2023年12月6日水曜日

 ドル円は下落トレンドに入ったと見られるものの
今日12月5日は下げ渋っています。

※ドル円日足 むしろ反発基調に。

日本株は下落基調を強めていましたので、基本はリスクオフ。
※日経平均
ドル円はもっと下げ幅を拡大してもいいはずですが
何故、ドル円が下げ渋っているかというと、
ドル以外の通貨に下落材料が出て、
今日は豪ドルやユーロ、人民元が下がったことが影響しているでしょう。
豪ドルやユーロや人民元が下がるということはドルストレート通貨では
米ドル高となっていた、ということです。

※通貨インデックス ドル高となっている

1・人民元の下落

ムーディーズ、中国の格付け見通し「ネガティブ」に下げ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM059XJ0V01C23A2000000/
・ムーディーズ、中国の「A1」の長期格付けは据え置くも
 信用格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更
 
中国の格付け見通しが引き下げされました。
格下げではありませんが、中国売りの材料ですね。

上記日経新聞記事の「Thaink!」コメント欄に
滝田編集委員が中国の抱える問題をわかりやすくまとめていらっしゃいます。
下記引用⬇
①まずDebt、債務。不動産バブルの崩壊で地方政府の債務が膨らんでいます。
②次にDeflation。成長モデルが行き詰まるなか、需要低迷によるデフレです。
③そしてDemography。本格化している人口減少です。
④差し迫った問題を加えるならば、Defalt。不動産業界を中心とした債務不履行です。
⑤根っこにはDictatorship。独裁体制が経済の足かせになっていることが見逃せません。

これを受けてか、人民元の再下落が始まりました。
つまり、ドル高基調が強まったというわけね。

※ドル人民元 日足 きれいに200SMAで反発!

ドル人民元のチャートですので、上昇しているということは
今日はドル高、人民元安だった、ということです。

※香港ハンセン指数 株も下げ止まりません
2・豪ドルの下落

今日12月5はRBA豪州中央銀行の会合で
RBAは政策金利を4.35%に据え置きました。

RBAは7月から10月会合まで4会合連続で金利を据え置いていましたが
前回11月会合で 0.25%の再利上げを決定していました。

RBA、政策金利を据え置き―市場予想通り
https://kabushiki.jp/news/618572

今回会合の据え置きは予想通りではあったものの
為替市場では豪ドル売りが加速する結果に。

※豪ドル/ドル日足 
綺麗にレジスタンスラインで反落していますね。
こういうラインは事前に引いておくべきですねぇ。

豪ドルドルで豪ドル安が進行ということは、
米ドル高となったということ。

3・ユーロの下落
ECB追加利上げの可能性低下、タカ派のシュナーベル専務理事が言及
https://jp.reuters.com/economy/federal-reserve-board/5UVQQ252ABLPLHBTRHASAPYVFI-2023-12-05/
・インフレ率が顕著に低下しており、追加利上げを選択肢から外すことが可能だ
・来年半ばまで金利を据え置くというガイダンスを示すべきではない
~先月初めは、追加利上げの道を閉ざすことはまだできないと主張していた。

タカからハトへと急転換。
「現実が変われば、考え方も変える」としています。

これを受けて市場では
来年3月までの0.25%利下げをほぼ織り込んだほか、
来年末までに1.5%の利下げを見込むまでに。

えーっと、先週はウォラーFRB理事がハト派転換したことから
FRBの利下げ開始が3月FOMCに前倒しされ、
米国は来年末までに1.25%の利下げを折込んだことから
ドル金利が低下、ドル売りが加速したのですが、
ほぼ同じことがシュナーベルの発言でユーロ圏でも起こっているということね。

※ユーロ/ドル日足
というわけで、ユーロ下落はトレンドとなってしまいました。
つまり、ユーロに対してもドル高なのです。

よって、今夜は経済指標があまり良くなくて、
米金利が下落しているのにドルが下がらない、
という相場になっているようです。

※米国2年10年30年利回り
米金利だけを見ているともっとドル安が加速してもいいように見えますが、
世界の長期金利を比較してみると、ドイツ・フランスなど欧州金利の
低下スピードのほうが大きいのです。

