2019年10月31日木曜日

11月16-17日に開催予定の1APEC首脳会議。

昨日30日未明に

米中の暫定通商合意署名、11月APECに間に合わない恐れ
https://reut.rs/36jTz2m

こんなニュースが出てきて、FOMCを控えているということもあって
30日㈬の東京市場では日経平均が8日ぶりに反落。
手仕舞いが旺盛になっても不思議はないでしょう。

先物の手口を見るとこれまで買い手の筆頭であったゴールドマンが
今日は売り手に回っていた、というのもちょっと気がかりですが・・・


不安材料はそれだけではありません。

チリ、APEC首脳会議の開催断念 反政府デモ激化受け
https://jp.reuters.com/article/chile-protests-idJPKBN1X91XZ

え?!

としかコメントできませんが(;´・ω・)

米中署名が間に合わないと言ってたんだから、米中にとっては
渡りに船じゃないの?とその裏事情を勘ぐってしまいますが

それよりもなによりもFOMCです。

10月FOMCでは予想通り25bpの利下げが発表されました。

声明からは先行きの金利政策を「適切に見極める」と表現するにとどめ
「必要な行動をとる(will act as appropriate)」が削除されており
利下げはいったん打ち止めとなるという見方が広がりそう。

利下げ打ち止め感が広がることで株が不安定化するか、とも心配されますが
米指標は反発基調にあり、崩れる気配はありません。

考えてみれば、昨年10月に米株がトップアウトして急落する過程では
米長期債利回りは3.2%もありましたが、現在の長期債利回りは1.8%。
米金利水準は1年前と比較してかなり下がっています。

低金利はリスクテイクの支援材料。
今夜発表された米7-9月期GDPは1.9%増。
決して悪くはありません。つまり、ゴルディロックス、適温相場。
と考えれば、ここで株を売ることもないでしょう。

Fedが利下げ打ち止め感を打ち出した割には
米長期債利回りは下落しているのが不思議ですが、
為替市場では気持ち、ドル安気味かな。

※ドル円、ストレート通貨一覧


ユーロ、豪ドルなどが強く、ドルは弱含み。

また、円安傾向が強いようです。

※ドル円、クロス円一覧

ドル安円安はリスクオン相場の典型的な値動き。

それと今夜のカナダドルの急落はこれが材料

カナダ中銀、政策金利据え置き 成長率見通し引き下げ
https://jp.reuters.com/article/canada-hold-rate-idJPKBN1X925M


APECがどうなるかというのは気がかりではありますが
それまでに米中第1段階合意の書式化、署名が間に合わないかも
などという報道も出ていたので、むしろ、時期が遅れるのは悪くないというのが
今夜の市場の反応という気がしますね。

まだ、パウエル議長の会見中なので、終わってみるまでわかりませんが
現時点で声明文で利下げ打ち止めを示唆も、株を崩さずに終えられるようなら成功です。

ダウ、日経ロング、
ポンドロング全て継続です。
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2019年10月30日水曜日

29日火曜日、日経平均は +106.86円 22974.13円。

出来高が伴わないとか不気味な上昇という指摘もありますが
総出で買い参戦する局面になっていないからだと考えれば
これはまだ「懐疑の中で育ち…」の局面だと考えることもできます。

著名投資家ジョン・テンプルトンの言葉。

「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、
幸福感の中で消えていく」

今は、懐疑の中に育ち、、、の局面のような気がしますが
その捉え方は常に人それぞれでしょう。

株、2万3000円は通過点か 個人出動で一段高も、海外リスクは警戒
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL29HIW_Z21C19A0000000/

個人は逆張り。

米国株から現金・債券へのシフト、2008年以来の規模-ゴールドマン
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-29/Q031326JIJUO01
・米国株ファンドからは今年これまでに1000億ドル流出
・債券ファンドは3530億ドル流入、現金は4360億ドル増

これはあくまで「今年これまで」の傾向であり、ここからではありません。
さて今後はどうなるでしょうか。というのが重要。

明日に控えたFOMC,明後日に控えた日銀の金融政策決定会合を前に
それほどポジション調整が起こる気配はありません。
足下の短期的なトレンドを考えれば、株の手仕舞い、
クロス円の手仕舞いを覚悟しながらついていく局面なのですが…

メインイベントは明日からの日米の金融政策でしょうか。

ポジションは全て継続。
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2019年10月29日火曜日

週明け28日月曜、日経平均は6営業日続伸。 +67.46円 22867.27円

そしてNY市場、S&P500とナスダック総合指数は、過去最高値を更新です。

※S&P500


ドル円も上値を試す流れ、米10年債利回りは1.80%から1.85%へと、
ほぼ1カ月半ぶり高水準へと上昇してきています。

※ドル円


※米長期債利回り 


今週30日の10月FOMCで利下げが織り込まれているというのに
米金利上昇とは。これはあまりに織り込みが進んでいるせいでしょうか。

そして米株が史上最高値更新しているというのに
今週の利下げは実施されるだろう違和感。。。。

利下げが織り込まれる形での株価上昇なら
もし利下げが見送られれば、株は大きく値を崩すでしょう。
ただし年内12月の利下げ織り込みが進む形で、
すぐさま反発するとは思いますが、、、

しかし今夜の指標も悪く「予防的利下げ」を強調することで
利下げ実施すると思われますが。

米・10月ダラス連銀製造業活動指数:‐5.1(予想:1.0、9月:1.5)

30日、利下げが発表になったところで材料出尽くしで
一旦上昇が一服する可能性もありますが、
最高値更新を軽く見ない方がいいかな。

これまでは最高値更新後、それがダマシになって結局
レンジに戻される展開が繰り返されてきましたので、
利下げ実施を最後に、また失速する可能性は十分に考えられますが
逆張りで売り参戦は怖い相場。何事も絶対はありませんので
現状ではダウと日経のロング継続で流れについていくのみ。

トランプ大統領は来年の大統領選挙に向けて、公約も粛々と遂行し、
米中通商交渉においても慎重に段階的な合意を取り付ける方向に
スタンスを変更しています。

米、中国とかなり大きな合意に署名見通し、予定前倒し=トランプ氏
https://reut.rs/2qQYrvw

中国は、きょうから開催の四中全会が開催されていますが
共産党内での政治が主軸テーマで
習近平氏体制の堅持が焦点となるような噂。
習近平氏の独裁、終身制が確固たるものになるのか、それとも揺らぐのか、、
こういうニュースはあまり出てこないので
後になってから知るしかないのですが、、、。
中国株、上海総合指数は200EMAを支えに反発中ですので
警戒が強いというムードはありません。

そして、ブレグジットですがEUは離脱期限の延期を決定。

EU、英国の離脱期限延期に合意-来年1月31日まで
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-28/Q02WCX6JIJV101

EUが合意なき離脱のトリガーを引いて混乱の責任を取る、
なんていうリスクテイクするわけがないので、
離脱期限延期は予想された通りで、驚きはありません。

今夜の注目はジョンソン英首相が今日提出する
12月12日投票の解散総選挙実施動議と、この採決の行方。

可決されれば、12月12日に解散総選挙。

可決されるためには3分の2の賛成が必要ですので
おそらく否決されると思われますが、、、
その後どんなストーリーとなるのかは、よくわかりません??

