2016年3月31日木曜日

今夜、グローバルインフォの和田仁志さんと話す機会がありました。

話の要点をまとめると…

・海外勢はドル高円安方向にストラテジーシフト
 モルガンスタンレーは117円レポート
 115円、117円、120円のオプション購入

・2月G20からセンチメントに変化
 
①麻生財務大臣が為替の急激な変動には日本当局も動く用意がある旨
 合意文書に入れることを提言、採用されている
 (2013年G7文言採用したものと思われるが、「協調して」の文言は削除、
 つまり世界協調介入はないものの、日本単独でやる用意はあるということ)

②金融政策に頼らず財政政策も伴った金融の安定を
中国は全人代での財政出動を発表
ECBは3月理事会で大規模緩和発表
米国は利上げ見送り
日本は・・・消費増税見送りと補正予算5~10兆円は既定路線

・イエレン議長のハト派発言に対して地区連銀総裁らのタカ派発言

FRBはドットチャートで年〇回の利上げ、などとコンセンサスが偏ることに
不快感。あくまで経済指標次第であり、年〇回と決めたわけではなく、
いつやるかというコンセンサスもないことを強調







・海外勢は110円を崩そうと何度も仕掛けたが、110円割れに失敗
本邦当局が死守したいマジの線が110円であることの認識広がる?
(こういうラインは今守られても、将来のどこかで割り込む時には派手に
 落ちるリスクになりますが・・・)とりあえず短期筋はショートをあきらめた模様


すみません、メモ書き程度ですが、要するに「リスクオン」相場でOK

個人的には豪ドルやキウイが下がらない、、、というより
上昇が継続していることがリスクオン相場である証左かと感じており、
豪ドルドルを0.7633ドルでロング
豪ドル円を85.79円でロングしました。


キウイドルが今夜のNYクローズで0.69ドル台に乗せてひけるようなら
キウイもロングします。これまでのレンジ高値を上方ブレイクとなります。
キウイは年内もう一度利下げすることを示唆していますので
豪ドルほど強気はできませんが。。。

昨晩ロングした日経平均CFDは16900円で一度撤退(損切(-_-;)
16910円で買い参戦。何もしなければよかったかな。。。

まだまだレンジが続くかもしれませんが、
日経、ドル円はロング目線で、リスクオン。
リスクオンなら利回りが魅力の豪ドル、キウイも上がると予想。
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2016年3月30日水曜日

1:20からのFRBイエレン議長の講演に注目が集まっていましたが、、、

猛烈ドル安来ちゃたわ~。

「利上げにおける慎重な姿勢は特に正当化される」
「将来の金利軌道は必然的に不透明」
「FOMCは今後数年、緩やかな利上げを想定」

などと発言した模様。

確かにドル円相場、7連騰中だったものねぇ。
ここいらで一旦手綱引いとくか、って感じね。

米国は非常に巧みに市場をコントロールしているように見えます。

3月FOMCで年4回織り込んでいた利上げ回数を年2回程度まで下方修正。

さすがにこのハト派スタンスには市場が驚いてドル全面安も
その後の地区連銀総裁らの相次ぐタカ派発言が謎…。

あまり過度にドル安が進まないようにハンドルしているということでしょうか?
つまりドルが天井つけてドル安基調に入った、と市場が判断してしまえば
株式市場がバブル化するリスクがあります。

タカ派発言で4月にも利上げがあるかも?というセンチメントを醸成し
株式市場のバブルの芽を潰す。

そして、相次ぐ連銀総裁らのタカ派発言でドル高基調が加速し始めた
ところに、再びイエレン議長、ハト派発言でドル高の芽を潰す…と。

どこまで計算されているのか知りませんが、ドルが上がりすぎず
下がりすぎず、株も上がりすぎず、下がりすぎずで、
居心地のいい水準でボックス化、これが狙いなのではないかしら。

なんだかんだ言って、やっぱり米国の金融政策が軸なんですね。
欧州や日本がマイナス金利にしようとユーロや円が下がらなくなってますが
米国は利上げのペースがどうなるか、って要人発言程度で
上がったり下がったり、素直に反応しています。今のところね。

こうして市場をコントロール出来ているうちは、株のバブルもないでしょうし、
ドル高が加速することもないでしょう。

かといって、日欧VS米国 の金融政策は真逆のベクトル。
マイナス金利VS利上げ です。ドルが大きく崩れることも考えにくい。

ということで、今年の相場ってレンジが長期化するんじゃないのかしら・・・

レンジをブレイクしてトレンドができるときは米国当局が
市場コントロールに失敗するか、市場が言うことを聞かなくなった時。
そんな気がしてきました・・・・^_^;

モルガンスタンレーはドル円相場の117円予想を出していますが、
このくらいまでの上昇はあると思ってますが、、、今夜のイエレン発言で
少し時間がかかるかな~って印象になってきました^_^;


明日30日はカプラン米ダラス連銀総裁講演
31日には、エバンス米シカゴ連銀総裁講演
4月1日にはダドリーNY連銀総裁講演
4月2日にはメスター米クリーブランド連銀総裁講演が予定されています。

明日以降、地区連銀総裁らがタカ派発言を繰り返すでしょうか?!
彼らが思いのほかハト派だったりするとさらにドル安が加速しそう。
引き続き、米国の利上げペースへの思惑がドルを動かしそうです。

また1日は、日銀短観に、米雇用統計。

ドル円は110円~115円
日経は16400~17200円 

このレンジを破られなければ、しばらくこの幅でのボックス相場、
ってことになりそうですね。

思いがけず上昇しているのが、豪ドル、キウイなどのオセアニア。
意外と高金利であることが上昇が大きい要因なんじゃないか、、、って
気がしていますが、こちらはトレンド化する可能性も?!

ユーロもマイナス金利導入しているのに下がりませんな。

今夜のイエレン議長の発言受けてのドル安で、米株が堅調、
これに連れて、日経も上がりそう??(上がって下がった)
ドル円が急落して112円台に突入しているので、こちらが足を
引っ張っているのですが、ドル円はなんだかんだすぐに持ち直す
ンジャないか、って気がしていますので(少なくとも下値があっても
110円のレンジ下限かな)日経平均を16960円でロングしています。

予算成立につき、今日30日安倍首相が会見しましたが
消費増税引き上げをやると発言。(政治的にはそういわざるを得ない)
多少ドル円と日経が下落していましたが、市場はほぼ増税見送りを
織込んでいると思われます。こういう下落は買いじゃないか、と思って
見ていましたが、イエレン発言で日経は持ち直すかな…と淡い期待。
16900円を割ったら一回止めます・・・
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2016年3月29日火曜日

今夜(3/28)は欧州市場が引き続きイースター休暇中なのですが、
なぜかユーロ、ポンドが上昇しましたね…。

何が理由で欧州通貨が上昇したのか調べたのですが
これといった材料が見当たらなくて???状態。

ユーロドル日足チャートでは一目の雲にぶつかってポンと跳ね返った、
としか言いようがありませんね…。

ユーロ高、ということはドル安か?と連想されますが、
ドルインデックスを見ると、確かにドル安ですが
同時に円安でもあって「おおおーーー」と思うわけであります。

※通貨インデックス一覧


だって「ドル安、円安」ってのは
典型的な「リスクオン」相場状態ですもの。

しかし、原油やゴールドプラチナ、パラジウムなどの
コモディティ相場を確認しますと、それほど上昇しているわけでもなく、、、
薄い相場の中での特殊な値動きに過ぎないのかもしれません^_^;

※コモディティチャート



まだ今夜の動きは今後のトレンドとなるような
先行指標となるようなものではないんでしょう。
ユーロ、ポンド急騰に慌てるなかれ。

しかし。今夜特別に材料がないのですが~
なんとなく、リスクオンテイストの相場になってきた
様な気がしません??ポジショントークなのかなぁ^_^;

まだ国内勢は弱気が大勢。

勢力増す円高転換派、「円安の時代」は終わったのか

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO98863830V20C16A3000000/

しかしながら、あれだけ日本株を売りまくった海外勢に変化の兆し・・・?

ヘッジファンドの「円買い・日本株売り」に転換の兆し

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO98939930Y6A320C1000000/

ダイスキな豊島さんのコラムなのですが、

「イースター休暇は、ヘッジファンドで働く後輩たちとじっくりと本音で話し、欧米市場最前線の事態を探る機会でもある。

~米国の4月利上げと日本の財政出動・消費増税延期がほぼ同時期に決まるシナリオを視野に、1ドル=115円台回復・日本株反騰を見込む声が筆者の想定より多い。日本では円高論優勢の気配だが、米国ではドル高論が勢いを取り戻しつつある。日米市場の温度差を痛感した。」


海外勢の動向に注目ね。

明日から東京マーケット、実質新年度入り相場となります。
日経が明日も高ければ幸先が良いとみていいんじゃないかな?

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2016年3月27日日曜日

今週で2015年度が終了、金曜4月1日から2016年度スタートとなります。
日経が書いていますが、2015年度は外国人投資家が
7年ぶりに売り越しに転じたことが明らかに。

日本株、外国人が7年ぶり売り越し 景気に弱気

http://www.nikkei.com/article/DGXKASGF25H1T_V20C16A3EA1000/?n_cid=SPTMG002

15年度累計(3月3週まで)で約4兆8902億円のマイナスで
このままいくとブラックマンデー暴落が起きた
1987年度(6兆20000億円)以来、約30年ぶり売り越し額。
足下で11週連続で売り越し中で、東日本大震災後以来の長さ。

アベノミクス起点の12年11月~昨年5月に21兆円を買い越していた
外国人投資家でしたが、アベノミクスへの期待低下が背景のようです。

7年ぶりの日本株売り越し、これがスタートとなって海外勢の
日本株売りがトレンド化するようだと本当にアベノミクス終了ってことです。
年金も危ない(・・;)ってことになりますが、、、


それでも、足元、3月末本決算に向けては株価もじり高。
28日の配当権利取りに向けての買い意欲もあるでしょう。
あるいは、下値は年金が買い支えているためか。

株1万7000円回復 鬼の居ぬ間に「クジラ」が買い支え
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO98855260V20C16A3000000/

海外勢がイースター休暇に入る中で、年金が買い支えていたということですが
海外勢が戻ってきたら。。。。どうなるでしょうか。

海外勢に振り回される相場から脱却することは難しいのですが
(日本株売買シェアは外国人が7割前後)
それでも、年金や日銀のETFの買いなどは日本株の根雪のように
積みあがっているために、一定の下値サポートにはなっているはずです。

それから、事業会社の潤沢な資金が自社株買いに向かう流れが
加速してくればいいのですが、、、。

走らぬ「企業貯蓄」、新年度の関所に

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO98857460V20C16A3000000/?dg=1

