2024年5月21日火曜日

 今日の日本株、前場がめちゃめちゃ強くて驚きました。
農林中金の問題なんてまるで関係なし。

この日本株の強さを、サウジの皇太子が来日することで
オイルマネーが日本株に流入する期待と指摘する向きもありました。

先週ダウが4万ドルをつけたから、との解説もありますが
米株と日本株、このところ相関が薄いですし
足元日本株が軟調なのは日銀の引き締め警戒というコンセンサスですので
それも違うかなァと思いますが、ともかく前場は強かった。

前場は650円近く上昇した日経平均でしたが
後場から上値が重くなり、最終的には前日比282円高と大きく上げ幅縮小。
ちなみにサウジの皇太子MBSは父サルマン国王の病状悪化で来日延期とのこと。

しかし、日経平均チャートは下落幅に対しての61.8%戻りで
ピタリと止められていますね。
テクニカル的に手仕舞いが入った可能性もあります。

22日はNVIDIA下落の決算だというのに、今夜も米株は上昇しています。
SOXが強いですね・・・この高値更新は新規買いというより
オプションによるものなのかもしれませんが、米株はどこまで上がるのか。

利下げ期待で上昇しているということは、利下げが確定するまでは
買われ続ける可能性もあります。
米家計の余剰貯蓄は枯渇しているという話ですが
金融市場には過剰流動性マネーが溢れているということでしょうか。

今日の話題は日本の長期金利。
新発10年国債利回りは0.975%と、日銀がYCCの再修正を決めた翌日の
2023年11月1日に付けた0.97%を超えて、13年5月以来の水準に上昇しました。

現在はさらに上昇していますね。長期金利は早晩1%台に乗せてくるでしょう。
日銀は明日21日「金融政策の多角的レビュー」に関する
第2回ワークショップを開催しますが、
引き締めが早まる思惑が広がっているのでしょうか。

※日本国債利回り
日本の金利がこれだけ上がってきていてもドル円相場は
足元ドル買い円売りが優勢。

※ドル円日足
ドル金利も反発基調にあります。

※米国債利回り

このところまたもFed要人からタカ派発言が・・・
先週は14日にジェファーソンFRB副議長が
「政策金利は引き締め気味のままであるべき」と発言。

17日にはボウマンFRB理事が
「インフレが反転したことがデータで示されれば、利上げの用意がある」
と発言しています。

今週は要人発言の機会が多いんですよ。
21日はバーキン・リッチモンド連銀総裁、
        ウォラーFRB理事、ウィリアムズNY連銀総裁、
22日にグールズビー・シカゴ連銀総裁、
23日にボスティック総裁、
24日にウォラー理事の発言が、、、。

パウエル議長が次の一手は利上げではないと発言しているのに
ボウマン理事は利上げの用意があるなどとタカ派姿勢を崩していません。
この方は最もタカ派であるため驚きはないとはいえ、
市場はそれなりに反応しますね。

ドル円はレンジかと思いますが、やはり絶対的金利差からドルロング優位。
材料がなければじわじわ上昇していきますね。
こうしたじわじわ上昇だと次の介入が読みにくい。

クロス円が猛烈に強いのですが
特にキウイ円はリーマンショック前のレベルを超えました。

※NZドル円日足
コロナショック時の安値が59円、現在95円。
※NZドル円月足

今週22日にRBNZ金融政策会合を控えています。
金利据え置きとの見方が強いですが
NZ第1四半期CPIは前期比+0.6%と伸びが小幅に加速していました。
CPIは依然として中銀目標範囲を大きく上回っているため、
年内利下げを開始する可能性は低いことから買い安心感がある、
ということなのでしょう。
ここからは乗れないなぁ、、、

ユーロドルロング、豪ドルドルロングは継続。
今日は上値が重かったですね、、、
コストに逆指値をおいてあります。

NOTE
■LME銅が過去最高値更新、1万1000ドルを突破-供給不足観測
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-20/SDRELJT0G1KW00?srnd=cojp-v2
ゴールドもシルバーもプラチナも軒並み上昇しています。
メタル上昇の背景には何が?中国の買いが旺盛なことはわかっていますが、、、

■イランのライシ大統領とアブドラヒアン外相、搭乗ヘリ墜落事故で死亡
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-19/SDQHQZDWRGG000