しかし、合意なき離脱リスクが後退しているということで
ポンドショートの買戻しが優勢な地合いですので
ここはポンドの押し目狙い、としていましたが
EUが離脱延期を認めた夕刻、ポンド買い参戦しております。

ドルストレートでのポンドロングがいいのか
クロス円がいいのか、正直わからなかったので
どっちも、、、です。

ポンド円139.58円L
ポンドドル1.2841ドルL
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2019年10月28日月曜日

市場関係者の間では
とあるネット証券の「NISAの週間買い付け金額ランキング」が話題。

10月第3週の「NISA」と「ジュニアNISA」のランキング1位が 
日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(1357)だったとか!

インバースとは逆という意味。
つまり日経平均が下がれば利益になる商品ですが、「ダブルインバース」なので
下がれば2倍の利益になるという設計。ベア型のETFですね。

この1357を買って、価格が上昇すれば利益です。
(その時は日経平均が下がります。日経が下がることで上昇する仕組み)

ところが、この1357、現在過去最安値更新を続けています。
過去のいずれの時点で買っても現在買い方は全て含み損状態ですね。

しかも、内部要因が偏ってます。
信用売り残169万口に対し、買い残高が過去最高6511万口。

NISA組は利益が出ないと節税メリットを享受できませんので
どんなに下がっても耐える可能性がありますが、
信用組はどこかで踏んでくる可能性も…。

これ、NISAには向かないんじゃないか、、、として話題となっているのですが
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65951662.html
その詳細を説明することは、このブログでは割愛します。
9月からの日経平均の上昇にともなって1357買いも急増してきたみたいよ。

また、日本の個人の逆張り売りに対して、海外勢は買い転換。
Twitterにこそくさん(https://twitter.com/nicosokufx
のツイートがわかりやすいので引用させていただきます。

https://twitter.com/nicosokufx/status/1187695707504775168


※日経平均 ボリンジャーバンド


シンプルにボリンジャーバンドで見たテクニカル分析では
現在、バンドウォーク中なので、バンドの下限の拡大が止まり
横ばいになるまでは買い継続です。
くるりと上向きになれば下落に注意ですが、現在はバンド幅拡大に伴って
価格が伸びていく(だろう)時期です。。。

ソフトバンクGは心配ですが、、、今はソフトバンクGの株価が下落していても
全体相場を押し下げる要因にはなっていないのが不気味。
いずれ、ここから日本株全体のショックが起こりそうな気もしますね💦

ソフトバンクGの巨額債務への懸念再燃-WeWork支援で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-26/PZYWOH6KLVR401

また、米株価インデックスが再びの最高値更新がありそう。

※米主要株価インデックス

今週は30日に10月のFOMCがありますが
FEDウォッチでは、0.25%の利下げ確率を90%超ですので
ほぼ利下げ確実と思われ、これが米株を支えていると思われます。

また25日㈮は米国と中国は通商協議「第1段階」の一部事項で
仕上げ作業に近づいているというニュースを好感。
ライトハイザーUSTR代表とムニューシン米財務長官が、
中国の劉鶴副首相と電話で協議し、
トランプ大統領は「われわれは中国と非常にうまくやっている」と述べています。

中国側からもこんな発表が。

米中が一部農産品規制巡り合意、閣僚級電話協議-中国商務省
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-26/PZYQYW6KLVR401
・一部農産品規制に関して合意に達したと発表

米中ちゃぶ台返しがなければ最高値更新もありそうですが、
APECでの署名を目指すとしていますので、
11月16~17日のAPEC首脳会議まではリスクテイクでイイのかも知れません。

日米で企業決算が本格化していますが、先週24日日本電産が
20年3月期を下方修正しても株価は下がるどころか大きく上昇しています。
あく抜けでしょうか。

また、日本株市場でも
東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)
SCREENホールディングス(7735)、ディスコ(6146)など
半導体製造装置株が軒並み高です。
米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も強い。
半導体サイクルの底入れが牽引する相場との指摘も。

※SOX指数 新高値更新です。


また、日経平均その相関も強いグローバス製造業PMIが底入れしたようにみえる
というのも下支え要因となっているようです。

冴えなかった原油相場もレンジ下限で反発してきており
レンジ下限底抜けで原油安主導での株安という最悪のシナリオは
今のところ考えにくい状況です。
そもそも10~11月はガソリンの需要期から暖房油の需要期の端境期にあたり、
この時期に製油所の定期修理が行われるシーズンでもあるため
原油在庫が積み上がる傾向が強いため、原油は下がりやすい時期ですが
先週の米国の週間在庫統計では予想に反して在庫が減少していたことを好感。
需要が意外と強い?!
12月OPEC総会での追加減産期待も原油の下値を支えています。

※WTI原油日足



また、ブレグジット問題ですが

EUは25日㈮、英国からの申請のあった
ブレグジット延期に同意すると発表しました。 
新しい期限は今週決定する模様。

延長の期限は、11月15日案と来年1月31日案がありますが、
ジョンソン首相はEUが1月31日までの延期を提案してきた場合、
11月6日までにはブレグジット協定案批准に向けての
関連法案の成立を目指すと述べています。
ジョンソン首相は先週24日に、
12月12日の総選挙実施動議を28日月曜にも提案するとしていますが
首相に議会解散権はないため総選挙が実現するかどうかは不透明。
解散総選挙には3分の2の同意が必要です。

英議会が何をやっているのか、大変わかりにくい状況ではありますが
要するに、ブレグジットの期限が延長されはしますが
状況としては「合意なき離脱」リスクはほぼなくなったので、
ポンドがパリティになる、というような弱気シナリオは消えつつあります。

というような背景から、株は強気で行きたいと思います。
まず11月半ばまでは。
26484ドルダウ平均CFDロング
22737円日経平均CFDロング 継続です。

クロス円もロングでイイかと思ったんですけれどねぇ。。。。
69.49円NZドル/円ロングはロスカットされています。

※ドル円クロス円 先週のドル円の高値安値の幅はわずか52銭(*_*)ヒドス



ドル円はここまで煮詰まってくるとそろそろ大きな動きが出そうですが、、、
31日の日銀の日銀の金融政策もなにもなさそうですし、
何がトリガーとなってボラが上がるのか想像ができません。
ただ、クロス円は調整局面で、再上昇するんじゃないかってチャートなので
今週はオセアニアかポンドを狙ってロングしようかと思っています。
今週のFOMC,日銀イベント辺りがねらい目かなぁ・・・。