※主要国長期債利回り(10年債)
というわけで、全般ドル高となり、ドル円が反発基調にあるというわけ。

今夜の米指標
  
米ISM非製造業指数、11月は拡大ペース加速-業況・雇用が改善
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-05/S578DCDWLU6900
米・11月ISM非製造業景況指数:52.7(予想:52.3、10月:51.8)

米・10月JOLT求人件数:873.3万件(予想:930.0万件、9月:935万件←955.3万件)

求人件数、減少していますね。
今週の雇用統計、あまり良い数字にはならなそう。。。

今週の雇用統計が悪ければ、ドル安加速となると思いますが
足元では他通貨安の影響で、ドルが巻き返しており、
戻り売りのポイント探しの相場ですね。

148円前後では売り直したいところですが、さて。

今日は1.08313でユーロドル売り参戦。

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2023年12月5日火曜日

 ゴールド、ビットコインのボラティリティが上昇しています。

週明け12/4月曜、東京時間オープン前の8時台。
突如ゴールドが急騰。
COMEXゴールド金先物価格は2094ドルで寄り付きましたが
程なくして大きく上昇し2152ドルまで上昇しました。

※COMEXゴールド 5分足

流動性の低い東京時間オープン前に一体何が起きたのか?
レンジ上限を見込む2100ドル近辺に並んでいただろうストップが
狩られた=ショートカバーのような動きに見えますね。

新規マネー流入(純粋な買い玉)が入ってきたのであれば
その後の下落は考えられません。
日足で見ると大きな上ヒゲが出現。

※COMEXゴールド日足
日足ベースで見ると短期的にはトップアウトしたように見えますが
月足で見ればまだ上昇トレンドを崩していません。

※COMEXゴールと月足 2100ドルを超えれば上昇加速は想像できた。
2020年から続いてきたレンジ相場の上限を今朝勢いよく突破したのですが
再びレンジ内に叩き落された格好。
レンジブレイク失敗ですね、
やはりまだ来年3月の利下げを折込むには早すぎる。
しっかりとした投資家の新規買いが入るには、
やや今の相場は前のめりすぎる、ということかもしれません。

おそらく今日のような洗値動きの裏にいるのはCTA(商品投資顧問)

ちょうど今日、ブルームバーグが原油市場のボラが上がっている、
として記事にしています。

■アルゴリズムが原油乱高下引き起こす-CTAの台頭、始まったばかり
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-03/S4YT2YT1UM0W01?srnd=cojp-v2
・CTAはコンピューターを駆使し、ルールに基づき短い時間で売買

・CTAは石油市場の強力な勢力として台頭(米原油取引の2割を占める)
~今年の原油の順取引高の60%はCTA:1日の原油取引の最大70%が

・今年の価格変動はボット
(特定の市場条件が満たされたときに取引を実行するアルゴリズム)を
使った取引によって激しくなっている。

・CTAはエネルギー市場で3年連続の利益を上げており、拡大を続けている


この記事はエネルギー市場を軸に書かれていますが
CTAは儲かるならどのような商品でも取引します。
もちろんゴールドも。
おそらく今朝はレンジ上限付近に逆指値が並んでいるのが狙われたのでは。

ほとんどアルゴによる機械的な取引ですので
利食いしてさっさと市場から消えていきます。
その後のトレンド形成には興味がないということですが
ファンダメンタルズに大きな変化がなければゴールドの上昇基調は
崩れないですし、どこかでまた買われると思うのですが
何しろ今朝のボラティリティに驚いた市場は
買いの手が引っ込んでいるようです。

あるいは、短期的にマネーはビットコイン市場に流れているのかも。
※BTC日足 こちらも朝から吹っ飛んでます。
ビットコイン価格が4万1500ドル超え──2億ドルのショート清算が後押し
https://www.coindeskjapan.com/210831/

ビットコインETFの上場申請が承認されるとの期待も材料となっています。

ビットコインETFの上場申請めぐり今週3社目のSEC面談、専門家が承認楽観視
https://coinpost.jp/?p=495655

しかし、さすがに足元の利下げ期待と米株市場の楽観は行き過ぎという気がします。
FEDウォッチは相変わらず3月利下げ開始を織り込んでいます(51.5%)が
米市場金利は下げ止まってやや反発しています。

