2000億ドル相当の中国からの輸入品に対する関税は
2019年1月以降も10%で据え置き、
25%への引き上げを「現時点で」見送られることとなりました。
※すでにかけれられている10%関税は継続です。
第1弾 7月6日発動 340億ドル(3兆8000億円)818品目に25%
第2弾 8月23日発動 160億ドル(1兆7600億円)279品目に25%
第3弾 9月24日発動 2000億ドル(22兆円) 6031品目に10%
※第3弾について、
1月から10%関税を25%に引き上げるとしていましたが
90日猶予で今回見送りに。
中国は貿易不均衡解消に向け米国から
「相当量の」農産物、エネルギー、工業製品などを輸入することで合意。
農産物の購入は「直ちに」開始するとのこと。
中国も大豆が不足して大変なことに。
米国から大豆途絶え、中国の豚が死んだ 貿易紛争の果て
https://www.asahi.com/articles/ASLCW52Z1LCWUHBI01D.html
大豆の輸入は喫緊の課題だったので、直ちに鉱産物購入は当然と言えば当然。
米国大豆価格も上がり始めるんじゃないかしらね。
※米国産大豆先物価格
ただし、90日間の猶予にすぎません。
発動猶予は中国の構造改革が条件。
下記5分野で協議が始まります。
(1)米企業への技術移転の強要
(2)知的財産権の保護
(3)非関税障壁
(4)サイバー攻撃
(5)サービスと農業の市場開放
90日で上記条件をクリアできなければ、
2000億ドル分の関税は10%から25%に引き上げられます。
~米、対中関税上げ90日猶予
https://jp.reuters.com/article/idJP2018120201001238
ただ、年末に向けた短期でみれば
ひとまず、マーケットには安心感が広がるでしょうか。
米中首脳会談、市場関係者の見方 円安・株高予想多く
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3844580002122018EA3000/?n_cid=SNSTW001
年末にむけ、株高円安見通しが多いようです。
今日12月3日は本邦中間配当の支払い額が1.3兆円にものぼりますので
再投資されればかなりの株の押し上げ要因です。
12月4日~5日にも7000億程度づつの支払いがあります。
今週は日経強いんじゃないかな。
ただ、長期的に強気できるチャートではないので短期ディールですけど。
くりっく株365の日経CFDで見たときには
29日の高値22550円を超えたらロング。
10月安値から11月初旬までの反発の値幅分と同値幅上昇するとのN計算値で
23200円くらいまでの上昇を見込んでの取引。
大体あと650円程度取りに行くという程度ですが。
その後は現時点ではわかりません。
ドル円はどうでしょうねぇ、、、
気になるのがM&Aによる実需玉。
武田薬、史上最大の買収なるか 5日に株主総会
http://news.livedoor.com/article/detail/15680288/
武田薬品工業は5日、シャイアー買収の賛否を問う臨時株主総会を開く。
株主の賛成を得られれば、早ければ来年1月8日に買収が完了する。
※一部の創業家一族やOBらは反対の構え。
結果がどうなるかはわかりませんが、
これに絡んで大和証券の木ノ内氏のレポートが
興味深い内容なので引用いたします。
シャイアー買収に絡む取引でドル円が大きく可能性を指摘しています。
※今回適用されるスキームは英国の「スキーム・オブ・アレンジメント」方式で、
通常のTOBのように一部の株主が応募するのではなく、シャイアーの株主総会
で承認が得られた場合、強制的に 100%の株式を取得できる。
~中略
以上、今回の買収提案に関しては、成立の可能性を無視できないことが判る。
条件はシャイアー1株当たり 30.33 米ドルと武田薬品工業株 0.839 株を割り当て
るなど(後述)。シャイアー株式約 9.3 億株に対し、総額6兆円以上のディールと
なる。買収案は表紙図作成段階ではシャイアー株価に対して5%程度割高だが(表
紙図黒太線)、買収提案が了承されると急速に価格差を縮めるだろう。
ただし、その後もシャイアー株を売却する動きが続こう。例えば、同社は英FT
100構成銘柄だが、同指数から除外されることで連動運用のファンドが売却せ
ざるを得ない。他にも、約款上、欧州株以外は保有が継続できないケースなども
多いだろう。
この段階では裁定業者の出番で、ロンドンでやや割安なシャイアー株を買い取っ
て、東証で武田薬品工業の空売りとつなぐことになりやすい。その時、業者は為
替も併せてヘッジするので、シャイアーが割安なら、シャイアーの売買最終日(1
月4日予定)まで為替市場で円売りになりやすい。
つまり、12月5日から1ヵ月間程度のかなり短い期間に、最大4兆円分の新株
発行に絡んだ円売りが発生する可能性がある(一株あたり約 30 米ドルの現金分も、
裁定取引の都度にドル売り/ポンド買いとなるが、円売り/ポンド買いの方が価
格インパクトは大きく、結果、円安/ドル高が想定できる)。
もちろん、どの程度が裁定業者を通じるかは定かではない。シャイアー株主は武
田薬品工業の米預託証券を選択することもできるし、現金部分はポンド払いも選
択可(1月2日までに。武田薬品工業がレートを定めるタイミングは定かではな