ポンドドルも押し目買い狙い。

今日27日㈰はこんなニュースも。

IS最高指導者、米軍のイヌが追い詰め自爆 トランプ大統領発表
https://jp.reuters.com/article/usa-trump-statement-idJPKBN1X606M

少なくてもネガティブニュースではありません。
マーケットにプラス影響があるとも思えませんが・・・。
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今週は結構重要なイベントがあります。

■10/28(月)
中国共産党、第 19 期中央委員会第 4 回全体会議(四中全会)(~31日)

第19期中央委員会第4回全体会議が改革のキーポイントに=専門家
http://japanese.cri.cn/20191025/9c60e9c1-30d8-68ff-45fa-4ea932c0a756.html
四中全会、意外と注目かも…。
党最高指導部である政治局常務委員(7人)の増員など人事を巡る臆測あり。

・休場:NZ、シンガポール、マレーシア

■29(火)
サウジアラビア「未来投資イニシアチブ」開催(~31日リヤド)
 ~昨年2018年、サウジは総額560億ドルの契約に調印した
 ~去年はこの直前にトルコでカショギ記者の殺害事件があったため
  ソフトバンクはこの会議を欠席し、間を置いたという経緯がありました。
 ~また、ソフトバンクの「ビジョン・ファンド」には
  サウジの政府系ファンドが400億ドル出資していますが、
   ソフトバンクは問題となっているシェアオフィス企業WeWorkに
     1兆円もの支援をする事を発表しています。
          サウジに怒られたりしないんでしょうかね・・・

■30日㈬

米 FOMC ほぼ利下げが織り込まれているので出尽くしとなるかも。
米 9月中古住宅販売仮契約(23:00)
米 10月 CB 消費者信頼感指数(23:00)
★ドイツ銀行決算、、、、悪いだろうから意外と注目されてるようです。

■31日(木)
・日銀の金融決定会合「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)

日銀、追加緩和見送りの公算 10月決定会合
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51455030W9A021C1EA2000/

今回は展望リポートも出ることと、物価情勢見直しがあることから
追加緩和の憶測が根強くありましたが、どうもなにもなさそうね。

・9月鉱工業生産(8:50)
・中国 10月製造業 PMI(10:00)
・ユーロ圏 7-9月 GDP(19:00)
・米 7-9月期 GDP(21:30)
・米 9月個人所得・個人支出(21:30)
・ブラジル中銀政策金利発表

■11/1(金)
・10月自動車販売台数(14:00)
・米 10月雇用統計(21:30)
・米 10月 ISM 製造業景況指数●(23:00)
ECB 総裁にラガルド氏が就任/欧州委員会委員長にフォンデアライエン氏が就任

■3(日)
米国が冬時間入り

2019年10月25日金曜日

おっと、クロス円が崩れてきました。

24日木曜の日経平均は一段高で連日の今年の新高値更新だったのに…。

なのになぜ、クロス円が下げているのでしょう。
考えられる今日のニュースを列挙。

①ジョンソン首相は来週28日月曜日にも
 総選挙実施を求める動議を提出する意向だと複数のメディアが報じ、
 ポンドが急落する局面が。 12月12日に総選挙実施したい意向。
 
  このニュースを受けてポンド急落です。
 
  英首相、12月総選挙を提案
  https://www.jiji.com/jc/article?k=2019102500054&g=int
・ ただ、英国の首相に解散権はなく、選挙が実現するか否かは野党の対応次第

労働党がジョンソン首相の挑発に乗るかしら。

②米耐久財受注:9月はコア資本財が2カ月連続減少、予想も下回る
 ・コア資本財の受注は前月比▼0.5%
 ・GDPの算出に用いられるコア資本財の出荷は前月比▼0.7%(予想▼0.1%)
 ・全体の耐久財受注は前月比▼1.1%(予想▼0.7%/5月以来の大幅減)
   
 ⇔企業の設備投資の低調さを示唆
 
米指標の悪化が目立ちます。ISM、小売売上高・・・。

来週のFOMCでの利下げ織り込みが高まってはいるのですが
株価は意外と伸びません、特にS&P500に比べダウ平均が弱いわよね。。。
ボーイングとかジョンソン&ジョンソンの問題が足を引っ張っている面も
ありますが、利下げ織り込みがこれだけ進んでいるとほぼ来週の利下げは
確実。それなのに、株価がさえないってのはちょっと嫌ですね。。。

③ペンス副大統領 対中政策について演説⭐️
中国、経済・軍事で「より攻撃的に」 米副大統領が演説
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51377090V21C19A0000000/?n_cid=SNSTW001

昨年のようなショックにつながるとは思いませんが
まだ演説の全てが情報としてないので、なんともいえません。

②日銀、今月決定会合での追加緩和見送りを検討
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-24/PZV8VRDWX2PS01?srnd=cojp-v2
・日銀は2%の物価安定目標に向けたモメンタムが毀損されるリスクが
著しく高まっているとは判断していない

この日銀のニュースは欧州時間に出ていたみたい。
これがドル円、クロス円の上値を抑えてしまった可能性は否定できないかな。

豪ドル円ロングのストップが74円割れでHIT (´・ω・`)
NZドル/円ロングのストップは69円割れですので、こちらは残っています。
日経平均ロングも継続。

今夜は無理にポジション増やしません。
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2019年10月24日木曜日

ポンド円 140.77円ロングは140円割れで損切りヒット。
あまりに高値でポジション作っちゃったので、
やっぱりだめか、、、って感じ。

あんまり期待はしていませんでしたが、案の定英議会下院が
22日火曜日、EU離脱協定関連法案を3日間で高速審議するための
議事進行動議(プログラム動議)を否決しました。

つまり10/31のブレグジット期限までのブレグジットは無理ってこと。

こうなると、EUに英国が送付した離脱延期申請に対する
EU側からの回答を待つのみ。

仮に、EUがブレグジット期限の延長を認めた場合ですが
英官邸は議会の解散総選挙を目指す方針のようですが
2011年に任期固定制議会法が成立したことで、
現在は首相の解散権は廃止されています。

