2018年6月28日木曜日

米株は、朝起きてみないと(大引けを確認しないと)わかりませんねぇ。
昨日NY時間午前は200ドル超えの上昇の強さを見せていたのに、
引けてみたら(24117.59▲165.52)165ドル安ですって~?!

 「トランプ米大統領は中国投資制限について最も厳しい措置を取らないと決定」
との報道で米株が広く買われていたのですが、
その後、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が
「トランプ米大統領は中国に対する姿勢を緩めていない」と述べたことで急反落。

トランプ政権の要人らの発言が揃わないの、なんとかなりませか。。。
これじゃ安心してリスクテイクできませんね。
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また、市場が気にし始めたのが「元安」です。
上海総合指数、株の方はすでに3000の節目を割り込んでいますが

※上海総合指数


人民元が2015年8月の突如の元切り下げから引き起こされたチャイナショックの時の
レベルにまで安くなっています。いや、越えてきましたね。

※ドル人民元 上昇方向で人民元安です



「グランドチャンピオン」批判再燃も-人民元安で米中間に新たな緊張
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-27/PAZN4U6JTSE801

~人民元はこの2週間で3%下落-中国の対米輸出有利に

政策当局は自ら誘導はしていないものの元安を容認しているという状況のようで
足下で中国当局が人民元安誘導をしているわけではないようですが、
5月に、元安誘導していますね。

基準値通じた元安誘導、新興国通貨に対する元高抑制が狙いか(5月ニュース)https://jp.reuters.com/article/china-yuan-depreciation-idJPKBN1I3129

対新興国対策と記事中にありますが。
足下では対米、貿易戦争に抗戦の構え、と捉えることもできます。

関税かけるの?じゃあ、元安誘導しちゃいますよ。
通貨を切り下げちゃえば、高い関税をかけられても
チャラにできちゃいますよ~ってことね。

関税をかけられた分、通貨を切り下げれば価格優位性を維持できるということで
元安は、中国の対米輸出に有利、米国の対中輸出に不利となります。

中国は常に為替操作国に認定されるか否かが議論され続けていますが
トランプ政権は為替操作国に認定しちゃうかも。
そうなれば、混乱必死。

また、元安が進むと中国の対外債務の返済負担が増加します。

中国の対外債務残高は2017年末時点で1兆7,106億ドル
(約181兆6,800億円)もあります。
2016年末に比べ2,948億ドル増加してます。
対GDP比で約300%を超える規模です。

最終的には元安は
中国自身の首を絞めることになるんじゃないかと思うのですが、、、。

それでも、日経平均は比較的しっかりで、、、

※日経平均


ドル円相場も決してリスクオフの円高が進行しているわけではありません。
ドル円が比較的落ち着いているので、日本株も大崩れとならないようです。

米中貿易摩擦、米国は第1弾の関税導入を7/6としていますので
本当に7/6に実施するのか、投資家らは
そのプロレスの行方を見極めたいのかもしれません。

単純に株とか、商品などのリスク資産を手仕舞って、ドルに換えておく。
キャッシュポジションを高めておく、というだけで、
ドル高になりやすい地合いですね。

今ドルは金利がオセアニア通貨より高いので、
避難通貨として、キャッシュで置いておくだけでスワップ(金利差収入)が付きます。
ドル売りポジションを長期的には保有しにくい状況にまで
ドル金利は上昇してきている、ということですね。

ドル円もなかなか下がらないのにずっとショートしてるとコストがかかるでしょ。
今、投資家らはキャシュポジションを高めている、そしてそれがドルである、
ということなんでしょうね。

※ドル円


今後、中国は緩やかに減速していくのだと思います。
さすがにトランプ大統領もハードランディングは望んでいないでしょう。
米株も崩れてしまうので。

じわりじわり中国を締め付ける過程で中国が原則するならば
やはり、豪州経済も失速していくと思われ、
豪ドルショートを追加しました。

豪ドルドル 0.7359ドルショート。

※豪ドルドル 月足のサポート下抜けとなれば大きな下落の可能性も?!


また、カナダドル、カナダ円ショートは継続です。

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足下で投資家らがリスクを取れない背景は欧州にも。ドイツです。

メルケル首相、移民巡る与党内の対立収束できず-EU会合で打開探る
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-27/PAZNDQ6TTDS401

~26日協議したが、移民政策を巡る対立から全く前進していない

今日28~29日EUサミットですが、難民問題がどのように話し合われるのか、
そしてドイツメルケル政権は連立政権を継続できるのか。

今週ユーロに激震が走るかも、、、です。

半期末なのでユーロには手を出さずにいましたが、下がってきましたね。。。。😞
乗り遅れたかな。。


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2018年6月27日水曜日

25日月曜の米国株式市場は、ムニューシン米財務長官の
「米ハイテク企業への投資制限は中国だけに限定した措置ではなく、
「米国の技術を盗用しようとする全ての国」が対象になる」との発言が
くすぶる通商問題への懸念に拍車をかけたようで、
NYダウは一時500ドル近く急落したのですが、
さすがに株価急落に配慮したのでしょうか。
ピーター・ナバロ国家通商会議委員長が
「トランプ米大統領の貿易政策について誤解がある」
「(中国資本が25%以上の企業を対象に投資制限の検討の報道に対し)
投資制限の計画はない」とコメントしたことで下げ幅を縮小し、
なんとか落ち着きを取り戻しました。