い)。
ただ、値幅はどの程度を想定すれば良いかは判らない面もある。今回、3月に買
収意向が伝わってから約5円/ドルの円安が先ず発生した(図表1左上)。通常は
3ヵ月程度で買収案件は完了するのだが、今回は年終盤に臨時の株主総会を開く
ことがゴールデンウィーク明けに表明された。長期戦になるということで、円安
の動きは一旦止まった。こうした経緯を考えると、すでに相場には半分以上織り
込んでいる可能性もある。
レポートの全ては会員向けですので、こちらから。
http://www.daiwa.jp/market/login/
上記レポートは11月28日分。
ドル円上昇の可能性がある、というわけです。
もし、これによってドル円が大きく上昇するならば
日経平均も23000円どころかもっと上がる可能性も否定できません。
そのような動きを感じたら、ドル円と日経を買おうかな。
それでも、せいぜい12月中の短期ディールです。
週末のニュースですが、ブッシュ元大統領(パパブッシュ)が亡くなりました。
12月5日は米国を挙げて喪に服する日となるそうです。
なんと株式市場は休場になる模様。
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◆ユーロ
今日12月3日にはユーロ圏財務相月例会合があります。
イタリアの財政計画問題、なにかニュースが出てくるでしょうか。
イタリアは赤字目標を減らす努力もするようですが、、
イタリア、19年財政赤字目標を2.2-2.3%に減らす可能性-与党幹部
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-27/PIUSX06S972J01
下記にイタリアを巡る重要スケジュールカレンダーを引用しておきます。
(情報BOX:イタリア19年予算案を巡るEUの重要日程
https://jp.reuters.com/article/factbox-italy-budget-idJPKCN1MQ16P)
<12月10日>
欧州委は、イタリアの修正版を受け取ってから3週間で、同国の全般的な財政状況とユーロ圏への影響について新たな見解をまとめなければならない。その期限は12月10日になる見通し。
<12月13日>
欧州中央銀行(ECB)が理事会を開き、債券買い入れプログラムの打ち切りを決定する見通し。大方の予想通りだが、イタリアの債務返済コストは一段と増大しかねない。
<12月14日>
今年最後のEU首脳会議。この段階でまだ事態が収拾していないようなら、改めてイタリアの予算案が議題となるだろう。
<来年2月4─7日>
欧州委が2020年までの最新の経済見通しを公表する見込み。イタリア予算案の前提となる経済成長、債務、財政赤字に関するEUの見通しと、同国政府の見通しが一致しているかどうかが明らかになる。もし大きく異なっていれば、EUによる制裁発動につながる可能性が出てくる。
<その後>
イタリアが予算案修正に応じないとすれば、欧州委は同国を過剰財政赤字是正手続きの適用国にするかもしれない。そうなると再び市場の注目を集め、罰金処分を科されることもあり得る。
ユーロはまだ積極的に買いにくいですよねぇ。。。
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◆ポンド
12月11日に英議会が「EUと英国で合意したブレグジット案」を承認するかが山場。
EUとの合意案、英議会が12月11日に採決-離脱に向けた重要局面
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-26/PITNDU6S972901
承認されなかった場合の緊急シナリオも英国与党内では練られているようです。
有力なのが
「欧州経済地域(EEA)」に駆け込み申請する案。
EEA加入というのは「ノルウェー型」離脱と呼ばれています。
ノルウェーやアイスランドなど非EU加盟国がEU単一市場に参加する仕組み。
実質EU加盟国と同じ扱いで、離脱による産業界や雇用への影響はほぼないのですが、
移民制限ができない
EU分担金は支払う
EUでの議決権を失う
というもので強硬離脱派はには承服できぬものです。
これではまるでEUの属国ですね。
が、英下院議員650人のうち480はEU残留派であり
結束すれば強硬派を数で押し切ることができるというものです。
~来月11日の英議会承認めど立たず 「ノルウェー型」離脱浮上
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201811/CK2018113002000131.html
11日の英議会までは買いにくい。
チャートのトレンドは下向きです。
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ほとんど独自材料、ニュースがなキウイをロングしていますが
このポジションは継続。
NZドル/円76.93円L
NZドル/ドル0.6861ドルL
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2018年12月3日月曜日
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