2015年の資金循環勘定は、改めて企業のカネ余りの実情を浮き彫りにした。企業の資金余剰は15年には合わせて20.2兆円。14年の6.4兆円の3倍余りに拡大した。

15年末で1117兆円にのぼる企業の金融資産の中身をみると、現預金が246兆円と全体の22%。一方、海外でのM&A(合併・買収)が活発になったのを受け、株式などが306兆円と27.4%に達し、対外直接投資も110兆円と9.9%を占める。




それから、機関投資からが新年度からどう動いてくるか。

マイナス金利で日本の投資家は外に向かざるを得ないと指摘されていますが
週次の対外及び対内証券売買契約等の状況では
3月19日終了週の対外中長期債投資は2.28兆円の買い越しであることが
確認されています。まだ本格的に動き出したとは言えませんが、
新年度入りからは、彼らの動向にも注目。

しかし、円高予想が増えていますよね。
110円割れで105~106円があると。

今週の年度末から新年度入りの期末期初を110円を割ることなく
乗り越えられれば、円高リスクは後退しちゃいうんじゃないか、って
気がしているんだけどどうかな…。

年明けの1~2月で一気に10円も円高に動いちゃって
2015年に1年かけて上下10円しか動かなかった幅を最初の2か月で
一方向にやっちゃったことを考えると、次の大きな値動きが出るまでは
かなりの期間のレンジ相場をやるんじゃないかって気がしますね。
ざっくりいうとトレンド3割、レンジ7割です。

3月25日金曜日、ドル円相場は113円台を回復してきました。
大倉キャプテンは上海合意なんて存在しないとおっしゃっていましたが、
さて、、、。

今週は1日金曜が日銀短観と米雇用統計。
もし方向が出るとするとこのあたりのイベントをどうこなすか、
来週からの相場に注目ってことになるかもしれません。

トレードアイディアがないのでまだ様子見とします(´・ω・`)

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2016年3月25日金曜日

欧米市場は明日金曜から連休に入ります。

28日月曜のイースターマンデーを控えて、
25日金曜はグッドフライデーで休場ですね。
(月曜は欧米市場はオープンします)

おそらくそのせいもあって?日本株市場の商いも閑散。
連日、売買がカラカラで商売あがったりだそうで。

株再び1万7000円割れ、閑散相場でつかめぬ一手

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO98806550U6A320C1000000/

1~2月にボラティリティを作りすぎちゃったせいでしょ。
って話ですが、年がら年中1~2月のような乱高下相場は続きません。

3月ってことで本邦勢は本決算、海外勢も四半期決算ですから
ポジション整理というような特殊な値動きが出やすい時期では
ありましたが(原油の上昇なぞは、その影響が大きかったんじゃないかなぁ、
後は、機関投資からのレパトリによる円高圧力ね)
明日のグッドフライデーで欧米勢は連休入り。
今日の取引までで春の休暇に入ってしまいます。

ということで、大方のポジション整理もついちゃって、
本邦勢も本決算控えてリスクは取れない時期ということで
市場に蠢いているのは、短期筋だけ。トレンドを作るような向きは
ほとんど市場にいないんでしょうね。これは意外と4月期初もそうらしいので
4月中旬くらいまでの値動きはだましが多く、トレンドになりにくい
特徴がありますので、ここからのトレードは少額を逆張りで
ちょこちょこやるか、思い切って休んじゃったほうがいいかもしれません。

ドル円110円割れを警戒する向きも増えていますが、
こうした相場でも,GPIFなどの年金は出動するでしょうから
崩したい向きもやりにくい相場ってことみたいです。
(かといって買う材料もないそうな。。。)

日経平均は62SMAがガッツリ上値を抑えている格好。
62SMAはフィボナッチの61.8%の四捨五入、黄金比率的に
機能するとされていて、私はどのチャートにも表示させています。

※日経平均日足


MACDの形が悪いので大きな下落がきそうな予感もあるチャートです。
噂のダブルノータッチオプションの下値110円が割れると日経も急落
するでしょうから、ドル円相場での円高予想が急増しているのはやーね。

ただし、個別株は元気な銘柄がたくさんあって、
インデックスより個別株ロングでこのところの相場取ってます。
マザーズなんか超元気なんだけど日経平均は何故にこんなに重いのか…。
1570日経レバETFのロングがしこっているって話もあったけど、
急落以後は上がるとやれやれの売りが出やすいのかも知れません。

それよりなにより海外勢が3月2週まで10週連続売り越してましたけど。
あ、海外勢が休みに入ると急落もないかしらねぇ・・・(と淡い期待)
今日24日の空売り比率は41.4%、 2/29の42.6%以来の高水準。
空売り比率も増加して来ていますので踏み上げ来れば
上値が軽くなりそう~って期待も出来ないではないのですが。
週明けの権利取りで明日は買われる流れとなるかもしれませんが、
その後権利落ちで急落するリスクもありますので
カレンダー的に無理にトレードする必要はないかと思います。

今夜はダウ平均も小幅安。

2月米耐久財受注額 前月比▼2.8%減(予想▼3.0%)上回る

しかし変動の大きい輸送関連を除いた受注額が弱い。
前月比▼1.0%(予想 ▼0.3%減)下回る。

ダウは大きめの調整がきそうなところまで上昇しちゃったので
米株下落が日本株、ドル円下落のトリガーとなる可能性は否定できません。

今はこれというトレードアイディアがなくて
(ついこの間まで豪ドルロングタイミング待ちでしたが、
 原油も崩れてきたので一旦やめ(・・;)
EU離脱リスクで売り込まれているポンドですがオプション市場では
ポンド下落予想のオプションに投じられた金額が110億ポンドにも
達しているそうです。
(西原氏有料メールの松崎さん解説によるとアイスランドのGDPに匹敵)
ポンドも下げすぎの反動高が怖い。

どれもこれもレンジ入りですね・・・。

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2016年3月24日木曜日

米利上げペース鈍化観測が世界の株式市場にはプラスに働いていますが、
日本株は意外と上値が重い…。

日経平均は17000円を挟んで行ったり来たりしているだけです。
ドル円相場も110~114円を行ったり来たりのボックス相場。

本決算の3月末に向けてはもっと上がるかと思っていたけれど…
3月28日、来週月曜が配当権利取りですよね?
この時点は18000円くらいまで上がっているかと思ってたなぁ…。

世界の株式市場、ほぼ半分が強気相場入りへ-米利上げ観測後退で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-03-23/O4HKQB6KLVR901

れれ。。日本は入ってない・・・?!

上海合意の話もそうですが、ドル安は資源、新興国、
特に中国にとって歓迎でしょうし、米国自身にとっても都合がいい。

割を食うのは日本と欧州ですね。
だから、ユーロと円が下がらず、買い圧力が強い。

足もとでは、米地区連銀総裁らが利上げに対してタカ派発言を
繰り返しており、FOMC後のドル安に若干修正が入っていますが、
大局の流れとしては、ドル高ではなくなっているようにも思えます。

今日は、カリフォルニア在住の広瀬隆雄さんにお話しを伺う機会があったのですが
ドル安になると原油が上がる、つまりシェール関連企業が助かる…
ハイ・イールド債(ジャンク債)市場の破綻が気がかり材料とされた
年初からの原油安と金融混乱、特にシェール関連企業の社債が問題視
されていましたよね。この分野の雇用も大きく、ここを放置するわけには
行かなかった…?!ということで、これ以上のドル高にならないように、
これ以上の原油安にならないように、というメッセージだったのかも~
というようなお話を伺いまして、これもなるほど腑に落ちます。

その原油ですが、今夜発表のEIA石油在庫統計では
米国原油在庫が過去最高を再び更新したことが明らかとなり、
今夜は原油価格が大きく下がっています。
今夜WTI原油価格は39ドル台へ。

米原油在庫過去最高、輸入は13年以来の高水準=EIA
http://bit.ly/1UN2RZX

豪ドルをロングしようと機会を狙っていたりしましたが、
タイミングが合わずまだ参戦していないのですが、
よくよくチャートを見ると、随分買われたので
その反動での押し目は深くなりそう?!ですね…。

今夜の原油下落も豪ドル下落を誘っています。
まだ、買いのタイミングではなさそう。

米株も今週月曜までダウが7日続伸となっていましたが、
原油が調整局面にはいるなら、米株も調整入りか?
となると日本株もますます上値が重くなるかもねぇ…。

となると、豪ドル、カナダなどの資源関連通貨も調整局面です。

EU離脱リスクの高まりでポンドも弱い。
ポンドを素直にショートするのが正解だったか。
なんだかんだドルは強いわね(笑)
結局、ドル安になる!!ということではなく、
これ以上のドル高にならぬようにしているだけ、ということかな。

こんな記事を見つけたのでメモ。

ドルには潜在的な押し下げ要因あり、BofAメリルが指摘
http://bloom.bg/1UN3Adq

ヘッジファンドが抱えるドルのロングポジションは大きいまま
対ユーロでのドル上昇あっても対円では見込めないとストラテジスト

~ヘッジファンドが抱えるドルのロングポジションが1年前に比べても、
他の投資家に比較しても非常に大きいまま~

~リアルマネー投資家が過去1年間かけてドルショートに傾いてきたが、
ヘッジファンドはロングのままで、ドルにさらなる下押し圧力がかかるリスクがある~

あれ…日本のリアルマネー、機関投資からはアベノミクスで
外債をヘッジなしで買っているため相当なドルロングになっているって聞いたけれど、、、

ヘッジファンドと本邦機関投資家のドルロングがかなりあるってことかしら?
これがドル円上昇を阻む、、、というより円高を招くリスクかもしれません。

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2016年3月23日水曜日

ブリュッセルの空港で自爆攻撃、11人死亡 地下鉄の爆発でも15人死亡
http://jp.reuters.com/article/belgium-explosion-idJPKCN0WO0M7
テロが頻発していますね。
昨年はパリ同時多発テロ、トルコでもテロが続いています。

今日のブリュッセルのテロは自爆テロだったようですが、
ブリュッセルでは先週18日、昨年11月のパリ同時多発テロ実行犯メンバーと
して指名手配中だったベルギー出身の容疑者を拘束しており、
イスラム過激派による報復テロの可能性も指摘されています。

このテロ報道があった22日欧州時間にはマーケットが一時リスクオフに。
欧州株が売られ、ドル円も日経先物も急落する局面がありましたが
下落は続かず、欧州株は下げた分はほぼ取り戻しているようです。
欧州市場全般、流石に今日はマイナス引けとなりそうですが、
しかし、日足でみればそれ程の下落ではありませんし、
VIX指数も低位安定のままです。