※米国債利回り2年10年30年
ということでドルインデックスが巻き返しており、他通貨が崩れています。

※通貨インデックス一覧

米株にも利食いの波が?!
※米主要株価インデックス
大きく株が売られるほどのリスクイベントはないので
あくまで調整かと思われますが、
行き過ぎた利下げ期待が今週のISMや雇用統計などの指標で
我に返ることがあれば、ドル金利はさらに上昇、ドルの巻き戻しが
来そうなムードです。

足元のゴールドの急騰後、下落が続き
なかなか買いが入らないのも気になります。
ドルが巻き返すようだと、下落が大きくなりますね。
先取りしているようにも見えます。

ということで
ドル円149.53円ショートは146.95円で買い戻しました。

0.60965ドルキウイドルロングは 0.6169ドルで手仕舞い。
ユーロ下落が足を引っ張って、今日はキウイ、豪ドルなども弱いのよね。

ドルの巻き返しが一服したころに
再度ドル円ショート、キウイロングを狙いたいと思っています、現時点では。

NOTE

先週、ユーロ圏、ドイツ、フランスCPIが予想以上に鈍化していた欧州、
市場は来年4月の利下げ開始を織り込んでいますが
ECBデギンドズ副総裁から市場へ牽制発言。

デギンドスECB副総裁、インフレで勝利宣言できない-鈍化兆候にも
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-04/S558XIDWLU6801?srnd=cojp-v2
にも関わらず、今日はユーロの下落が大きい。
ユーロ主導ではなく、米ドル主導でドルが反発しているということかな。


【コラム】日本企業の未来を再定義、MBO急増を歓迎-リーディー
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-30/S4WOT5T0AFB401?srnd=cojp-v2
上場をやめる企業が増えそうね。

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2023年12月4日月曜日

 週末12月1日金曜日、米株は大きく上昇して取引を終えました。
米金利が一段安となったためです。
トリガーはどうやらパウエル議長がアトランタで行った講演ですが

パウエル議長、FRBは「慎重に」行動-追加引き締めの選択肢維持
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-01/S4ZWGOT0G1KW01?srnd=cojp-v2

利下げへの早期転換を「議論は時期尚早だ」とけん制していますし
追加利上げの選択肢も維持するとも述べており
それほど「ハト派」的な印象はありません。

それでも市場は
「金融引き締めの効果はまだ十分に表れていない可能性が高い」
と、利上げによる影響がこれから出てくる可能性に言及したことや
今後の政策運営について「慎重に行動する」との発言を
追加利上げはない、というサインと受け止めたようです。

※米金利 2年10年30年 更に低下

※米国主要株価インデックス 特にラッセル2000が踏み上がっている?
カレンダー要因(シーズナリティ)から相場が上がりやすい時期でもあり
今は何でもポジティブに受け止めるセンチメントなのかもしれません。

バフェットが現金比率を高めている、という話もあるようですが、
年末まで、とは言いませんが雇用統計、、、FOMCくらいまでの
欧米勢が本格的なクリスマス休暇にはいるまでは
リスクを取る投資家が踏み上げを狙って買い上げていきそうなムード。

ただ、年末~年始の何処かで手仕舞いに動けば
大きな調整もありそうで、この高値を買っていくには勇気が要りますね。
※ダウ平均日足
ダウは今年の高値を超え、22年1月の史上最高値まで
これと言った抵抗がなさそうではあるのですが、
しかし、パウエル議長が牽制するように、
流石に来春3月の利下げを折込むには早すぎる。

前のめりに上昇している米株は、ダウの最高値36934ドルに面合わせとなる
ところまで上がるなら、そのあたりが利食い場でしょうか。
新規で売る向きもでそうです。
あまりに前のめりな利下げ期待で上がりすぎと言う気がします。

※FEDウォッチ なんと3月FOMCでの利下げを織り込んでいる
来年5回も利下げすることを織り込んでしまっています。
0.25%✕5回=1.25% 現在のFF金利が5.25-5.5%なので
4.0-4.25%までFF金利が下がる想定。
だから2年金利(政策金利と相関する)が4.5%まで落ちてきたんですね。