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2024年5月19日日曜日

 週末の話題は農林中金の巨額損失による資本増強、
VIX指数がコロナ後最低水準にまで低下。

まずはVIX指数。
2019年11月27日以来の12割れです。

※S&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表している指数 
 ~VIX20=株価が今後1年間の間に7割程度の確率で現在から上下20%の変動リスク
 ~20超えが市場の強い警戒感を示す。通常運転は10〜20程度
 
つまり、現在米株市場は非常に楽観的な状況のあるということです。
景気の減速の兆候はあらゆる指標で確認されますが
FRBが利下げしてくれるから問題ない、と考えているということでしょう。

足元の米国株市場は利下げ期待から再上昇機運にあります。
※米主要株価指数
米企業決算が好調だったこともありますが、
その意味では今週は5月22日のNVIDIA決算がビッグイベントでしょう。

5月22日(日本時間は23日の午前5時20分、会社説明会は午前6時)
NVIDIAは24年2-4月期決算を発表します。
事前予想は売上高が1年前の3.4倍の245.7億ドル、
1株当たりの利益(EPS)は同5.1倍の5.57ドル前後。

※NVIDIA 過去1年で、株価が3倍に。
どんな決算が出て米株市場がどのように動くか予想できませんが
市場が楽観に傾いているということは
下方リスクへの警戒が薄いということですので
今週は米株の下方向へのリスクに備えたい局面ではあります。

そして農林中金。

■農林中金、1.2兆円資本増強検討 今期5000億円超赤字へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB181IF0Y4A510C2000000/
・米国債など運用収支が悪化、25年3月期は5000億円超の最終赤字に転落
・巨額の資本増強で財務の健全性を保つ必要
・リーマン・ショック後もJAなどを引受先に1.9兆円の資本増強を実施

外債投資の比重が大きいんですね。
今年年初は6回(0.25%×6=1.25%)もの利下げ折込みがありましたが、
この利下げ期待はどんどん後退し、追加利上げ論まで飛び出すところまで
金利が上昇=債券価格が下落しましたので、損失はやむを得ないですが
この局面でも株にもしっかり投資しているGPIFなどは
しっかり利益を形状しているわけで
外債に偏重しすぎていた農林中金の運用には疑問符が・・・。

日本株市場全体を揺るがす信用リスクではありませんが
地銀なども同様の運用スタイルなのではないか?という
悲観的な思惑が広がればPBRが低いというだけで買われてきた
地銀株などにはやや影響が出そうな気もします。

※日本主要株価インデックス
積極的に買える局面ではなさそうですよね。
日本株市場もNVIDIA決算で半導体銘柄が影響を受けるでしょうから
これが良くて米株が大きく上昇するなら上方向の芽もありますが。
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ドル円ですが、やはりレンジ相場入している印象。
先週は156.78円までリバウンドしましたが
米CPIと小売売上高指標を受けて153.60円まで下落。
その後再び反発と方向感が定まりません。

※ドル円
パウエル議長が追加利上げ思惑を打ち消したことと
CPIや小売などの指標で急低下していた米金利ですが
週末にかけて反発上昇していたこともドル円上昇の背景。

※日米金利差は反発
また、13日、日銀は定例の国債買入オペで
5年超10年以下国債の買い入れ額を減額したことで、
日銀が過度な円安進行への対応や金融政策の正常化を早めるのではないか、
などの思惑が広がり、日本の金利も上昇しましたが、
先週金曜日17日、国債買い入れオペの金額を全年限で据え置きました。
2回連続の減額は見送ったため、この時ドル円相場は円安方向に動いています。

■日銀国債買い入れ、根強い6月の大幅減額観測-全年限据え置き
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-16/SDGNP3T1UM0W00

今週は23日にオペの通告が予定されています。
今回は1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下です。
13日には減額し、17日は減額せず。
23日はどうするでしょうか。ドル円相場を動かす要因となりますので注目です。