瞬間急落したりしますが、結局はそのようなボラティリティは
ノイズに過ぎないということで、現在欧州圏で起こっているテロは
マーケットのリスクではないということでしょう。

今日22日(火)日経平均は +323.74円 17048.55円。

21日祝日に海外投機筋がドル円相場を崩しはしないかと警戒が
強まっていましたが、皆が警戒すると何もないものね。

むしろ、21日週末のNYダウが21ドル高で7日連続高にサポートされたほか、
米国地区連銀総裁が相次いで米国の早期利上げの可能性に
言及したことを受けて、ドルがしっかり推移する展開でした。

◆ウィリアムズ・サンフランシスコ地区連銀総裁

米経済は世界的逆風に対抗する力がある。
4月または6月に利上げも

◆ロックハート・アトランタ地区連銀総裁

米経済、指標に裏付けられた勢い
早ければ4月に利上げ正当化だけの弾み

米株は21ドル高で引けた週末でしたが、住宅指標は悪かったのよね。

2月米中古住宅販売件数が前月比▼7.1%(予想▼2.8%)

これを受けて急落して始まったダウ平均ですがNYクローズに向けて
買い直されてプラス引けだったわけです。
地区連銀総裁らが早期利上げに言及しても、崩れなかった。

ということで、米株は極めて強い展開が続いています。

これを受けて、さすがにこれまで弱弱しい値動きに終始していた
日本株も買われて17000円大台回復となったわけですが、、、

今夜米株は小安い水準で推移しています。
テロの影響というような値動きではないですが
さすがに7日続伸したダウ平均にも修正局面があっても不思議はない。

ダウが修正するときに、日経が異様に悲観して下げる、ってことが
なければいいな~と思います。何せドル円は111~112円台、
短期筋は円ロングで円高を攻めてきていますし、
海外勢はかなり日本円を売り越したまま。。。。

これが巻き戻る時にはスケールの大きいドル円、日経の上昇となると
思うんだけど、いったいいつそれが来るのかしら。。。

日本株の本格上昇はドル円の115円台達成を見ないことには
なさそうですが、個人的に保有している個別株はすべてロングです。
インデックス、日経CFDも少しだけロング持っています。

株はリスクオンのままでいいと思っています。
上海合意が事実なら、ドル高にはなりにくい地合いとなった、
ということになりますが、足もとのドル安が米株が強い
一つの要因となっていると思われます。

ただし、ドル円はそれほど上昇は見込めず
(かといって年初からの2か月(10日間程度で)で
10円もの暴落となったドル円がさらに下げるとは考えにくく、
ドル円は110~115円の間でレンジ相場が続くんじゃないかなぁ、
って気がします。ユーロドルがなんだかんだ言って結局レンジなのと同じ。

つまり、ドル円と日経平均はデカップリング的な動きと
なってくるんじゃないかと思っています。

************************************************

ということで、ドルロングに妙味がない相場になったようですが、
じゃあ、何をトレードすればいいの??

ユーロ?テロリスクとか難民問題を抱えますし、マイナス金利、
ドル安気味だからといってユーロは買いにくいわよねぇ。

ポンド?EU離脱リスクを考えるとこれもまた買いにくい。
原油が戻ってきた過程でポンドも買い戻されたりしましたが、、、
今日はポンド円が160.75円でショートしています。

じゃあ、オセアニアはどうでしょう。

このところの鉄鉱石などのコモディティ高(ドル安もあって)で
豪ドルが目覚ましい上昇となっていますよね。

だから、短期的には買われすぎたのではないか、というところまで
上昇してきちゃってて、

豪中銀のスティーブンス総裁は今日22日、最近の豪ドル上昇について、
商品価格や米金利の見通しを踏まえると「やや先走っている」
との認識を示しています。

こういう発言があると、短期的には下がるわけですけれども、
今日はその後豪ドルはすかさず買い戻されていますね。

しかし、スティーブンス総裁ってかなり通貨安誘導発言しますよね。

だから、とうとう米国とIMFにたしなめられてます。

豪中銀の通貨安誘導とも取れる表現で米が注意促す-IMFと懸念表明

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O4FAHE6JIJUO01.html

今後発言に変化(慎むようになる?)があるでしょうか。

米ドル安基調である、ということを前提に、何を買うかを考えた際、
株がリスクオン継続であること、商品価格がドル安で戻り基調にあること、
などを考慮すれば、豪ドルロングが最も自然なような気がします。

ただし、豪ドル円というより豪ドル/米ドルで、ということですが。
ということで、ここからは豪ドルの押し目を狙って買いを考えてみます。

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2016年3月20日日曜日

明日21日春分の日祝日がコワイですね。

前回ドル円相場が急落し110円台に突っ込んだのは2月11日祝日でした。
この時、ドル円相場は2円もの円高となりました・・・。
日本勢が休んでいる時を狙って。
この3連休最終日もまた、日本勢が休んでいるわけですが…。

19日(金)ドル円相場NY終値は111.50円アラウンド。
18日(木)には110.67円と、今年の最安値を更新していますが
何とか反発しレンジ内に戻っていますが戻りは弱いですね。

ドルの上値が重い背景には

①3月決算期末に向けてのレパトリ
(輸出企業や機関投資からが海外での収益を円に戻す動き)

②米利上げペース鈍化を材料にヘッジファンドが円買い仕掛け

③上海合意観測広がりつつある

①、②はいいでしょう、この相場の裏にこうした実需勢と投機筋の
円買いがあることは、何ら不思議ではありません。

では③とはいったいどういうことか。

上海G20財務相・中央銀行総裁会議で
「外為への協調介入を決めた1985年のプラザ合意や
87年のルーブル合意に似た非公表の合意が上海であった」との観測が。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O47TJM6TTDS301.html

適切な金融政策行動を通じて主要通貨に対してドル相場を
おおむね安定させるという合意があったのでは?


との観測です。

中国が米金融当局が利上げで行き過ぎず、
ドルがユーロと円に対して過度に上昇しない限り、
自分たちは積極的な切り下げを追求しないと提案したのだろう


つまり、ドル高が加速しないように、との合意があったのでは?
ということですね。

それによって、中国人民元も過度に切り下げたりはしない、
という交換条件。中国側からの提案という観測のようです。

主要中銀がドルの安定化に動くことで、中国を大幅な通貨切り下げに
追い込む圧力は緩和する。人民元の大幅切り下げは世界経済の破綻に
つながりかねない。


とありますが、確かに昨年夏に始まったチャイナショックは
人民元の切り下げが衝撃となりました。
年末~年始の混乱も、再び人民元が急落したことが一つの背景でした。

市場の安定は望ましいことであり、それにより株価の急落などが
避けられるというのであれば歓迎すべき合意ですが、
ドル円相場に関しては、ドル高円安は望めないということになります。

120円から上への上昇はかなり難しくなった…という印象です。
G20 合意があったとするならば、日本が独自に
円安を演出することは難しいということですね。

すでに115円が重くなってしまっていますが、、、。

ドル円相場には 110.00円~115.00円のダブルノータッチオプションが
設定されているという指摘があります。
こういう話が出てきた時には間もなく破られるのが常。
今可能性が高いのは110円タッチですね。
この仕掛けを明日、祝日に仕掛けられはしないか、、、、
ってのが足もとの懸念です。


特に111円台では逆張りの日本の個人投資家のドルロングが
かなり増えたという話で、、、それが狙われないか心配。

110円を割り込むと108円台くらいまで急落するリスクがあると
思われますが、では、そのまま100円方向に落ちていくでしょうか。
市場関係者の間には100円割れの予想も増えてきました。

足もとでは3月である、ということが支えになるように感じています。
 3月下旬は株高の特異期間とされています。

連休明けの22日から年度末31日まで残り8営業日。
日経ニュースの記事によると
過去15年のラスト8営業日の勝敗は11勝4敗
騰落率は1.72%上昇

ドレッシング買いははいるか?

決算対策を目的とした国内機関投資家による「お化粧買い」
についてもリサーチされていますが、
3月最後の2週間、東京証券取引所のデータを過去10年分検証では
投資家の運用資金を預かる信託銀行を含め、金融機関が買い越した年は
08、09、11の3年にすぎず、買越額も小規模だったとのこと。

11勝4敗とのことですが、、、では誰が買っていたのか?

実は買い越しが目だったのは外国人なのだそう。
10年中8年買い越していたのです。

意外です…。

今年の場合、3月第2週(7~11日)
外国人が10週連続で売り越し中です。
売越額は1兆1932億円と1982年7月に統計の公表を初めて以来、最高。

では、そろそろこれを買い戻す可能性は大きいのでは?

アベノミクスが始まった2013年1月以降、
外国人による日本株の累積買越額は
15年5月の21兆6000億円がピーク
16年3月11日時点では8兆7000億円に縮小してしまいました。
13年6月以来の水準までしぼんでいることになります。

さらにさらに日本株を売ってくるでしょうか。海外勢。
本当にアベノミクス終焉とみているのならあり得るでしょうけれど、
先日ご紹介したようにノルウェーのSWFなどは日本株買ってます。

また、マイナス金利時代に突入して本邦機関投資課税も
新年度入りでいよいよ外債投資や外株投資を増額せざるを得ない、という
指摘もあります。ポートフォリオを外貨建て資産にリバランスする影響で、
ドル買い需要が増す、との見方もあります。

それから、この春そう遠くないうちに消費増税凍結が発表になるでしょう。

16日 ノーベル賞学者・スティグリッツ教授
「引き上げるのは今のタイミングは適切ではない」

18日 ヌリエル・ルービニ米ニューヨーク大教授 
「消費増税「延期の場合には早期に決断を」

最終的に決断するのは安倍首相。発言が変わってきました。

18日安倍首相 参院予算委員会で
「消費に力強さがない。世界経済が不透明さを増している。
経済が失速しては元も子もなくなる」

上海合意があろうとも、金融政策ではない部分でドル円がサポート
される可能性は残っています。
ただ、120円というのはもうなさそうな気が…。

少なくとも、この連休に投機筋の仕掛け的な円買いが起こって
110円を割り込んだら、(108円とか107円とかはあり得るかも)
そこではドル買いが入って、115円に向けたドル高となるのでしょう。
(と妄想)

**************************************************

日本だけでなく欧州も金融政策が効かずに困惑していると思われますが

プラートECB理事、追加利下げ余地と発言
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O48BXK6K50Y201.html

さすがにFOMC後の全面ドル安は、今週修正が入ると思われます。
ただし、ユーロ安トレンドにつながるかどうかは。。。

ドル円相場も円安トレンドになっていくのかどうか、
難しい環境ですものね。

もし、上海合意なるものが存在するならなおさらです。
中国と米国がドル高是正で手を組んだとなれば
ユーロ安、円安は難しい。

しかし、かといって、利上げする国の通貨がそれほど下がるわけでは
ありません。今年は年初にあまりに大きく動きましたので
この後はレンジ相場となっていくのかもしれません…。

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2016年3月18日金曜日

FOMCの結果受けて、地球一周するまで待った方が、、、良かった・(>_<)・゜゜

昨日、早まって112.30円台でロングしたドル円は111.95円で消えたわ。
3/17、ドル円相場は110.65円まで下落。

市場はFOMCの内容を受けてドル安に反応しています。

これが、一巡の24時間で織り込まれて行く過程でのドル安なだけ、
ならいいんだけど、、、それであれば、その後は次回利上げの
タイミングを睨んでドル買いに転じていくはずですが。。。。

もしかすると昨日のFOMCで、ドル高トレンドが決定的に終わってしまったか?