対中投資制限で混乱、米高官が矛盾する発言 米株は大幅下落
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2018/06/215789.php

今夜26日火曜の米国株式市場では米3指標はそろって小幅反発となっていますが
買い意欲が旺盛とは言い難く、下げ止まっている、、、という印象。

今日はDAXの下落が大きかったですね。。

※主要国の株価インデックス
上段がダウ、SP500、ナスダック、VIX
下段が日経、上海、DAX、FTSE 
Chart:TradingView https://jp.tradingview.com/chart/


ドイツの先行き不安が噴出していますが(一昨日のブログ参照
今週は半期末ということもあって、通貨ユーロが素直に下がらないですね。

しばらく1.15~1.18レベルでレンジを形成しそうな予感…。


今週は6月が終わるということで月末、四半期末、半期末が重なる特殊な1週間。
世界的にリバランスやレパトリなどの特殊玉が動く可能性が大きく、
大局のトレンドとは逆方向に動く可能性が否定できないので
新規ポジションは取っていません。原油をロングしたくらい。

カナダショートポジは継続です。

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気になるニュース。

コラム:老舗ハーレー、トランプ氏の通商政策に反旗
https://jp.reuters.com/article/harley-trump-trade-idJPKBN1JM059

*EUは22日、米国が打ち出した鉄鋼・アルミニウムへの輸入関税に対抗してオートバイなど米製品への報復関税を導入。EUに輸入されるハーレーのオートバイの関税は税率が6%から31%に引き上げられた。

*ハーレー・ダビッドソンは25日、欧州連合(EU)向けオートバイの生産拠点を米国から海外に移すと発表した。EUによる報復関税措置を回避するため。


これを受けて、、、

米大統領、ハーレーに「高額の税金課す」と攻撃 生産の国外移転で
https://jp.reuters.com/article/harley-davidson-tariffs-trump-production-idJPKBN1JM1Y2

米国による中国、EUへの関税強化措置は米国企業にとってもネガティブ材料である、
というケースがあることがわかる一件。ハーレーの株価は25日、7%もの下落。
そりゃ、米国株も下がるわけです。


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2018年6月26日火曜日

注目されていたトルコ大統領選、波乱なく現大統領再選です。

現職のエルドアン氏が勝利宣言 トルコ大統領選・総選挙
https://www.asahi.com/articles/ASL6T22WDL6TUHBI004.html

エルドアン大統領はバラマキ派であり、リラ安、インフレ高進を抑えようと
6/7に政策金利を1.25%引き上げ17.75%に利上げしたトルコ中銀を批判しています。
「大統領選、議会選挙で勝利した暁には、中央銀行を監督して
一段の経済運営掌握に努める」と発言しており、利下げも辞さない構え、、、
ということで、海外勢から見れば
エルドアン再選はリラ安想起なわけですが、なぜか東京市場では
エルドアン勝利宣言でリラが上昇しました。

※リラ円 15分足 Chart:TradingView https://jp.tradingview.com/chart/

しかし、リラ上昇は一時的。日足で見るとこんなもの。

※リラ円 日足


まだまだ買えるチャートではありませんね。
20円割れも想定しておくべきかな・・・。


ただし、リラ安がクロス円下落、ドル円下落のトリガーとなってリスクオフ相場へと
繋がるというシナリオにはならなかったのが幸い。

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しかし、今日の東京市場、センチメントが悪かったですねぇ。

日経平均は 22338.15(-178.68)

先週のダウは119ドル高で、8日続落で打ち止めとなって9日目に反発と
なっていたのですが、、、上海総合が弱いのが気がかりであることと、
ドル円相場が円高基調で推移したことが良くなかったですね。。。

※世界の株価インデックスもこんな感じ・・・。
 上段がダウ、SP500、ナスダック、VIX
 下段が日経、上海、DAX、FTSE 
Chart:TradingView https://jp.tradingview.com/chart/


先週、ネット通販企業への課税強化の可能性が報じられたことで
ナスダック組み入れのIT企業が軒並み下落しており、
ナスダック総合指数の下落幅が結構大きいんですよね。

それから、昨日出ていたこのニュースも、あまりいいニュースではない。

米国、安保上のリスクを理由に中国の対米投資制限を計画

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-24/PAUP0A6JTSI001

中国資本が25%以上の企業を対象に投資制限の検討とのこと。
重要な技術の輸出も規制するとのことで、6月末までに規制の原案を発表予定。
制裁関税に続いて中国の知的財産侵害への対策を強化する意向です。

中国からの輸入品500億ドルに対して7月6日から25%の制裁関税を段階的に発動
しますが、中国による投資規制は、米国企業にとっても痛手です。
短期的には、、、ですが。