ということで議会解散は首相の専権事項ではなく、
下院の同意が必要なのですが、9月、
政府による解散提案は下院で否決されています。

解散総選挙には、英下院でこれを可決する必要がありますが
仮に今週ジョンソン首相が改めて解散を提案した場合でも
最短で総選挙は11月28日になるようです。

ブレグジットを巡る英議会とジョンソン首相との攻防は
全く持って予見できないことが多く、
先行きが読めません。

アイルランド首相との電撃会談に驚いた市場は
ポンドの売りを買い戻してきましたが、
ここから更なるサプライズがあるのだろうか、、、
ポンドもずいぶん短期的に上昇しましたので高値警戒もある中、
私のポンド円ロングはストップが付きました(´;ω;`)

ポンドは相応の調整があれば再参入したいですが
現状の値位置ではもう買う気がなくなりました。

ここからポンドは様子見。

******************

日経平均、下げないですね。

今日23日㈬、高寄り後に大きく売り込まれてマイナス圏に沈んだのですが
すぐさまV字反騰。14時台から再び買いが旺盛となってプラス引け。

+76.50円 22625.40円で年初来高値更新です。

どうやら先物の買戻しだけじゃなくて、
しっかりとした新規買いが見られた模様。
ここから?!( ゚д゚ )

確かに日銀のサポートも年内2兆円ほどの枠を残していますし
下がらないとみるなら買ってみるかということなのか。。。

ということで、
買戻しだけでなく新規買いがあったようだという指摘があるので
ちょっとだけ日経拾ってみます。
CFD22737円ロングなので今まだマイナス。

ブレグジット問題はリスクですが、EUが延長を受け入れないとなると
責任がEUに生じてしまうと思われ、結局3か月の延長に応じると思われるほか、
議会に合意なき離脱を封じ込められてしまっていますので
そのリスクは遠ざかっている他、米中貿易問題においても
米中からリップサービスの応酬が相場を支えているような、、、

米中、通商協議で一定の進展=中国外務次官
https://jp.reuters.com/article/usa-trade-china-idJPKBN1X105F
・中国外務省の楽玉成次官、米中が互いに尊重し合えば解決できない問題はない

中国、米国産大豆1000万トンの無関税枠を設定=関係筋
https://jp.reuters.com/article/usa-trade-china-soybeans-idJPKBN1X121E
・米国産大豆の輸入に1000万トンの無関税枠を主要企業に割り当てた
   
対中通商合意、第2段階はより簡単に=トランプ米大統領
https://jp.reuters.com/article/usa-china-trade-idJPKBN1X0246
・トランプ米大統領、中国との通商合意は成功裏に実現する
・第2段階の合意に向けた課題は多くの点で第1段階より解決が簡単
・11月に開催されるAPEC首脳会議で署名する

APECは11月13~14日が閣僚級会議、16~17日が首脳会議ですが
11月中旬のAPECまではリスクテイクでいいのかな?!

ということで、ポンド円以外のクロス円ロングは継続しています

NZドル/円 69.49円ロングは前回ブログに書いたように
69円にストップ置いてましたが、
かろうじてHITせず再浮上中。再びポジションはプラス圏に。

同じく豪ドル円の74.56円ロングのストップは74円にしておりましたが
これもギリギリつかずに再上昇中ですが現在まだマイナスです(^-^;

また、トランプ大統領が先ほど、
シリア停戦が順調に進んでおり、
14日に発動した制裁を解除すると発表しており
これも不安払拭という方向に相場を動かしているようですね。
現在ダウは小幅高です。
26484ドルのダウCFDロングは継続です。

トランプ大統領、もう来年の選挙戦に向けて
相場を崩さぬ方向に外交もハト化してるってことなんでしょうか。。。
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2019年10月22日火曜日

ブレグジットのゴタゴタでリスクオフ相場を覚悟もしましたが
週明け21日㈪日経平均は続伸。
56.22円高の22548.90円と上昇して引けました。

ポンドも窓開け急落でスタートも、欧州時間から強含み窓埋め完了。
さらなる上昇を見せています。
欧州時間からは、ドル安、円安が加速し典型的なリスクオン相場へ。

ブレグジットがどうなるかわからないというのに
マーケットは随分楽観的ですね(^-^;
しかし、流れに逆らうべからず。

欧州時間に先週末の高値を超える上昇となる強さを見せたポンドと
豪ドル円、NZドル円に飛び乗りました・・・。我ながら怖い(;´・ω・)

今、NZドル/円、豪ドル円はアゲインスト(>_<)
買い参戦ポイントとしては最悪ね。

※NZドル/円 69.49円ロング


ただ、チャートは底入れしたように見えます。
9/12の高値69.68円を超えてくれれば72円くらいまではありそうなんだけど。

※豪ドル円 74.56円ロング


こちらは9/13高値74.35円を超えていますので伸びそうよ。まずは76円かな。


※ポンド円 140.77円ロング


青いラインが5EMAなんだけど、このレベルまで落ちたところで拾うべきでしたね。
綺麗に5EMAでサポーとされて上昇する強いチャート。

ただし今年の底値は126円台。
すでに15円近く上昇しているのでいつ急落してもおかしくないですね。
昨日のブログに書いたレベルまで調整する可能性もありますので、
140円割れで損切します。

クロス円にしたのは、移動平均線大循環分析でみてチャートがいいことと、
31日の日銀に追加緩和への期待もあること。
そして本邦勢が下半期に外債投資を増やすんじゃないか
という考えもないことはない・・・。
(本邦勢は上半期は様子見でも下半期から本格出動するパターンが)

また、半導体市況が1年半の低迷期を乗り越えて復活したようにも見えることから
ここから本格的なリスクオン相場が来る可能性もあるんじゃないかと。。。

 半導体市況 回復基調に TSMC、5四半期ぶり増益
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51106940X11C19A0FFE000/
 ・ 世界の半導体業界の復調が鮮明
 ・大手の台湾積体電路製造(TSMC)2019年7~9月期決算
  → 営業利益が5四半期ぶりに増益、前年同期比13%増で同期として過去最高


ただ、リスクがないわけじゃありません。

①ジョンソン英首相のEU離脱案、21日の採決実施を下院議長認めず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-21/PZQBLOT1UM0W01

今夜はもう進展はなさそう。
でもその割にはポンドが売り込まれることがないですね。

②ペンス米副大統領が対中政策で24日に演説-市場は2018年の再現を警戒
 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-19/PZLOMSDWLU6B01

 ・24日シンクタンク政策研究機関「ウィルソン・センター」で講演

昨年、2018年にも政策研究機関「ハドソン研究所」で
ペンス副大統領が演説しています。
演説は10/4でしたが、ダウ、原油などの天井が10/2、
この演説後にマーケットが崩落したと言えなくもない。
それだけ、世界を驚かせる演説だったのです。。。

↓こちらは昨年の記事ですが、参考まで。

米副大統領の演説は、実は対中国への「本気の宣戦布告」だった 2018.10/12
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57929