現時点では、かなり、FOMCの内容を受けて、ドル安が進んでますね。
※通貨インデックス、今日も絶賛ドル安進行中です。










完全にドル独歩安じゃないですか。

EU離脱懸念で売り込まれてきたポンドまで上がってるし。

米国のせいで他通貨全部高ね^_^;

円も上がってるわ。
ここから期末、本決算に向けて、ドル円は上昇、株も上昇、
ってシナリオを描いていたのですが、撤回せざるを得ません。

FOMCを受けてのドル安ってのも、一巡すれば次回利上げ時期を睨んで
ドル買いになる、ってシナリオも、、、今はかなり厳しい値動きです。

ドル円相場、トリプル底となって反騰の可能性も
ゼロではないのですが、自身がないのでポジションは持ちません。
円インデックスはともかく
ポンドやキウイ、豪ドルなどのインデックスを見ても
新境地に入ったように見えます。要するにドル安、他通貨高。

つまり、いよいよドル安トレンドが確定的となった、
って感じに見えるのね。

だから、きっと。。。ドル円相場は上がりません…。

しかし、ドル安なので、米株は上がります。
だから、それに連れて世界の株はそれほど下がりません、多分。
ということで日経平均も、それほど下がらないと思います。

ドル円相場は下落しても、米株が高い、
日経平均はこの相反する材料での綱引きで、あまり動けない。
(今夜は先物市場で16400円台まで下がっているけれど)
大きな下落はないにしても、ドル円相場が上がらないので
大きな上昇もない、というような雰囲気なのよね。
こりゃ、GPIFの3末の評価も厳しいんじゃないかしら…。

まだ3月末までは時間があるので、ある日猛烈に上がり出す可能性は
残っているものと思っていますが、現在のところは
テクニカル的にみても、下落トレンド確定のように見えます。
買うより売る相場。。。なんだよね、、、チャート面では。

政治的スケジュールを考えると、これ以上の下落を許すわけには
いかないと思うんだけど、許さないといったところで
マーケットをコントロールできるわけじゃないですよね。

流れはドル安ですが、ドル円、クロス円を取引するより
豪ドルドル、キウイドルなどのストレート通貨の上昇を取るトレードが
わかり易いでしょう。
ということで、豪ドルを再ロング目線で押し目待ちとします。

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2016年3月17日木曜日

3月FOMC 利上げなし 金利据え置き発表。

この点は予想通りですのでなんら問題ないのですが
問題は今後の見通しですね。

2016年末FF金利見通し(中央値)0.875%(前回1.375%)引下げ
2017年末 1.875%(前回2.375%)引き下げ
年内2回の利上げを示唆(12月時点は4回)

これまで年4回の利上げで今年年末には1.375%まで金利が上昇している
という見通しだったものが、年2回程度で0.875%へとダウン。
2017年末見通しも引き下げられるというハト派的内容。

経済見通しにおいても

2016年GDP見通し 2.1-2.3%(前回12月 2.3-2.5%)
2017年GDP見通し 2.0-2.3%(前回12月 2.0-2.3%)
2018年GDP見通し 1.8-2.1%(前回12月 1.8-2.2%)

2016年長期失業率4.8%(12月予想4.9%)
2016年PCE価格指数+1.2%(12月予想+1.6%)

引き下げられていますね…。

声明は

「ここ数カ月の世界経済や金融状況にも関わらず経済活動は緩やかなペースで拡大している」

「強い雇用増加を含め、最近の広範の指標は労働市場の更なる強さを示している」
「世界経済や金融状況がリスクをもたらし続ける」

などの文言。

世界経済がリスク、、、やはり外部環境をかなり警戒しているのか。


FRB議長定例会見

「労働市場は、なお改善の余地が存在」
「世界的な経済・金融情勢がリスク」

「賃金の伸びはまだ持続的な加速示さず」
「適切な政策の下で緩やかな成長を見込む」
「経済は緩やかな金利上昇と共に成長へ」

「コア・インフレの堅調が持続的かどうかまだ不明」
「2%のインフレ目標は2-3年で達成へ」
「これまでのエネルギー安とドル高がインフレの重しになる可能性」

「世界経済がボラティリティを引き起こしていることを懸念」
「FOMCの金利予測は行動を約束するものではない」
「FOMCは必要に応じて金融政策スタンスを調整」
「市場の見込む政策金利の見通しは下がっている」
「原油価格が以前の水準に下がるとは予想していない」
「中国の景気減速はさほど驚くべきことではない」

特筆すべきは
「4月会合での利上げの可能性は残っている」
「日本の景気縮小はある種の驚きだった」

かなぁ。

おかげで消費増税を巡る議論が活発化していますよ。
消費増税がかなり日本の景気拡大の足を引っ張ったわよね。

しかし、3月の市場の利上げ織り込みがゼロだったことから
利上げはないことはわかっていましたが、
見通しがこれだけ修正されるとは。

おかげでドーンとドル安が来てます。

通貨インデックス一覧



ドル安、ユーロ高、円高ですね。
オセアニア、資源関連も強い。

ドル独歩安の様相です。

個人的には意外…。だってダウは高値更新してましたし、
ドルも昨年に比べれば随分ドル高修正されていました。
原油安も落ち着いてきましたし、今上げないでいつ上げるのよ。。。

4月の可能性は高いと思います。

ということで、このハト派的FOMCショックが一巡すれば
4月利上げの思惑からドルが巻き戻るんじゃないかと思っています。

ポジションは軽めにしていたのですが、
ドル円が下落してしまっているので、日経平均が上がっていないのが
残念な展開です…米株はこの内容を好感して今夜上昇しているというのに。

市場には優しい内容でしたので、
リスクオン継続スタンスでいいと思います。
ただ、米国がこれほど慎重にならざるを得ないほどに
外部環境が悪いのか_?
という弱気の反応がこの後出てくる可能性がないとも言えない^_^;

積極的にポジション作るのは明日の東京、欧州と反応を見て地球を一周して
FOMC受けての反応を織り込んだ後でしょうか。

とか思いながらも。。。

ドル安を受けて、今夜は原油もゴールドも高い。
これはリスクオン的な動きですので、
日本株が弱いのは、ドル円が下落しちゃってるせい。
ドル安だからドル円下落は仕方ないのですが、
所詮レンジです、ドル円は現在112円台半ばまで下落していますが、
112円台は買いだと思います。
ということで、112.38円でドル円軽めにロングして寝ます。

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2016年3月16日水曜日

ふぅ。

ECBも日銀も。何かやってもやらなくても。
金融政策イベントを通過するたびにマーケットは逆に行くわね。

日銀は大方の予想通り、政策現状維持。

・マネタリーベースを年間80兆円ペースで増加させる金融調節方針を維持。
・政策金利はマイナス0.100%で据え置き。

上記においては想定通り。

・MRFをマイナス金利の適用から除外する。

これを受けて証券株が買われた、って面はあったけど、
全体としては株売り、円高の反応。

①市場関係者の一部にはETF買い入れ枠増枠などの
量的緩和策が出るのでは?という期待があったと見られ、
追加緩和がなかったことへの失望。

②消費税率を引き上げた2014年4月以来となる景気判断の下方修正。

新興国経済を中心に「いく分減速している」との認識を示し
輸出判断を「足元では持ち直しが一服している」と下方修正。
海外経済の減速が日本の実体経済を下押ししていることを認めた、

という海外経済動向への懸念を表したことを嫌気した面もあったようです。

それにしても、何かやっても下げて、何もやらなくても下げて、って。
ホント、このところのマーケットは中央銀行に対する敬意がないというか^_^;

それが相場なんだから仕方ありませんね。

せめて明日のFOMCではそのような事態となりませんよう…。

日経ロングは現状維持も、豪ドルロングは手じまっておいて正解。

今日下げているのは、日経平均、ドル円クロス円だけでなく、
原油や金などのコモディティ。

一番大きいのが原油でしょうね。
20日に予定されているというモスクワ会合。
生産国15か国で増産凍結合意を目指していると伝えられていますが
イランの説得はできないと見られます。

増産凍結会合イラン抜き、4月開催の公算=露エネルギー相
http://jp.reuters.com/article/output-freeze-meeting-iran-russia-idJPKCN0WG1WT

足並みの乱れを嫌気されて、このところも戻り相場も意気消沈。
今夜はWTI原油価格35ドル台まで下落してきています。
3/11には39ドル台タッチまで上がっていたのですが…。

この原油安もリスク資産上昇の足を引っ張っているようですね。
今夜ダウ平均は小幅安で推移しています。現在32ドル安。

原油安を受けてか豪ドルも上昇一服。
どこかでこの押し目を拾うつもりでいるのですが、
明日はFOMCとあって、もう少しイベント前にどんな動きとなるのか
見極めたいと思っています。

日経平均は16500円近辺まであれば買い増そうかな、と。。。

*****************************

それから今夜はキウイも独自要因も重なって大きな下落に。

乳製品大手のフォンテラの乳製品価格オークションで
GDT物価指数(乳製品価格)が弱かった…。
前回比▼2.9%

フォンテラは3月8日、2015/16年度(6月~翌5月)の生産者乳価の
支払見込みを引き下げています。

EU各国での生乳生産量の増加に加えて中国やロシアなっどの主要輸入国の
需要減退で乳製品国際価格の低迷が続いたことで、
生産者乳価のさらなる引き下げを余儀なくされたということです。

う~ん、NZはこの間利下げしたばかりですが
まだ利下げ余地がある、ってことかなぁ。
しばらくは買えない通貨ですね。
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2016年3月15日火曜日

機械受注、良かったですねぇ。
今日の株高にこの数字はかなり寄与したんじゃないかな。

1月機械受注 大型受注で前月比15%増!