※ドル円15分足

ただ、9日公表の4月開催の日銀金融政策決定会合の主な意見では、
国債買い入れについて「どこかで削減の方向性を示すのが良い」など
減額に前向きな意見が多く記載されていたこともあり
6月の金融政策決定会合で大幅な減額、QTが発表されるのではないかという
警戒、思惑が根強くあるようです。
日本の長期金利1%到達が近い印象。
※日本国債利回り
ということもあり、ドル円相場が再び160円台に乗せるような
勢いを取り戻せるとは考えにくいのですが
VIXが低下、株高というような楽観的な相場では
円キャリートレードが膨らみやすいため
ジリジリとゆっくりドル円は上昇する可能性はあります。
そして、なにかリスクイベントがあれば
(例えば米金利急低下、円金利急上昇、NIVIDIA決算で株下落など)
ドル円がキュンと下がる、というような相場展開となりそうです。
------------------------------------------
ユーロ上昇を見込んでロングしたユーロドルは
時間足でみた直近安値を割り込む下落となったため一旦撤退。
1.0859ドル⇒1.0853ドルで損切り(T_T)

しかし1時間足の90SMAで反発してきたため
1.0849ドルで再度買い直しました。
また注目していた豪ドルドルも
時間足90SMAがサポートされて反発してきたので
0.6660で買い参戦。
*********今週の主な予定************

5/20(月)
・3月第三次産業活動指数(13:30)
・中国ローンプライムレート(10:15)
・サウジアラビアのムハンマド皇太子が来日(23日まで)

21(火)
・RBA(豪週)中銀5月分議事録
・4月首都圏新規マンション発売(14:00)
・日銀「金融政策の多角的レビュー」に関する第2回ワークショップ開催

22(水)
・3月機械受注(8:50)
・4月貿易統計(8:50)
◯RBNZ(NZ)金融政策会合
・米 4月中古住宅販売件数(23:00)
・4/30-5/1 開催の FOMC 議事録(23日 3:00)

23(木)
・日銀国債買い入れオペ(残存1-3年、3-5年、5-10年)(10:10)
・NZ小売売上高(第1四半期)
・豪消費者インフレ期待(5月)
・英製造業PMI・非製造業PMI速報値(5月)
・ドイツ製造業PMI・非製造業PMI速報値(5月)
・ユーロ圏製造業PMI・非製造業PMI速報値(5月)(17:00)
・米製造業PMI・非製造業PMI速報値(5月)(22:45)
・米 4月新築住宅販売件数(23:00)
・G7 財務相・中銀総裁会議(〜25日イタリア)
・休場:インド

24(金)
・4月消費者物価指数(8:30)
・4月全国百貨店売上高(14:30)
・英4月小売売上高
・米5月ミシガン大学消費者信頼感指数
・米 4月耐久財受注(21:30)

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2024年5月17日金曜日

 ドル円、ずいぶん反発しましたね。
152円くらいまで落ちてくれると思っていたのですが、
153.60円で下げ止まりました。
今回の下げ幅に対して61.8%リバウンドしています。
※ドル円日足

ここからは一方的に下落するでも上昇するでもなく
153~156円でのレンジに入りそうな予感・・・。

ドル円リバウンドは米金利のリバウンドも関係してるかな。

※米国債利回り日足 下げ止まった
今夜の米指標はまちまちでしたが
金利は指標発表後に上げ幅拡大しています。
※米長期金利日中足 21:30から上昇加速
■米新規失業保険申請、1万件減少-前週はNY市学校の休みが影響
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-16/SDKWC4T0G1KW00
🇺🇸新規失業保険申請件数
結果:22.2万件(予想:22.0万件 前週:23.1万件)

失業保険申請の減少に反応したのでしょうか。
他の指標は軒並み悪かったのですが。

🇺🇸フィラデルフィア連銀製造業景気指数 5月
結果:+4.5(予想:+8.0 前回:+15.5)

■米住宅着工件数が予想下回る、許可件数は減少-ローン金利上昇響く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-16/SDKX8HT0AFB400?srnd=cojp-v2
🇺🇸住宅着工件数(4月)年率換算件数
結果:136.0万件(予想:142.0万件 前回:132.1万件)

🇺🇸建設許可件数(4月)年率換算件数
結果:144.0万件(予想:148.0万件 前回:145.8万件)

今夜はFed要人発言がタカ派トーンであったことも
金利低下に歯止めをかけたのでしょうか・・・

■米リッチモンド連銀総裁、インフレ低下には「もう少し時間かかる」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-16/SDL2ITT1UM0W00