ペンス副大統領の演説には警戒する向きもありますので
昨年ほどのショックにはならないと思いますが、しかし、
足下でマーケットが楽観に傾き始めているので、
気を付けたいイベントではありますね。

ということで、今週はブレグジットの行方にペンス副大統領の演説と
気がかりな重要イベントがあるんですが、
だからこそのリスクテイクです・・・。

あ、損切りは今日の安値、NZドル/円で69円、豪ドル円で74円とします。
今夜これまでのところ、ダウ平均は小幅高です。

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2019年10月21日月曜日

やってくれます英議会。

19日㈯ 
英ジョンソン首相とEUの間で合意したブレグジット案の採決、見送りです。
超党派の議員が『関連の国内法整備完了まで承認保留』修正動議を提出。
関連法感が成立するまで先送りする動議が322対306で可決されました。
(レットウィン案)

英議会がEU離脱採決を先送り、ジョンソン首相は延期要請拒否
https://jp.reuters.com/article/britain-eu-letwin-vote-idJPKBN1WY0HK

これを受けて、ジョンソン首相は議会が9月に成立させた「ベン法」に従って
EUにブレグジット期限の延長(2020年1/31まで)を要請しなくてはなりません。

※ベン法ー合意なき離脱を封じる離脱延期法(9/4可決)

ところが、ジョンソン首相は
「私はEUと離脱延期について交渉するつもりはないし、
法律にそれを強制されることもない」として
EUとの離脱合意について、10/22に英議会で採決すると述べています。

ん~ジョンソン首相、
やっぱり10/31までに何が何でもブレグジットしたいのね。

法に従わないなんてことが許されるの、とも思いますが、
そういいつつも、実は、早速EUに書簡を送って離脱延期申請してます。

英国がEUに離脱延期申請、延期望まずとのジョンソン首相の書簡も
https://jp.reuters.com/article/britain-eu-tusk-extension-idJPKBN1WZ001

・EUのトゥスク大統領は19日、
   EU離脱の延期申請を受け取ったことを明らかに

ただし書簡にはジョンソン氏の署名はなく、
この書簡とは別に「離脱延期は望んでいない」と書かれた書簡も
同時に送っていると報じられています。

この報道を受け、今週以降考えられるシナリオは2つ。

①ボールはEUに渡った。
 ジョンソン首相の署名はなくても英国から延期申請が届いたのですから
 EUがそれを受けて、それを承認するか否かにかかっている。
 
②22日に再度英議会で採決か。
 ジョンソン首相は、離脱協定案の基本的性質について議会の承認を得るよう
 21日に採決にかけることを再び計画、離脱の実現に必要な施行法の議会審議を
 22日にも始める予定だそうですが、、、

①ですが、
フランスのマクロン大統領は再延期を認めない姿勢を表明していますね。

英EU離脱の再延期認めない、議会が離脱案否決でも-仏大統領
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-18/PZKNK3SYF01T01

とはいえ、マクロン大統領の反対で、EUが延期を認めず
合意なき離脱実現となれば、その後に起きる混乱の責任を問われるリスクでも
ありますので、EUは最終的には延期を受け入れるのだと思います。

であれば、ポンドが大きく崩れるということはないかな。
期限が1月31日に延期されれば、これまでと何も変わらないということです。

EUが、いつまでにどのような答えを出すのかに注目。

②その前に英議会が週明け動く可能性はどうでしょう。
だったら19日のうちに決められるはずですし、1日置いたから
状況が一変するとは思えませんが、
正直、英議会が私にはさっぱり理解できないので、何があっても驚かない、
というスタンスで見ています。
だから、10/31までになんとしてでもブレグジットを成立させたい
ジョンソン首相のウルトラCがあっても驚かない。

10日突然アイルランド首相と会談して離脱合意への道筋が見える、
とぶち上げたこともサプライズでしたよね。
これを予測できた向きはなかったと思います。

ということで、週明けからのジョンソン首相の動向と英議会からも
目が離せません。

しかしながら、19日の採決見送りは為替市場において
ポンドの強材料とはなるわけもなく、
一定の売り浴びせは覚悟しなくてはならないかな。

私は売られたところを拾いたいと考えていますが、、、

あ、ポンドロングは木曜の夜、
EUサミットでジョンソン案が合意されたところで手仕舞っており、
週末はノーポジションです。

※ポンドドル

今回の上昇に対してのフィボナッチリトレースメントで0.382%押しが
1.2690くらい。この辺りまで押せば買ってみたい。

※ポンド円


同じく137円台かなぁ。。。
そこまで押さないような気もするのですが、それもブレグジット情勢次第。

****************************

ブレグジット問題からも目が離せませんが、
今週は24日㈭ECB理事会、
来週は30日㈬米FOMCと31日㈭日銀金融政策決定会合が予定されています。

◆24日木曜のECB理事会はドラギ総裁最後の理事会。

前回9月12日の理事会で
①3年半ぶりに中銀預金金利の引き下げ(▼0.1引き下げ▼0.5へ)
②昨年12月で終了したQE/量的緩和を11月1日再開(月額200億ユーロ)
③フォワードガイダンスの見直し
 →2%弱としているインフレ率の目標に
「しっかりと」見通しが収束していくまで
 現行またはそれ以下の水準にとどまるに修正
(これまでは2020年半ばまで維持)

と満額回答ともいえる包括的な金融緩和を発表しており
今回は現状維持で何も出ないと思われます。

しかしこれだけの緩和策を発表したユーロがなぜか上昇開始。

※ユーロドル 短期ブルーの下落トレンドを突破

次は黄色のレジスタンスを抜けられるかが焦点ですが
もし黄色のラインまで上昇したら、一度ユーロを売りたいですね…。

※ユーロ円 クロス円はまたチャートが違う。強い。


ユーロ円は119円台まで押し目があるようなら買いたいかな。
レジスタンスに阻まれて一度下落トレンドに押し戻されそうですが、
オシレーター系がみな底入れを示唆。

ちなみに、11/1(金)ECB 総裁にラガルド氏が就任します。
先週のEU首脳会議で正式にIMFの専務理事であったラガルド氏が正式決定。
ドラギ総裁、最後の理事会で何を話すのかにもちょっと注目。