鉄鋼業で、中期計画に盛り込まれた老朽化設備の更新投資を中心に
原動機や化学機械など複数の大型受注があった、ということで、
この案件がなければ弱いようですが^_^;

しかし2か月連続の増加で比較可能な平成17年度以降最高とです。
悪い話じゃないわよね。

それから、3月10日著名投資家らによるマーケットの暴落説が
ありましたが、名前の挙がっていたジム・ロジャーズ氏は
日本株をの買い投資再開しているんですってよ。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL14HDC_U6A310C1000000/

表向きは、世界経済は減速、株高は続かない、としているのですが
実際には日本株を買っているわけです。

短期的な戻りを取るだけだ、としていますが、
こういう著名投資家のポジショントークに振り回されないように
したいですね。先週の暴落説が気になって買えなかった向きも
あったかもしれません。その分の反動が今週の株高につながるかも?!

こんなニュースも。

 ノルウェー政府年金基金、日本国債4300億円売却 昨年10~12月
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGF09H10_Z00C16A3EE8000/

ノルウェー政府系ファンド、日本株保有6兆円に迫る
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO98344620R10C16A3DTA000/

ノルウェーのSWFは日本国債を売却して日本株を買ってます。
その総額6兆円に迫る規模。さすが世界最大級の政府系ファンド。

昨年は海外勢が7年ぶりに日本株を売り越したていましたが
ノルウェーは底をコツコツ拾っていたわけです。
かっこいい~

ただし、ノルウェー銀のオルセン総裁は2月の講演で、
原油安が続けば「16年は基金から資産を取り崩す可能性がある」
と語っており、原油安は日本株を崩すリスクであることは間違いない。

ノルウェーは西欧最大の原油生産国。(ロシア除く)
ノルウェー年金基金も原油収入が元手とあって、
原油安はノルウェーにとってかなり大きなダメージなのです…。

というわけで、今度の日曜20日に計画されている
ロシア、サウジアラビアなど生産国の増産凍結会合が
物別れに終わると原油が下落して、株安となる、、というリスクシナリオが
描けますね。EIA国際エネルギー機関が原油の底入れ観測を出したところ
ではありますが、生産国の増産凍結会合にイランは出席しないとかなんとか。

ロシアとサウジアラビアは原油安に歯止めをかけるため
15カ国の間で生産抑制の合意をまとめようとしているのですが、
サウジは「イランが協力することが条件」とする一方で。

今夜入ってきたニュースでは
ロシアのエネルギー相がイランを免除すべきだと述べたようです。
ロシアはイランが増産したい気持ちがわかる、ってことのようですが、
OPEC加盟各国としては、イランだけ特別扱いってわけにもいかないでしょう
から、足並みが揃わず合意が難しくなる可能性が大きいですね。

ロシアはOPEC非加盟国だから、外野から勝手なことが言えるけど。。

ということで、今夜、このニュースきかっけで原油が急落する局面が
あり、20日に向けては原油価格は神経質になりそう。

ところが、この原油急落局面でも日経先物、ドル円がそれほど
下がらなかったのよね。これ、凄いことじゃない?

豪ドルなどは一緒に下がって、資源関連通貨は軒並み原油に敏感に
反応したのですが、日本株とドル円が連れ安とならなかったのは
何故かしら・・・・今週の日銀会合に期待でもあるのかな???

個人的には今回3月の日銀会合では何もやらないと思っていますが・・・
何もやらなかったときには、少し相場は下がるのかも知れませんね。

あ、今夜の米株も下げていないわね。ダウはさらに高値追い。
FOMC前だというのに、随分楽観的ですね。

つまり、原油が多少下げようとも、再び20ドル台に落ちるような
ドラスティックな下落でない限り、調整程度だろう、という
底入れ観測が広がりつつあって、今週の日銀そしてFOMCでも
ネガティブサプライズはないと見ているってことでしょうか。

日経ロングはそのまま保有ですが、
豪ドルロングは原油下落した時に嫌な予感がして手じまっちゃった。
0.7548ドルでスクエア。豪ドル円85.60円。

ユーロオージーショートも同じく1.4780でスクエア。



基本的には、引き続きリスクオン継続とみていますが、
今週はイベントも多いので、リスクは軽めにしておきます。
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2016年3月13日日曜日

木曜から怒涛のスケジュールでブログ更新が滞り、
ECBの政策発表から振り返らないと。

3月10日 ECB理事会、
結論から言えば予想を上回る追加緩和内容。もちろんユーロ急落。

ところがユーロ安はわずか1時間弱で終了、一転ユーロ高へ
ユーロ安値は1.082ドル → 1.121ドルまで急反発。

市場はドラギ総裁の会見での
「本日の観点、およびわれわれの措置が成長やインフレにもたらす支援を勘案すると、一段の金利引き下げが必要になるとは思わない」との追加利下げの公算は小さいとの考えを示唆するコメントが原因としています。

果たして本当にそうなのか…。

まずはECBの追加緩和内容。

【金利】


①政策金利の下限金利である中銀預金金利 
 ▼0.3% → ▼0.4% 引下げ(予想通り)

②主要政策金利であるリファイナンスオペの最低応札金利 
 0.05% → 0.00 引き下げ(予想外)

③政策金利の上限金利である限界貸出金利
 0.3% → 0.25% 引き下げ (予想外)

②の主要政策金利を実質ゼロというより本当のゼロ%にしちゃった。
というのが意外に驚きだったようです。

【QE 量的緩和策】

・資産買い入れ規模 月間600億ユーロ→800億ユーロに拡大
 (予想700億ユーロを超える)

・同一銘柄の購入量の上限を全体の発行額の33%→50%に引き上げ
(ただしドイツ国債利回りなどはすでにマイナスであり、増やしても
 意味がないため効果には疑問も)

・資産買い入れの期限は2017年3月まで

・購入対象、これまでの国債中心にカバード債や地方債、
 新たに金融機関を除く社債

【マイナス金利拡大の銀行へのリスク軽減のためにTLTRO導入】

・貸出金利の優遇措置を含む新たな長期資金供給オペTLTRO
 


市場の期待を超えるサプライズだったと思います。
素直に市場はこの内容に敬意を表し、ユーロ安反応。

ところがドラギ総裁発言で、これで追加緩和打ち止めだと解釈した
マーケットが、ユーロを買戻しに動いたと指摘されています。

たしかに、そのコメントにアルゴがヒット、機械的にユーロショートが
巻き戻されたということも事実でしょう。
どうも、最近は市場も薄くなっていて、こうした投機的な動きが
かなり為替水準を動かしてしまうようです。

しかし、わずか数時間のうちに300~400pipsも動けば
短期的に見ればひどいボラティリティですが、
よくよく見ればただただレンジの中で行ったり来たりしているだけ。

週足で見れば2015年3月の量的緩和開始時の1.046ドル安値を下回ることなく
かといって1.15ドルより上値を追うことができずレンジ相場となっているだけ。

だから、このユーロ高だって、イベントを受けたノイズにすぎず
トレンドになるような買いではないと思われます。
これだけのマイナス金利通貨を長期に保有すればコストもかさみます。
だから上がってくれば売られます。
ただし、下がりきらない、というのも事実ですね。

これは、ユーロをユーロの材料だけで見るとわかりにくいのですが、
結局はドル主体で、ユーロも振り回されていると考えれば
腑に落ちます。利上げ思惑でドル高となってきたわけですが、
足もとでは利上げのペースにおいて懐疑的な見方が広がっていることから
ドル売り圧力も強く、これがユーロをサポートしちゃってる、って見方も
できますね。しかし米国が粛々と利上げすることが明らかになれば
猛烈にユーロドルは下落することでしょう。

しかし現時点での3月米国利上げ織り込みはほぼゼロ。

米国指標は利上げを懸念するような悪い状況にはありません。
もちろん、平均時給が伸びなやんでいるとか
ISMの雇用指数の50割れが指摘されるといった気がかり材料も
ありますが、ダウは1~2月の混乱の下落を取り戻し年初来高値を更新。
足もとのコモディティ上昇で資源国通貨や高金利通貨なども上昇し、
ドルインデックスも低下中で、利上げには絶好の環境にあります。




ドル高が加速している状況下では利上げはやりにくいでしょう。
しかし、1月~2月と為替市場では十分にドル高は是正されてきました。

しかし、市場の利上げ織り込み度がゼロというこの状況で利上げを
実施すれば、その驚きで株価が再び下落に転じ、高金利通貨に対しての
ドル高が急激に進んでしまい、再びリスクオフ相場のトリガーと
なりかねません。このところの日銀やECBの政策が発表直後に
裏目裏目にと反応して中銀犯人説が噴出する中で、FRBも利上げに
踏み切るには勇気がいる事でしょう…。

ということで、今回利上げは見送るかもしれません。
ただ、中国減速の影響から本格的に米国にも景気後退の波が
押し寄せるという予想もある中で金利のバッファーがないと
再びQEに逆戻りせざるを得ないという最悪のシナリオは避けたいでしょう。

だから、今回の3月の利上げ見送りも将来的にはリスクとなる
可能性は否定できないと思うのね。だから3月利上げの可能性を
どうしても排除できずに悩んでおります…。

ただし、ドル円相場はもし、利上げに驚いた米株が急落となれば
下落してしまうので、今買うより、もし利上げして下げらた買う、
というようなスタンスで待っていればいいかな、と思っています。

その前の日銀は、今回は身動きが取れないと思われ、
サプライズはないでしょう。金融政策だよりで後がない、
というような状況になってきている日本、そろそろ政治的に
財政面からのサポート材料が出てくると思われ、それを受けてからのほうが
日銀の次の一手も効果的なはずです。

日銀の1/29のマイナス金利導入、そして先週の3/10のECB緩和後が
効かずに市場が混乱していることから中銀の金融政策が効かなくなった、
としてこれを将来のリスクとみる向きも増えていますが、
個人的には中期的には効果を発揮して、円やユーロは下がると思っています。

ECB前にユーロショートを構築していて、発表直後は宴席でレートチェックし
喜んでいたのですが、その後お開きとなって改めてレートチェックした際に
ポジションが綺麗に消えていたことには驚きました^_^;

直後にロスカットされるユーロ急騰となるとは思いもよらず…。

しかし、内容をざざっとみてこれで下げないワケがない、とみて
今回はユーロオージーをショートしました。
ユーロドルは、今週のFOMCがどうしても読めないので、避けた。
ロスカットされたばかりだし。。。

ユーロオージーS 1.4957

豪ドルロングは継続
豪ドル円84.22円、豪ドルドル0.7423ドル

あ、そういえばキウイロングはロスカットされてました。
10日木曜朝、NZ準備銀行は予想外の利下げを発表。

こ、今回やるか。。。。年央までには利下げの可能性あり、
とは思っていたけれど、まさか今回…。

政策金利 2.5 → 2.25%へ (過去最低金利)