長期的には、中国企業の浸食と肥大化に歯止めをかけなければ
米国の危機である、いうことなんだと思われますが、
(あまりに中国は大きくなり過ぎたということでしょう)
しかしながら、こうした強硬な対中制裁的な政策による
短期的なダメージは双方にとってかなり大きいと思われます。
ひょっとすると、ある程度の株価の下落、景気後退は織り込んでの強硬策なのかな、
という気がしないでもないですね。ナバロの本なんかを読むとね。

それから、日本株市場もマザーズ指数がずっと弱いままですし、、、。
メルカリのIPOも全体のセンチメントを好転させるものではなかったようです。

ということで、新興国通貨、コモディティ市況に続いて
いよいよ世界の株式市場にもリスクオフの波が押し寄せてきたようにも見えます。

VIX指数も上がっていますね。

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ということで、為替市場ではリスクオフ、円高基調。

※ドル円 Chart:TradingView https://jp.tradingview.com/chart/


通貨インデックス一覧を見てみると、、、あれ、ドル安ですね。
リスクオフならドル高、円高かと思っていましたが、、、

※通貨インデックス一覧


あ、そうだった、今週は6月最終週。
欧米企業の1-6月の半期末です。
為替市場でも特殊玉が出やすい、、特にレパトリでユーロが高くなりやすい時期。
って、昨日書きましたね、確かにドイツリスクが山積しているのに
足下ユーロ高基調になってます、だからドル安か。

この動きは今週いっぱいまでかと思われますので
今週のユーロ高は引き付けてショート参戦したいと思っています。

コモディティ市況は全般冴えないままなので
カナダドル、カナダ円ショートは継続のままです。
豪ドルもショート狙いでしたが、今日すでに下がってきちゃいましたね。
もう少し反発してくれたら売りやすかったのですが、、、
機を待ちます。

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気になったニュース。

ロシアが4月に米債をドカッと売っていたようです。

今回のOPEC会合でも、サウジと共に増産に積極的だったロシア。
経済制裁が続いており懐事情が厳しいと思われますが、
米債保有を半分に減らすとは。

ロシア:米国債の保有ほぼ半減、金にシフト-制裁のリスク考慮
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-24/PAUP0A6JTSI001

ロシア外準の米債はゴールドにシフトされたようですが
ゴールドは足元弱いので、このリバランスが正しかったかどうかまだわかりません。

ただし、長期的には債券の時代の終焉と指摘されており、
債券価格は今後下落し、金利が上昇すると見込まれていますので
米債ではない、ほかの資産に変えるために一時的にゴールドに避難しているだけかもね。

こちらの記事では欧州にシフトの可能性が指摘されています。

ロシアの米国債保有額が5割減した理由 専門家が解説
https://jp.sputniknews.com/business/201806195008661/

ロシア銀行は欧州市場でのこの数ヶ月間にわたる不安
定な状況により安くなった欧州通貨に投資する可能性がある。

となると、ユーロがかなり安くなったので、ユーロを買おうという動きが
今後出てくる可能性もあるわけです。ドイツリスクはユーロ売り、と単純には
いかないかもしれませんね。

それと、米長期金利って、4月に3%の大台に向けて急上昇しましたが、
これってロシアによる米債売却のせいだったかもしれませんね。

中央銀行の外準のリバランスって
いつどのタイミングで出てくるかわからないので、予想ができないのが困る。
特に中国の外準の組み換えなんかは、マーケットインパクトは大きいですよ。。。

ロシアも4月新年度っていう概念で動いたりするのかなぁ・・・。

足下では米長期金利は弱含みです。
どこかが大量に米債を売却しても、だれかがしっかりと買うわけですね。
米債の3%近い利回りは、低金利時代には魅力ある商品ということです。
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2018年6月25日月曜日

トルコ大統領選の結果が、日本時間の月曜早朝には出てくると思うのですが
その結果如何では、トルコリラが大きく動くリスクがあるので要注意。

これだけリラが下落しているのに、利下げに言及している現エルドアン大統領が
再選されれば、トルコリラ下落のリスクとも指摘されていますが、、、。

週明け月曜東京時間スタート前に、トルコリラ円の急落が
クロス円全般、ドル円下落にまで波及しなければいいですが。

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さて、先週のサプライズは原油の急伸。

※WTI原油



6/22のOPEC定例総会で増産合意にこぎつけたにもかかわらずの原油高。
イラン、ベネズエラ、ナイジェリアなど増産に反対の国もあり、
よく合意にまでこぎつけたなぁという印象ですが、増産なのに原油急伸とは。

すでにW杯初戦のカード、サウジVSロシア戦でサウジのムハンマド皇太子と
ロシアのプーチン大統領が仲良くサッカー観戦の舞台裏では
エネルギー相会談も行われており、
ロシアとサウジは日量150万バレル増産を検討していると報道されていました。

今回の合意は「名目」日量100万バレル増産、
しかも、結局一部の国では増産余力がない(反対していた国々ね)ため
実質では70万バレル程度の増産になりそうだ、ということですので
市場は、想定よりも少ない増産量だと判断した結果の原油高ということでしょう。

その昔と違って、今はオイルマネーが世界に投資されているため
原油急落がリスクオフにつながる時代。
原油安はオイルマネーの撤退につながります。
原油が下がらないということは、一つの安心感でしょう。