そりゃドル円も落ちますって。

--------------------------------------------------
Gold River(@Goldriver2020)さんのツイートから。
明日12/4(月)9:30~18:00には(日銀の)
「金融政策の多角的レビュー」に関するワークショップが開催されます。

https://twitter.com/Goldriver2020/status/1731319173664620671

興味深い考察。
早ければ1月のマイナス金利解除。
明日のワークショップが外堀が埋められていくトリガーとなるか。

為替市場では投機筋の円キャリートレードが話題ですが
円キャリーは円金利が安いがために流行しているわけで、
日銀による異次元の金融緩和政策が
最後の世界の流動性供給を担っているとするなら
日銀の正常化は過剰流動性相場の終焉を意味し、
リスクとってる場合じゃない、的な展開となるかもね、
って話はチラホラ聞こえてきますが
日銀のマイナス金利解除はタイミングの問題だけであり
いずれにせよ来年春までには決定されるだろうから
すでにマーケットには織り込まれているとする見方もあり、
私にも金融市場がどう反応するかは予想はできません。

ただ、一つ言えることは過剰に楽観的になり株が上昇しすぎていれば
きっかけは何でも手仕舞い売りを呼ぶ材料とされることはあると思いますので
(今回パウエル発言が楽観的に受け止められたように)
その時の市場のセンチメント次第かな、と。

現状では投機筋はややリスクテイク気味ですので
ポジションの整理が出てもおかしくはないと思っていますが・・・

投機筋は円キャリーポジションをまた増やしていましたね。
最新のIMM通貨先物ポジション(11/28先週火曜日までの時点のデーター)で
投機筋はその前の週の10万5500枚から10万9237枚まで
やや円ショートを増やしています。
(今サイクルのMAXは11/18の13万2000枚、
 過去最大は2007年 18万8077枚)
やはり日米金利差、スワップ収入は大きいということもあり
先週はドル円相場が上昇する局面もありました。
11/30に148.52円まで上昇、90SMAを超えるか、ということろまで上がりましたが
一目均衡表の転換線に阻まれ、12/1は米金利低下とともに叩き落されています。
再び90SMAを割り込んでいますので、トレンドは下です。雲も下抜けましたね。

※ドル円日足
ここからは終値で転換線~基準線を超える、
あるいはフィボナッチのターゲットまで到達するというところまでは
ショート継続でいいと思っていますが、、、
株高でリスクテイクした投機筋は手仕舞ってくるか?
株高でリスクオン、さらに円ショートのリスクポジションを
増やしてくるかに注目です。

12/12-13がFOMCですので12/2(土)からブラックアウト期間に入りました。
今週からFOMCまでは要人発言による相場変動はありません。
今週は雇用統計ですね。

⬇雇用統計の予想記事
前回はかなり弱め、今回は改善期待=米雇用統計
https://fx.minkabu.jp/news/283716
米金利低下に歯止めがかかるか?

ポジションは149.53円ドル円ショート継続。
0.60965ドルのキウイドルロング継続。

******今週の予定***********
4日(月)
日銀第1回ワークショップ「非伝統的金融政策の効果と副作用」
(金融市場、金融システム、金融政策、日銀バランスシートについて議論)
ラガルドECB総裁、金融政策に関する会議出席

5日(火)
東京都CPI:消費者物価指数(11月)
中国財新非製造業PMI(11月)
RBA:豪中銀政策金利
ECB消費者インフレ予想(10月)
米求人件数(10月)
米ISM非製造業景気指数(11月)

6日(水)
豪州GDP(第3四半期)
英中銀金融安定報告、ベイリー英中銀総裁 記者会見
米ADP雇用者数(11月)
カナダ中銀政策金利
第4回米共和党候補者討論会(トランプ前大統領は欠席)

7日(木)
中国貿易統計(11月)
ユーロ圏財務相会合

8日(金)
日本実質賃金指数(10月)
米雇用統計(11月)
米ミシガン大学消費者信頼感、1年先、5-10年先インフレ期待(12月)

9日(土)
中国消費者物価指数・生産者物価指数(11月)

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2023年12月1日金曜日

 月末週の神経質な値動きとなる中、
ドル円相場は148.50円台まで戻る局面も。

※ドル円日足

90SMA、一目均衡表の雲を下抜けたところでしたので
一旦は売り方の利食いが出やすい局面でもあり
ショートカバーによるドル上昇と見られますが、
今日11/30はドルが買い戻されるファンダメンタルズ材料も
いくつか出ていますので整理しておきます。