そういえば、フォンテラが乳製品価格見通しを引き下げてたわ。

中国の成長鈍化で主要輸出品である乳製品相場が低迷、
加えて原油安による低インフレが長引いていることで
ウィーラー総裁は「インフレ率を目標圏内に収めるには、
追加利下げが必要となるかもしれない」と述べ、キウイ急落。

トホホ。

でも、すぐさま買われ直していますね。

今マーケットはリスクオン気味なんです。
私は日経ロングに豪ドルロング、このリスクオンに乗ってます。

確かにECBではユーロ高となって追加緩和が失敗したかのような
報道が多いですが、週末のダウは200ドル高です。

全人代開催中の中国、長期的には李首相の汗などが気になりますが、
足もとでは全人代を受けてコモディティが反発しており、
週末には人民元の中心レートを大幅引き上げたりしています。
足もとでは中国リスクは後退中。

原油価格も上昇しており、国際エネルギー機関(IEA)が、
原油相場が底打ちした可能性を指摘したことも好感されています。

FOMCがどうなるか、ここが今週の焦点ですが、
マーケットのセンチメントはECB通過後もリスクオン継続です。

ということで3月中はリスクオン目線でのポジション、継続中です。

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2016年3月10日木曜日

日経平均は月曜からの3日続落で3日で372円安。

先週4日続伸で1000円高となっているので、まだ上昇トレンドは
かろうじて継続できていますが、ECB理事会前にリスクはとりにくいか。

3月期末ということもありリパトリエーション(海外収益の本国還流)が
起こっているとの指摘もあるようです。3月期末前に海外での売上金などを
円に替えて日本国内に戻すといった期末要因で円買いが入っているのでは??
ということで、ドル円が重く、為替が重しとなって株安に振れやすい相場環境。

レパトリ玉がどの程度あるのかわかりませんが、
期末特殊要因というのはいろいろあるでしょうね。
今週金曜のメジャーSQに絡むポジション整理も重しだとか。

一方で3月末以降は年間で10兆円を超える潤沢な配当資金が
株式市場に流れこむとして、新年度からニューマネー期待も高まることから
3月中の下落局面では買い意欲も出てくるだろうという楽観も。

ジム・ロジャーズが3月10日暴落説を唱えているとかで、一部関係者の間で
警戒が強まっているという話もありますが、

「3月10日暴落説」に新情報 NYダウのみならず世界同時株安の様相に
http://www.mag2.com/p/money/7668

個人的には3月中の相場はしっかり推移すると思ってます。

ドル円相場に関してですが、
IMM通貨先物ポジションは3月1日現在で
「非商業部門」いわゆるヘッジファンドなどの投機資金による
円ロングは9万4070枚 円ショートは3万4445枚。
差引きで5万9625枚もの買い越しとなっています。

過去最高の買い越し幅は6万5920枚。近づいてきていますね。
円ロングそのものも08年3月の過去最高であった9万4654枚に肉薄。

かなり、投機筋は円を買ってます。。。

一般的には投機筋の持ち高はいずれ反対売買されるため
円ロングポジションの積み上がりは将来の円安要因となってきます。

ただし、今回の投機筋らの円買いが一気に増えたの1月中旬から下旬で、
このころのドル円相場は118円から119円台であったことから
投機筋らの円ロングコストは115円より円安水準にあると見られ、
現状では十分に利が乗っていることから、短期間に反対売買を迫られるような
状況にはないとの指摘も聞かれます。これは日経QUICKに書いてあった。

一方で明日のECB理事会が注目されるユーロの売りポジションは
12月理事会の直前に比べると約3分の1程度にとどまっており、
ポジションが極端に売りに傾いているというわけではありません。
12月の時のような、失望でのユーロ高は起こりにくいと思うんだけど、
今夜すでにユーロの巻き戻し的な上昇がありましたね。

NY時間に1.094ドルから1.102ドルまでユーロドル相場が急騰。
切っ掛けは、、、原油上昇かなぁ。

週間在庫統計で原油在庫は上昇したもののガソリンなどの製品在庫が減少しており、
これを好感して原油相場が昨晩の下落を取り戻す上昇となっていることが
ユーロの上昇のタイミングと合致していたようです。
コモディティが上昇するってことはすなわちドル安です、だからユーロ高。

ECBを前にショートが一層整理されているのかもしれません。

ということで、ポジションの偏りがないことを考慮すると、今夜のユーロ急騰局面は
売りの好機ではないか、という気がしましたので、
ユーロドルを1.1022ドルでショートしました。ユーロショートリベンジです。

原油は強いんだけど、ゴールドがいったん落ちそうなムード。
1~2月に猛烈に買い戻されて上昇したゴールドが調整、下落となれば
ユーロドルも落ちてくると思うんだけど…。

明日のECB前にポジション整理するかどうか考えますが、
ユーロドルは昨日の高値を超えたあたりにストップを置いておこうかと思っています。

************************************************

豪ドル、強いですね。豪ドルロング、キウイロングは継続です。

ただし、キウイドルは明朝政策金利の発表があるので
動く可能性もあるので、要注意。

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2016年3月9日水曜日

今週はSQだったのか・・・。
SQ前の攻防を考えると、日経ロングは一旦手じまっておくべきだったかもしれません。
日経平均は先週4営業日続伸で1000円高を演出したために
今週7日月曜、8日火曜と下落しているのも仕方ないか、、、。

ただ、大局の流れにおいて3月中は暴落は考えにくいので
揉まれながらも下値を切り上げる展開となるのではないか、と思っています。
本決算、期末ですしね。

原油市場においても、ハイイールド債のデフォルト懸念などがありましたが
3月の原油価格が重要なようです。原油市場にもドレッシング買いもあるんでしょうか。
この原油高で助けられるシェール企業があるとの指摘も。
彼らを助けるための価格上昇、という可能性は否定できず(昨年10月にも同様に値動きが)
やはり、3月期末に向けては特殊要因はあちこちにあるようです。

逆にみれば、期間限定の上昇である可能性も大きいのですが、
さすがにコモディティ市況は大底を入れたと思います。
CRBインデックスの前回の底は2000年。
商品市場には15~16年サイクルが存在し、2008年が天井での1サイクルが
今年の安値で完了すると見られます。

下値は固めつつありますが、需給はまだまだ緩いため注意が必要ね。

そうはいってもこの流れに乗らない手はない。
商品市況の反発に連れて上昇している豪ドル、カナダ、キウイドル。
どうもSQ前のせいなのか、日経平均、ドル円が弱いのでクロス円より
ストレートでの買いに妙味ありね。

ということで豪ドル円を降りて、豪ドルドル、キウイドルロングに絞っています。
今日の下落局面でロング追加しています。


ユーロドルショートは思うように下がらないので一旦撤退。
10日今週のECB理事会を見てから参戦したほうがいいのか。。。
明日の値動き見て考えます。


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2016年3月8日火曜日

さすがに日経平均も調整局面。
先週は4営業日続伸で1000円くらい上昇しましたので
今日の100円安程度は致し方ないところ。

しっかし、ドル円は動きませんね。
なんでだろ?ちょっと謎。本決算近いんだけどなぁ。。。。

現在ハッキリした値動きは 

豪ドル、カナダ、キウイ が上昇トレンドだってこと。

これはコモディティ高が影響しているわね。
このところ原油が底堅く上値を切り上げてきているけれど、その他にも
これまでメタメタに売られてきたパラジウムやプラチナ、銅などが大きく反発してる。



これが決してドル安の影響だけではないってことが、
資源国通貨高を一層大きくしているようです。

ドルインデックスは足元下落していたけど、今日は反発してます。

円インデックスが、、、全く動いていません。
つまり、円は全く方向がないってこと。

だから、豪ドル円やキウイ円が上がっているのは
ドルストレートで豪ドルやキウイが強いってことに連れてるわけね。

売られすぎたために、その修正が入っているだけなのか。
それとも、中国の全人代で構造改革が進むことへの期待なのか。

~鉄鋼や石炭などの産業で利益を出せない「ゾンビ企業」を淘汰

コモディティ反騰が続く限りにおいては、オセアニア、資源国通貨高は続きそう。

ということで、遅ればせながら
豪ドル円を84.22円、豪ドルドルを0.7423ドルでロング。

昨日ショートしたユーロドルは下げてはくれていますが、
思うようには下がりません。。。今週10日にECB理事会があるため
あまり動けないのかもしれませんね。

こちらはもう少し様子見とします。

コモディティが高い環境にあって、何故リスクオフと言えるでしょう。
だから、週明け月曜の日経平均の下落は気にすることはないと思うのね。

買い増ししてもいいくらい。

(ただし、今ロングしているからといって、今回の相場がド底確認で上昇する、
とはまだ確信がありません。少なくとも3月中くらいまでの強気スタンスで)

それから個人的に3月利上げの可能性は排除できないのでは、、、と思っていましたが、
市場にもそんなコメントが出てきました。

コラム:3月米利上げ、イメージトレーニングのすすめ
http://jp.reuters.com/article/tamaki-column-idJPKCN0W50SF?sp=true

じゃあ、なんでドル高にならないの?それならばマーケットに織り込みが
はじまるじゃないか。というご指摘もあろうかと思いますが、
織込みが始まってドル高になってしまうと、利上げの可能性は薄れるのです。
今、現在ドル安であればあるほど、Fedは利上げしやすいともいえます。

仮に利上げがあれば、株は緩むと思いますが、そこがまた買い場になって上がるかなぁ
と思っているんだけど、それも短期的な値動きです。多分。
皆が買いだと思う頃に、やはりリスクが噴出し(原油が反落するのかドイツ銀行がやばいのか、
中国が崩れるのか、それはわかりませんが)再度下落するんだろうなぁ、、、ってイメージ。

まずは目先の上昇について行くだけです。
あ、ポンドの戻りを売りたいと思っているんだけど、
もうちょっとひきつけてからかな・・・?
来週のFOMC明けまで値動き確認したほうがいいかしら。。。
原油が強いとポンドも強い相関となる時もあるので
(北海ブレント原油との相関)原油が反騰中は売り参戦は危険かも。

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2016年3月6日日曜日

雇用統計はノーイベント、何もなかったのと同じ。

もちろん発表前後で乱高下しますので、ポジションによっては
切らされて損が出たり、大儲けしたりする向きもあるでしょうけれど、
NY市場が終わってみたら、発表前と同じ水準に戻っている、、、、

ってパターンはよくあること。今回もそう。

だから、雇用統計のようなイベントではトレードしません^_^;