◆そして来週の米FOMC

9月のFOMCでは一部に
9月の利下げ発表をもって利下げ打ち止め感も、との見方もありましたが
足下では10月も追加利下げを織り込み始めています。

ISMの数字が製造業、非製造業ともに良くなかったことと
小売売上高も冴えなかったなど米指標の悪化が利下げを催促しているようです。

フェドウォッチの利下げ織り込みは90%を超えています。
この織り込みのママなら利下げを実施しなければ逆にサプライズとなってしまう。

※CME FED WATCH



◆また日銀ですが、10月の緩和期待は黒田総裁自らが高めているような…。

19日、緩和必要なら短期金利を「確実に」引き下げ=黒田日銀総裁
https://v.gd/X751dI

・追加の金融緩和が必要になれば~

としていますが、確実に、という言葉のチョイスとか…。

短期、中期の金利を下げ、長期金利は下がらぬようにするという宣言ですので
金利のスティープニングさせるということですが、
そのためには短期金利を一段と引き下げてマイナス金利を
深堀させる可能性がある、ということでもあります。

・市場では日銀が10月30、31日の金融政策決定会合で
 追加緩和するのではとの観測が強まっている

と記事にもあるように、その可能性も織り込んでくると
円安傾向が強まる可能性があるということかな。

ということで、月末に予定されている日米金融政策は追加緩和期待が
強まる過程で、マーケット全般はリスクオン気味に動くのでは・・・。

そして、米中貿易協議ですが
トランプ米大統領は18日、
11月16─17日にチリで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)
首脳会議までに署名されるとの考えを示しており、足下では楽観が続きそうです。

今週はとにかく、ブレグジットがどう決着するのかがマーケットの
ボラティリティを高めそうですね。
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2019年10月17日木曜日

リスクオン相場、まだ継続しているようです。

16日㈬、日経平均、TOPIXがともに年初来高値を更新。

※日経平均は3空?!窓開け上昇。


でもね、、、、マザーズ指数は年初にトップアウトして
10か月の下落トレンドが続いています。
こちらは管制相場マネーが入らないから・・・かな。

※マザーズ指数


0.27%下落でも出動 日銀、ETF買い積極化の裏
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50902960R11C19A0000000/

あと2カ月半で今年が終わりますが、まだ2兆円程度の購入枠が。

日経平均には先物市場の買戻しも断続的にはいっているようですし
下がれば日銀が買ってくれるし、、、と考えると
需給的には日経平均が大きく崩れるとは考えにくいといえそう。

10月第1週は海外投資家が先物を5100億円売り越し。
9月最終週と合わせると8700億円の売り越しとなっていましたが
10月第2週から第3週にかけて買い戻されているとの指摘も。

でも3つも窓が空いたら「三空踏み上げ」
テクニカル的には、売り迎えがセオリーですね…。

米中貿易交渉も第1段階の部分合意が報じられていますが署名はまだですし、
ブレグジットも先週から急に今月の合意アリでの離脱気運が高まっていますが
まだ何が起きるかわかりませんので、この高いところを買わぬように。
買うにしても、ちょっと吹き上がり過ぎなので、調整を待ちたいかな。

今夜は米国の小売売上らかの数字が 前月比▼0.3%(予想+0.3%)となり
プラス予想がまさかのマイナスで、7カ月ぶり減少に転じたことが嫌気され
米株は小動きで冴えません。

ただしコア指数は横ばいだったことと
8月分が0.4%から0.6%へ上方修正されたことなどから
決して弱気台頭というほどの悪い数字とも言えないかと思うんだけど
年内の追加利下げの思惑は高まったようですね。
利下げ織り込みが上昇しています。

利下げ織り込みが上昇すると、また株が支えられちゃったりするので
決して経済指標の悪化は、マクロマーケットのネガティブ材料でもない。
ここがこの相場の難しいところよね。

だからまだダウロングは継続してます。


そして、今夜からのスケジュールが重要な英国ブレグジット。

明日17日からEUサミット。
ここで英国からの離脱案で合意できるかどうかが焦点ですが
EU首席交渉官のバルニエ氏は本日中の合意について楽観的と
EU委員会で発言しており、明日から始まるサミットまでに
英国とEUの交渉チームがジョンソン案で合意できるのかを見極めるのが、
最初のヤマ。

明日からEUサミットですので、タイムリミットは明日朝。
今夜中には合意の報道があるはず、、、
交渉チームレベルでも合意できなければ、
明日からのサミットでの審議はできませんので
このレベルでの合意はありそうなもの、、、、
ということをマーケットが織り込む形でポンドは買戻しが旺盛ですが、
どうも今夜中の合意はないとBBCが伝えている模様。

う~む、明日からのサミット前に交渉チームの協議での合意はないのか?1
EUサミットでその内容を審議するはずだったのですが。

ただ、交渉チームレベルで合意してもEUサミットでEU側が、
これを受け入れるかどうかはわかりません。これが次のヤマ。
EUサミットでジョンソン案での合意が拒否されればポンドは再び下落に
転じるでしょう。だった31日期限前の合意はほぼ絶望的だもの。

仮にEUも17-18日サミットでジョンソン案で合意したとします。
今週末はいいムードでマーケットクローズするでしょうけれど
次は19日㈯に英議会緊急招集で決をとることとなりとみられます。
この19日がEUに離脱期限延長を申し入れる最終期限でもあります。

ただ19日の英議会緊急招集はまだ決定ではないようです。
これを今夜中にジョンソン首相が招集を決定するかどうかという点にも注目。

そしてもし19日、英議会が招集されたなら
EUとの間で合意したジョンソン案が、英下院でも採決される流れなのですが
しかしここで、まさかの否決となるリスクはぬぐえないのです。

だって、よくよく見るとメイ首相案とほとんど変わらない内容なのに
期日が近いというだけで議会がこれを受け入れるなんて腑に落ちませんよね。

しかし・・・・今日1日だけでも、まもなく合意とか、
北アイルランドのプロテスタント強硬派、民主統一党(DUP)が反対しているとか
英DUP、ジョンソン英首相の関税提案を非公式に受け入れとか
合意した!!!とかいや、まだ合意していないとか
もーーーヘッドラインが目まぐるしく変化してポンドは乱高下。

いちいち列挙するのも面倒なので、今夜から来週に向けて
ジョンソン案でいけるのかどうかの、最終局面である、
ということだけ覚えておいてください。

ジョンソン首相は合意アリでもなしでもとにかく今月末までブレグジットしたい。
合意なしでのブレグジットには抵抗があまりに大きいということで
合意アリにもっていこうと随分譲歩しているようですが。。。

ポンドロング、継続しています。乱高下必至ですのでコストより
ちょい上くらいにストップ置いて放置。

もし、最後の最後で合意アリの離脱決定となれば、
更なるショートカバーでまだまだ上がりそう

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2019年10月16日水曜日

日経平均、スゴイ窓が開きました!

15日火曜 408.34円高 22207.21円
 
米中貿易問題で先週再開した閣僚級会合では部分合意が報じられ
今日15日に予定していた中国製品に対する関税率引き上げが
見送られたってことが大きいかと思いますが、
それにしてもどれだけショートだったの?、って感じ。
 
※日経平均 窓開け上昇!!