トランプ大統領としても、OPECに対する増産要請に応えてもらったわけで
ひとつの成果を出した、とも言えます。パフォーマンスとしては成功。
本当はガソリン高による消費減退、景気減速を抑えたいというのが目的なの
でしょうけれど、現実ガソリン価格を下げさせるというのは難しいでしょうね。

また、この程度の増産では今後の原油需給に余剰感は出ません。
むしろ、昨年夏までの原油安でシェール企業の投資不足が生じています。
また、シェール企業が先々までヘッジ売りをしているため
スーパー逆鞘なので、原油は下がらないと思いますよ。。。

この点は、一つ安心感なのですが。

上海総合指数だけ見るとリスクオフにならないのが不思議。

※上海総合指数


米中貿易摩擦が不安材料。
しかし、貿易摩擦問題は中国だけじゃないですね。

トランプ大統領は22日、EUが関税や貿易障壁を取り除かなければ、
米国はEUからの輸入車に20%の関税をかけるとツイートしています。

世界の自動車産業に重圧-トランプ氏が欧州車への20%関税を警告
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-23/PAR3VR6JIJUO01

ドイツのダイムラーは20日、今年の利益見通しを下方修正。
米国製自動車に対する中国の報復関税により、アラバマ州から中国に輸出している
車両の今年の販売台数が従来予想の6万台に届かない見込みで
あることを理由にしていますが、
この関税による影響だけじゃないんですよ、
ドイツの自動車産業は、排ガス規制による問題が再燃しています。、

ダイムラー、独政府がディーゼル車のリコール命令-欧州で77万4000台
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-11/PA67PN6TTDS101

3年前にフォルクスワーゲンの排ガス不正問題があった際、
ダイムラーは不正を認めていませんでしたが、ここにきて、なぜ?!

それだけではありません。なんとアウディの社長が逮捕されています。

アウディ社長逮捕の衝撃
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/219486/062100042/

米国が関税をかけようという時に、なぜドイツ国内で排ガス不正問題が再燃
するのか謎なんですけど、これでドイツの自動車メーカーの株価は大きく下がってます。

独車3社の時価総額1兆7000億円消失 最悪の1週間
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3215834023062018000000/


ドイツ、大丈夫でしょうか?!

ドイツ銀行株も下落が止まりませんし、メルケル政権も危機的状況。

今日24日には難民問題で緊急会合開催とのことですが、

欧州難民、揺らぐメルケル政権 EU緊急会合、「欧州外に拠点」案も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3217333024062018FF8000/


メルケル政権にとって、28-29日のEU首脳会議での難民問題での合意が必須。
今週は、ドイツから出てくるニュースにも要警戒ですね。

となると、ユーロは売りか?!と思われるのですが、
今週は6月最終週にあたりますね。

海外企業にとっては半期末です。

特に欧州と英国では、英国の対欧赤字が大きいため、ユーロポンドにおいて
ユーロ買いポンド売りが出やすくなるという特徴があります。
欧州のレパトリですね。

また、ドイツ車の株価を見ていると、この半期末決算にむけて
対外資産のレパトリに動く可能性もあるんじゃないか、
という気もしないでもない。。。

つまり、大きなトレンドとは別にして、今週は特殊玉によるユーロ上昇の
可能性が否定できない週である、ということです。

短期張りでユーロを買ってみるのも面白いかと思いますが
今週のユーロ高を見極めて売り参戦というのが王道かな。

戻らずにドンドコ下がる可能性もありますが。。。

※ユーロドル


1.15のオプションをつけずに跳ね返っているともいわれていますが、、、
1.18近くまで上昇すれば売りたいですね。

あるいは1.15を下回れば売り参戦。

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それから、先週火曜までの短期筋(ファンド)ポジションの変化には
ちょっと目を見張る変化がありました。

全般ドル買いが加速しているんです。

※IMM 通貨先物ポジション

ドル円は、6/12には 5052枚だったドルロングが35562枚まで急増。

ユーロドルは、同じく88225枚から36118枚にユーロロングが減少(つまりドル高)

豪ドルドルのショートも、15235枚から43099枚に急増していますし

キウイドルも7006枚ショートから15940枚ショートに増加、これもドル買いです。

ポンドも先週のMPCで急伸しましたが、それは21日のことでした。。。
12日10969枚のポンドロングポジションは
19日に19206枚にショートに転じています。

ポジション棒グラフを見れば一目瞭然ですが、
6/12の週から先週6/19の週にかけて、ファンド勢があらゆる通貨に対しての
ドル買いを膨らませていたことがわかります。
この変化はなんでしょうか。

今週に限っては半期末が意識されようかと思いますが、
これがトレンド化するならば、かなり大きなドル上昇があるかもしれません。

カナダドルショートのみ継続していますが、
今週はユーロ巻き返しがあれば、売り場探しとします。

それから、豪ドルも中国リスクを考えると下抜けの可能性があると思われ、
レンジ下限をブレイクすれば、大きく下がりそうですね。

※豪ドルドル 月足

月足レベルでも、トレンドラインぎりぎりで下げ止まっていますが、、、

豪ドルも売り場探しかな。
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2018年6月22日金曜日

米各州、ネット販売への課税可能に 最高裁が判断
https://jp.wsj.com/articles/SB12203734247804864800604584300613381083466