1・フランス・ユーロ圏CPIの予想以上の鈍化でユーロ売り

ユーロ圏インフレ率は2.4%、予想以上に鈍化-ECB目標達成が視野
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-30/S4XL66T1UM0W01
11月ユーロ圏CPI:前年比+2.4%(予想:+2.7%、前月:+2.9%)インフレ低下
    コアCPI:前年比+3.6%(予想:+3.9%、10月:+4.2%)インフレ低下
    
11月フランスCPI:前年比+3.4%(予想:+3.8%、前回:+4.0%)インフレ低下
         前月比▼0.2%(予想:+0.2%、前回:+0.1%)インフレ低下  

昨日はドイツのCPIが発表され、鈍化が確認されていましたね。
11月CPIは前年同月比 +2.3%(前月+3.0%:予想+2.5%)インフレ低下

というわけで、欧州は4月の利下げを完全に織り込みに行く動き。
   
ECBは来年4月に利下げ開始、市場が初めて完全に織り込む
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-30/S4XFHUT1UM0W01
・3月利下げ確率も約50%、来年は4回利下げへ-スワップ取引が示唆

つまり「ユーロ安」であり反対側では「ドル高」となる展開に。
このドル買いが他市場にも影響、ドル円も上昇する展開となりました。
2・FRB要人らのタカ派発言に反応、ドル金利反発

ウィリアムズ米NY連銀総裁
「インフレ2%目標達成への仕事は終わっていない」
「当面かなりの引き締め政策を維持すると予想」

デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「現在利下げは全く考えていない」

NY連銀総裁というのは議長、副議長に次ぐ権限のあるポジションで
発言の重みが大きい。
デイリーさんは23年の投票権はないのですが
もともとハト派寄りの方です。
この方がタカ派発言というのはやや驚き。

というわけで、今夜は米金利が反発。
これがドルの買い戻しに繋がりました。

※ドル金利 2年10年30年
とはいえ、市場は追加利上げの可能性を織り込みに行っているわけではなく
あくまで相場のあや、揺り戻しの範疇と見ています。

※FEDウォッチ 追加利上げの確率は全くあがっていない
3・OPECプラス、日量100万バレルの追加減産で合意ー会合参加者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-30/S4XY84T1UM0W01?srnd=cojp-v2
・日量100万バレルの追加減産で合意
・サウジ、同規模の自主減産継続

元々26日の会合が足並みが揃わぬことで30日に延期されたという経緯もあり
もし、減産合意でまとまらなかったら原油が大きく下がるのでは?
と警戒されていましたが、さらに日量100万バレル減産追加でまとまった模様。

WTI原油は今夜79.60ドルまで買われる局面があったのですが、
事実売りでしょうか、その後急速に値を削っています。
※WTI日足 一時は上昇基調になっていましたが、、、
※WTI15分足 その後急速に売り叩かれる
原油高は米金利高、ドル高をもたらす一因ですが
追加減産合意でも原油が上がらないとなれば、
今夜のドル高局面は戻り売りの好機ということかもしれませんね。

原油が上がらない=インフレ再燃のリスクは小さい。
要するに世界の景気はあまり良くない。
利下げ期待だけで株を買っていいかどうか難しいところです。

※ブラジルが2024年1月からOPEC+に参画するという報道が。
Brazil set to join OPEC+ from January, delegate says
https://www.reuters.com/markets/commodities/brazil-set-join-opec-january-delegate-says-2023-11-30/

今日のドル高が一時的な揺り戻しである可能性。
今夜のPCEの数字もそれを裏付けています。
■米個人消費支出、10月は伸び縮小-価格指数も鈍化で景気減速示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-30/S4XUZ1T1UM0W01
・米・10月コアPCE価格指数:前年比+3.5%(予想:+3.5%、9月:+3.7%)
              前月比+0.2%(予想+0.2%、前月+0.3%)
      
        PCE価格指数:前月比+0.2%(予想:+0.2%、前月+0.7%)
       
更に今夜のイニシャルクレームも前回より増加
(失業保険を申請する人が増えた)
・先週分新規失業保険申請件数:21.8万件(予想:21.9万件、前回:20.9万件)

インフレ低下、労働市場の逼迫の緩和。
ドル金利が大きく上がる環境は終焉していると見ています。

■一方で日銀からは繰り返し緩和継続のメッセージが発せられています。

政策修正、慎重にみないと「取り返しつかない」=中村日銀委員
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/UFVY755OFROWXEQWWU5OGW7RBE-2023-11-30/
「政策修正、慎重に見ていかないと取り返しのつかないことになる」
「賃金と物価の好循環を実現させる千載一遇のチャンスが到来」
「今は慎重な対応が必要で、(緩和修正には)もう少し時間がかかる」