9月19日高値である22255.56円を抜けると上値が軽くなりますね。
台風被害に対する復興需要期待で
国土強靭化関連が買われたなんて指摘もありますが。

中国側が追加協議を望んでいるとも伝わっているのですが、
東京市場ではこうしたネガティブなニュースにはあまり
反応しなかったようです。

中国はさらなる交渉希望、米中通商合意「第1段階」署名前に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-14/PZD3HLSYF01S01

そもそもこの第1段階の部分合意ってまだ署名されていません。

ムニューシン米財務長官は、12月15日までの合意署名を望んでおり
合意に至らなければ、対中制裁関税第4弾を発動する、と警告しています。

今週も劉鶴中国副首相と電話協議し、
次官級の通商交渉が開催される見込みですが
まだ手放しで米中貿易交渉絡みでのリスクが後退したと
喜ぶわけにはいきませんね。

ただ、今日は日銀の黒田総裁の発言も意識された側面もあったかな・・。

物価モメンタム損なわれる恐れにより注意が必要=黒田日銀総裁
https://jp.reuters.com/article/boj-kuroda-momentum-idJPKBN1WU034?feedType=RSS&feedName=special20

黒田総裁
「先行き、物価安定の目標に向けたモメンタムが損なわれる恐れが
高まる場合にはちゅうちょなく、追加的な金融緩和措置を講じる」

躊躇なくですか。
10月31日の日銀の金融政策決定会合には注目が集まりそう。
この期待が日本株、ドル円の上昇をもたらすのかも。

ただ、今日は中国、上海総合指数は冴えませんでした。

※上海総合


今日発表された中国のCPIが強かったのですが、
これって豚コレラの影響で豚肉価格が上昇しちゃってることが
影響しているわよね。

※9月中国消費者物価指数(CPI)前年比+3.0%(予想+2.9%)

予想よりインフレ率が上昇したことで直後、豪ドル買いで反応したようですが、、
食料品主導でのインフレは政治的にはよくありません。
アラブの春は小麦の高騰時に起こりました。

一方、生産者物価指数は、米中貿易摩擦による製造業の低迷で
前年比▼1.2%予想通りではありますが、数字は良くないですね。
良くないといえばドイツ景気も。

今夕発表された10月ドイツZEW景気期待指数は▼22・8
アナリスト予想平均よりはマシだったようですが
現況指数は▼19.9から▼25.3へと大幅悪化です。

これでユーロが神経質に乱高下した後、下落に転じており
欧州時間の為替市場ではリスクテイクムードが薄らいでしまいましたが
NY時間に入ってからはクロス円が急反騰となっています。

米中貿易交渉も世界経済も決して楽観できる環境にはありませんが、
それでも日経平均のチャートは好転しつつありますし、
米国は利下げに加えてQE再開(パウエル氏否定も)ですので、
世界の余剰マネーはリスクテイクに向かうような気がしています。

ということで、26484ドルのダウCFDロングは継続です。

今夜のダウは250ドルほど高いです☆(24:30現在)

※ダウ平均 27000ドル大台回復

**********************

さて、今最も元気なのがポンド。

昨日14日㈪には、
ジョンソン英首相の離脱案での合意にはまだ不十分
とのEU交渉担当者の発言を嫌気して、一転だらだら下げていたのですが、
英国の新聞がブレグジット交渉に進展がありと報じたとかなんとかで
再びポンド買いが旺盛に。

※ポンドドル


欧州時間にはとうとう、今日中に文書で合意を?!なんて
期限区切って合意に向けて動いている、という煽り記事も。

英離脱協定案、バルニエ氏「きょう中に文書で合意を」=関係筋
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKBN1WU18F.html

31日がブレグジット合意期限ですし
17-18日はEU首脳会議が予定されていますので
まさにおしりに火がついたって状態なのですが、
結果がどうなるかはまだなんとも、、、、

ただ、バルニエEU主席交渉官は
「今週中のBrexit合意は可能」等とも発言しており
合意に向けて急速に動き出したことで、売り方の買戻しが
断続的にはいっているものとみられます。

この勢いはまだ続くだろうと思いますので
1.2582ドルでポンドドルをロングしています。
明日以降も押し目買いスタンス継続で。
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2019年10月14日月曜日

先週は10日木曜、11日金曜とマーケットは大きくリスクオンに傾きました。
ダウ平均、過去最高値までもう一息です。

※ダウ平均


※日経平均 アイランドリバーサル ボトム?!

アイランドリバーサルトップで大きく下げるかと思われましたが
今度は窓を開けた上昇で、下に小島が出来ました・・・。
この場合、直近高値を超えると、強い形。
*************************************************
なぜ、週末に向けてリスクオンムードが強まったのか。

10日に米中貿易交渉の進展が期待される報道が出て
11日の中国の劉鶴副首相とトランプ大統領の会談に注目が集まっていましたが、
NY時間の朝方、部分合意との報道が出てきました。

部分合意じゃダメだってトランプさん、言ってたわよね?!
それでも「第1段階」の合意、つづいて「第2段階の合意」と
上手いこと交渉を継続する姿勢を強調することで市場の失望を後退させることに
成功しそうなムードも。

①米中貿易協議が部分合意、15日関税上乗せ先送り-来月署名目指す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-11/PZ86Y1DWRGG201
・「第1段階」といえる部分的な枠組みで合意

決裂する、あるいは部分合意では市場は失望すると考えていた向きも
多かったと思いますが、これ、NY市場の朝型に出てきたニュースなので
これを受けた反応は週明けに持ち越しかな・・・・。
14日は日米ともに休場ですが、中国市場の株価を見ておけばいいかな。

※上海総合指数 3050を抜けると強い。


②米金融当局、月600億ドル相当のTビル購入へ-10月中旬に開始
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-11/PZ7TUDDWX2Q201
・10月中旬、月額600億ドル(6兆5000億)のTビル購入~2020年4-6月期まで
 →バランスシート拡大へ
 
※Tビル=「Treasury Discount Bills」
一時的な資金不足を補うために発行される財務相短期証券のことです。
財務省証券とも呼びますが、要するに国債です。

Tビルは国庫の一時的な資金不足を補うために、割引債として発行されます。
 3カ月、6カ月、1年物があります。

ちなみに、長期債になるとTボンドと呼び方が変わります。
1年超10年以下の中期証券→トレジャリー・ノート(T-Notes)
10年超の長期証券→トレジャリー・ボンド(T-Bonds)

短期国債を大量購入すると短期国債価格は上昇し金利が下がりますね。
短期のゾーンの金利が下がり、長期債利回りが上がれば
金利がスティープ化(立つ)します。

このところ、短期金利と長期金利が逆転していることが問題視されていましたが
(長短金利逆転(イールド逆転)は景気後退のシグナルとされているため)
FRBがTビルを買うことで、この問題が解消に向かうと考えることもできます。

つまり、景気後退シグナルが消滅、その時は先送りされる?!

