本日午後にかけては緩んできましたが、何故かドル円が堅調で
昨晩から今日28日午前にかけてはドル円相場が1ドル77.20台に乗せました。
同時にストレート通貨を見ていますとドルが安かったようですので
ドル安、円安で典型的な「リスクオン」相場となっていた模様です。
この背景には
米年末商戦の幕開けとされる感謝祭翌日の金曜日「ブラックフライデー」の
(今年は先週末の25日)売上高が前年比6.6%増の114億ドルと、
過去最高を記録、来客数も5.1%増加したと報じられたことに
安心感が広がっているということと、
今日29日(火)のEU財務相会合への期待から
ショートカバーが広がったということが挙げられます。
先週までのリスク回避Trendがブラックフライデーを境に
ひっくり返ったということですが、しかし、このリスクオンTrendに
乗って買えるかというとなかなか勇気がないですね。
乱高下必至とされる「水星の逆行」中です。
Trendレスな相場になることが多いとされていますし。
一昨日のブログに「アメリカが思ったより悪くない」という見方が
芽生えつつあると書きましたが、今週はまさにその見方に
相場が乗ったという流れ。。。うーん。私が乗れなくて悔しい。
しかし、介入がなければ自然と円高に戻されてしまうという特徴のある
ドル円が、実弾もなければ口先介入もないといった状況で
これだけ勢い良く円安方向に動き出すのは久しぶりに見た感じがします。
と同時に日本国債も売られており、
日本国債の下落と円安が同時に進んでいることが不気味であり、
いよいよ「日本売り」がきたのではないか、、、、なんて不安になったりもしますが、
日本国債が売られているのには多少の材料が存在するようです。
ひとつに先週は安全資産とみられてきたドイツ国債の入札の不調だったこと。
経常黒字国の独政府が23日に実施した10年物国債入札の大幅な「札割れ」がきっかけ?
との指摘もあり、政府債務残高がGDPの200%まで膨らんだ日本の10年物国債利回りが
1%割れで推移していることについて「買われすぎ」との見方が強まったという指摘。
また、先週格付会社S&Pソブリン格付け部門ディレクターが
日本のソブリン格付けについて格下げに近づいている可能性がある。
日本の財政は刻一刻、1日1秒ごとに悪くなっている、とコメントした事が
嫌気されたという指摘。
そして、東証の新システム導入犯人説。
東証が株式の取引時間延長に合わせ、債券先物の取引システムを刷新したのですが、
新システムの導入で注文処理件数は毎秒3万6千件と従来の1.8倍に、
注文への応答時間は20倍の速さになったことで、新システム導入による
取引の高速化で日本国債が瞬間的に大きく動くようになったという話も。
第一生命経済研究所の熊野英生・主席エコノミストは
この日本国債と円の同時安について「ハインリッヒの法則」を例に挙げて
「まだ『ヒヤリ』の状況だが、財政再建の議論が後退するようだと
『軽微な事故』につながりかねない」と指摘しています。
ハインリッヒの法則?!
どうやら労働災害の統計分析に基づく経験則のことらしいです。
1件の「重大な事故」のかげには29件の「軽微な事故」があって、
さらにその背景には300件の「ヒヤリ」とさせられる事例が存在するというもの。
・・・・・現在指摘されている日本国債売り背景は
今後の日本国債下落の懸念材料ではありますが
まだ本格的な日本売りが始まったということではなさそうですけれど、
但し、欧州問題が片付いた時には(果たしていつになるかは全くもって不明ですが)
いよいよ矛先が日本に向かう可能性を示唆するものとして
心にとどめておいてもいいかもしれません・・・。
さて今夜はEU首脳会議が注目されますが、
19時にイタリア国債の入札がありますのでここも一応波乱要因として
気をつけて置かなくちゃ。
なーんて書いていたらドル円クロス円が崩れてきた・・・?!
ドル円は78円台を割りこんできました。
それほどドラスティックな動きではないので
別段材料があってのことではないと思いますが、
やはり、「水星の逆行中」高値を買うな。安値を売るな。
ということで、行き過ぎた相場の逆張りが有効な期間なのではないかと
思っております。。。
最近ちょっと忙しくて、落ち着いてトレードが出来ません(泣)
今日はこれからYMTV「だいまんVS大倉の為替デスマッチ」です。
http://www.yutakamarket.tv/detail.php?pr_id=482
お時間ある方は是非ご参加くださいね。
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