2022年1月21日金曜日

 1・ロシア軍10万人が集結「ウクライナ侵攻」前夜か?
    ~GOLD上昇のトリガーに?
2・日本の貿易収支は5カ月連続赤字
3・米景気の先行き懸念~新規失業保険申請件数上昇
4・ECB、早期引き締め観測の否定
5・豪ドル、早期上げ観測で上昇
-------------------------------------------
ロシアによるウクライナ侵攻リスクが高まっているのでしょうか。
バイデン大統領の発言が緊張を高めています。

バイデン米大統領、ウクライナ侵攻に危機感 ロシアにドル取引停止を警告
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022012000868&g=int
バイデン米大統領は19日、「私の見立てでは(ロシアが)侵攻する」と述べた

ロシア軍10万人が集結「ウクライナ侵攻」前夜か
 CIA元副長官が予測する3つのシナリオ ―“台湾有事”との共通点―
 https://news.yahoo.co.jp/articles/a8ebf2c9218e600ba1102a81b2779136c53daf13
 
これを受けてマーケットがリスクオフに傾いていると言う風ではなく
反応が見られるとすればGOLDでしょうか。
これだけの金利上昇局面似合って、上昇してきました。

※NYMEX ドル建てGOLD 地政学を織り込んだ?

GOLDに関しては地政学リスクもさることながらインフレヘッジの資産として
注目が集まってきたと考えることもできそうですが・・・
 
1月19日、GOLDETFに資金流入がありETF残高は5.2トン増加したようです。
いよいよ機関投資家もGOLD資産を保有することを考え始めたか?
@midori_fx さんTweet

2・日本の貿易収支

貿易収支は5カ月連続赤字、原油高で輸入の高い伸び続く-12月
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-19/R5OR5SDWRGG301
・輸入は前年同月比41.1%増と11カ月連続で増加
・原粗油(116.6%増)、液化天然ガス(100.5%増)などが増加に寄与

輸出も10ヶ月連続で増加しているのですが
相殺すると赤字なんですね。
エネルギー高が赤字の主因のようです。

貿易赤字は円安要因ですが、今は金利や債券市場の需給など
金融要因が為替市場を動かしちゃっていますね。
リスク回避ムードが沈静化すれば、こうした実需玉が為替市場に与える影響が
ジワリ効いてくるとは思いますが、なにしろ金融政策の大転換期なので
(日銀のスタンス変化があれば猛烈な円高のリスクも有り)
為替市場の需給に素直にドル円が動くのがいつになるかはわかりません。

3・米新規失業保険申請件数、3カ月ぶり高水準
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-20/R60G9ZDWX2PS01

ミシガン大学消費者態度指数やNY連銀製造業景気指数など
予想を下回る指標がポツポツ出てきて米景気はピークアウトしたのでは?
という懸念がくすぶり始めましたが労働市場にもオミクロンの影響で影。

米中古住宅販売、12月は4カ月ぶり減少-在庫不足と金利上昇で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-20/R60MYGT0AFB401
中古住宅販売の減少は在庫不足という側面もあるようですが
住宅ローン金利上昇が住宅市場を冷やし始めた可能性も?

4・ラガルド総裁、ECBには米当局ほど迅速に行動しない十分な理由ある
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-20/R604CBT1UM1201

ECB12月会合の議事録が好評されましたがその中で一部メンバーが
「高インフレが長期化するシナリオも排除できない」と警鐘を鳴らしています。
つまりは、早期に正常化~引き締めに動いたほうがいいのでは?
と言う意見があるということですが、でECB理事のラガルドさんは~
「インフレは米国より弱く回復も進展していない」
「迅速かつ急激な対応をECBがとらない理由は十分にある」と
緩和の継続を改めて協調しています。

今日のユーロが弱かったのはこれが一因かな。

5・豪12月雇用統計、失業率が08年以来の低さに改善 早期利上げ観測加速
https://news.yahoo.co.jp/articles/68278af96893c35708f5aa5c47c670541ea4bfa8

豪州の失業率はリーマンショック以来の水準に回復しているということで
豪州経済の力強さが確認され、
早ければ「5月会合」で乗り上げの観測が強まりました。

来週発表される第4・四半期の豪インフレ統計が、
大きく上昇するという予想も出てきており
実際強ければ、さらに豪ドルが上昇する可能性が。

※豪州コアインフレ率 


というわけで、年3~4回の利上げがすっかり織り込まれちゃった米ドルより
これから利上げの可能性を織り込みに行く豪ドルのほうが上昇の糊代がありそう。
豪ドル、買ってみようかな?
先物市場ではショートポジションがかなり積み上がっているので
意外と吹き上がるかもしれません。

※IMM通貨先物市場 豪ドルネットショート残高

■ポジション

キウイ円77.82円S 77.90円S
ドル円114.84円S
ポンド円156.20円S 継続

今週のひろこのウィークリーGOLDは
マーケットエッジ小菅努氏による22年GOLD展望:応用編

『経済正常化で安全資産を買う論理』
https://youtu.be/CgzeUy20fJQ
米国の累積債務、マネーの膨張。
エネルギーや食料価格の高騰。
これらはGOLD市場にどのような影響を
もたらすでしょうか?
今年は米国中間選挙、中国も秋に共産党党大会と
政治リスクも激化しそうです。
今週のひろこのスペシャリストに聞く、は
経済ジャーナリスト 和島英樹氏をお迎えし
22年日本株市場徹底予想、
特にEV関連の注目銘柄をご紹介いただいています。

株式投資のご参考にぜひ!
youtu.be/DB-HvJbAzDQ
日中のつぶやきはこちらで
ひろこのTwitter


いつもご覧いただきありがとうございます。
人気ブログランキングへ






※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社