米最高裁判所は21日、オンライン小売業者に対して売上税の徴収を
義務付ける幅広い権限を各州に付与する判断を下した。


これで、ネット通販の一角、Amazon、イーベイ、ウェイフェアなどが
大きく下がっています。
ウェイフェアは下髭長く切り返しの様相を見せていますが、、、
これで、ナスダックが崩れてくると、いよいよリスクオフでしょうか。


米中貿易摩擦激化でコモディティ安、新興国通貨安、中国株安ときて、
日米の株だけが不思議と堅調地合いでしたが、、、。

もう一つ日本株市場において市場関係者が気にしているのがこれ。

NT倍率が歴史的な高水準 通商摩擦懸念で透ける防御の心理
https://www.quick.co.jp/6/article/15634
日経平均を東証株価指数(TOPIX)で割って算出する「NT倍率」が
歴史的高水準。

日経平均株価がTOPIXに比べてより高くなれば、NT倍率は上がるわけで
この場合、日経平均がTOPIXにサヤ寄せする格好で下落することが多い、
ということで、日経平均の下落に警戒が強まっている、というお話。

それから今夜はポンドが為替市場を動かした側面もあるようです。

今夜のMPCでは予想通り金利は据え置かれましたが
政策委員の利上げ主張が前回の2人から3人に増えたことがサプライズに。
利上げ主張はホールデン、マカファティー、ソンダースの3名ですが、
チーフエコノミストのホールデン氏が今回利上げ派に回りました。

議事要旨で量的緩和(QE)縮小の条件の文言に変更も。

前回は政策金利が2%になるまではQE縮小は実施しないとしていましたが
1.5%に引き下げています。

利上げ派が増えたことで、次回8月の利上げ期待が高まっていることが
ポンド高を誘引。8月の利上げ確率が67%まで上昇しています。

ポンド高がドル安を招き、今夜はドル独歩安。



ドル以外の通貨は全て上昇していますね。
ということで、ドル円も下落、110円を割り込んでいます。

明日の株式市場は下落かな。。。

上海総合指数も下げ止まっていませんし、
ドイツ銀行も信じられない損失を出しているようですし。。。
なにこれ、どういうリスク管理してるんでしょう?!

ドイツ銀の米部門、1日のトレーディング損失が想定の12倍に-届け出
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-21/PANBN86TTDS101
やっぱりリスクオフ相場に突入しちゃうのか?!
でも、米株はまだ下落トレンド入りには見えないのよね。
結局はレンジの範囲内でバタバタやってるだけなのかもしれません。

カナダドル、カナダ円ショートのみ継続。

ポンドはMPC後に売りから入ろうと思っていましたが
あまりの吹上げにビビって、売り参戦してません・・・
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2018年6月21日木曜日

GEがダウ構成銘柄から外れますねぇ、、、
これで、1896年のダウ平均創設時に組み入れられた銘柄の全てが
入れ替わってしまいました。GEが唯一残っていたんですけどね。

米GEがダウ平均から外れる、110年ぶり 株価低迷で
https://www.cnn.co.jp/business/35121115.html

今夜(6/20水曜のNY市場)のダウは小動きですが、
ナスダック総合指数が新高値更新してます。
S&P500も押し目完了で反発したように見えます。

※米3指標と日経平均


日経平均も強かったですね。3日ぶり上昇です。

6/21㈬ 22555.43(+276.95)

これと言って買い材料があったわけではなかったのですが。

3000Pを割り込んでしまった上海総合指数が下げ止まったことを
好感したとの指摘も。今日は7P高。。。。
このレベルで反発と言えるのか疑問ですが💦

※上海総合指数


一部に、中国当局が株価テコ入れ策を打ち出すのではないか、
というような思惑もあるようです。
中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁が19日、
「貿易摩擦の対処に向け、万全の備えがある」と述べたことが
こうした思惑につながっているんでしょうか。
あの中国がこの株価下落を黙ってみているワケがない、と。

上海総合指数が大きく反発すれば、日本株にも安心感が広がる可能性。
という期待が、日本株の買い戻しを誘ったのかもしれません。

ドル円相場はそもそも大きく崩れていませんし、
あまり売りに執着すると踏みあげられるかもしれませんね。
米株は、適度な押し目を形成した程度にしか下がっていないんですもの。