そもそもは、短期市場でのドル不足が発生し金利が急騰したことへの対処であり
QEではない、というのがパウエル議長の主張ですが、
国債を買うんだもの、QEですよね。

米国は利下げだけでなく、QEも再開した、ということです。
これがリスクオン相場の後ろ盾になっているものと思われます。


③中国、2020年の金融外資出資規制廃止スケジュール発表
https://jp.reuters.com/article/china-finance-opening-idJPL3N26W2EF
・先物、証券、投資信託業務の外資出資規制が2020年に廃止される。

資本取引解禁と考えていいんでしょうか。

中国では、銀行業は外資が全額出資で運営できるのですが、
証券や保険は中国企業との合弁でなければなりません。
現状では外資による出資比率は51%までに制限されています。

航空会社は中国が過半出資が必要、さらに代表者も中国籍が条件。
電話など通信業も中国の過半出資が必要。
インターネット事業の外資出資は最大50%に制限されています。
とまあ、決してこれが自由貿易とはいえませんよね。

米中摩擦問題が激しくなったことで18年、証券や保険も外資の過半出資を認める
として2021年に出資規制そのものを撤廃する方針を表明しましたが
米国は「なぜ出資規制の廃止まで3年も待たなければならないのか」
と苦言を呈し前倒しを求めていました。

これが当初予定の2021年から20年に1年前倒されるということのようです。

1年前倒しというスケジュールが発表されたというのは
貿易交渉のカードの一つなのだと思われますが
市場開放、資本取引の解禁ということであれば、これは歓迎すべきニュースです・

④離脱合意への「道筋見える」 英・アイルランド首相が会談で一致
https://www.afpbb.com/articles/-/3248970

10日ボリス・ジョンソン英首相/アイルランドのレオ・バラッカー首相会談
→「合意実現への「道筋」が見えると表明」

え?!今月31日期限までの合意実現もあり得るの??
おまけに↓

※英EU離脱交渉が山場へ、バルニエ氏は事態に進展あったと示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-11/PZ7JOTT0AFB701

11日EU首席交渉官ミシェル・バルニエ氏/英国バークレイEU離脱担当相会談
→「法的文書の草案作成作業に入るための十分な進展があった」

EUの首席交渉官まで援護射撃のような発言を。

いずれの会談の詳細も発表されていないのが気になりますが
これで、10月31日までにブレグジット交渉でEUと英国は合意できる?!
きちんと合意して離脱する可能性が出てきたことで
ポンドの買戻しが猛烈に入りました。

これまでマーケットは「合意なき離脱」を織り込む形で
ポンドを売るディールが流行り過ぎていたんですよね。
シナリオとして、10月31日までに合意すると考えていた向きはほぼゼロ。

31日には合意なき離脱か、
EUに延長を申し入れることで来年1月31日へ延期するか、
この2択で相場を予想する向きがほとんどだったのですが
合意して離脱する、という新たな可能性が急浮上したことで
慌ててポンド売りを買い戻した向きが多かったということでしょう。

※IMM通貨先物ポジションのポンド ショートポジション解消がトレンド化


直近までの経緯として
10月2日、英国ジョンソン首相はEUに対し、
ブレグジットの新提案を提出しています。

英首相ジョンソンのEU離脱最終提案、ポイントは何か
https://jp.reuters.com/article/explainer-johnson-brexit-idJPKBN1WH2N8

これを受けた直後、こんなニュースがあったので、このジョンソン氏の提案が
受け入れられることはないだろう、というのが市場のコンセンサスに
なっちゃってたのよね。。。


欧州議会、ブレグジットめぐる英国新提案に難色
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/10/cd38936b4b827292.html

ところが、アイルランド首相とジョンソン首相が道が見えた、としただけでなく
EU首席交渉官のバルニエまでが進展があった、としたものだから、、、

次は10月17,18日に行われるEU首脳会議が焦点。
ここでジョンソン氏の提案が採択されEU側が受け入れれば合意です。
合意アリのブレグジットということに、、、

上記のIMM通貨先物市場のデータ-は先週火曜日までのもの。
火曜までの数字を土曜に発表するのがIMMポジションデーターなので
水曜以降からのポジション推移がわからないのですが、仕方ありません。


ポンドショートは先週末に向けてずいぶん買い戻されたと思いますが
それでもすべて解消したわけではないでしょう。

ということで、先週末に向けてのリスクオン相場、最も力強かったのはポンド。

※ドル円、クロス円


※ドルストレート一覧


米国が利下げに加えQE再開なのにドル円上昇とは、これ如何に、、ですが
ポンド円が主導する形で、リスクオン相場の円安が進行。
円安によってドル円が上昇したと考えられます。

ドルストを見ると、全般ではドル安ですものね。
ポンド高、ユーロ高、、、

通貨インデックス一覧も見ておきましょう。


ポンドがすごい上昇ですが、、、(あらゆる通貨に対してポンドが強い)
反面、売られているのはドルと円。
ドル安円安ですね。典型的なリスクオン相場の値動きです。

そして私が気になるのが世界の長期金利。

※主要国長期金利一覧

軒並み長期債利回りが上昇、つまり債券が売られています。
これ、、、、債券から株へ、、、グレートローテーション的な値動きじゃないの?!

このまま金利がゆっくり上昇していくようなら、
(債券が売られるようなら)ここから株はものすごく上がります。

リスクオンとみて、株、クロス円を押し目買いする相場だと思いますが
怖いのが、英国から出てくるブレグジット関連ニュース、
アイルランドの国境問題、どんなウルトラCがあるのかまだわからず、
ちゃぶ台返しがあるかもしれませんし、
中国との貿易交渉だって、包括合意には程遠い内容です。

ということで、政治リスクが相場を冷やす可能性は否定できません。

ただ、それを言っていたら大相場を逃しそうなので
今週は押し目買い狙い。

先週は金曜、木曜高値を超えたところでポンドに飛び乗りましたが、
21:00ごろに手仕舞っちゃいました。だって短時間で上がり過ぎだし、
週末リスクが怖いので(^^;
それでも、まだまだ押したところは拾いたい。

NYダウロングは継続。
ユーロドルショートはロスカット。

今週はポンド、オセアニア通貨の押し目買い狙い。
日経平均も押し目買いでいいんじゃないでしょうか。

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