それと年内利下げはないという見方も根強いのね。

■米国の年内利下げ可能性は低い、ヘッジファンドのロコス幹部が予想
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-16/SDKQH3T1UM0W00

■JPモルガンCEO、米経済になお「多くのインフレ圧力」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-16/SDKW8XT0AFB400

今日は日本国債利回りの上昇も一服。長期金利の1%乗せは時間がかかるか
日米金利差の縮小も一服しやや拡大しています。
日本のテーパリングや利上げの予想も増えてきましたが
この状況で日銀の引き締めなどできるのでしょうか。
⬇️
■GDP1─3月期は年率2.0%減、内需に弱さ 特殊要因響く
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/B2YX2IARDBK4NKAAHCEKVIFKUY-2024-05-16/
・実質GDP前期から▼0.5% 2四半期ぶりにマイナスへ
・年率換算では▼2.0%
・ダイハツ工業と豊田自動織機の認証不正問題、能登半島地震など特殊要因も
・GDPの過半を占める個人消費が▼0.7% 4四半期連続マイナス
・個人消費とともに内需の柱である設備投資 ▼0.8% 2四半期ぶりマイナス

今必要なのは利上げで更に需要を縮小させることではなく
減税で需要を刺激することではないかと思います。
それによって景気が拡大すれば税収は増えるのですから。

155.70円ドル円ショートは154円ミドルまで反発して揉みあった際に
売り増しをかけたのですが、下がってくれずに再上昇したため
154.80円台で全て買い戻し。

介入警戒もありますし、絶対的日米金利があるため
ドル円はここから方向感を読むのが難しくなりそうです。

今後は米利下げ時期模索でドル安が新たなテーマとなりそうですので
ドルストレート通貨でのドル売りに妙味ありかなと思っています。
ユーロドルを1.0859ドルで軽めロング。
豪ドルにも注目しています。

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2024年5月16日木曜日

 売り場を探していたドル円、今日夕刻から急にドル金利低下が加速。
ドル円が落ち始めました。

ロンドン在住の松崎美子さんと話す機会があったのですが
どうやら今夜のCPIに向けて金利低下にかけた債券オプション取引が
膨らんでいることに為替市場が反応した、ということのようです。

※米長期金利日中足 夕刻16時台から下げ出した 21:30指標で急低下

※ドル円15分足
CPIも小売も低下、減速することが予想されていましたが
最も利下げ開始が遅いと思われている米ドルに下落余地が大きい、
と考えるトレーダーらによる仕掛けが入ったということですね。
実際、今夜発表されたCPIと小売売上高は弱かった。

■米CPIコア指数、6カ月ぶりに伸び鈍化-年内利下げへの一歩
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-15/SDJ1FOT1UM0W00
◎コアCPI 前月比+0.3%(予想+0.3% 前回+0.4%)
     前年比+3.6%(予想+3.6% 前回+3.8%)
          ⇒予想通りではあるが、前月より低下

⇒コアCPIの3カ月移動平均は年率4.1%上昇と、年初来で最も低い伸びに 
⇒31日に発表される4月のPCE価格指数は軟調な内容になる予想      
◎総合CPI 前月比+0.3%(予想+0.4% 前回+0.4%)予想を下回る:前月も下回る
     前年比+3.4%(予想+3.4% 前回+3.5%)予想通りも前月を下回る

■米小売売上高、4月は前月比横ばい-市場予想は0.4%増
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-15/SDJ1IIGQD79C00?srnd=cojp-v2 
◎4月小売売上高:前月比 0%(予想 0.4%、3月 0.7%)なんと3月比▼0.7
   自動車除く:前年比 0.2%(予想 0.2% 前月 0.9%)3月比▼0.7
 
 同時刻、NY連銀景況指数も発表されました。

■NY連銀製造業景況指数、6カ月連続の縮小圏-予想に反して悪化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-15/SDJ1MQT1UM0X00?srnd=cojp-v2
◎▼15.6 予想▼10 前回▼14.3  そもそもずっとマイナス圏
どれもこれも悪い結果。
これを受けて米利下げ折込みは
■米国債利回り急低下、9月までの利下げ確率は80%超に-CPI受けて
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-15/SDJ4LJT1UM0W00

