原油価格の高騰で難しくなることは間違いない」とか「欧州経済の低迷は米国に影響を与えている」などと発言したと伝わってきていますが、欧州経済の低迷がアメリカに影響?それ、そもそも誰のせいなのよ?と激しく突っ込みのひとつでも入れたくなる物言いです。前後の文脈がないのでどういう意図で発言されたのかがよく解らないのですが、こうした言い方ひとつとってもどうもトリシェ総裁との会談がしっくりいかなかったのでは?と邪推。

まだ為替市場に大きな転換は訪れておりませんが、株式市場はもう先行して動いているということなのでしょうか。
日経平均は10日連続下落。昭和40年の証券不況以来だとか。ダウ平均も今またマイナス圏に突入しています。原油は小幅上昇の142ドル原油価格が下げるなどということはもう無いのかもしれないと半ば諦めのムードも漂い始めていますが、このまま物価が上がるとなると景気の後退は避けられず、世界の一部の金持ちだけがより金持ちとなり、そうでないその他大勢から搾り取るだけ搾り取る。資本主義経済の末期的症状にも思えてきました、、、、。おっと話がそれる。

というわけで、ユーロドルはこのまま史上最高値を更新するとみて、ユーロドルをロングしました。コスト1.5860、、、また凄いところで(笑)リスクがかなり大きいポジションですので、1.5820くらいを割り込んだら切りましょう。ここからもう押さずに一気に上抜けのイメージですので、下がったら見通しと違うということになりますので。

明日は木曜ですが、雇用統計です。お忘れなきよう、、、、おやすみなさい。

2008年7月2日水曜日

下げ止まった?

先週末からのドル売りクロス円売りの流れ。大きく切り返しているわけではありませんので、揉み合いに入ったと見るべきでしょうか。今日はこれといって値動きを主導するような材料に乏しく、マーケットはここからドル買いなのかドル売りなのか迷いだしたといったところかしら?

強いて言えばオーストラリア政策金利が据え置かれましたが、声明で「インフレは短期的には比較的高水準にとどまる見通しで、消費者物価指数(CPI)上昇率は、最近の国際原油価格の上昇を受け、今後数四半期にわたり一段と加速するだろう。」としながらも「インフレ見通しに対する懸念は引き続きあるものの、理事会は、需要が年内に緩和するとみている。」としたために豪ドル売りが入りました。これって「~別に何もしなくても物価が高かったら皆買うのを控えるよね?そうなれば自然にCPIも下がると思うよ!」って言ってるわけですから次の利上げは無いと受け止められたということです。売られたといっても調整が欲しい水準まで買われていましたからね。この程度の売りは想定内?豪ドル保有の皆さんどうでしょう?100円はサポートされるのでしょうか、100.20円アラウンドで反発してきています。

そしてISM・6月の製造業景気指数は50.2と、5月の49.6から上昇。市場予想は48.でしたので、これを大きく上回りました。好況・不況の分かれ目とされる50ラインも上回っていますし、ちょっとしたサプライズにドル買いも入りましたが、力ないですねぇ、、、、ユーロドルも一瞬大きく下落したのですが、すぐさま反発、ユーロ強いみたい。1.60ドル台を再び試す余地ありとの見方も根強く残る中、ショートポジションの利益がどんどん減っていくのを見るのが辛い、、、、。ということで、ユーロドルを手仕舞おうかどうか悩んでいるうちに、167.14円ショートのユーロ円の方を手仕舞っていました。168.57円で作ったポジションなので利食いは利食いですが、出口としては成功したとは言えませんね、、、、。

ユーロドルはどうしましょう、、、、。たった今こんなニュースが入ってきました。

ポールソン米財務長官は1日、当地でトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁と会談し、ドルやユーロ、その他アジアなどの通貨について協議したことを明らかにした。詳細についてはコメントを控えた。長官は記者団に対し、食品・原油価格を含めインフレについても協議したと述べた。「インフレに触れずに経済問題は協議できないとだけ言っておく。インフレについて話し合えば、食品や原油に言及せざるを得ない。それだけのことだ」と語った。長官はまた、ECBを含む中央銀行の金融政策決定を尊重する姿勢をあらためて示した。ロイター

ええっこれだけ?
マーケットもそれほど動いていません、、、。この後もっと出てくるのでしょうか。いえ、内容から推察するにこれ以上は何もなさそう。ということは、トリシェさんは3日心おきなく利上げできるでしょうし、タカ派のコメントも出せるということ?それとも、ポールソン氏の発言はメディア向けにすぎない、本当のところはロンドンから発言するつもり?うーん、読めない(笑)

わからないし、イベント前で不安だし、、、というようなときはポジションを持つベからず、でしょうか。こちらも切ることにします。1.5812もうこれ、昨日の売値とほぼ変わらずですね(笑)やはり今の相場、利食える時に確り利食っておかなくては駄目ですね。

ドル円は105.66円で損切り。もうぜーんぶ切ります。一旦撤退!!