これは円売り材料でありドル円上昇の燃料となるものですが
今は米国経済、米金利動向による影響が大きい相場のセンチメント。

キウイロングも継続しています。

今夜はダウ平均だけが上昇。
S&P500,NASDAQ、SOX指数などが軟調。
11月は随分株が買い戻されましたが
12月もこの基調が続くでしょうか。
株が調整入りするなら円キャリーの手仕舞いがさらに入るのでは・・・
(ポジショントーク)

NOTE
カナダの景気もよくないのね。
カナダ第3四半期GDP、1.1%減 予想に反して減少
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/I2MAQVFG6BOI7L5JZSKQJP2NJU-2023-11-30/

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2023年11月30日木曜日

 今夜もFRB要人らから発言が相次ぎましたが
昨晩のウォラーFRB理事の発言ほどのインパクトはありません。

インフレ再燃に備え、再利上げの選択肢必要=リッチモンド連銀総裁
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/7F766N23YBODRIJN3RAPTLJNNE-2023-11-29/
米経済の成長鈍化とインフレ圧力低下を想定=アトランタ連銀総裁
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/HMYNONPDLVOU7HG3T3A5YM23QI-2023-11-29/

元々、リッチモンド連銀バーキン氏はタカ派ですのでサプライズのない発言。
同じくアトランタ連銀ボスティック氏、ハト派ですのでサプライズなし。
そして、2人とも23年は投票権がありません。

今夜も米金利はご覧の低下です。
おお!これならドル売り加速してるんじゃない?!
…ところが、今夜ドルは意外としっかりです。

※通貨インデックス一覧

キウイとスイスフラン以外の通貨が反落、
ドルが下げ止まっていますね。
これは月末週によるドル需要の影響なのか。
あるいは今夜ちょっと驚いた米Q3のGDP改定値が影響した?

なんと米国の7-9月期のGDP成長率は+4.9%➡「+5.2%」へと上方修正。
やや上ブレるとの予想はありましたが、5.2%とは凄まじい強さ。
ただ、10-12月期は2.1%程度に鈍化する予想。
(アトランタ連銀GDP Now https://www.atlantafed.org/cqer/research/gdpnow

日本の7-9月期GDPは▼2.1%でしたからねぇ、、、マイナスですよ。
日銀がなかなか緩和をやめられないわけです。

月末週ということもあり、今週の値動きには翻弄されるべからず。
ドル円ショートは90SMAを終値で回復しない限り継続しようと思います。

※ドル円日足 
一目均衡表の雲を割り込むも、ここで切り返そうとあがいているようです。
■今日はRBNZ,NZの金融政策会合。
タカ派サプライズでした。

RBNZは政策金利は 5.5%で据え置きましたが
追加利上げの可能性を示唆。

RBNZの予想する政策金利動向は、
2025年半ばまで利下げがないことを示唆。
後1回の利上げの可能性を残すとしています。

NZの9月までの12ヵ月間のインフレ率は5.6%、四半期では1.8%上昇しています。
RBNZ予測では、2024年9月までに1〜3%の目標バンドに戻るが、
2025年9月まで中間値(2%)には達しないとしています。

市場は24年5月からの利下げを織り込んでいたため、サプライズに。
ウエストパックのエコノミストは、2月に5.75%への引き上げを予想。

※NZドル/ドル15分足

NZドルは会合を受けて急伸するも、上げ幅をすべて削ってしまっています。
日足では上ヒゲで上昇ストップとなりそうで嫌な値動きですが
ここで降りる理由がないのでキウイドルロングは継続しています。

■独インフレ率、11月は2.3%に減速-市場予想よりも大幅な低下
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-29/S4VZM0T0G1KW01
・11月CPIは前年同月比 +2.3%(前月+3.0%:予想+2.5%)
・ECB当局者がインフレへの警戒を解除する可能性は低い
・市場では早ければ4月の利下げが織り込まれている