日足でみた米金利もご覧の急低下です。
※米国債利回り
米金利が動くと世界の金利が動きますから、今日の主要国の
長期金利はご覧の急低下なのですが

※主要国の長期金利
おや?日本の金利だけ、あまり下がっていませんね。
※日本国債利回り 利上げバイアスにありますから・・・
というわけで、日米金利差はご覧の縮小です。
というか、今日に限った話ではなくて、
このところ金利差は縮小のトレンドにあったにも関わらず
ドル円が上昇したいた事に違和感がありましたね。

※日米金利差とドル円  ようやく日米金利差に沿った動きとなるか
売りの機会待ちとしていたドル円、今日は何度かトレード。

156.12円 ⇒ 154.96円買い戻し
155.70円で再度ショート継続中。

※ドル円日足 米金利低下が続けば152円台まで?!
米金利低下で米株は上昇中。
景気が悪いというのに利下げ期待で再びラリーが加熱。
このところゲームストップ株(ミーム株)が急上昇しており
やはり株はバブルを形成し始めたような気がします。
※米国主要株価インデックス
ただし、日本の金利は上昇基調にあるため
日本株は米株ほどには上がりませんね。多分。

NOTE

バイデン・トランプ両氏の初対決、6月27日にCNNでテレビ討論会
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-15/SDJ9ZOT1UM0W00
いよいよ米大統領選挙色も強まってきます。

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2024年5月15日水曜日

 今夜は米国の生産者物価指数(PPI)でドル円が神経質に乱高下。

■米PPI、4月は予想上回る伸び-一部の主要項目は落ち着き示す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-14/SDH6TBT1UM0W00
・PPIは前月比0.5%上昇、市場予想0.3%上昇-3月分は下方修正
・サービス価格が前月比伸びの4分の3近くを占める
・FRBが重視するPCE価格指数の算出に用いられる主要カテゴリーは比較的落ち着き

PPIが予想を上回る伸び、ということで、瞬間米金利が急上昇。

※米長期金利(10年)日中足 急伸は21:30

ところが、その後急速に金利が低下しています。
なぜ金利が急速に下がっているのか、わかりませんが、
パウエル議長の発言の影響との指摘もあるようです。

アムステルダムでのオランダ外銀協会イベントに参加しているパウエル議長、
インフレは引き続き2%に向けた改善基調にあり、
次の行動が利上げになる可能性は少ないとの考えを再表明した、と。

先日も同じことを言っていましたし、新味はありませんし
報道によってはヘッドラインはタカ派的なものもあるのですが
とにかく金利は下がっています。

パウエル議長、米金利をより長期に高水準で維持する可能性示す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-14/SDHBJXT0G1KW00?srnd=cojp-v2

※ドル円15分足 とはいえ156.50を超えるところまで上昇していますね。
ここからは、明日のCPIと小売売上高に注目です。
米金利、今夜は低下していますが、
ここ1週間くらいは米金利、横ばいなんですよね。
ここからどちらに放れるか。明日の指標ではっきりするでしょうか。

※米国債利回り 日足

事前予想が低めなので、予想外に強い数字がでると
ドル円は上昇する可能性も否定できません。。。


NOTE
バイデン米政権、広範囲の中国製品の関税引き上げ-EVや半導体など
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-14/SDGJ82T1UM0W00

中国、「断固たる措置講じる」と表明-米政権による関税引き上げ受け
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-14/SDHDK7T0AFB400

米インフレ統計警戒するヘッジファンド、ユーロショートのカバー急ぐ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-14/SDH5U5T0G1KW00
・今後1週間のユーロ上昇を見込むオプション、2月以来の旺盛な需要
・15日発表の米CPI、予想下回れば欧米の政策乖離は縮小との見方

ECBは6月利下げ見込みですが、ユーロ上昇を見込むポジションが増えている?
明日の米CPIが弱く、米国が年内2回の利下げ確率が高まれば
現状で3回の利下げが織り込まれているECBとの差が縮小するから、ですって。