さて、雇用統計、なぜに乱高下して挙句に同じ水準なのか。

年内(もしくは3月の)利上げの可能性が強まった?!
いや、、、、やっぱそんなことはないな?!と迷いに迷って
結局、どっちだか結論でないねぇ、わかんないねぇ、、、ってとこに
落ち着いちゃったってことじゃないかな。

◆2月雇用統計

NFP非農業部門雇用者数 +24.2万(予想19.5)前月15.1万→17.2万上方修正

失業率 4.9% 変わらず

平均時給 前月比▼0.1% 2014年12月以来のマイナス 
     前年同月比 +2.2%(予想+2.5%)

労働参加率  62.9%(予想62.8%、前月62.7%を上回る)
     

NFPだけ見ると凄いいい数字なんだけど、、、
インフレ率を見る上での平均時給は重要、ここが振るわなかった。
下げちゃったんだもの・・・

NFPみてはしゃいであげて、平均時給みて、慌てて売って、

ドル円相場は 114.20 → 113.10 → 114.20 →113.70

と1円程度の幅を乱高下して、発表前の113.70円水準にお帰りなさい。でした。

個人的には、3月利上げの可能性は完全に排除できないと思っています。
労働参加率も上昇、労働市場は確実に引き締まっていますしね。

仮に3月がなければその次には利上げできる内容だと思うんだけど、
どーーも市場は慎重なようで、ドル安に動いていますね。

つまりユーロ高。

通貨インデックス一覧を見ると


ドル安、ユーロ高、.........円はどっちつかずね。

豪ドル高、NZドル高、キャンドル高と資源関連通貨の強いこと!!
これは正直「リスクオン」相場になっているとみていいと思います。

つまり、3月利上げはないだろう、ってんで、ドル高基調が一服、
これまで売り込まれすぎていた資源関連通貨が猛烈に買い戻されている、
って感じね。ポンドなぞも一緒に買い戻されてます。

ユーロはユーロが高いというより、米利上げが遅れる観測で米ドル売りが
強いせいでのユーロ上昇なのでっしょう。

このトレンド、FOMCまでしばらく続く可能性があるんだけど、、、
天邪鬼な私は雇用統計後、ユーロを売ってしまった^_^;

投機筋によるIMMポジではユーロショートがかなり減少しているし、
10日の理事会前ですよ、12月と同じ轍を踏むとは思えない…
雇用統計受けてのドル安のせいで上がったユーロって
売りのチャンスなんじゃないの?!
コスト1.10224ドル。
(木曜夜中のショート1.095ドルは金曜東京時間一度買い戻して
ポジション撤退しています。雇用統計後再度売り直しです)
このタイミングはTwitterなどでつぶやいてます。)

もし3月米国利上げがあれば、このポジションは生きてくるんだけどなぁ。

加えて強い豪ドル円を再び買い参戦83.30円。


************************************************

ドル円相場にとってはノーイベントだった雇用統計の内容でしたが、
株価にはポジティブだったようで、
ダウ平均は若干高く終わっています。、+62ドル 17000ドル台を回復


※株価を見てると、どの国の株価も、1-2月の不安が後退して戻っていますね。
VIX指数も急低下。ここから3月中くらいまでは結構戻る予感。
ということで、日経平均もロングです。


※債券価格も下落中。
つまり、資金の逃避として米債が買われるリスクオフのセンチメントから
リスクオンに変わりつつあるってことね。


※コモディティも上昇、原油、プラチナ、パラ、銅など軒並み高。
金高だけは、リスクオフ時に上がる特徴の強い銘柄名だけに
ちょっと嫌なんだけど、、、金は雇用統計受けても高かったのよね。
リスクオンで金も一緒に買われている、という場合は
強いインフレの兆候ということになるんだけど
(株高金高のときは金利上昇、インフレ時)
それを先に織り込み始めただけならば、これはものすごい強い相場の兆候。




そうじゃなくて、リスクオフで金に資金が逃げていたという流が
まだ続いているのだとしたら、これはちょっと嫌な動き。

ともかく上昇続く金価格だけは腑に落ちないので、要警戒。
(短期的に金は調整が来ると思ってるんだけど、、
私、ユーロ売っちゃったし=ドル高)

でもドル円はなぜか頭が重いよね。
***********************************************************

この週末の全人代の内容受けてコモディティ全般、資源関連通貨が
あがっているという可能性もあるわね。

特に特大ポジティブな内容じゃないんだけど、
むしろ、成長率は慎重ですし、構造改革も同時にやるっていってるし
見る人によっては良くないっていうのかもしれませんが、、、


◆中国 第12期全国人民代表大会 第4回会議

2016年の実質経済成長率の目標を15年の7%前後から6.5~7%に引き下げ表明。
目標の引下げは2年連続で「6.5~7%」のように目標に明確な幅を設けるのは
1995年以来。
(15年の成長率は6.9%、25年ぶりの低い伸びであった)

☆16~20年の第13次5カ年計画~年平均6.5%以上とする成長目標。
2020年までにGDPと住民一人当たり収入を2010年の2倍に相当する水準へ引き上げる。


◆財政支出や民間資本を活用したインフラ投資により経済の失速を防ぐ方針。

 ・交通網整備に年2兆元(約34兆円)超を投じる

 ・16年に鉄道投資に8千億元以上

 (新5カ年計画期間中の鉄道投資総額は最大3兆8千億元(年平均7600億元)
  ~10年に8400億元だったピークには及ばぬも高水準の投資を続ける

 ・道路の建設に1兆6500億元

 ・現在全国に200強ある空港を20年までに50カ所新設。
 ・北京と香港を結ぶ高速鉄道新設~
  総延長を20年までに現在の1.5倍の3万キロメートルに延ばす路線新設

◆構造改革

 ・鉄鋼や石炭などの産業で利益を出せない「ゾンビ企業」を淘汰
 ・削減された従業員らに対して1000億元(約1兆7500億円)を投じる

◆イノベーションの向上
 ~GDPに占める研究開発費の比率を15年の2.1%から20年に2.5%に、

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2016年3月4日金曜日

ん~ドル円は重い。
どうしてでしょうねぇ、日経平均は比較的軽くなってきているというのに。

通貨インデックスを見てみると

今日3月3日の値動きは

ドル安、ユーロ高、円ハッキリせず(しいて言えば円高基調)
カナダドル高、豪ドル高、NZドル高、そしてポンド高。










この最近の動きと逆行しています。

気になるのが、ゴールドの三角持合い上抜け。
まだ、Wトップとなって下落する可能性は否定できませんが、
最近の値動きは明らかに下値を切り上げる形での金高。
この持合いの上抜けなら強烈な金上昇サインとなります。

となると、金高、ドル安ですね。
今夜のドル安、ユーロ高はそれを表していると思われます。

こうした新たな値動きの兆候が、今後の大きなトレンドを示唆するのか、
それとも、だましに過ぎないのか・・・・

大きな資金の流れ、つまり大きなトレンドがどこに発生しているのかを
見極めることがとても大事です。

昨晩は、ドル円とクロス円が買い妙味あり!と思って
ドル円、豪ドル円、ポンド円などをロングしたのですが、
今夜のうちに全て手仕舞い。全て利食いです。

今夜からのニューポジションはユーロドルのショート。
1.095ドルで売り参戦しました。

そもそも、昨年秋10月くらいまでのユーロドルのサポートラインであった
ピンクのラインを上抜けることができずに反落した2/11のユーロの高値が
絶好の売り妙味ありだったのですが、
実はそこでショートしてすぐに利食っちゃって長いことポジション持ってなかった・・・

しかし、ユーロショートポジションも随分2月の上昇で整理されて
ポジションの偏りが少なくなっていることと、
今夜そこそこの戻り上昇があったことがチャンスかな、ということで。

ユーロショートの理由は、10日にECB理事会を控えていることがひとつ。
12月の失敗を繰り返すことはなかろうと、勝手にドラギさんに期待。

加えて、結局は3月利上げがあるんじゃないか、って気がすること。アメリカが、です。
3月利上げがなかったとしても、年内利上げの可能性を示唆すると思います。
そういう声明が出るだけでドルブルじゃないか、と。

だとするならば、ドル円ロングでもいいんだけど、、、。
ドル円は日経の上げ幅に比べて上昇率が大きくないので妙味薄・・・

んーー今夜は疲れすぎて頭が整理されていないので
ユーロショートメイクだけのご報告ですみません。

基本は3月中は株上昇、ドル円上昇、そしてユーロドル下落とみています。
ドル円はまたどこかで買い参戦します。

ただ、NYゴールドが三角持合いを上抜けて上昇するか?というような
 チャートになっていることが、腑に落ちません。
確かに今夜に限ってはユーロ高、ドル安、ゴールド高で、教科書通りですが、
チャートは三角持合い上抜けで金上昇の芽がありそうなので、
そうなると、金高、ドル安、ユーロ高、、、となってしまいます。

今夜の値動きが一時的な揺り戻しにすぎないのかどうか、、、、

週末は雇用統計、そして土曜は中国全人代。
さて、何が飛び出すんでしょうね^_^;

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2016年3月2日水曜日

昨晩から急にセンチメントが変わりましたね。

昨晩は比較的早い時間にブログを更新したのですが、
その後からぐいぐいドル円も日経平均先物も上昇しました。
思えば欧州株も強くて、欧州時間からムードは良かったかも。

そのセンチメントを引き継いで今日3月2日㈬日経平均株価は大幅続伸!
なんと +661.04円 16746.55円で取引終了。
2月8日以来約1カ月ぶりの高値となりました。

昨晩のNYダウが348ドルの大幅高。
今日は上海市場も4%を超え大幅上昇となったことにもサポートされました。

上海総合指数は上昇幅と上昇率はともに昨年11月4日以来、
約4カ月ぶりの大きさとなりました。

中国は3日に全国政治 協商会議が、そして5日に全人代開催とあって
重要会議のシーズン到来が改めて意識され、
政府による景気や産業への支援策期待からほぼ全面高。

今週1日には預金準備率引き下げの追加緩和を発表しており、
大型景気対策への期待も高まっているようです。
思えば豪ドルも下値が固くなってきています。

中国から何か出てくるって期待が高まっている模様で、
マーケットのショートは一斉に買い戻し機運に入ったようですね。

また、昨日のアメリカ大統領選の序盤戦最大のヤマ場となる
スーパーチューズデーの結果は、民主党のヒラリー・クリントン氏、
共和党のドナルド・トランプ氏が指名獲得に向けて前進しましたが
この予備選を材料氏する向きは限定的でした。


昨晩のNY市場では、むしろ原油先物価格に下げ止まりが見られ
投資家心理が改善していることや、
2月のISM製造業景況感指数が市場予想を上回る結果だったことや、
1月の建設支出が高い伸びとなったことを材料視し、
株価が県庁に推移、NYダウ平均株価の日足チャートは
一目均衡表では三役好転の強いシグナルが点灯しています。