今日はユーロ上昇トレンドにもブレーキがかかっていますね。
※ユーロドル日足
■英中銀総裁、利下げを協議できる段階ではない-市場の期待をけん制
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-29/S4VNECT0AFB401?srnd=cojp-v2
・市場は来年8月までの利下げを完全に織り込んでいる
・これまでは同年6月までと見込まれていたが、MPCの複数メンバーが
 ここ数週間で根強いサービスインフレに対して
   懸念を示したことから後ずれしている
 
ここでFedウォッチを改めて確認。
・現在市場は米国の5月利下げを織り込んでいる。
(3月利下げ確率も45.5%まで上がってきている!!)
・ユーロ(欧州)は早ければ4月に利下げの可能性。
・英国は8月までの利下げを折込むもMPCメンバーがこれを牽制中。
・NZはもう1回の利上げの可能性を中銀が示唆。
・日本は早ければ来年4月にマイナス金利解除、との予想。

となると、キウイロング、ドル円ショートは継続でいいよね?!
と思うのですが、為替は金融政策の方向性だけで
決定されるものでもないので
日々のボラに翻弄されて神経を削る日々ですね。

政策金利を反映する「短期金利」比較
NZだけが上向きに。

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2023年11月29日水曜日

 おっと、ドル円大きく下げてきました:D
きっかけはウォラーFRB理事の発言。

ウォラーFRB理事、数カ月後の利下げの可能性を示唆
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/QQ3GXC2ZWVK6VG5OUO7JQ77FYE-2023-11-28/
「あと数カ月─3カ月か4カ月か5カ月か分からないが─ディスインフレが続き、
インフレ率が本当に低下方向に向かっていると確信が持てれば、
景気回復などとは無関係に、インフレ率が低下したという理由のみで
政策金利を引き下げ始めることができる」

えー(゚ロ゚)w この方、もともとゴリゴリのタカ派でしたけど

⬇これは7月時点のブルームバーグ記事から抜粋 一番上にいるウォラー理事

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-25/RYC6VYT0G1KW01

タカ派筆頭であったウォラーさんが利下げに言及した、ということが
今夜の米金利低下、ドル安、米株高に繋がっているようです。

※米金利、一層の低下 短期金利も急低下
※ドル円 日足



90SMAにタッチ。ここは今年の上昇トレンドの下値サポート。
ここを割り込むと上昇トレンド終焉との見方が優勢となりそうね。

※日米主要株価インデックスの動き(AM1:30)
早期の利下げ開始期待で米国株はリスクテイクに安心感。

難しいのが日経平均。
米株高を写して日経先物も上げてくれるかと思いきや
円高は日本株市場にとってはネガティブに影響するため
日経先物はやや下落しています。

ウォラー理事がハト派的になった背景にあるのは
急速に低下してきたインフレ率にあるわけですが
今週はPCE価格指数が大注目ですね。

昨日の新築住宅販売件数の鈍化もドル円下落の一因となっていましたね。

・10月新築住宅販売件数:67.9万戸(予想:72.3万戸、9月:75.9万戸)

ブラックフライデーの売上が過去最高とも報じられていますが
実店舗で買わず、より安価な商品を検索できるネットでの買い物が
主流となったことによるもので、このところ、米国では値引きしないと
売れないという兆候が強くなっているとの指摘も。

ウォルマートCEOが、向こう数カ月に
米国で「デフレ」の可能性があると発言していましたね。

ウォルマートCEO、向こう数カ月に米国で「デフレ」の可能性指摘(11/17)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-17/S48SKVT1UM0W01

米小売業一人勝ちのウォルマートのCEOの発言ですよ。

というわけで、米国の利下げはいつ始まるの?というのが
市場のテーマとなりつつあり、ドル買い圧力は緩和していくと思われます。

投機筋の積み上がった円ショートポジションも巻き戻しが加速するか。

149.53円ドル円ショート継続です。

それから今日は狙っていたドルストレート通貨でのドルショートポジも作りました。
やはりアノマリー的にここから強いキウイを選択。

キウイドルを0.60965ドルでロング。

号ドルもユーロもポンドも勢いよく上がっているので
別にキウイじゃなくても良かったみたいですけど💦

※通貨インデックス一覧 ドル独歩安です。他通貨高。

NOTE 
ドル金利低下を受けゴールドが急騰しています。

COMEXゴールド日足
来年に向けては2020年から3年続いたレンジ上限をブレイクし
未踏の領域へと上昇していくものと思われます。

COMEXゴールド月足

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