最後にゴールドマン・サックス・グループ。

原油相場の高騰を招いているのは需給関係であって投機ではないとの見方を示したようです。「現在の価格高騰はファンダメンタルな需給に支えられている。商品市場は投機的なバブルの様相を呈していない」と指摘している、とのことですが、このGSグループが原油を証券化して売りまくっている張本人と言われていることも覚えておきましょう。


 トルコが下がってきたわ、、、魅力的、、、。

2008年7月1日火曜日

ポールソン米財務長官が「強いドルは良い事であり、米国の利益にかなうと確信している」などとおなじみのドルサポート発言を行ったようですが、月曜も先週末のドル売りの流れを引き継ぎ、クロス円もともに大きく売られる展開となりました。

ん?引き継いだ?!のでしょうか。

「株価安、ドル安」の流れ。現状オープンしたばかりのダウ平均も続落、原油価格も一時143.67ドルの史上最高値更新。今日東京市場のドル売りの材料はムーディーズが日本国債の格付けを「A1」から「Aa3」に引き上げたことをが材料視されたとかされないとか。

朝方には「30日付の米投資週刊紙バロンズが、テクニカルアナリストのルイーズ・ヤマダ氏の見通しとして、米金融株がさらに40%か50%下落する可能性があると指摘したと伝えた。」との報道が日経平均の反発の足をひっぱったとかなんとか。

もしこのままこの流れが引き継がれ続けるのなら、ポールソンさんだって黙ってはいないでしょう?
ついこの間、介入の可能性も排除しないといった強硬な姿勢をとったばかり。今日はモスクワからドルサポートの発言が飛び出しましたが、まだ市場は軽く受け止めているようです。なんとポールソンさん、29日日曜から7月3日までの日程でモスクワ、ベルリン、フランクフルト、ロンドンと訪欧することとなっているようなんですが、1日にはECB本部にてトリシェECB総裁との会談も予定されているとの噂も。


ECB理事会直前のトリシェさんと何を話すのでしょうか?3日にはECB政策金利の発表がありますが、その前日2日にポールソン氏、ロンドンでスピーチの予定もあり、何か出てくるんじゃないかと勘ぐりたくなってしまうのですが、、、、。 

昨日のブログにも書いたように月初めの今週はイベント盛り沢山です。しかしながら、こうしたイベントの影でポールソン氏が何を企んでいるのかの方が気になります。このまま「株安ドル安原油高」進行を黙って見ているわけがない、そんな気がしますけど、、、。

とはいえ、NYタイムに入ってドルが反発してきました。ドル円は105円ジャスト、ユーロドルは1.5835までで止りました。ユーロドルは高値波乱ですがわりと分かり易いレンジ相場を続けています。このレンジ上限とみた!1.5828でショートッ!!これ、1.5740まで下げてきました、このまま1.5400くらいまで下げることを想定してます。

ユーロドルの新規ポジションはいいんですが、、、ドル円は106.20円でコレまでのショートポジションを利益確定したのと同時にロングを仕掛けてしまいました。。。。利益は92pipsですが、105円まで下げた時には損失が120pips?!あれれーと思っているウチに切り返してきました。(ホッ)105円アラウンドまで下げれば調整は終了とみて良いと思うんですよね。ここから今一度の108円、さらに110円までのドル高を想定中です。

そしてもう一つのポジションユーロ円ですが、168.57円ショートポジションはまだそのまま保有中です。週足を見るとここから上ってどうなのよ?!と思いますよ、詳しくは「かしこいFX」を是非。ドル円が反発してもユーロ円は上がらない、そう読んでポジションは変えずショートでもう少し粘ります。



とかなんとかタイピングしていると、ダウが反発してきました。一旦下げ止るのかな?

イベント盛り沢山の今週、ことによってはコレまでの見方を変えなくてはいけないこともあるかもしれませんのであしからず。

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