為替市場では、資源関連通貨安が鮮明。

※通貨インデックス


豪ドル、NZドル、カナダドル安が強いトレンドですね。
為替市場の方が、通商問題を織り込んでいるような気がします。

ということで、カナダドルショートは継続します。

**********************************

今日はポンドが反発。

英下院は上院が提案したEU離脱法案修正案を否決。

離脱法案をめぐっての政権内での対立、混乱がひとまず回避された、
との見方からポンド買いが旺盛になった、、、。

ということのようですが、ポンドはテクニカル的にも決して強いとは思えず。
今日の高値はチャンス?!売りたいんですけど、
明日BOEを控えているので我慢。

1.3150ドル割れに逆指値の売り注文を置いておきます。

ポンド円は、ドル円がしっかりなので、あまり下がらないかも。
ということで、素直にドルストレートでのポンド売りにします。

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2018年6月20日水曜日

リスクオフの様相を呈してきた、、、みたい。

トランプ大統領は米国通商代表部(USTR)に、
新たな関税の対象とする中国製品を特定するよう指示した、
とのニュースで円高です。

具体的には中国から輸入する2千億ドル(約22兆円)分の製品に、
新たに10%の関税を上乗せする案を検討するというものですが、
これは中国からの輸入総額の4割にも相当する金額です。

トランプ米大統領は、中国側に不公正な貿易政策を変更する意図がない、
中国の関税引き上げは受け入れられないとして
中国に関して一段の措置取る必要があると、
中国の報復措置にさらに対抗措置で応戦する構え、というわけね。

う~ん。まさにプロレス。

最初の発動期日とされているのが7月6日。
実際に発動するのかどうか、まだわかりません。
これ、本気で実施したら、米中双方の経済縮小でダメージが大きい。

だからホントにやるとは思えない、、、、とも言ってられないと、
泡食ってリスク資産を手仕舞いに動き始めたのが今日の値動きでしょうか。

7月6日ぎりぎりまで交渉は続けられるとみられますが、
そのたびにマーケットが動揺するってパターンが繰り返される?!

※米3指標と日経平均先物

米株の上昇トレンドが崩れたようには見えませんが、
日経平均先物が23000円大台トライに失敗して再下落で嫌な形ね。

気になっていた上海総合指数も、、、

3000Pの大台を思いっきり下抜けて下落してます。

これが豪ドルの弱さの一因でもありますね。

※豪ドル



私が売っているのはカナダドル。

※ドルカナダ 順調にカナダ安、ドル高ですね。


※カナダ円も下がってます=^_^=


ポジション継続とします。

リスクオフで、円高ドル高なんですよね。


※通貨インデックス  ドルと円が強いでしょ。


リスクオフのドル高、円高という時は、ドルより円が強し。
円が最強通貨になります。

だからクロス円売りに妙味あり、ですね。
ユーロ円とかポンド円とか、軒並み下落しています。
別にカナダ円じゃなくてもよかった、って結果ですね💦

※クロス円一覧


リスクは米中貿易交渉だけじゃなくて、実はドイツの政治にも。

ドイツは昨年9月に総選挙を実施、連立協議が難航しなんとか今年3月に
メルケル首相が率いるキリスト教民主同盟(CDU)と、友党である
キリスト教社会同盟(CSU)が、
国政第2党・社会民主党(SPD)を迎えて、連立政権を樹立しました。


しかし、ここにきてCSU党首でもあるゼーホーファー内務相が
他のEU諸国にて難民として登録された人を国境で追い返す権限を
警察に与えると主張しはじめました。

メルケル首相はこれを拒否。溝が深まっています。

メルケル首相はEUの難民問題を取りまとめてきた経緯から
他国との協議なしで移民規制策を導入するわけにはいかないというわけですが、
結論は6月28、29日に開催予定のEU首脳会議後に先送りされることとなっています。

市場はこの問題がEU首脳会談までの短期間に解決できるとは思っていないようで、、、。

メルケル首相率いるCDUと、ゼーホーファー党首率いるCSUは、
1949年からの長期連立関係にありましたが、ここに溝ができるとなると、
連立政権維持が困難になるとの思惑につながります。
メルケル長期政権の危機?!

ということでドイツの政情不安が、マーケットの混乱につながる可能性は
決して小さくない状況になっているとの指摘もあります。

ドイツのリスク、、、、、そういえば。
ドイツ銀行の株価を見てみましょう。

※ドイツ銀行株


あかーん。


ユーロショートでもよかったかな。。。と思いつつ、
ドルカナダロングとカナダ円ショート継続。

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2018年6月19日火曜日

先週末、大阪でセミナーの仕事をしておりましたが
大阪でお会いした皆様のご無事を願わずにはいられませんでした。
大阪地震により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
一刻も早い復興を心よりお祈りしております。

先週金曜の米中の貿易交渉の応酬も嫌気されましたが
今日の東京市場は地震の影響も懸念されました。

日本の災害発生は、日本の海外資産の還流、レパトリ思惑を誘引するため
円高のリスクが高まるのですが、今日のドル円相場は110円ミドルで膠着。
若干円高気味に動いたものの、底堅い印象でした。

日経平均も然り。

日経平均の170円程度の下落は、先週末のNY市場で
米中貿易摩擦の激化懸念で米株が売られたことを鑑みれば
予想の範囲内だったかと思われます。
ドル円が思いのほか下値がサポーティブであったことが
日本株の大幅下落を阻んだように見えます。