市場には「スーパーチューズデー後は米国株高」というアノマリーが存在するそうです。
大統領選の先行きが見通しやすくなって不確実性が払拭されることが株高を導く
というのがその背景にあるのですが、、、トランプ氏の勝利って逆に不透明感が
強まるんじゃないのかな、と思わないでもないですが、
まあ、今のところ、まだ予備選がマーケットの材料にはなっていないみたいね。

意外と3月の利上げがあるんじゃないか、って気もしてるんです。
ユーロの下落をみていると、、、凄いドル高よね。
だから、ドル円はむしろ出遅れているんじゃないかって気がするくらい。
勿論、ユーロ独自の売り要因によるところもあるんでしょう、、、

ユーロドルは2月11日に1.1376ドルを付けてから下落が続き、
ユーロ円相場は昨日3月1日には122円3銭まで下落しています。

ユーロ圏の2月の消費者物価指数(CPI)が低下、
ECBが10日の政策委員会で緩和策を拡大するとの観測が強まっているようです。

また、英国のEU離脱の可能性が出てきたことで、仮に英国が離脱となれば
欧州各国に同様のポピュリズムが生まれ、EUにまとまりがなくなるリスクや
ギリシャの債務問題、難民問題や欧州の銀行システムの状況から
ユーロは売り圧力が大きいと見られています。


29日EUは域内の難民人道支援に向こう3年で7億ユーロ(約860億円)を
拠出する準備を進めていると報道されています。


ただし、来週10日のECB理事会で打ち出される政策が、
市場の期待感を満たす内容にならなければ
昨年12月の理事会を挟んだ相場と同様に失望による反騰リスクもある、
とした指摘もでてきていて、この点はやはり注意が必要。
意外と10かの発表前に買戻しが入るかもしれません。

今回の3月理事会では、
1)現行で月600億ユーロとなっている拡大資産購入プログラム(APP)の拡大、

2)預金ファシリティティー金利のマイナス40ベーシスへの引き下げ
(現行マイナス30ベーシス)、

3)今年6月期限のターゲット型 長期流動性供給(TLTRO)の延長などを
併用すると予想されています。

ユーロ安が継続するかどうかにも注目。

*****************************:
それと、3月期末、本決算に向けて、やはりここから売りこむ向きも
減っているんでしょう。むしろ売りは買い戻しておきたい。
それだけでも株もドル円も上昇しちゃいます。
今日2日の株式市場では空売り比率が急減したようです。

先週24日夜には政府が5兆円規模の大型補正予算を検討しているとの
一部報道を好感し田局面がありましたが
今日2日未明に政府が緊急経済対策の検討に入ったとの報道が出てきました。

 政府・与党内では、緊急経済対策を盛り込んだ16年度補正予算案を編成し、
秋の臨時国会に提出する計画も浮上。

政府は16年度予算案の成立に続き、追加の経済対策を打つことで、
景気をさらに底上げしたい考えで5月にまとめる中長期計画
「ニッポン1億総活躍プラン」を反映することも検討しているということで
具体案に着手すると伝えられています。

*********************************************************************

足元で豪ドルもしっかりしてきました。

1日などは中国のPMIなどの悪い指標が目立った他、
第4四半期の経常収支が予想200億豪ドルの赤字のところ
211億豪ドルの赤字と予想を大きく上回る赤字となりましたが、
豪ドルを売り込む動きは乏しかったでしょ。

今日2日発表された2015年第4四半期のGDPが
前年同期比3%増と市場予想の2.5%増を大きく上回ったことには
激しく反応して豪ドルが買われる流れとなりました。

足もとの豪ドルは悪い指標には反応鈍く、
良い材料に反応しやすいセンチメントとなってきています。

原油価格もしっかりした値動きとなってきました。

昨日はロシアのノバク・エネルギー相が
今月下旬に主要産油国15ヵ国以上で、
原油生産の安定に向けた増産凍結が決定される
可能性があり、これにはイランが参加しなくてもその決定は有効だと発言。

生産国の増産凍結の動きに下値も限定的となってきました。
だって、昨日1日はNY引け後に米国石油協会(API)週間統計で、
先週末の全米の原油在庫は前週末比990万バレル増!!
(予想は250~360万バレル増)と予想を大幅に超える在庫増。

クッシング在庫も180万バレルもの増加です。

さすがにこの数字が出た後、原油価格時間外取引では急落しましたが、
このネガティブな結果を受けた割にしっかりとした相場になっています。

需給の改善はみられないものの、下値が限定的になってきたという点が
過剰なリスク回避ムードを後退させているんでしょう。

昨日注目と書いたポンドの戻りを狙って、157.70円近辺でロング
豪ドル円を82・20円近辺でロングしています。
日経平均は16470円近辺で買い始めました。

3月10日のECB,月中の日銀、FOMCと金融政策目白押しで
ボラの高い相場展開となると思われますので、急落に警戒しつつ
下がったら拾う方向のスタンスに決めました。

3月末までの1カ月勝負です。
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2016年3月1日火曜日

3月入りです。さあ、期末、本決算月ですよ。

1日東京時間AM7:00頃ドル円相場が112円半ばから112.18円まで急落して
ちょっとびっくりしましたよね。別段材料はなくて朝方の取引の薄い時間帯に
112.50アラウンドのストップを巻き込んでの下落を仕掛けられたような感じ。

112.80円近辺でのドル円ロングは112.50円であえなくロスカット。。。
ホント、こんなことの繰り返しよ^_^;

月末月初ということもあって、いろいろと材料が出て来ました。

①中国預金準率引き下げ(29日NY時間)


中国人民銀行は29日、市中銀行から強制的に預かる資金の比率である
預金準備率を0.5%引き下げる追加緩和を発表。
金融機関の貸し出し余力を増やし企業の資金調達を後押しするとともに
人民元相場を買い支える為替介入に伴い目減りする国内の流動性を穴埋めする狙い。
3/1から実施。預金準備率の引き下げは2015年10月以来。

→原油相場が反発しましたし、中国の追加緩和は通常ならポジティブ材料。
しかしNY株式市場は弱くダウは▼123ドルで引けました。

2月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)47.6(予想52.4)予想を大幅に下回り、
分水嶺である50を下回ったことや、
1月の米仮契約住宅販売指数が予想に反して低下し1年ぶりの低水準を記録、
2月のダラス連銀製造業活動指数も市場予想を下回るなどなど、、

低調な経済指標が投資家心理を冷やしたようです。
もちろんドル安要因よね。
だからNY時間にすでにドル円相場は112円台後半に落ちてきていました。。。

加えて追加緩和を発表した中国の指標も上値を抑えた。

2月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)49.0(予想49.4を下回る)
2月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)48.0(予想48.4を下回る)


②2015年10-12月期GPIF運用成績公表 4兆7302億円の黒字


期間収益率は3.56% (7-9月期▼5.59%から改善)

15年12月末時点の運用資産額 139兆8249億円
        9月末時点 135兆1087億円から増加

国内株式 2兆9660億円黒字 23.35% (9月末22.82%から増加)目標25%
外国株式 1兆5854億円黒字 22.82% (9月末21.64%から増加)目標25%
国内債券   3785億円黒字 37.76% (9月末38.95%から減少)目標35%
外国債券   2179億円赤字 13.50% (9月末13.60%から減少)目標15%

これはあくまで昨年第4四半期の数字ですので、
現状のポートフォリオバランスはわかりません。
1-2月でかなり株が下げたので比率は減少して買い余力がある可能性も
ありますが、運用成績は黒字というわけにはいかないでしょう…。

③1/28~2/5 日銀為替介入なし

http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/feio/monthly/20160229.htm

2/11ドル円相場が110円台に急落した際、113円台へと急激なドル高となる
瞬間があり、介入があった可能性が指摘されたりもしましたが、
今日発表された外国為替平衡操作の実施状況で介入額ゼロが確認されました。
毎月月末に発表されます。

やはり介入していませんでした~G20でも釘を刺されたことですし
日本が独自で介入することは難しいでしょう。


***********************************************

そんなこんなで日経平均は29日火曜10時台には15800円台にまで下落、
ドル円相場も10時台の112.15円まで下落したのですが、その後
東京時間後場、欧州時間と上昇し、
日経CFDは16275円、ドル円相場は113.33円まで上昇しています。

材料・・・特にないんだよねぇこれが。

強いて言うなら原油がしっかり推移していること。
じりじりと上値を切り上げる展開。
加えて欧州株もしっかり推移した、ってことかな。

まだテクニカル的には弱いままですし、ゴールドが高値持合いで
下がってこないところを見ると、市場の不安心理はまだ払拭できていません。

通貨インデックスを見てみると、ドルは意外と強いんですけれど、
対ユーロで、ということなんでしょうねぇ。

ドル高、円高、、ってことはリスクオフのセンチメントそのもの。

ポンドが反発気味。
オセアニアはレンジ相場入りです。

今週末は雇用統計、今月は10日のECBに15日の日銀、16日のFOMC、
17日はMPCと先進国各国の金融政策も大注目で、
この月中の一連のイベントを通過しないことには
方向が出ないもみ合いが続くのかもしれません。

日本にとっては本決算の3月期末、ドレッシング買いも出ようかと
期待しちゃうところですが、それも、月中のイベント通過後じゃないと
不安でたまりませんよね、月中にかけて安値更新するようなことがあれば
買ってみる、というスタンスで行こうかな、と思っています。
株式には優待配当狙いの物色も出てくるんじゃないでしょうか。

足もとは様子見ですね…。

そうそう、今日1日はスーパーチューズデー。
トランプ氏圧勝、、、なんてことが起こってドル売り、株安、
なんてシナリオになりませぬよう。。。。でもこれ、ありそうで怖い。

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今日1日は
RBAオーストラリア準備銀行の金融政策、金利据え置きが発表されました。

声明は
「理事会は現在の金融政策が適切なままであると判断」
「低いインフレが追加の政策緩和の余地を与える可能性」

予想通りの内容で、サプライズはなかったのですが、
今日の豪ドルドルは悪い中国指標の内容にも値を崩すことなく
ショートカバー気味の上昇がみられました。

とはいえ、完全にレンジ相場ですわね。

個人的にはポンドの戻りに乗りたい。
2月英製造業購買担当者景気指数(PMI)50.8(予想52.3を下回る)も
ポンドは意外としっかり上昇してきています。

さすがに先週はロンドン市長がEU離脱を支持したってことを受けて
売られすぎたようです。まだまだ積極的に買える通貨ではないですが、、、。

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