2021年1月18日月曜日

 今週18日月曜は米国は休場ですが、
20日はバイデン氏の大統領就任式。
トランプ支持者を名乗る過激派の動向に注意が必要ですね。

■株式動向

バイデン次期大統領が発表した1.9兆円規模の景気対策案に失望。
また、週末発表された経済指標も嫌気されたようです。

1月 ニューヨーク連銀製造業景気指数 3.5(予想:6.0、前回:4.9)
12月 小売売上高 [前月比] ▼0.7%(予想:0.0%、前回:▼1.1%)
12月 小売売上高(除自動車) [前月比]▼1.4%(予想:▼0.1%、前回:▼0.9%)

ということでダウは3日続落です。
大型の経済対策への期待から上昇していた景気敏感株が下落していますが
一時370ドル強も下落したのですが下げ幅を縮小する展開で
底堅さも見せています・・・。

30968ドルダウCFDをショートは継続です。

経済指標の失速が顕著となってくると金融緩和の長期化が想定され
株にはプラスと言う考え方もありますが、
すでに緩和の長期化はFRBが明確に示していますし
財政拡大については、早速バイデンプランが失望されていますので
これまでのように経済指標の悪化がむしろ株にプラスと言うフェーズは
終了してしまったのではないかと、、、ポジショントークかな。

今週は20日のバイデン氏の大統領就任式には注目です。

■金利動向
10 年債利回りとFF金利の差の長期平均は約 1.4%だ、
と三菱UFJ銀行レポート。

今、FF金利は 0.0~0.25%に誘導されているので、
この平均に着目すると 1.4~1.65%が目安になる。


このチャートを見ていて気がつくことですが
景気後退期にこのスプレッドが上昇するんですよね。
景気後退期は、FFレートがゼロにまで引き下げられているでしょうから
つまりは10年債利回りが上昇していくということかと思われます。

逆に言うと、このスプレッドの急低下は景気後退入する前に起こっており
景気後退期からは大規模な金融緩和策、財政政策などがきっかけで
金利が上昇しはじめ、そしてそれらの政策が功を奏して景気後退を
脱するということなのかな、と推測。

となると、この金利上昇はまだ続くでしょうし、
一時的に株価に調整はあるかもしれませんが、
景気後退期を抜けるまでは金利上昇が続くわけなので
結局、緩和政策によって景気回復局面が継続するのだろうと思われます。

このレポートでは目先のターゲットは1.5%程度ではないかとしていますが。

この米長期際利回りの上昇基調が、ドルに資金流入をもたらしているのか
為替市場ではドルの巻き返し、ドル高が顕著となっていますが
先週金曜発表された12月の小売売上高は前月比0.7%減と、予想外のマイナス。
11月分も1.1%減から1.4%減へ下方修正。
実態経済にインフレの兆候が確認できないとなれば
金利の上昇は続かないかもしれません。

著名投資家ガンドラック氏は、米長期債に対するアジア勢の
需要が増加しているようにみえると指摘。
短期的に国債利回りはピークを付けたとの見方を示しています。

■為替動向

※通貨インデックス一覧

先週ユーロドルを1.2133ドルでショートしましたがうまくいきました。

また、長期金利の上昇基調が続けば、日米金利差が拡大するため
ドル円の上昇圧力が高まると考えられますが、
金利上昇が続くかどうかがポイントですね。

為替が常に金利で動くわけではありませんが、
今のマーケットの注目は金利。
そういうフェーズにあるようですので。

テクニカルだけで見ると、キウイドルがRCIの短期線が反発すれば
買ってみたいチャート形状なんですよね。
もう少し下がると思いますが・・・

※キウイドル

■政治動向

15日、16日と行われたドイツ最大与党キリスト教民主同盟(CDU)の党大会。
党首選が実施されましたが、メルケル首相に近い穏健・中立派とされる
ラシェット・ノルトラインヴェストファーレン州州政府首相が勝利。
政敵とされるメルツ氏が敗退したことはひとまずの安心感につながるかな?
9月に行われるドイツ総選挙に出馬することとなり、
波乱がなければメルケル氏の次の首相となるとみられています。

また、中国本土で再び新型コロナの感染が拡大しているというニュースが
(どこまで本当で、なぜ今頃こうしたニュースを公開するのかはわかりませんが)
複数都市で既に2800万人以上がロックダウン下にあるようです。

原油を爆買いしてくれている中国の感染爆発は原油市況が
嫌気するかもしれません。
2020年の中国原油輸入が過去最高を記録したそうです。。。
4月に暴落したでしょ、あの直後から爆買いしています。

※WIT原油先物 金曜はちょっと大きめの陰線


原油だけでなく、コモディティ市況が下がれば
豪ドルなど資源関連通貨が下押しするかもしれませんね。



■今週の予定

18日(月)
中国GDP(第4四半期)
中国小売売上高(12月)
中国鉱工業生産(12月)
ベイリー英中銀総裁、講演
ユーロ圏財務相会合
アジア金融フォーラム
キング牧師生誕記念日祝日のため米株式・債券市場は休場

19日(火)
独ZEW景況感指数(1月)
EU非公式財務相理事会
米上院財政委員会、イエレン氏の財務長官指名承認公聴会
米上院外交委員会、ブリンケン氏の国務長官指名承認公聴会

20日(水)
英消費者物価指数(12月)
ベイリー英中銀総裁、イベント参加
ジョー・バイデン氏が第46代米大統領に就任
中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会

21日(木)
日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁記者会見
ECB政策金利、ラガルドECB総裁記者会見
トルコ中銀政策金利
米新規失業保険申請件数(16日終了週)
EU首脳会議

22日(金)
日本消費者物価指数(12月)
独製造業PMI速報値(1月)
ユーロ圏製造業PMI速報値(1月)
ECB専門家予測調査

24日(日)
ポルトガル大統領選挙

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