米中貿易摩擦懸念、災害発生にもなぜドル円が大きく崩れなかったのか。

ひとつは、先週のFOMCで年内あと2回の利上げの見通しと
来年3回の利上げまで示されたことで、金利の先高観がドル売りを阻んだ可能性。

そして、市場で噂されているのが
M&A絡みの実需玉がコンスタントに出ている可能性。
武田でしょうか?
M&A絡みであれば、買い切り玉ですから、反対売買が起きません。
相場の押し上げ材料としては大変強力です。

日本は少子高齢化社会に向かっているワケで、マーケットが縮小する一方。
日本企業は海外に出ていかなければ、商売になりません。

ということで、昨今のドル円市場は
円高となればM&A玉が出るという構造になっているのかもしれません。

ただし、今日はドル円が大きく動いてはいないものの、
クロス円は円高圧力が強かったですね。

ドルストレートでは、米金利上昇思惑からドル独歩高。
特に弱いのが豪ドル、カナダ。

豪ドルは資源通貨です。足下のコモディティ安と米中貿易摩擦激化で
中国の先行きへの懸念があれば、売られる通貨でしょう。

カナダもまたオイルサンドのオイルカレンシー、資源通貨です。

今日は豪ドルドルショート、ドルカナダのロングが妙味が大きかった。

豪ドルは、先週豪ドル円で往復びんた食らってるので、なんとなく
手が出なかったのですが、カナダドルショートを作りました。

※ドルカナダ 重要な高値を超えて上昇加速(カナダ売り加速)


ドルカナダは1.3194ドルでロング。

※カナダ円 

カナダ円 83.90円レベルにあったネックラインを割り込んだ、とみるならば
比較的大きな下落となる可能性があるんじゃないかと。
83.72円でショートです。

天井圏にできた三尊じゃないので、どこまでこのパターン分析が機能するか
自信があるわけではないのですが💦

カナダはオイルカレンシーでもありますし、原油がOPEC総会を前に
価格が崩れ始めているので、原油安がカナダドル安を加速させる可能性も
あるんじゃないかと淡い期待。

今週はECBフォーラムで各国の中央銀行総裁が何を言い出すか、怖いんだけど
去年ユーロ上昇がスタートしたような、サプライズ的な発言は
ないんじゃないかな・・・・。わかんないけど。

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2018年6月18日月曜日

イベント週となった先週、最もマーケットを揺るがしたのはECB理事会でした。

ユーロドルがスコーンと下がりました。
年内でQE終了ということより来夏まで利上げはないとされたことに驚いた結果です。

※ユーロドル 日足


市場は19 年 6 月に中銀預金金利(現在マイナス 0.4%)の小幅な利上げを
織り込んでいた為、夏まで発表現行水準維持、という決定が
ハト派色の強いサプライズとなってしまったのです。

ユーロドルはかなり大きく下がったのですが、
まだまだ下がるとみる向きが増えた印象。

米国は年内あと2回利上げするし、来年も3回の利上げの見通しが示されました。
一方で欧州は、来夏まで利上げはないのです。
現在2%まで引き上げられた米国のFF金利は、来夏まで2.5%、もしくは2.75%まで
引き上げられている可能性があるのに対し、欧州はゼロのまま、、、
というんですから、ドル買いが優勢になると考えるのは妥当ということでしょうか。

来週は22日に 6 月ユーロ圏PMIが発表されますが、
内容によってはユーロ一段安のリスクもあると指摘されています。

※22日 ユーロ圏6月製造業 PMI速報 予想 55.0 (前回55.5)

確かに予想より悪ければユーロ売りとなる可能性もありますが、
気になるのが18~20日開催のECBフォーラム。

2017年6月のECBフォーラムではECBドラギ総裁がテーパリングに言及。
BOEカーニー総裁もまた、金融緩和縮小に向けた発言を行いポンド高局面も。
それだけではありません。カナダのBOCポロズ相殺もまたタカ派発言を行いました。
この時を境に、2017年のユーロ高トレンドがスタートしたことは
記憶に新しいですね。

今回もドラギECB総裁、パウエルFRB議長、黒田日銀総裁、
ロウ豪中銀総裁らが参加。
現地時間20日14時半(日本時間同22時半)から行われる
パネルディスカッションに注目でしょうか。
昨年これをきっかけにユーロ高トレンドがスタートしただけに
市場参加者の注目は高いと思います。

****************************************************

そして、週明けの相場を見るうえで無視できないのがコモディティ市況。
原油、ゴールド、銅、大豆やコーンなどのソフトコモディティ、
何もかもが大きく下げています。

※コモディティチャート一覧

ということで、コモディティのインデックス、CRBインデックスも急落してます。

※CRBインデックス


素直に考えれば、ユーロドルが下落している、、、つまりドル高ですから
コモディティ安は不思議でも何でもありません。
ドル高は国際商品価格安の相関ですしね。
ただ、それがECB理事会受けてユーロ安が進んだ木曜ではなく、週末金曜であったこと。
1日遅れ、、、というのは、単純にタイムラグでしょうか。

あるいは、、、このニュースが影響した可能性も否定できません。

トランプ大統領、500億ドル相当の中国製品に対する関税発表
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-15/PAD65M6JIJUP01