確かに4/16からユーロは上昇基調にありますね。。。
※ユーロドル日足
ユーロ円もこの強さ
※ユーロ円日足 ドル円に介入が入れば崩れるリスクではありますが

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2024年5月14日火曜日

 ドル円相場、156円節目突破してきました。
きっかけはおそらくイエレン財務長官発言。

イエレン財務長官発言
「為替介入は過度な動きへの対処として、
 過剰なボラティリティが発生した場合にのみ、
 つまり稀であるべきで、事前伝達協議されるべきである。
 ユーロ、円、人民元を注視している。」
 
為替介入は稀であるべき、事前に伝達されるべきと
これまでと変わらぬ発言で新味はないため
定型コメントにすぎないのではないかと思うのですが
「ユーロ、円、人民元を注視している」と
名指しで通貨を指定したコメントということなのでしょうか。
市場はイエレン財務長官が繰り返す「介入は稀であるべき」発言に
今後日本の介入が制限されるリスクを感じているようです。

※ドル円15分足 NY時間にあっけなく156円突破

今日の話題は日銀の輪番オペで円金利上昇、だったんですけどねぇ。。。

午前10時10分の定例の国債買い入れで
5年超10年以下の買い入れ4250億円を通知、前回から500億円減額しました。

日銀が国債買い入れオペ減額、5年超10年以下-金融正常化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-13/SDEA6VT0AFB400
・過度な円安進行への対応や金融政策の正常化を早めるためとの見方
・9日に公表した4月25、26日開催の金融政策決定会合の主な意見では、
  国債買い入れについて「どこかで削減の方向性を示すのが良い」など
  減額に前向きな意見が多く記載されていた。

市場には次回6月の金融政策決定会合で本格的に国債買い入れの減額を表明し、
7月会合で利上げに踏み切るとの見方も出てきた模様。

これが日本の金利上昇にも繋がりました。

日銀の買い入れオペ減額を材料に国債市場では売り圧力が強まり、
30年国債利回りは2.03%と2011年8月以来の高水準に上昇。
10年債利回りも昨年11月以来、およそ半年ぶりの水準に上昇しています。

※日本国債利回り

ドル円相場はオペ減額通知で瞬間円高となる局面がありましたが
結局リバウンド、下げ幅を全て取り戻しています。
日銀の引き締め関連のニュースには反応はするものの
トレンドを変えてしまうようなパワーはありません。

結局NY時間にイエレン財務長官発言でドル高が加速しています。
これは156円手前で揉み合いが続き、エネルギーが溜まっていたために
上方にブレイクしたものと見られますが、
このまま157~158円と上昇することがあれば
神田財務官が黙っていないと思われ、ここからロングするなら超短期で。

※ドル円日足 61.8%まで戻れば157円。
今週のCPIや小売売上高は弱いだろうという見方になっていますので
米金利の上昇はなさそう、ということで
このドル円上昇はドル主導ではなく、投機の円売り主導です。

私はロング降りちゃってるのでここから追いかけて買うことはしません。
むしろ売り場探しですが、この上昇がどこで止まるか見極めたい。

円売りはドル円だけではなくクロス円全般の事象です。
クロス円上昇がドル円を押し上げてしまっている側面もありますね。
ドル円に介入があればクロス円も総崩れとなりますのでご注意を。
※ドル円、クロス円一覧
日米金利差は縮小しているのにドル円上昇、
これは介入の反動もあると思われますが、
やはりドル円上昇が加熱し始めていると思われます。

※日米金利差とドル円 
NOTE
■ゲームストップ騒動再び、ブーム仕掛け人が復帰との臆測ー株価高騰
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-13/SDFG8HT0G1KW00?srnd=cojp-v2
・ゲームストップ株は大商いの中、一時110%余り上げ幅を拡大。
・ボラティリティーのため取引開始直後の20分で3度、売買停止

ゲームストップ株日足


月足 2021年のミームブームは凄まじかった
       今回の上昇はまだ序の口??


またこんなミーム株に資金が入り始めるということは
米株市場、ここから最後のバブルを演出するのでしょうか。
短期は全体上昇基調を強めるのかもしれません。

■NZ中銀が13日に公表した四半期調査で
短期インフレ期待は低下

インフレ予想(第2四半期)
1年物 2.73% 前回 3.22%
2年物 2.33% 前回 2.50%
5️年物 2.25% 前回 2.25%
10年物 2.19% 前回 2.16%

ひろこのX

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