トランプ政権は15日、中国からの輸入品500億ドル(約5兆5300億円)相当に対する
関税賦課を正式に発表、追加の投資制限についても発表しました。

もともと、15日に発表されるとされていましたので、
サプライズでもなんでもないのですが、
サプライズだったのが、中国側の反応。すぐさま報復を発表。

中国、米国からの輸入500億ドル相当に追加関税-トランプ政権に対抗
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-16/PAECXF6S972G01

中国の反応が素早かったことに驚いたのか、米中の貿易を巡る対立激化懸念が
コモディティ市況を大きく崩すトリガーとなった、、、とみることもできます。

ただ、米中貿易摩擦激化で全面リスクオフというムードとなるのか、いうと、、、、
米株やドル円市場は、あまり動揺が見られないのよね。

※米3指標と日経平均先物


ダウは84ドルくらい下がっていますが、下髭長いですよね。
230ドルくらい下がっていたのに、下げ幅縮小して終わってます。
日経先物も72円安とそれほど大きく下げませんでした。

※ドル円


ドル円も110円ミドルです。
円高ってほどでもありませんね。

週明け、日経平均は多少弱含みで寄り付くかと思われますが
リスクオフ全開となるかというと、、、そうでもないんじゃないかな・・・。

ただし、気を付けておきたいのが中国、上海総合指数。

※上海総合指数

3000の節目近くまで下がってきています。
この節目を割り込むと、下げが加速しそうですよね。
チャイナ発の金融危機というと、2015年のチャイナショックが
記憶に新しいですが、その再来がないとも言いきれません。
なんといっても今回も米中貿易摩擦がテーマです。

ということで、今週は上海総合指数が3000をサポートできるか否かに
注意しておきましょ。

そして6月22日にはOPEC総会も開催されます。
市場には増産発表の思惑が広がっていますが、
(米国トランプ大統領が産油国に増産要請してます(中間選挙対策か)

※WTI原油 週末のコモディティ全面安で原油も大きな陰線が、、、


WTI原油価格が60ドルを割り込んじゃうと
シェール企業も採算が合わなくなってきます。
生産活動が縮小する懸念から米株も売られるリスクとなると考えられますが
週末金曜にはWTI価格で64ドルまで原油が下がってきました。

OPECも、増産を決定したことで原油価格が暴落しては元も子もありません。
増産合意があるか否かは、価格水準次第。
総会前に60ドルを割り込むような事態に陥っていたら、
増産発表はないかもしれません。
その場合、価格は大きく反発する可能性も秘めています。

どんな発表になるかは予想が難しいのですが
原油価格の60ドルの節目がサポートできるか否かというのも
マーケット全体に及ぼす影響がそこそこ大きいと思っていますので
この点にも注意しておきたい1週間となりますね。

あとは24日トルコの大統領選挙ですが、、、
トルコ安が一段と進むならドル高ですが、他市場に影響があるかというと
それほど大きく金融市場全般を揺るがす材料ではないと思っているんだけど
気にはしています。

このところあまり相場とリズムが合わないので
トレードはちょっと様子見とします。

今からユーロを売るのも気が引けるのよね。
ECBフォーラムで逆方向に行きそうな気もして怖い。
ドラギマジックはホント怖い。

ということで、今週もECBフォーラムにOPECにトルコ選挙と
そこそこイベントがあります。
原油の50ドル台があれば買いたいと思っていますが
為替市場でのトレードアイディアが湧いてこない・・・。

慎重に次の戦略を練ることにします。

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2018年6月15日金曜日

ECB理事会。ユーロが動くとは思っていましたが、逆方向でした( ;∀;)

9月末までは月間300億ユーロの現在の資産買い入れを継続。
10月から買い入れ規模を12月末まで月間150億ユーロに縮小し継続。
年内で資産買入れプログラムは終了となります。(ただし再投資はされます)

これは事前にドイツ連銀のバイトマン氏らが示唆していましたので
驚くようなものではなかったのですが、資産買入れが年内で終了が決まった事実はタカ派的ですね。

ですから、一瞬、ユーロドルは1.18513ドルまで急伸したのですが、、、

金利について「現在の水準に少なくとも2019年夏までとどまる」との見通しが示され、
これがユーロを一転売り増せるトリガーとなりました。

どうやら、市場は来春までの利上げ、さらに2019年に2回の利上げまで織り込んでいた、
らしい。これは私も事前に把握していなくて、うかつだったんですが、、、、

それなのに、来年中央までは利上げはない、と明言されてしまったわけで
利上げを織り込んでいた向きは慌ててポジションの整理(ユーロロングの投げ)を
強いられた、って展開ですね。超ハト派的材料が飛び出したということになります。

私のユーロドル1.1699ロングは6月6日以降の安値水準である1・1730に引き上げていた
ストップロスに瞬時にヒットし消滅。一応利食いですが、、、、今夜1.185ドルまで高値が
あったと思うと、、、、なんかめっちゃ損した気分ですね。負けた気分というか。

ポンドドルロングは損切でした💦

今ノーポジとなりました。

素直にドルロングでいいのか、ここからどうするのか、
アイディアがないので、ちょっと様子見です。

通貨インデックス一覧をみるとドル独歩高ですけどね。
 
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